CentOS 8のサポート終了に伴い、Red Hat系Linuxディストリビューションの新たな選択肢として登場した「CentOS Stream(センタス ストリーム)」。
「これからはCentOS Streamを使おう」と考える方も多いでしょう。
しかし、実際に試してみようと思った時に、
- Docker上でCentOS Streamって使えるの?
- イメージはどこにあるの?
- どうやって使うの?
と疑問に思う方もいるかもしれません。
この記事では、DockerでCentOS Streamを使うための手順と注意点をわかりやすく解説します。
DockerでCentOS Streamを使う手順

① 公式イメージの取得
CentOS StreamのDocker公式イメージはquay.ioリポジトリで公開されています。
docker pull quay.io/centos/centos:stream9
上記はCentOS Stream 9のイメージを取得する例です。
② コンテナを起動する
docker run -it --name centos-stream quay.io/centos/centos:stream9 bash
-it
:対話モードで起動--name
:コンテナに名前をつけるbash
:起動時にbashシェルを実行
これで、CentOS Stream 9のターミナル環境がDocker上で立ち上がります。
③ よく使うコマンドを実行して環境構築
dnf update -y
dnf install -y vim curl git
CentOS Streamではyum
の代わりにdnf
がパッケージマネージャーとして標準採用されています。
必要な開発ツールやネットワークツールもここで導入しておきましょう。
その他のバージョンを使いたいとき

CentOS Stream 8を使いたい場合は:
docker pull quay.io/centos/centos:stream8
バージョン指定が明確にできるので、複数環境を切り替えてテストするのにも便利です。
注意点とヒント
- CentOS Streamは常に変化し続ける環境のため、安定運用よりも検証・開発用途に適しています
- 本番環境では、RHEL、AlmaLinux、Rocky Linuxなどの利用も検討しましょう
- Dockerコンテナは自動的に更新されないので、定期的に
dnf update
を実行して最新状態を維持しましょう
まとめ
CentOS Streamは、RHELの先取り的な環境を手軽に試すことができる貴重な選択肢です。
Dockerと組み合わせることで、実機に依存せず自由に開発・検証できる柔軟な環境が手に入ります。
本記事のまとめ:
- CentOS StreamのDockerイメージは
quay.io
リポジトリにある docker pull quay.io/centos/centos:stream9
で最新版を取得可能dnf
コマンドでパッケージ管理と環境構築も簡単に行える
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