「問題が発生しました。もう一度お試しください。」
Copilotを使おうとしたとき、このシンプルなエラーメッセージを目にしたことはありませんか?
このエラーは様々な状況で発生します。突然使えなくなって困ってしまう方も多いはず。
でも、多くの場合は簡単な操作で解決できるので安心してください。
この記事では、「問題が発生しました」エラーが表示される原因と、すぐに試せる10の解決方法を詳しく解説していきます。
- 「問題が発生しました」エラーが表示される8つの原因
- 【解決方法1】ページを更新(リフレッシュ)する
- 【解決方法2】キャッシュとCookieを削除する
- 【解決方法3】サインアウトして再度サインインする
- 【解決方法4】VPNを無効にする
- 【解決方法5】アプリ・ブラウザを最新版に更新する
- 【解決方法6】インターネット接続を確認する
- 【解決方法7】Microsoftのサービス状況を確認する
- 【解決方法8】時間をおいて再試行する
- 【解決方法9】別のブラウザで試す
- 【解決方法10】拡張機能(アドオン)を無効にする
- 【企業ユーザー向け】追加の対処方法
- エラーメッセージのパターン別対処法
- それでも解決しない場合
- 「問題が発生しました」エラーを予防するコツ
- まとめ
「問題が発生しました」エラーが表示される8つの原因

まず、なぜこのエラーが発生するのか理解しておきましょう。原因を知れば、適切な解決方法が見えてきます。
原因1:インターネット接続の問題
Copilotはクラウドベースのサービスです。そのため、安定したインターネット接続が必須となります。
接続が不安定だったり、一時的に途切れたりすると、「問題が発生しました」というエラーが出やすくなります。
原因2:Microsoft側のサーバー障害
Copilotのサービス自体に問題が発生していることがあります。
大規模なサービスでも障害は起こりえます。この場合、ユーザー側では対処できないため、復旧を待つ必要があります。
原因3:ブラウザのキャッシュやCookieの問題
ブラウザに溜まった古いデータが原因で、Copilotが正常に動作しないことがあります。
キャッシュやCookieが破損していたり、古い認証情報が残っていたりすると、エラーの原因になります。
原因4:アカウント認証の問題
Microsoftアカウントにサインインしていない、または認証情報に問題があると、エラーが発生します。
特に、複数のアカウントを使っている場合は、正しいアカウントでサインインしているか確認が必要です。
原因5:VPNの干渉
VPN(仮想プライベートネットワーク)を使用していると、Copilotの通信が妨げられることがあります。
VPNによっては、Copilotがサービスを提供していない地域のサーバーに接続してしまう場合も。
原因6:アプリやブラウザのバージョンが古い
EdgeブラウザやMicrosoft 365アプリのバージョンが古いと、Copilotが正しく動作しないことがあります。
特に、大きなアップデートがあった後は、古いバージョンとの互換性問題が発生しやすいです。
原因7:ブラウザ拡張機能の干渉
インストールしている拡張機能(アドオン)が、Copilotの動作を妨げている可能性があります。
広告ブロッカーやセキュリティ系の拡張機能が原因になることが多いです。
原因8:ライセンスの問題
Copilot Proや Microsoft 365 Copilotのライセンスに問題があると、エラーが発生することがあります。
ライセンスの有効期限切れや、割り当ての不具合も原因として考えられます。
【解決方法1】ページを更新(リフレッシュ)する
最もシンプルで効果的な方法です。一時的な通信エラーなら、これだけで解決することがよくあります。
やり方
ブラウザの場合:
- Windows: F5キーを押す、または Ctrl + R
- Mac: Command + R
- ブラウザの更新ボタン(丸い矢印アイコン)をクリック
アプリの場合:
- アプリを一度完全に閉じる
- 数秒待ってから再度開く
これでエラーが消えれば、一時的な問題だったということ。簡単に解決できてラッキーですね。
【解決方法2】キャッシュとCookieを削除する
ブラウザに保存された古いデータが原因の場合、これで解決することが多いです。
Microsoft Edgeの場合
手順1:設定を開く
- Ctrl + Shift + Delete(Windows)または Command + Shift + Delete(Mac)を押す
- または、右上の「…」→「設定」→「プライバシー、検索、サービス」
手順2:閲覧データをクリア
- 「閲覧データをクリア」セクションで「クリアするデータの選択」をクリック
- 「時間の範囲」で「すべての期間」を選択
- 以下にチェックを入れる:
- Cookieおよびその他のサイトデータ
- キャッシュされた画像とファイル
- 「今すぐクリア」をクリック
Google Chromeの場合
手順
- Ctrl + Shift + Delete(Windows)または Command + Shift + Delete(Mac)を押す
- 「期間」で「全期間」を選択
- 以下にチェック:
- Cookieと他のサイトデータ
- キャッシュされた画像とファイル
- 「データを削除」をクリック
注意点
キャッシュを削除すると、他のサイトからもログアウトされることがあります。必要なログイン情報は事前にメモしておきましょう。
【解決方法3】サインアウトして再度サインインする

アカウント認証をリフレッシュすることで、問題が解決することがあります。
Webブラウザの場合
手順
- microsoft365.comにアクセス
- 右上のプロフィールアイコンをクリック
- 「サインアウト」を選択
- ブラウザを完全に閉じる
- ブラウザを再度開き、microsoft365.comにアクセス
- 「サインイン」をクリックして、再度ログイン
デスクトップアプリ(Word、Excel、PowerPointなど)の場合
手順
- アプリを開く
- 「ファイル」→「アカウント」をクリック
- 「サインアウト」を選択
- アプリを完全に閉じる
- アプリを再度開き、サインイン
Windows版Copilotアプリの場合
手順
- タスクバーのCopilotアイコンをクリック
- 右上のプロフィールアイコン → 「サインアウト」
- Copilotを閉じる
- 再度Copilotを開き、サインイン
【解決方法4】VPNを無効にする
VPNを使用している場合、一時的に無効にしてCopilotが動作するか確認してみましょう。
VPNが原因となる理由
- Copilotが対応していない地域のサーバーに接続している
- VPNがCopilotの通信プロトコルを妨げている
- IPアドレスの問題でMicrosoftのサーバーに接続できない
やり方
手順
- VPNソフトウェアを開く
- 「切断」または「無効化」をクリック
- Copilotを再度試す
VPNを無効にした状態でCopilotが動作する場合、VPNが原因です。
代替策: VPNのサーバー位置を変更することで解決する場合もあります。アメリカや日本など、Copilotが正式にサービスを提供している地域のサーバーに接続してみてください。
【解決方法5】アプリ・ブラウザを最新版に更新する
古いバージョンのソフトウェアは、Copilotとの互換性問題を起こすことがあります。
Microsoft Edgeの更新
手順
- Edgeを開く
- 右上の「…」→「設定」をクリック
- 左メニューから「Microsoft Edgeについて」を選択
- 自動的に更新チェックが始まる
- 更新がある場合はインストールして再起動
Google Chromeの更新
手順
- Chromeを開く
- 右上の「︙」→「ヘルプ」→「Google Chromeについて」
- 更新があれば自動的にダウンロードが始まる
- 「再起動」をクリック
Microsoft 365アプリの更新
手順
- Word、Excel、PowerPointなどを開く
- 「ファイル」→「アカウント」をクリック
- 「製品情報」の下にある「更新オプション」をクリック
- 「今すぐ更新」を選択
- 更新完了後、アプリを再起動
Windowsの更新
手順
- 「設定」を開く(Windowsキー + I)
- 「Windows Update」を選択
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
- 利用可能な更新をインストール
- パソコンを再起動
【解決方法6】インターネット接続を確認する
意外と見落としがちですが、ネットワーク接続の問題はエラーの原因になりやすいです。
確認ポイント
基本的なチェック
- 他のWebサイトは正常に開けるか?
- Googleなど、別のサイトにアクセスしてみる
- Wi-Fiは接続されているか?
- タスクバーのWi-Fiアイコンを確認
- 回線速度は十分か?
- fast.comで速度を確認
接続が不安定な場合
- ルーターを再起動
- 電源を抜いて30秒待ち、再度接続
- Wi-Fiを切断して再接続
- 一度Wi-Fiをオフにしてからオンに
- 有線接続を試す
- Wi-Fiより有線LANの方が安定することが多い
- 別のネットワークを試す
- モバイルホットスポットなど、別のネットワークで動作確認
【解決方法7】Microsoftのサービス状況を確認する
Microsoft側でサーバー障害が発生していないか確認しましょう。
確認方法
方法1:Microsoft 365サービス正常性ページ
- status.office.comにアクセス
- 各サービスの状態を確認
- Copilotに関連する障害情報がないかチェック
方法2:X(旧Twitter)で確認
Microsoftの公式アカウントで障害情報を発信していることがあります。
- @Microsoft365
- @MicrosoftHelps
検索バーに「Copilot 障害」や「Copilot error」と入力して、他のユーザーの報告を確認するのも有効です。
方法3:Downdetectorを確認
- downdetector.jpにアクセス
- 「Microsoft」や「Microsoft 365」を検索
- 障害報告のグラフを確認
障害が確認された場合
残念ながら、サーバー障害の場合はユーザー側では対処できません。復旧を待つしかありません。
通常、大きな障害は数時間から半日程度で解決することが多いです。時間をおいてから再度試してみてください。
【解決方法8】時間をおいて再試行する
一時的なサーバーの混雑やネットワークの問題であれば、時間が解決してくれることもあります。
推奨される待ち時間
- 軽微な問題: 5〜10分後に再試行
- サーバー混雑: 30分〜1時間後に再試行
- 大規模障害: 数時間後に再試行
待っている間にできること
- 別の作業を進める
- Copilotを使わない方法で同じタスクを試す
- サービス状況をチェックする
- 後述の他の解決方法を試す
【解決方法9】別のブラウザで試す
使用しているブラウザ固有の問題である可能性があります。
推奨ブラウザ
Microsoft Edgeが最も推奨されます。CopilotはMicrosoft製品なので、Edgeとの相性が最も良いです。
その他のブラウザ:
- Google Chrome
- Mozilla Firefox
やり方
- 別のブラウザをインストール(まだの場合)
- そのブラウザでCopilotにアクセス
- Microsoftアカウントでサインイン
- Copilotが動作するか確認
別のブラウザで動作する場合、元のブラウザの設定や拡張機能に問題がある可能性が高いです。
【解決方法10】拡張機能(アドオン)を無効にする

ブラウザにインストールした拡張機能が、Copilotの動作を妨げていることがあります。
問題を起こしやすい拡張機能
- 広告ブロッカー(AdBlock、uBlock Originなど)
- プライバシー保護系(Privacy Badgerなど)
- スクリプトブロッカー
- VPN拡張機能
Microsoft Edgeの場合
手順
- 右上の「…」→「拡張機能」をクリック
- 「拡張機能の管理」を選択
- 各拡張機能のトグルスイッチをオフにする
- Copilotを再度試す
- 動作したら、拡張機能を1つずつオンにして原因を特定
Google Chromeの場合
手順
- 右上の「︙」→「その他のツール」→「拡張機能」
- 各拡張機能のトグルスイッチをオフにする
- Copilotを再度試す
InPrivate / シークレットモードで試す
拡張機能を1つずつ無効にするのが面倒な場合は、プライベートブラウズモードを使うと便利です。
Edge: Ctrl + Shift + N(InPrivateウィンドウ)
Chrome: Ctrl + Shift + N(シークレットウィンドウ)
このモードでは拡張機能が無効になるため、拡張機能が原因かどうかをすぐに確認できます。
【企業ユーザー向け】追加の対処方法
会社や学校のアカウントでCopilotを使用している場合、追加で確認すべきポイントがあります。
IT管理者に確認すること
- Copilotのライセンスが正しく割り当てられているか
- 組織のセキュリティポリシーでCopilotが制限されていないか
- ファイアウォールでCopilotの通信がブロックされていないか
- プロキシ設定に問題がないか
ライセンスの再割り当てを依頼する
ライセンスの割り当てに問題がある場合、IT管理者に以下の操作を依頼してください:
- Microsoft 365管理センターにアクセス
- 該当ユーザーのライセンスを確認
- Copilotライセンスを一度外す
- 5〜10分待つ
- Copilotライセンスを再度割り当てる
- ユーザーにサインアウト・サインインを依頼
エラーメッセージのパターン別対処法
「問題が発生しました」というエラーには、いくつかのバリエーションがあります。メッセージの詳細によって、最適な対処法が異なります。
「問題が発生しました。もう一度お試しください。」
最も一般的なエラー。
→ まずはページのリフレッシュを試し、それでもダメならキャッシュの削除を行ってください。
「問題が発生しています。新しいメッセージを送信してみてください。」
チャット機能で頻繁に発生するエラー。
→ 新しい会話を開始してみてください。既存の会話に問題が発生している可能性があります。
「Microsoft側の問題です。お客様に問題はありません。」
サーバー障害を示すエラー。
→ 時間をおいて再試行するしかありません。サービス状況ページで復旧状況を確認しましょう。
「It’s not you, it’s me. Something went wrong.」(英語表示)
Copilotアプリで発生するエラー。
→ アプリの更新を確認し、キャッシュの削除を試してください。別のネットワークに接続してみるのも有効です。
エラーコードが表示される場合
エラーコードが表示される場合は、そのコードをメモしておきましょう。サポートに問い合わせる際に役立ちます。
よくあるエラーコード:
- エラーコード: 29 → ライセンスの更新に失敗。アプリを再起動して「ライセンスの更新」を実行
- systemerror → VPNを無効にするか、サーバー位置を変更
それでも解決しない場合
上記の方法を全て試しても解決しない場合は、Microsoftサポートに問い合わせましょう。
サポートへの問い合わせ方法
個人ユーザーの場合
- support.microsoft.comにアクセス
- 「お問い合わせ」を選択
- 製品として「Microsoft 365」または「Copilot」を選択
- チャットまたは電話でサポートを受ける
企業ユーザーの場合
- 社内のIT部門に連絡
- IT管理者からMicrosoft 365管理センター経由でサポートに問い合わせ
問い合わせ時に伝えること
- エラーメッセージの正確な内容
- エラーが発生し始めた時期
- どのアプリ・ブラウザで発生しているか
- 既に試した解決方法
- エラーコード(表示されている場合)
「問題が発生しました」エラーを予防するコツ
エラーを未然に防ぐための習慣を身につけておきましょう。
日常的にできること
- ブラウザとアプリを常に最新に保つ
- 自動更新を有効にしておく
- 定期的にキャッシュをクリアする
- 月に1回程度でOK
- 安定したネットワーク環境を維持する
- 可能なら有線接続を使用
- 不要な拡張機能は削除する
- 使っていない拡張機能は無効化または削除
- Microsoftアカウントを適切に管理する
- 複数アカウントの使い分けを明確にする
まとめ
Copilotで「問題が発生しました」エラーが表示されたときの解決方法をまとめます。
すぐに試すべき3つの方法
- ページをリフレッシュする(F5キー)
- キャッシュとCookieを削除する
- サインアウトして再度サインインする
これらの方法で約7割のエラーは解決します。
それでも解決しない場合
- VPNを無効にする
- アプリ・ブラウザを最新版に更新する
- インターネット接続を確認する
- Microsoftのサービス状況を確認する
- 時間をおいて再試行する
- 別のブラウザで試す
- 拡張機能を無効にする
ポイント
- サーバー障害の場合は待つしかない
- 企業ユーザーはIT管理者に相談
- 解決しない場合はMicrosoftサポートへ
Copilotは発展途上のサービスなので、時々エラーが発生することがあります。でも、この記事で紹介した方法を試せば、ほとんどの場合は解決できるはず。
エラーに遭遇しても慌てず、順番に対処していきましょう!

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