Dockerを使い始めると、知らず知らずのうちにローカルにたくさんのイメージが溜まっていきます。
中にはもう使っていないものもあり、「どのイメージが何のためのものか分からない…」という状態になっていませんか?
そんなときに必要なのが、Dockerでイメージ一覧を確認するコマンドと活用術です。
この記事では、初心者にもわかりやすく、Dockerでローカルに保存されたイメージ一覧を表示する方法や、不要なイメージの削除・整理のコツまで徹底的に解説します!
Dockerイメージとは?
Dockerイメージとは、アプリケーションを動かすための実行環境の設計図です。
OS・ミドルウェア・アプリ本体などが詰め込まれており、docker run
コマンドを使うことでこのイメージから「コンテナ」が起動されます。
イメージは繰り返し使えるため、何度も同じ環境を再現できるのが強みです。
イメージ一覧を表示する基本コマンド

Dockerでローカルに保存されたイメージを確認するには、以下のコマンドを使います:
docker images
または、最近のDockerでは以下のコマンドでも同じ結果が得られます:
docker image ls
一覧の見方を理解しよう
以下のような出力が表示されます:
REPOSITORY TAG IMAGE ID CREATED SIZE
nginx latest 4bb46517cac3 3 days ago 133MB
ubuntu 20.04 ba6acccedd29 2 weeks ago 72.9MB
<none> <none> 3d2e482d1fd1 1 month ago 102MB
各項目の意味:
項目 | 説明 |
---|---|
REPOSITORY | イメージの名前(例:nginx、ubuntu) |
TAG | バージョンやラベル(例:latest、20.04) |
IMAGE ID | 一意の識別子(コマンドで指定する際に使える) |
CREATED | イメージが作成された日時 |
SIZE | イメージの容量 |
<none>とは?
<none>
という表示のものは、名前もタグもついていない「中間生成物」や古いイメージのことが多いです。
不要であれば削除して問題ありません。
使用中か未使用かの見極め方
「このイメージ、まだ使ってるのかな?」と悩むこともありますよね。
確認方法:
docker ps -a --filter ancestor=イメージIDまたはリポジトリ名
例:
docker ps -a --filter ancestor=nginx
このコマンドで、そのイメージをベースにしたコンテナが存在するか確認できます。
イメージの整理と削除方法

● 不要なイメージの削除
docker rmi イメージIDまたはリポジトリ名:タグ
例:
docker rmi nginx:latest
タグがない(dangling)イメージを一括削除
docker image prune
さらに安全に掃除したい場合:
docker image prune -a
よくあるトラブルと対処法

「image is being used by running container」
→ そのイメージを使っているコンテナが実行中です。先にコンテナを停止し削除する必要があります。
docker stop [コンテナ名]
docker rmi [イメージID]
docker rmi [イメージID]
まとめ:イメージ管理でDockerを快適に!
Dockerのイメージは便利な反面、放っておくとディスクを圧迫したり、管理が煩雑になってしまいます。
覚えておきたいコマンド
- 一覧表示:
docker images
またはdocker image ls
- イメージ削除:
docker rmi
- ダングリング削除:
docker image prune
- 使用中確認:
docker ps -a --filter ancestor=イメージ名
確認と整理をして、Dockerの環境をすっきり快適に保ちましょう!
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