デバイスマネージャーを開いたとき、こんなメッセージが表示されたことはありませんか?
「標準ユーザーとしてログオンしています。デバイス設定はデバイスマネージャーで確認できますが、これを変更するには管理者としてログオンする必要があります。」
これは、現在のアカウントが標準ユーザー(管理者権限なし)でログインしているため、デバイスの設定変更ができない状態を示しています。
デバイスマネージャーで以下の操作を行うには、管理者権限が必要です:
- ドライバーの更新・削除
- デバイスの有効化・無効化
- ハードウェア設定の変更
- デバイスのプロパティ変更
この記事では、デバイスマネージャーを管理者として実行する複数の方法と、管理者権限が必要な理由、トラブルシューティングまで詳しく解説します。
なぜ管理者権限が必要なのか?

標準ユーザーと管理者の違い
Windowsには、アカウントの種類として「標準ユーザー」と「管理者」があります。
標準ユーザー(Standard User)
できること
- アプリケーションの使用
- ファイルの作成・編集・削除(自分のフォルダ内)
- デバイス情報の閲覧のみ
できないこと
- システム設定の変更
- ドライバーのインストール・削除
- デバイスの設定変更
- システムファイルの編集
管理者(Administrator)
すべての操作が可能
- システム全体の設定変更
- ドライバーの管理
- ユーザーアカウントの管理
- セキュリティ設定の変更
デバイスマネージャーで管理者権限が必要な理由
デバイスドライバーは、Windowsのシステム領域に深く関わる重要なソフトウェアです。
誤った操作を行うと:
- Windowsが起動しなくなる
- 重要なハードウェアが使えなくなる
- システムが不安定になる
そのため、安全のために管理者権限が要求されるようになっています。
デバイスマネージャーを管理者として実行する方法
デバイスマネージャーを管理者権限で開く方法は複数あります。自分に合った方法を選んでください。
方法1:検索から「管理者として実行」【最も簡単】
この方法が最も簡単で確実です。
Windows 10の手順
- タスクバー左下の検索ボックスをクリック
- 「デバイスマネージャー」と入力
- 検索結果の「デバイスマネージャー」を右クリック
- 「管理者として実行」を選択
Windows 11の手順
- タスクバーの検索アイコン(虫眼鏡)をクリック
- 「デバイスマネージャー」と入力
- 検索結果の右側に表示される「管理者として実行」をクリック
または
- 検索結果の「デバイスマネージャー」を右クリック
- 「管理者として実行」を選択
ユーザーアカウント制御(UAC)のダイアログが表示された場合
- 管理者アカウントでログイン中:「はい」をクリック
- 標準ユーザーアカウントの場合:管理者のパスワードを入力して「はい」をクリック
方法2:コマンドプロンプトから実行【確実】
コマンドプロンプトを管理者として起動し、そこからデバイスマネージャーを開く方法です。
手順
- タスクバーの検索ボックスに「cmd」と入力
- 「コマンドプロンプト」を右クリック
- 「管理者として実行」を選択
- コマンドプロンプトが開いたら、以下のコマンドを入力:
devmgmt.msc
- Enterキーを押す
これで、管理者権限でデバイスマネージャーが開きます。
別のコマンド
以下のコマンドも使用できます:
mmc devmgmt.msc
または
hdwwiz.cpl
方法3:PowerShellから実行【Windows 11推奨】
Windows 11では、PowerShellが標準のコマンドライン環境です。
手順
- タスクバーの検索ボックスに「powershell」と入力
- 「Windows PowerShell」を右クリック
- 「管理者として実行」を選択
- PowerShellが開いたら、以下のコマンドを入力:
devmgmt.msc
- Enterキーを押す
方法4:「ファイル名を指定して実行」から実行
手順
- Windowsキー + Rを同時に押す
- 「ファイル名を指定して実行」ダイアログが開く
- 「devmgmt.msc」と入力
- Ctrl + Shift + Enterを同時に押す
重要:Enterだけでなく、Ctrl + Shift + Enterを押す
通常のEnterキーだけでは標準ユーザーとして開きます。Ctrl + Shift + Enterを押すことで、管理者として実行されます。
方法5:タスクマネージャーから実行
手順
- Ctrl + Shift + Escを押してタスクマネージャーを開く
または
タスクバーを右クリック→「タスクマネージャー」を選択
- タスクマネージャーの「ファイル」メニューをクリック
- 「新しいタスクの実行」を選択
- 「devmgmt.msc」と入力
- 「このタスクに管理者特権を付与して作成します」にチェックを入れる
- 「OK」をクリック
これで管理者権限でデバイスマネージャーが開きます。
方法6:デスクトップショートカットで管理者実行【便利】
頻繁に使う場合、デスクトップにショートカットを作成して、常に管理者として実行できるようにする方法です。
手順
- デスクトップの空いている場所を右クリック
- 「新規作成」→「ショートカット」を選択
- 項目の場所に「devmgmt.msc」と入力
- 「次へ」をクリック
- ショートカット名を入力(例:デバイスマネージャー)
- 「完了」をクリック
ショートカットを常に管理者として実行するように設定
- 作成したショートカットを右クリック
- 「プロパティ」を選択
- 「ショートカット」タブで「詳細設定」をクリック
- 「管理者として実行」にチェックを入れる
- 「OK」→「OK」で閉じる
以降、このショートカットをダブルクリックするだけで、常に管理者権限でデバイスマネージャーが開きます。
方法7:コンピューターの管理から実行
手順
- タスクバーの検索ボックスに「コンピューターの管理」と入力
- 「コンピューターの管理」を右クリック
- 「管理者として実行」を選択
- 左側のツリーで「システムツール」→「デバイスマネージャー」をクリック
Windows 10と11の違い

Windows 10:Ctrl + Shift + クリックが使える
Windows 10では、スタートボタンを右クリック(Win + X)して表示されるメニューから「デバイスマネージャー」をCtrl + Shift を押しながらクリックすると、管理者として実行できました。
Windows 11:Ctrl + Shift + クリックが使えない
重要な変更点
Windows 11では、この機能が削除されました。Win + Xメニューから「デバイスマネージャー」をCtrl + Shiftを押しながらクリックしても、管理者として実行されません。
Windows 11での対処法
上記の方法1〜7のいずれかを使用する必要があります。
管理者権限で実行できているか確認する方法
デバイスマネージャーが管理者権限で開いているかどうかは、以下の方法で確認できます。
確認方法1:警告メッセージの有無
標準ユーザーとして開いた場合、デバイスマネージャーの起動時に以下のメッセージが表示されます:
「標準ユーザーとしてログオンしています。デバイス設定はデバイスマネージャーで確認できますが、これを変更するには管理者としてログオンする必要があります。」
このメッセージが表示されない場合は、管理者権限で実行されています。
確認方法2:操作可能かテスト
- デバイスマネージャーで任意のデバイスを右クリック
- 「ドライバーの更新」や「デバイスを無効にする」などの項目が選択できるか確認
管理者権限がある場合
- すべての操作が実行できる
管理者権限がない場合
- 「管理者権限が必要です」などのエラーメッセージが表示される
- 操作がグレーアウトして選択できない
よくあるトラブルと解決方法
トラブル1:「管理者として実行」が表示されない
原因
すでに管理者アカウントでログインしている場合、「管理者として実行」オプションが表示されないことがあります。
解決方法
- 通常通りデバイスマネージャーを開けば、自動的に管理者権限で実行されます
- 確認するには、デバイスの設定変更を試してみてください
トラブル2:「このアプリは保護のためブロックされました」と表示される
原因
セキュリティソフトやグループポリシーの設定により、実行がブロックされています。
解決方法
- システムファイルチェッカーを実行
コマンドプロンプトを管理者として開き、以下を実行:
sfc /scannow
- システムの復元を試す
問題が発生する前の状態に戻す
- セキュリティソフトの設定を確認
一時的に無効化して試す
トラブル3:管理者パスワードがわからない
解決方法
- 別の管理者アカウントでログイン
パソコンに複数のアカウントがある場合、別の管理者アカウントでログインする
- パスワードリセット
Windowsの回復オプションからパスワードをリセット(データ消失のリスクあり)
- システム管理者に問い合わせ
職場や学校のパソコンの場合、IT部門に連絡
トラブル4:デバイスマネージャーが開かない
原因
- システムファイルの破損
- Windows Updateの失敗
解決方法
方法1:システムファイルチェッカー
sfc /scannow
方法2:DISMツール
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
方法3:Windows Update
最新のアップデートをインストール
トラブル5:設定を変更しても反映されない
原因
管理者権限で実行していない、または設定が保護されている
解決方法
- 管理者権限で実行していることを再確認
- パソコンを再起動
- セーフモードで起動して設定変更を試す
管理者権限使用時の注意点
1. 重要なデバイスは慎重に扱う
以下のデバイスを誤って無効化・削除すると、Windowsが起動しなくなる可能性があります:
- ディスプレイアダプター:画面が映らなくなる
- ディスクドライブ:Windowsが起動しなくなる
- システムデバイス:システムが不安定になる
2. 削除前にシステムの復元ポイントを作成
重要なドライバーを削除・更新する前は、システムの復元ポイントを作成しておきましょう。
手順
- 検索ボックスに「復元ポイントの作成」と入力
- 「システムのプロパティ」が開く
- 「作成」ボタンをクリック
- 復元ポイントに名前を付けて作成
3. 不明なデバイスは調べてから操作
よくわからないデバイスは、削除や無効化の前に必ずインターネットで調べましょう。
調べ方
- デバイスを右クリック→「プロパティ」
- 「詳細」タブを開く
- 「ハードウェアID」を確認
- インターネットで検索して、何のデバイスか特定
4. ドライバーのバックアップ
ドライバーを更新する前は、現在のドライバーをバックアップしておくと安心です。
セキュリティに関する注意
ユーザーアカウント制御(UAC)を無効にしない
「管理者として実行」の際に毎回確認ダイアログが出るのが面倒だからといって、UACを無効にするのは非推奨です。
理由
- セキュリティリスクが高まる
- マルウェアが勝手にシステムを変更できるようになる
- 意図しない操作でシステムが破壊される可能性
信頼できないドライバーはインストールしない
管理者権限があると、どんなドライバーでもインストールできてしまいます。
注意点
- 必ずメーカー公式サイトからダウンロード
- 不明なサイトからのドライバーは危険
- 署名のないドライバーは慎重に
よくある質問

Q1:常に管理者として実行するには?
回答
デスクトップショートカットを作成し、プロパティで「管理者として実行」を有効にする方法(上記の方法6)が便利です。
Q2:標準ユーザーでも管理者権限で実行できますか?
回答
可能ですが、管理者アカウントのパスワードが必要です。
「管理者として実行」を選択すると、ユーザーアカウント制御(UAC)のダイアログが表示され、管理者のユーザー名とパスワードの入力を求められます。
Q3:会社のパソコンで管理者権限がありません。どうすればいいですか?
回答
企業や学校のパソコンでは、セキュリティポリシーにより標準ユーザーに制限されていることが多いです。
対処法
- IT部門・システム管理者に問い合わせる
- 管理者権限での実行を依頼する
- リモートサポートツールで対応してもらう
勝手に権限を変更しようとすると、規則違反になる可能性があります。
Q4:管理者アカウントを作成できますか?
回答
現在のアカウントが管理者権限を持っていれば、新しい管理者アカウントを作成できます。
手順
- 設定→アカウント→家族とその他のユーザー
- 「その他のユーザーをこのPCに追加」
- アカウント作成後、アカウントの種類を「管理者」に変更
ただし、標準ユーザーアカウントから管理者アカウントを作成することはできません。
Q5:Macでも同じように管理者として実行しますか?
回答
Macには「デバイスマネージャー」というツールはありませんが、類似の機能として「システム情報」や「システム環境設定」があります。
管理者権限が必要な操作の際は、管理者パスワードの入力が求められます。
Q6:管理者権限で実行したままにしておいても大丈夫ですか?
回答
デバイスマネージャーは、開いている間だけ管理者権限を持ちます。閉じれば権限は失われるため、特に問題ありません。
ただし、不要な操作を誤って行わないよう注意が必要です。
まとめ:デバイスマネージャーを管理者として実行する
デバイスマネージャーで設定変更を行うには、管理者権限が必須です。
最も簡単な方法
- タスクバーの検索ボックスに「デバイスマネージャー」と入力
- 検索結果を右クリック
- 「管理者として実行」を選択
その他の方法まとめ
| 方法 | 難易度 | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 検索から「管理者として実行」 | ★☆☆ | ★★★ |
| コマンドプロンプトから実行 | ★★☆ | ★★☆ |
| ファイル名を指定して実行(Ctrl+Shift+Enter) | ★★☆ | ★★★ |
| タスクマネージャーから実行 | ★★☆ | ★★☆ |
| デスクトップショートカット作成 | ★★★ | ★★★ |
覚えておくべきポイント
- ✅ ドライバーの変更には管理者権限が必要
- ✅ Windows 11ではWin+XメニューからのCtrl+Shiftが使えない
- ✅ 標準ユーザーでも管理者パスワードがあれば実行可能
- ✅ 重要なデバイスは慎重に操作する
- ✅ システムの復元ポイントを作成してから変更する
セキュリティ上の注意
- ⚠️ UACを無効にしない
- ⚠️ 信頼できないドライバーをインストールしない
- ⚠️ 不明なデバイスは調べてから操作する
デバイスマネージャーを管理者として実行することで、ドライバーの更新や問題のトラブルシューティングがスムーズに行えるようになります。
ただし、管理者権限は強力な権限なので、慎重に操作することを心がけましょう!


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