「Dockerについて勉強してるけど、イメージとコンテナって何が違うの?」
これはDocker初心者がほぼ必ず抱く疑問です。
言葉としてはなんとなく聞いたことがあっても、実際の使い分けや関係性を正確に理解するのは意外と難しいものです。
この記事では、Dockerの「イメージ」と「コンテナ」の違いを直感的に理解できるよう、具体例や図解を交えて解説します。
初心者でも読み進めるだけでDockerの基礎がしっかり身につく内容になっています!
Dockerとは?ざっくりおさらい
Dockerとは、アプリケーションを「軽量な仮想環境」として動かすための技術です。
簡単にいうと、「アプリを動かす環境ごとパッケージ化して、どこでも同じように動かせるようにする」仕組みです。
「イメージ」と「コンテナ」基本の定義
Dockerイメージ(Image)とは?
- アプリの設計図・テンプレート
- OS、ライブラリ、アプリ本体などがすべて含まれている読み取り専用のファイル
- 実行はできない(あくまで元データ)
例えるなら「料理のレシピ」のような存在です。
Dockerコンテナ(Container)とは?
- イメージから実際に作られた実行中の環境
- 書き込みや処理が可能
- 実際に動いている「アプリそのもの」
レシピ本(イメージ)を使って作られた「料理」のようなものです。
イメージとコンテナの違い【図解】
比較項目 | イメージ(Image) | コンテナ(Container) |
---|---|---|
役割 | 実行環境の設計図 | 実際に動いている実体 |
状態 | 静的(変更不可) | 動的(変更・保存可能) |
実行できる? | できない | できる |
例えると? | レシピ、設計図 | 作られた料理、完成した家 |
作成方法 | Dockerfile やdocker build | docker run コマンドで作成 |
よくある誤解と間違い
イメージを作ったらそれだけで動くと思っている
イメージだけでは動きません。docker run
などでコンテナとして起動させてはじめて実行環境になります。
コンテナを変更すればイメージも変わると思っている
コンテナはイメージとは別の存在です。
変更を反映したいなら、コンテナから新しいイメージを作成する必要があります(docker commit
など)。
実際のコマンド例と流れ
イメージを取得する
docker pull nginx
公式のnginxイメージを取得します。
コンテナを起動する
docker run -d --name my-nginx -p 8080:80 nginx
ここで「my-nginx」というコンテナが作成され、実行されます。
コンテナの状態を確認する
docker ps
→ 実行中のコンテナが表示されます。
より深い理解のための補足知識
複数のコンテナは同じイメージから作れる
同じnginxイメージから複数のnginxコンテナを起動することも可能です。
それぞれ独立して動作します。
イメージには「バージョン」がある
たとえばnginx:1.25
のように、タグでバージョン管理がされており、どの状態のイメージかを明示できます。
まとめ:イメージ=設計図、コンテナ=動いている実体!
Dockerイメージは実行環境のテンプレート、Dockerコンテナはそのテンプレートから作られた実体です。
この関係を理解することで、Dockerの仕組みやコマンドが一気にわかりやすくなります。
アプリ開発やインフラ運用の現場でも必須の知識なので、ぜひこの機会にしっかり理解しておきましょう。
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