Google ChromeやMicrosoft Edgeを使ってウェブサイトを閲覧している時、突然こんなエラーメッセージが表示されたことはありませんか?
「このウェブページの表示中に問題が発生しました。」
「エラー コード: STATUS_BREAKPOINT」
「Aw, Snap!」(Chrome)
「このページには問題があります」(Edge)
このエラーは、特にChromiumベースのブラウザ(ChromeとEdge)で発生する、比較的よく見られる問題です。動画サイトやメディアを含むページで発生しやすい傾向があります。
この記事では、STATUS_BREAKPOINTエラーの意味、発生する原因、そして具体的な解決方法を初心者の方にも分かりやすく解説します。
- STATUS_BREAKPOINTエラーとは?
- エラーが発生する主な原因
- エラーの発生状況
- 【基本】まず試すべき対処法
- 【詳細】ブラウザを最新版にアップデートする
- 【詳細】キャッシュとCookieをクリアする
- 【詳細】拡張機能を無効化する
- 【詳細】ハードウェアアクセラレーションを無効化する
- 【詳細】実験的機能(Flags)をリセットする
- 【高度】CPUのオーバークロックを無効化する
- 【上級】ブラウザの設定をリセットする
- 【上級】ブラウザを再インストールする
- 【特殊ケース】実行ファイルの名前を変更する
- 【特殊ケース】Steamを終了する
- 【特殊ケース】タイムゾーン設定を修正する
- 【Windows】互換性トラブルシューティングを実行
- その他のブラウザを試す
- よくある質問
- まとめ:段階的に対処しよう
STATUS_BREAKPOINTエラーとは?

STATUS_BREAKPOINTは、ブラウザが予期しない状態に陥り、ウェブページの読み込みや表示を継続できなくなった時に発生するエラーです。
エラーの意味
STATUS_BREAKPOINTという名称は、プログラムの実行が「ブレークポイント」(一時停止点)で止まってしまったことを意味します。
簡単に言うと:
ブラウザがウェブページを表示しようとしたけれど、途中で処理が止まってしまい、続けられなくなった状態です。
Microsoftの公式説明
Microsoftによると、このエラーは「ハードウェアで定義されたブレークポイント」を指します。これは通常、以下の状況で発生します。
- メモリアクセスの違反
- レンダリングプロセスの失敗
- ブラウザコンポーネントのクラッシュ
エラーが発生する主な原因
このエラーは、様々な要因で発生します。主な原因を見ていきましょう。
1. CPUのオーバークロック
PCのCPUをオーバークロック(定格以上の速度で動作させる設定)している場合、システムが不安定になり、このエラーが発生しやすくなります。
特に:
- ゲーミングPCを使用している
- パフォーマンスを向上させるためにCPU設定を変更した
という方は、これが原因の可能性が高いです。
2. ブラウザのバージョンが古い
古いバージョンのChromeやEdgeには、バグや互換性の問題が含まれていることがあります。
3. ブラウザ拡張機能の競合
インストールしている拡張機能(アドオン)の中に、ページの表示を妨げるものがある場合があります。
特に問題を起こしやすい拡張機能:
- 広告ブロッカー
- セキュリティ系の拡張機能
- 動画ダウンローダー
- 古くて更新されていない拡張機能
4. キャッシュとCookieの破損
ブラウザが保存している一時ファイル(キャッシュ)やCookieが破損していると、ページの読み込みに失敗します。
5. ハードウェアアクセラレーションの問題
ハードウェアアクセラレーションは、GPUを使ってブラウザの処理を高速化する機能ですが、グラフィックドライバーとの相性問題でエラーが出ることがあります。
6. 実験的機能(Flags)の有効化
ChromeやEdgeには「flags」と呼ばれる実験的な機能があります。これらを有効にしている場合、不安定になることがあります。
7. タイムゾーン設定の問題
まれなケースですが、Windowsのタイムゾーン設定に問題があると、このエラーが発生することが報告されています。
8. Steamとの競合
PCゲームプラットフォーム「Steam」を起動したまま Chrome/Edgeを使用すると、このエラーが発生しやすいという報告があります。
9. ウェブサイト側の問題
アクセスしようとしているウェブサイト自体に設計上の問題がある場合もあります。
10. メモリ不足
PCのメモリ(RAM)が不足している、または多くのタブを開きすぎている場合。
エラーの発生状況
このエラーは、特定の状況で発生しやすいことが分かっています。
よく発生するケース
- 動画サイトの閲覧時: YouTube、GYAO、ニコニコ動画など
- メディアを含むページ: 画像や動画が多いサイト
- ページのスクロール中: 長いページをスクロールしている時
- 複数タブを開いている時: 10個以上のタブを同時に開いている
- ランダムなタイミング: 特定の操作なしに突然発生することも
深刻度
このエラーの深刻度は比較的低いです。
多くの場合、ページをリロード(再読み込み)するだけで解決します。ブラウザ全体がクラッシュしたり、データが失われることは通常ありません。
【基本】まず試すべき対処法
エラーが発生したら、まず以下の簡単な方法を試してみましょう。
1. ページをリロードする
最も簡単で効果的な方法です。
手順:
- F5キーを押す
- またはアドレスバーの左にある更新ボタン(回転矢印)をクリック
- Ctrl + R (Windows) または Command + R (Mac)
多くの場合、これだけで解決します。
2. ブラウザを再起動する
手順:
- ブラウザを完全に終了
- Windows: Alt + F4
- Mac: Command + Q
- タスクマネージャーで該当プロセスが残っていないか確認
- Ctrl + Shift + Esc でタスクマネージャーを開く
- 「Chrome」または「Edge」のプロセスを確認
- 残っている場合は「タスクの終了」
- ブラウザを再起動
3. PCを再起動する
システム全体の一時的な問題が原因の場合、PC再起動で解決します。
4. インターネット接続を確認する
確認方法:
- 他のウェブサイトにアクセスできるか試す
- 速度テストサイトで接続速度を確認
- Wi-Fiを一度オフ→オンにする
5. シークレットモード(プライベートモード)で試す
拡張機能やキャッシュの問題かどうかを判別できます。
Chrome:
- Ctrl + Shift + N
Edge:
- Ctrl + Shift + P
シークレットモードでエラーが出ない場合は、拡張機能かキャッシュが原因です。
【詳細】ブラウザを最新版にアップデートする
古いバージョンのブラウザを使っている場合、更新で多くの問題が解決します。
Google Chromeの更新手順
- Chromeを開く
- 右上の「…」(3点メニュー)をクリック
- 「ヘルプ」→「Google Chrome について」をクリック
- 自動的に更新がチェックされる
- 更新がある場合は自動的にダウンロード・インストールされる
- 「再起動」ボタンをクリック
確認:
「Google Chrome は最新版です」と表示されればOKです。
Microsoft Edgeの更新手順
- Edgeを開く
- 右上の「…」(3点メニュー)をクリック
- 「ヘルプとフィードバック」→「Microsoft Edge について」をクリック
- 自動的に更新がチェックされ、インストールされる
- 必要に応じて「再起動」をクリック
【詳細】キャッシュとCookieをクリアする
破損したキャッシュがエラーの原因になっている場合があります。
Google Chromeの場合
- Chromeを開く
- Ctrl + Shift + Delete キーを同時に押す
- 「閲覧履歴データの削除」ウィンドウが開く
- 期間: 「全期間」を選択
- 以下にチェックを入れる:
- 「閲覧履歴」
- 「Cookieと他のサイトデータ」
- 「キャッシュされた画像とファイル」
- 「データを削除」をクリック
- 完了したらブラウザを再起動
Microsoft Edgeの場合
- Edgeを開く
- Ctrl + Shift + Delete キーを同時に押す
- 「閲覧データをクリア」ウィンドウが開く
- 時間の範囲: 「すべての期間」を選択
- 以下にチェックを入れる:
- 「閲覧の履歴」
- 「Cookieおよびその他のサイトデータ」
- 「キャッシュされた画像とファイル」
- 「今すぐクリア」をクリック
- ブラウザを再起動
注意: ログイン状態が解除されるので、再度ログインが必要になります。
【詳細】拡張機能を無効化する

拡張機能が原因でエラーが出ている場合があります。
Google Chrome: すべての拡張機能を無効化
- Chromeを開く
- アドレスバーに以下を入力してEnter
chrome://extensions/
- すべての拡張機能のトグルスイッチをオフにする
- ブラウザを再起動
- エラーが出なくなったか確認
エラーが解決した場合
拡張機能のどれかが原因です。1つずつ有効化して、どれが原因か特定しましょう。
手順:
- 拡張機能を1つだけ有効化
- 問題のページにアクセスしてエラーが出るか確認
- エラーが出なければ、次の拡張機能を有効化
- エラーが出たら、その拡張機能が原因
- 原因の拡張機能を削除または無効のまま
Microsoft Edge: すべての拡張機能を無効化
- Edgeを開く
- アドレスバーに以下を入力してEnter
edge://extensions/
- 「拡張機能の管理」ページが開く
- すべての拡張機能をオフにする
- ブラウザを再起動
【詳細】ハードウェアアクセラレーションを無効化する
GPUを使った処理が原因の場合、無効化で解決します。
Google Chromeの場合
- Chromeを開く
- 右上の「…」→「設定」
- 左側の「システム」をクリック
- 「ハードウェアアクセラレーションが使用可能な場合は使用する」をオフ
- 「再起動」ボタンをクリック
Microsoft Edgeの場合
- Edgeを開く
- 右上の「…」→「設定」
- 左側の「システムとパフォーマンス」をクリック
- 「使用可能な場合はハードウェアアクセラレータを使用する」をオフ
- ブラウザを再起動
効果:
CPUで処理するようになり、安定性が向上します。ただし、動画再生などのパフォーマンスは若干低下する可能性があります。
【詳細】実験的機能(Flags)をリセットする
Chromeの実験的機能が原因でエラーが出ている場合があります。
Google Chromeの場合
- Chromeを開く
- アドレスバーに以下を入力してEnter
chrome://flags/
- ページ上部の「すべてリセット」ボタンをクリック
- 「再起動」をクリック
Microsoft Edgeの場合
- Edgeを開く
- アドレスバーに以下を入力してEnter
edge://flags/
- 「すべてリセット」をクリック
- ブラウザを再起動
注意: これにより、すべての実験的機能が無効化されます。
【高度】CPUのオーバークロックを無効化する
ゲーミングPCなどでCPUをオーバークロックしている場合、これが原因の可能性が高いです。
BIOS/UEFIでの無効化
手順(一般的な方法):
- PCを再起動
- 起動時にDel、F2、F10キー(PCメーカーによる)を連打
- BIOS/UEFI設定画面が開く
- 「Advanced」または「OC」タブを探す
- オーバークロック設定を「無効」または「デフォルト」に
- 変更を保存して終了(通常はF10キー)
注意: BIOS設定は機種によって大きく異なります。不明な場合は、PCメーカーのサポートに確認してください。
ソフトウェアでの無効化
オーバークロックソフト(MSI Afterburner、Intel XTUなど)を使用している場合:
- 該当ソフトウェアを開く
- 設定を「デフォルト」または「ストック」に戻す
- 適用して再起動
【上級】ブラウザの設定をリセットする
すべての設定をデフォルトに戻します。
Google Chrome
- Chromeを開く
- 右上の「…」→「設定」
- 左側の「リセットとクリーンアップ」をクリック
- 「設定を元の既定値に戻す」をクリック
- 確認画面で「設定のリセット」をクリック
注意: ホームページ、タブ、検索エンジン、拡張機能などがリセットされます。ブックマークとパスワードは保持されます。
Microsoft Edge
- Edgeを開く
- 右上の「…」→「設定」
- 左側の「設定のリセット」をクリック
- 「設定を復元して既定値に戻します」をクリック
- 確認画面で「リセット」をクリック
【上級】ブラウザを再インストールする
上記の方法で解決しない場合、完全に再インストールします。
Google Chromeの再インストール
アンインストール:
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」(Windows 11)
- 「Google Chrome」を探す
- 「…」→「アンインストール」
- 「閲覧データも削除しますか?」にチェックを入れる
- アンインストール完了
再インストール:
- 別のブラウザで公式サイトにアクセス
https://www.google.com/intl/ja/chrome/ - 「Chromeをダウンロード」
- ダウンロードしたファイルを実行
- インストール完了後、サインイン
Microsoft Edgeの再インストール
Edgeはシステムに深く統合されているため、通常のアンインストールはできません。
リセット方法:
- 設定→リセットで対応
- または、Windows Updateで最新版に更新
【特殊ケース】実行ファイルの名前を変更する
一部のユーザーで効果があった珍しい方法です。
Google Chrome
- Chromeを完全に終了
- エクスプローラーを開く
- 以下のパスに移動
C:\Program Files\Google\Chrome\Application
- 「chrome.exe」を右クリック→「名前の変更」
- 「chrome1.exe」など別の名前に変更
- Chromeを起動(ショートカットから)
Microsoft Edge
- Edgeを完全に終了
- エクスプローラーを開く
- 以下のパスに移動
C:\Program Files (x86)\Microsoft\Edge\Application
- 「msedge.exe」を「msedge1.exe」に変更
- Edgeを起動
なぜ効くのか:
理由は不明ですが、一部の環境で効果が報告されています。
【特殊ケース】Steamを終了する
Steamがインストールされ、起動している場合は試してみてください。
手順:
- Steamを完全に終了
- タスクマネージャーで「Steam」プロセスが残っていないか確認
- ブラウザを再起動
- エラーが出るか確認
効果があった場合:
Steamとブラウザの競合が原因です。Steamを最新版に更新するか、ブラウザ使用時は終了しておきましょう。
【特殊ケース】タイムゾーン設定を修正する
リモートデスクトップ環境などで発生する場合があります。
方法1: 設定から変更
- 「設定」→「時刻と言語」→「日付と時刻」
- タイムゾーンを別のものに変更
- 適用されるのを確認
- 元のタイムゾーンに戻す
- ブラウザを再起動
方法2: PowerShellから変更
- スタートメニューで「PowerShell」と検索
- 右クリック→「管理者として実行」は不要
- 以下のコマンドを入力してEnter
Get-TimeZone
- 現在のタイムゾーンを確認
- 以下のコマンドでタイムゾーンを設定
Set-TimeZone "Tokyo Standard Time"
- ブラウザを再起動
【Windows】互換性トラブルシューティングを実行
Windowsの互換性モードで解決することがあります。
手順
- ChromeまたはEdgeのショートカットを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「互換性」タブをクリック
- 「互換性のトラブルシューティング ツールの実行」をクリック
- 「問題のトラブルシューティング」を選択
- 画面の指示に従う
- 「設定のテスト」をクリック
- エラーが出るページにアクセスして確認
その他のブラウザを試す
ChromeとEdgeはどちらもChromiumベースなので、別エンジンのブラウザを試すのも一つの方法です。
推奨ブラウザ
Firefox
- Mozillaエンジンを使用
- Chromiumとは異なるレンダリングエンジン
- ダウンロード: https://www.mozilla.org/ja/firefox/
Safari(Macのみ)
- Appleのブラウザ
- WebKitエンジンを使用
他のブラウザでエラーが出ない場合は、Chrome/Edge固有の問題です。
よくある質問
Q: このエラーでデータが失われることはありますか?
A: 通常、データが失われることはありません。ただし、フォーム入力中やファイルアップロード中にエラーが出た場合、その作業は失われる可能性があります。重要な作業は、こまめに保存しましょう。
Q: 特定のサイトでだけエラーが出ます。
A: そのサイト自体に問題がある可能性があります。サイト管理者に報告するか、別のブラウザで試してみてください。時間をおいてからアクセスすると、解決していることもあります。
Q: エラーが頻繁に発生します。根本的な解決策は?
A: 以下を確認してください:
- PCのメモリ(RAM)が十分か(最低8GB推奨)
- CPUがオーバークロックされていないか
- 拡張機能を最小限にする
- ブラウザを常に最新版に保つ
- 不要なタブを閉じる
Q: 動画サイトで特によく出ます。
A: ハードウェアアクセラレーションを無効化してみてください。また、動画再生に必要なコーデックが不足している可能性もあります。Windows Media Feature Packのインストールを検討してください。
Q: キャッシュをクリアしたくありません。
A: シークレットモードで試してみてください。シークレットモードでエラーが出ない場合は、キャッシュが原因なので、クリアをおすすめします。重要なサイトのログイン情報は、パスワードマネージャーに保存しておけば安心です。
Q: オーバークロックをやめたくありません。
A: オーバークロックの設定を少し控えめにする(クロック周波数を下げる)ことで、安定性と性能のバランスを取れる場合があります。または、ブラウザ使用時だけオーバークロックを無効にするプロファイルを作成する方法もあります。
まとめ:段階的に対処しよう
STATUS_BREAKPOINTエラーは、ChromeとEdgeでよく見られる問題ですが、適切な対処で解決できます。
対処の基本手順:
レベル1: 即座にできる対処(所要時間: 1分)
- ページをリロード(F5)
- ブラウザを再起動
- PCを再起動
レベル2: 基本的な対処(所要時間: 10-15分)
- ブラウザを最新版に更新
- キャッシュとCookieをクリア
- シークレットモードで確認
レベル3: 中級の対処(所要時間: 20-30分)
- 拡張機能をすべて無効化
- ハードウェアアクセラレーションを無効化
- Flagsをリセット
レベル4: 高度な対処(所要時間: 30分-1時間)
- ブラウザ設定をリセット
- ブラウザを再インストール
- CPUのオーバークロックを無効化
レベル5: 特殊ケース
- 実行ファイルの名前を変更
- Steamを終了
- タイムゾーン設定を修正
- 互換性トラブルシューティング
重要なポイント:
- ほとんどの場合、ページのリロードで解決
- 拡張機能が原因のケースが多い
- オーバークロックしている場合は、それが最も可能性が高い
- データが失われることはほぼない
- 簡単な方法から順番に試す
このエラーの多くは、ブラウザの更新、キャッシュのクリア、拡張機能の無効化で解決します。それでも解決しない場合は、オーバークロックの無効化やブラウザの再インストールを試してみてください。
頻繁にエラーが出る場合は、PCのメモリ不足やハードウェアの問題も疑い、システム全体の見直しを検討しましょう。


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