「Custom recovery blocked by OEM」とは?原因と対処法を解説

Androidのカスタムリカバリ(TWRPなど)をインストールしようとしたとき、または起動しようとしたときに「Custom recovery blocked by OEM」「Custom binary blocked by OEM lock」というエラーが表示されて困っていませんか?
このエラーはSamsung端末を中心に報告されることが多く、見た目は怖くても原因さえわかれば対処できます。
この記事では、エラーの意味・発生状況・対処法をわかりやすく解説します。


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「Custom recovery blocked by OEM」とはどんなエラーか

「OEM」は「Original Equipment Manufacturer(端末メーカー)」の略です。
Android端末には「ブートローダー」と呼ばれる起動時に最初に動くプログラムがあり、メーカー出荷時はセキュリティのためロックされています。

このロックが有効な状態(OEMロックON)で、メーカーが署名していない独自のリカバリ(カスタムリカバリ)を起動・インストールしようとすると、ブートローダーがそれを検知してブロックします。
その際に表示されるのが「Custom recovery blocked by OEM」または「Custom binary blocked by OEM lock」というメッセージです。


このエラーが出る2つの状況

状況によって原因も対処法も異なります。
まず自分がどちらに当てはまるかを確認してください。

状況主な症状
状況A:インストール時にブロックされるTWRPをOdinやfastbootで書き込もうとした際にエラーが出てインストールできない
状況B:起動時に赤文字でエラーが出て起動しないルート化済みの端末でOEMロックをONに戻した後、電源を入れると赤いメッセージが表示されたまま進まない

【状況A】カスタムリカバリのインストール時にブロックされる場合

原因

ブートローダーのロックを解除する前にカスタムリカバリをフラッシュしようとしたことが原因です。
「OEMロック解除(OEM Unlocking)」を開発者オプションでONにしても、それだけでは不十分です。
この設定はブートローダーアンロックの「許可」を与えるだけであり、実際にアンロックするには別途操作が必要になります。

対処法:ブートローダーを正しくアンロックしてから再インストールする

以下の順番で操作を行ってください。

ステップ1:開発者オプションを有効化する

  1. 「設定」→「端末情報」→「ソフトウェア情報」を開く
  2. 「ビルド番号」を7回連続でタップする
  3. 「開発者になりました」と表示されたら完了

ステップ2:OEMロック解除とUSBデバッグをONにする

  1. 「設定」→「開発者向けオプション」を開く
  2. 「OEMロック解除」をONにする
  3. 「USBデバッグ」をONにする

ステップ3:ダウンロードモード(Samsungの場合)からブートローダーをアンロックする

Samsung端末の場合、ダウンロードモードの正しい起動方法は物理キーの組み合わせです。
adb reboot-bootloaderコマンドで入るダウンロードモードでは、ブートローダーアンロックの確認画面が表示されないことがあります。

正しい手順:

  1. 端末の電源を完全にOFFにする
  2. 音量上+音量下ボタンを同時に押しながらUSBケーブルをPCに接続する(電源ボタンは押さない)
  3. 警告画面が表示されたら「音量上ボタン」を長押しする
  4. 確認画面でも「音量上ボタン」を押してブートローダーアンロックを確定する
  5. 端末のデータが消去され、再起動される

⚠️ ブートローダーをアンロックするとすべてのデータが消去されます。
事前に必ずバックアップを取ってください。
またSamsung Knox(セキュリティシステム)のトリップも発生し、Samsung PayやSecure Folderなどは以降使用できなくなります。

ステップ4:ブートローダーアンロック後にカスタムリカバリをインストールする

ブートローダーのアンロックが完了したら、Odin(Samsung用)またはfastbootコマンドで改めてTWRPをインストールします。
端末に対応したTWRPのimgファイルはTWRP公式サイトから入手してください。


【状況B】起動時に赤文字エラーが出て端末が起動しない場合

原因

Root化済み・またはカスタムリカバリが入っている状態で、OEMロックをONに戻したことが原因です。
ブートローダーが「純正ではないバイナリ(カスタムリカバリ)」と「OEMロックON」の矛盾を検出し、起動をブロックします。

XDAフォーラムでも多数報告されており、「OEMロックを再ロックした後にこのエラーが出て起動しなくなった」というパターンが最も多くみられます。

対処法:Odinで純正ファームウェアをフラッシュする

この状態でもダウンロードモードにはアクセスできる場合がほとんどです。
ダウンロードモードからOdinを使って純正ファームウェアを書き直すことで端末を復旧できます。

手順:

  1. PCにSamsung USB Driverをインストールする
  2. Odinの最新版(3.13.1以上推奨)をPCにダウンロードする
  3. 自分の端末の純正ファームウェアを入手する(SamMobileまたはFrijaで機種・CSCを指定してダウンロード)
  4. 端末をダウンロードモードで起動する(音量上+音量下+USB接続、または機種によって異なる)
  5. OdinでAP/BLなど各パーティションに対応するファームウェアファイルを読み込む
  6. 「Start」を押してフラッシュを開始する

フラッシュが完了すると端末が再起動し、純正の状態に戻ります。
Odinはダウンロードモードの端末をOEMロックの状態に関わらず認識するため、ADB接続ができなくても復旧が可能です。

フラッシュ後に再びRoot化・カスタムリカバリを入れたい場合は、必ずOEMロックをONに戻さずに作業を続けてください。


まとめ:OEMロックとカスタムリカバリの正しい順序

「Custom recovery blocked by OEM」エラーを防ぐためには、以下の順序を守ることが重要です。

  1. 開発者オプションを有効化する
  2. OEMロック解除をONにする
  3. ダウンロードモード(物理キー操作)でブートローダーをアンロックする(データ消去あり)
  4. カスタムリカバリをインストールする
  5. Root化やカスタムROM導入を行う
  6. OEMロックを再ロックしない(カスタムバイナリが入っている状態での再ロックは起動不能になる)

エラーが出て起動しなくなった場合でも、ダウンロードモードにアクセスできればOdinで純正ファームウェアをフラッシュすることで復旧できます。
Androidのリカバリーモードの仕組みについてはAndroidリカバリーモードの解除方法 – 完全ガイドも参考にしてください。

また、Root化全体の手順やリスクについてはAndroid Root化って何?スマホの完全制御を理解する完全ガイドで詳しく解説しています。


参考情報源

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