Copilotを使おうとして、いざ質問を入力しようとしたら文字が入力できない。テキストボックスをクリックしてもカーソルが表示されない、または反応しない。
こんな経験はありませんか?
この問題は、Microsoft Copilotユーザーの間で時々報告されている現象です。突然起きることもあれば、特定の条件下でのみ発生することもあります。
この記事では、Copilotで文字が入力できない原因と、それぞれの具体的な解決方法を分かりやすく解説していきます。
- Copilotで入力できない時の典型的な症状
- 【対処法1】URLバーに一度入力してから戻る(Copilot in Edge)
- 【対処法2】ブラウザのキャッシュとクッキーをクリアする
- 【対処法3】別のブラウザで試す
- 【対処法4】ブラウザの拡張機能を無効にする
- 【対処法5】Ctrl+Vでペーストする(右クリックができない場合)
- 【対処法6】Enterキーが効かない場合の対処法
- 【対処法7】特定の文字が入力できない場合
- 【対処法8】音声入力ができない場合
- 【対処法9】プライベートブラウジングモードで試す
- 【対処法10】Copilotアプリを再インストールする
- 【対処法11】Windowsを最新版にアップデートする
- 【対処法12】Microsoftアカウントで再ログインする
- 【対処法13】Edgeの設定をリセットする(最終手段)
- スマホアプリで入力できない場合の対処法
- それでも解決しない場合
- まとめ:入力できない時は、まず簡単な方法から試そう
Copilotで入力できない時の典型的な症状

まず、実際にどのような症状が起きているのかを確認しましょう。以下のような症状に該当しませんか?
症状1:テキストボックスをクリックしても反応しない
入力欄をクリックしてもカーソルが表示されず、何も入力できない。
症状2:特定の文字だけ入力できない
「a」や「b」など、特定のキーだけが反応しない。他の文字は普通に入力できる。
症状3:Enterキーで送信できない
質問は入力できるが、Enterキーを押しても送信されない。マウスでボタンをクリックしないと送信できない。
症状4:一度だけ文字が入れられる
最初の一文字は入力できるが、それ以降は入力できなくなる。
症状5:音声入力だけができない
キーボードでの入力は問題ないが、音声入力ボタンを押してもエラーが出る。
症状6:右クリックでの貼り付けができない
コピーした文字を右クリックで貼り付けようとしても反応しない。
【対処法1】URLバーに一度入力してから戻る(Copilot in Edge)
どんな症状に効く?
Edge上のCopilotで、テキストボックスが反応しない時に特に有効です。
なぜ効果があるの?
これはEdgeブラウザとCopilotの連携に一時的な不具合が起きているためと考えられます。フォーカス(入力の焦点)がうまく切り替わらない状態を、URLバーに移動することでリセットできます。
具体的な手順
- Copilotの画面を開いたまま、Edgeブラウザの上部にあるURLバー(アドレスバー)をクリック
- 何でもいいので適当な文字を入力する(例:「test」など)
- 入力した文字を削除する
- もう一度Copilotのテキストボックスをクリック
これだけで、入力できるようになることが多いです。
補足
この方法は、Microsoftの公式サポートには載っていませんが、実際のユーザーから高い効果が報告されている方法です。
【対処法2】ブラウザのキャッシュとクッキーをクリアする
なぜ効果があるの?
古いキャッシュデータが残っていると、ブラウザの動作が不安定になり、入力できなくなることがあります。
手順(Microsoft Edge、Google Chrome)
- 「Ctrl + Shift + Delete」キーを同時に押す
- 「閲覧履歴データの削除」画面が開く
- 期間は「すべて」を選ぶ
- 以下にチェックを入れる
- Cookieおよびその他のサイトデータ
- キャッシュされた画像とファイル
- 「データを削除」をクリック
- ブラウザを完全に閉じて、再起動
- Copilotに再度アクセスしてみる
【対処法3】別のブラウザで試す
なぜ効果があるの?
特定のブラウザだけで問題が起きている可能性があります。別のブラウザで正常に動作するかを確認することで、原因を特定できます。
試すべきブラウザ
- Microsoft Edge
- Google Chrome
- Firefox
手順
- 普段使っているブラウザとは別のブラウザでCopilotにアクセス
- 同じMicrosoftアカウントでログイン
- 入力できるか確認
別のブラウザで正常に動作する場合:
元のブラウザの設定やキャッシュに問題がある可能性が高いです。
【対処法4】ブラウザの拡張機能を無効にする
なぜ効果があるの?
広告ブロッカーやセキュリティ拡張機能が、Copilotの動作を妨げている可能性があります。
手順(Google Chrome、Microsoft Edge)
- ブラウザ右上の三点リーダー(…)をクリック
- 「拡張機能」→「拡張機能を管理」をクリック
- 特に以下の拡張機能を一時的にオフにする
- 広告ブロッカー(AdBlock、uBlock Originなど)
- セキュリティツール
- スクリプトブロッカー
- Copilotを開いて、入力できるか確認
確認後
問題が解決したら、どの拡張機能が原因だったかを特定するため、一つずつオンに戻していきます。
【対処法5】Ctrl+Vでペーストする(右クリックができない場合)
どんな症状に効く?
右クリックで貼り付けができない場合に有効です。
なぜ効果があるの?
これは、Copilotアプリやブラウザ版の最近のバグで、右クリックメニューが反応しないことがあります。ただし、キーボードショートカットは正常に動作します。
手順
- コピーしたい文字を選択して「Ctrl + C」でコピー
- Copilotのテキストボックスをクリック
- 「Ctrl + V」でペースト
または、プレーンテキストとして貼り付ける場合:
- 「Ctrl + Shift + V」
注意点
この問題は、一時的なバグである可能性が高いため、Copilotのアップデート後に解消されることがあります。
【対処法6】Enterキーが効かない場合の対処法

どんな症状に効く?
質問は入力できるが、Enterキーを押しても送信されない場合。
原因
2024年10月頃のアップデート以降、一部の環境でEnterキーによる送信機能が無効になることがあります。特に、外部キーボードを使用している場合に起きやすいです。
対処法1:マウスで送信ボタンをクリックする
一時的な回避策として、テキストボックス横の「送信」ボタン(矢印アイコン)をクリックします。
対処法2:キーボードの接続を確認する
外部キーボード(USB、Bluetooth)を使っている場合:
- 一度接続を解除する
- 再接続する
- または、PC本体のキーボードで試してみる
実際の報告:
あるユーザーは、Thunderboltドック経由で接続していたキーボードで問題が起きていましたが、ドックを外して直接接続したら解決しました。
対処法3:別のデバイスで試す
PCでEnterキーが効かない場合、スマートフォンやタブレットで試してみてください。デバイス固有の問題である可能性があります。
【対処法7】特定の文字が入力できない場合
どんな症状に効く?
「a」や「b」など、特定のキーだけが反応しない場合。
原因
非常に珍しいケースですが、キーボードドライバーとCopilotの相性問題が報告されています。
対処法1:別のブラウザで試す
Edgeのサイドバーで問題が起きている場合:
- Copilotのウェブサイト版(https://copilot.microsoft.com)を試す
- Chromeブラウザで試す
対処法2:キーボードドライバーを更新する
- 「スタート」ボタンを右クリック
- 「デバイスマネージャー」をクリック
- 「キーボード」を展開
- 使用しているキーボードを右クリック
- 「ドライバーの更新」をクリック
対処法3:オンスクリーンキーボードで確認
問題が物理キーボードにあるのか、Copilot側にあるのかを確認するため、Windows標準のスクリーンキーボードを使ってみます。
- Windowsキーを押す
- 「スクリーンキーボード」と検索
- 画面上のキーボードで該当の文字をクリック
【対処法8】音声入力ができない場合
どんな症状に効く?
「申し訳ございません。後で会話しましょう」というエラーが出て、音声入力ができない。
原因
2024年10月のアップデート以降、Copilotの音声機能は限定的な地域と言語でのみ提供されています。
利用可能な国・言語:
- オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、イギリス、アメリカ(英語のみ)
日本では現時点で正式には利用できません。
対処法
1. ブラウザ版で試す
Copilotアプリではなく、Bingのホームページ(https://www.bing.com)からCopilotを開くと、音声入力が使える場合があります。
2. マイクの権限を確認する
Androidの場合:
- 「設定」を開く
- 「アプリ」→「Copilot」をタップ
- 「権限」→「マイク」を確認
- 「許可」に設定
Windowsの場合:
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」
- 「マイク」をクリック
- Copilotアプリにマイクへのアクセスを許可
3. 音声機能の展開を待つ
日本での正式展開を待つ必要があります。現時点では、英語圏のユーザーのみが音声機能を利用できます。
【対処法9】プライベートブラウジングモードで試す
なぜ効果があるの?
シークレットモード(プライベートブラウジング)では、拡張機能やキャッシュが無効になるため、それらが原因の問題を回避できます。
手順
Google Chrome:
- 「Ctrl + Shift + N」を押す(Macは「Command + Shift + N」)
- シークレットウィンドウが開く
Microsoft Edge:
- 「Ctrl + Shift + P」を押す(Macは「Command + Shift + P」)
- InPrivateウィンドウが開く
その後、Copilotにアクセスして、入力できるか確認してください。
シークレットモードで正常に動作した場合
通常モードでの問題は、以下のいずれかが原因です。
- ブラウザの拡張機能
- 古いキャッシュやクッキー
- ブラウザの設定
【対処法10】Copilotアプリを再インストールする
いつ試すべき?
上記の方法をすべて試しても解決しない場合。
手順(Windows)
1. アンインストール
- 「設定」を開く
- 「アプリ」→「インストールされているアプリ」
- 「Microsoft Copilot」を探す
- 右側の三点リーダー(…)をクリック
- 「アンインストール」をクリック
2. 再インストール
- Microsoft Storeを開く
- 「Copilot」を検索
- 「入手」または「インストール」をクリック
手順(Android、iOS)
- Copilotアプリを長押し
- 「アンインストール」を選択
- Google PlayストアまたはApp Storeで再インストール
【対処法11】Windowsを最新版にアップデートする

なぜ必要?
CopilotがWindows 11に統合されている場合、Windowsのバージョンが古いと正常に動作しないことがあります。
必要なバージョン
- Windows 11: バージョン23H2以降
- Windows 10: バージョン22H2以降
アップデート手順(Windows 11)
- 「設定」を開く
- 「Windows Update」をクリック
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 利用可能な更新がある場合、「ダウンロードしてインストール」
【対処法12】Microsoftアカウントで再ログインする
なぜ効果があるの?
アカウントのセッション情報が古くなっていると、入力機能が正常に動作しないことがあります。
手順
- Copilotの画面右上にあるアカウントアイコンをクリック
- 「サインアウト」をクリック
- ブラウザを完全に閉じる
- もう一度ブラウザを開いて、Copilotにアクセス
- 「サインイン」をクリックして再ログイン
【対処法13】Edgeの設定をリセットする(最終手段)
いつ試すべき?
Edgeブラウザで入力できない場合で、他の方法がすべて効果がなかった時。
注意点
設定をリセットすると、以下の情報が失われる可能性があります。
- 保存されたパスワード
- お気に入り
- 拡張機能の設定
必ず事前にバックアップを取ってください。
手順
- Edgeブラウザを開く
- 右上の「…」(三点リーダー)をクリック
- 「設定」をクリック
- 左側のメニューから「設定のリセット」を選択
- 「設定を復元して既定値に戻します」をクリック
- 確認画面で「リセット」をクリック
スマホアプリで入力できない場合の対処法
Androidの場合
1. アプリを強制終了
- 「設定」→「アプリ」
- 「Copilot」を選択
- 「強制停止」をタップ
- アプリを再起動
2. ストレージをクリア
- 「設定」→「アプリ」→「Copilot」
- 「ストレージ」をタップ
- 「キャッシュを削除」をタップ
3. アプリを最新版に更新
- Google Playストアを開く
- 「Copilot」を検索
- 「更新」ボタンがあればタップ
iOSの場合
1. アプリを完全に終了
- 画面下から上にスワイプ(ホームボタンがある場合は2回押す)
- Copilotアプリを上にスワイプして終了
- もう一度アプリを開く
2. iPhoneを再起動
- サイドボタンと音量ボタンを同時に長押し
- 「スライドで電源オフ」をスライド
- 電源が切れたら、サイドボタンを長押しして再起動
それでも解決しない場合
すべての方法を試しても入力できない場合は、以下の可能性が考えられます。
1. Microsoft側のサーバーに一時的な問題が起きている
Twitterで「Copilot 入力できない」などと検索して、同じ問題を抱えている人がいないか確認しましょう。
2. ハードウェアの問題
キーボード自体に問題がある可能性もあります。他のアプリケーション(メモ帳、Wordなど)で正常に入力できるか確認してください。
3. セキュリティソフトの干渉
ウイルス対策ソフトやファイアウォールが、Copilotの動作をブロックしている可能性があります。一時的に無効にして試してみてください。
フィードバックを送る
Microsoft側に問題を報告することも重要です。
フィードバックの送り方:
- Copilotの画面内でフィードバックアイコン(または「フィードバックを送信」)をクリック
- 問題の詳細を記入
- スクリーンショットを添付すると、より詳しく調査してもらえる
まとめ:入力できない時は、まず簡単な方法から試そう
Copilotで文字が入力できない問題、いかがでしたか?
多くの場合、以下の方法で解決できます。
特に効果が高い方法:
- URLバーに一度入力してから戻る(Edge限定)
- 別のブラウザで試す
- ブラウザのキャッシュとクッキーをクリア
- ブラウザの拡張機能を無効にする
- 右クリックがダメなら「Ctrl + V」でペースト
- Enterキーが効かない場合は、送信ボタンをクリック
試す順番:
- まず簡単な方法(URLバー入力、別のブラウザ)
- ダメならキャッシュ削除、拡張機能オフ
- それでもダメならアプリの再インストール
- 最終手段はブラウザ設定のリセット
特に、Edge上のCopilotで入力できない場合は、URLバーに一度文字を入力してから戻るという方法が非常に効果的です。まずはこの方法から試してみてください。
また、この問題は一時的なバグであることも多いため、時間をおいて再度試すだけで解決することもあります。焦らず、できる対処法を順番に試していきましょう!

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