Chromeウィンドウを固定する方法|位置・サイズ・最前面表示まで完全ガイド

プログラミング・IT

Google Chromeを使っていて、「このウィンドウをいつも同じ位置に表示したい」「特定のサイズで固定したい」「常に最前面に表示させたい」と思ったことはありませんか?

毎回ウィンドウのサイズを調整したり、位置を戻したりするのは、意外と面倒ですよね。特に複数のウィンドウを使い分けている人にとっては、作業効率に関わる重要なポイントです。

この記事では、Chromeのウィンドウを固定する様々な方法を、目的別に詳しく解説します。位置の固定、サイズの固定、最前面表示、タブのピン留めまで、あなたの求める「固定」が見つかるはずですよ!


スポンサーリンク
  1. 「固定」の種類を理解しよう
    1. 固定したい内容は?
  2. 方法1:ウィンドウの位置とサイズを記憶させる
    1. Chromeの標準機能を活用
    2. 注意点
  3. 方法2:OS標準機能でウィンドウを固定配置
    1. Windows 10/11のスナップ機能
    2. Macのウィンドウ管理
  4. 方法3:Chromeを常に最前面に表示
    1. Windowsの場合
    2. Macの場合
    3. Chrome拡張機能では不可能
  5. 方法4:タブをピン留めして固定
    1. タブのピン留め機能
    2. タブグループ機能
  6. 方法5:拡張機能でウィンドウサイズを固定
    1. Window Resizer(無料拡張機能)
    2. Tab Resize(無料拡張機能)
  7. 方法6:マルチディスプレイでの固定
    1. ディスプレイごとにウィンドウを配置
    2. DisplayFusion(Windows、有料)
  8. 方法7:プロファイル別にウィンドウを使い分け
    1. プロファイルごとに設定
  9. シーン別の活用例
    1. シーン1:動画を見ながら作業
    2. シーン2:コーディング作業
    3. シーン3:複数サイトの監視
    4. シーン4:リモートワーク
  10. トラブルシューティング
    1. 問題1:ウィンドウ位置が記憶されない
    2. 問題2:マルチディスプレイで位置がおかしい
    3. 問題3:最前面固定が効かない
    4. 問題4:拡張機能が動作しない
  11. よくある質問(FAQ)
    1. Q1: ウィンドウを完全に固定して、動かせないようにできますか?
    2. Q2: 会社のPCでも拡張機能は使えますか?
    3. Q3: スマホ版Chromeでもウィンドウを固定できますか?
    4. Q4: ウィンドウを固定すると動作が重くなりますか?
    5. Q5: 特定のサイトだけ決まったサイズで開けますか?
    6. Q6: ウィンドウを固定した状態を他のPCでも再現できますか?
  12. まとめ:Chromeウィンドウの固定方法

「固定」の種類を理解しよう

「ウィンドウを固定したい」といっても、実は複数の意味があります。

固定したい内容は?

1. ウィンドウの位置を固定
画面上の特定の場所に常に表示したい。

2. ウィンドウのサイズを固定
幅や高さを決まったサイズにしたい。

3. 常に最前面に表示
他のウィンドウに隠れず、常に一番手前に表示したい。

4. タブをピン留め
特定のタブを閉じにくくして、常に表示したい。

5. ウィンドウの分割配置
複数のウィンドウを決まった配置で使いたい。

まず、あなたがどの「固定」を求めているのかを確認しましょう。


方法1:ウィンドウの位置とサイズを記憶させる

Chromeは、終了時のウィンドウ状態を記憶する機能があります。

Chromeの標準機能を活用

基本的な仕組み:
Chromeは通常、最後に閉じた時のウィンドウ位置とサイズを記憶し、次回起動時に復元します。

設定方法:

  1. ウィンドウを好みの位置・サイズに調整
  • ドラッグで位置を移動
  • 角をドラッグしてサイズを変更
  1. 「前回開いていたページを開く」設定を有効化
  • Chromeの設定を開く(→「設定」)
  • 「起動時」セクションを探す
  • 「前回開いていたページを開く」を選択
  1. この状態でChromeを終了
  • 次回起動時、同じ位置・サイズで開きます

注意点

デメリット:

  • 完全な「固定」ではない(手動で変更可能)
  • 複数のウィンドウがある場合、すべて復元される
  • ディスプレイ構成が変わると崩れることがある

こんな人におすすめ:

  • シンプルな使い方で十分な人
  • 追加ツールを入れたくない人

方法2:OS標準機能でウィンドウを固定配置

WindowsやMacのOS機能を使って、ウィンドウを固定配置できます。

Windows 10/11のスナップ機能

Windowsには、ウィンドウを画面の特定位置に配置する「スナップ」機能があります。

基本的な使い方:

画面半分に固定:

  • Windows + ←:左半分
  • Windows + →:右半分
  • Windows + ↑:最大化
  • Windows + ↓:最小化

画面1/4に固定(Windows 11):

  1. ウィンドウのタイトルバーを画面の角にドラッグ
  2. または、最大化ボタンにカーソルを合わせる
  3. レイアウト選択が表示されるので選ぶ

FancyZones(PowerToys)で詳細配置:

Microsoftの無料ツール「PowerToys」を使うと、より柔軟な配置ができます。

  1. PowerToys公式サイトからダウンロード
  2. インストール後、FancyZonesを有効化
  3. Windows + Shift + 数字でゾーンにウィンドウを配置

Macのウィンドウ管理

Split View(分割表示):

  1. 最大化ボタン(緑のボタン)を長押し
  2. 「ウィンドウを画面左側にタイル表示」を選択
  3. もう一つのウィンドウを右側に配置

Rectangle(無料アプリ):

Macで細かくウィンドウを配置するなら、Rectangleアプリが便利です。

  1. Rectangle公式サイトからダウンロード
  2. インストール後、ショートカットキーで配置
  • Ctrl + Option + ←:左半分
  • Ctrl + Option + →:右半分
  • Ctrl + Option + ↑:上半分
  • など

Magnet(有料アプリ):
App Storeで購入できる、より高機能なウィンドウ管理アプリ。


方法3:Chromeを常に最前面に表示

他のウィンドウに隠れずに、常に一番手前に表示する方法です。

Windowsの場合

DeskPins(無料ツール):

  1. DeskPins公式サイトからダウンロード
  2. インストール後、タスクトレイにピンのアイコンが表示される
  3. ピンアイコンをクリック→Chromeウィンドウをクリック
  4. Chromeが最前面に固定される
  5. 解除する時は、もう一度ピンをクリック

AutoHotkey(スクリプト):

プログラミング知識がある方向けです。

; Ctrl+Space で最前面トグル
^Space::
WinGet, ExStyle, ExStyle, A
if (ExStyle & 0x8)  ; WS_EX_TOPMOST
    WinSet, AlwaysOnTop, Off, A
else
    WinSet, AlwaysOnTop, On, A
return

Macの場合

Afloat(無料アプリ):

  1. Afloatをダウンロード・インストール
  2. ウィンドウメニューに「Keep Afloat」が追加される
  3. Chromeを選択した状態で「Keep Afloat」を選択
  4. 常に最前面に表示される

注意:
macOSのバージョンによっては動作しない場合があります。

Chrome拡張機能では不可能

残念ながら、Chrome拡張機能では他のアプリケーションより前面に表示することはできません。これはセキュリティ上の制限です。

拡張機能でできるのは、Chrome内でのタブ管理やポップアップ表示までです。


方法4:タブをピン留めして固定

ウィンドウではなく、タブを固定する方法です。

タブのピン留め機能

よく使うタブを「ピン留め」すると、タブバーの左端に小さく固定され、誤って閉じにくくなります。

ピン留めの方法:

  1. 固定したいタブを右クリック
  2. 「ピン留め」を選択

または:

  • タブを左端までドラッグ

ピン留めの効果:

  • タブが小さくなり、ファビコンのみ表示
  • 左端に固定される
  • Ctrl + Wで閉じにくい(再度押せば閉じる)
  • Chromeを再起動しても残る

解除方法:

  • ピン留めされたタブを右クリック→「ピン留めを外す」

タブグループ機能

複数のタブをグループ化して整理できます。

グループの作り方:

  1. タブを右クリック→「新しいグループに追加」
  2. グループに名前と色を付ける
  3. 他のタブもドラッグしてグループに追加

グループを固定:
グループ自体は「ピン留め」できませんが、整理された状態を維持できます。


方法5:拡張機能でウィンドウサイズを固定

Chrome拡張機能を使って、ウィンドウサイズを管理する方法です。

Window Resizer(無料拡張機能)

ウィンドウサイズをプリセットから選択できます。

使い方:

  1. Chrome ウェブストアで「Window Resizer」を検索
  2. 拡張機能を追加
  3. ツールバーのアイコンをクリック
  4. プリセットサイズ(例:1920×1080)を選択
  5. ウィンドウが指定サイズに変更される

カスタムサイズの設定:

  1. 拡張機能のオプションを開く
  2. 「Add Preset」でカスタムサイズを追加
  3. 幅×高さを指定して保存

メリット:

  • ワンクリックでサイズ変更
  • 複数のプリセットを保存可能
  • Webデザイナーやテスターに便利

Tab Resize(無料拡張機能)

複数のウィンドウを分割配置できます。

使い方:

  1. 「Tab Resize」拡張機能を追加
  2. 複数のタブを開く
  3. ツールバーのアイコンをクリック
  4. レイアウト(2分割、3分割など)を選択
  5. タブが別ウィンドウとして分割配置される

便利な使い方:

  • 左右2分割で資料を見ながら作業
  • 上下2分割で動画を見ながらメモ
  • 4分割で複数のサイトを同時監視

方法6:マルチディスプレイでの固定

複数のモニターを使っている場合の固定方法です。

ディスプレイごとにウィンドウを配置

Windowsの場合:

  1. Chromeウィンドウを目的のディスプレイに移動
  2. Windows + Shift + ←/→で別ディスプレイに移動
  3. スナップ機能で位置を固定

Macの場合:

  1. ウィンドウをドラッグして別ディスプレイに移動
  2. Mission Controlでディスプレイごとにデスクトップを管理

DisplayFusion(Windows、有料)

高度なマルチディスプレイ管理ができます。

機能:

  • ディスプレイごとにウィンドウ配置を記憶
  • プロファイル機能で配置を切り替え
  • ホットキーで瞬時に移動

方法7:プロファイル別にウィンドウを使い分け

Chromeのプロファイル機能を活用した固定方法です。

プロファイルごとに設定

メリット:
仕事用、プライベート用など、用途ごとにウィンドウの位置・サイズを分けられます。

設定方法:

  1. 新しいプロファイルを作成
  • Chromeの右上のアイコンをクリック
  • 「追加」→「アカウントなしで続行」
  • プロファイル名を設定
  1. プロファイルごとにウィンドウを配置
  • 「仕事用」プロファイル:左側に配置
  • 「プライベート」プロファイル:右側に配置
  1. それぞれの配置を記憶
  • 各プロファイルでウィンドウを配置して終了
  • 次回起動時、それぞれ記憶された位置で開く

ショートカットで起動:

プロファイルごとにショートカットを作成すると便利です。

Windows:

"C:\Program Files\Google\Chrome\Application\chrome.exe" --profile-directory="Profile 1"

Mac:

open -na "Google Chrome" --args --profile-directory="Profile 1"

シーン別の活用例

実際の使用シーンに合わせた設定例を紹介します。

シーン1:動画を見ながら作業

設定:

  • 左側:作業用Chromeウィンドウ(通常サイズ)
  • 右上:YouTubeなどの動画(小さいウィンドウ、最前面表示)

実現方法:

  1. Windowsスナップで左半分に作業用ウィンドウ
  2. 動画ウィンドウをピクチャーインピクチャーモードに
  • 動画上で右クリック→「ピクチャー イン ピクチャー」
  1. 小窓が最前面に表示される

シーン2:コーディング作業

設定:

  • 左側:エディタ
  • 右半分の上:ブラウザでプレビュー
  • 右半分の下:リファレンスサイト

実現方法:

  1. PowerToys(Windows)やRectangle(Mac)で3分割レイアウト
  2. Tab Resize拡張機能で右側を上下2分割

シーン3:複数サイトの監視

設定:

  • 画面を4分割して、それぞれ異なるサイトを表示

実現方法:

  1. 4つのタブを開く
  2. Tab Resize拡張機能で「2×2」レイアウトを選択
  3. 各ウィンドウが自動的に配置される

シーン4:リモートワーク

設定:

  • メインディスプレイ:Zoomなどのビデオ会議(常に最前面)
  • サブディスプレイ:資料や作業用ブラウザ

実現方法:

  1. DeskPins(Windows)でZoomウィンドウを最前面固定
  2. サブディスプレイにChromeを配置
  3. DisplayFusionでプロファイル保存

トラブルシューティング

よくある問題と解決方法です。

問題1:ウィンドウ位置が記憶されない

原因:

  • 「前回開いていたページを開く」設定が無効
  • シークレットモードを使っている
  • 拡張機能が干渉している

解決策:

  1. Chrome設定で「前回開いていたページを開く」を有効化
  2. 通常モードで使用(シークレットは記憶されない)
  3. 拡張機能を一時無効化してテスト

問題2:マルチディスプレイで位置がおかしい

原因:
ディスプレイの接続順序や解像度が変わった。

解決策:

  1. すべてのディスプレイを接続した状態でウィンドウを配置
  2. Windows設定→ディスプレイで「この配置を記憶する」
  3. ディスプレイ構成が変わったら再設定

問題3:最前面固定が効かない

原因:

  • ツールが正しく動作していない
  • Chromeのバージョンが新しすぎる/古すぎる

解決策:

  1. ツール(DeskPinsなど)を最新版に更新
  2. Chromeを再起動
  3. 管理者権限でツールを実行

問題4:拡張機能が動作しない

原因:

  • 拡張機能の権限が不足
  • Chromeが最新版でない

解決策:

  1. 拡張機能の権限設定を確認
  2. Chromeを最新版にアップデート
  3. 拡張機能を再インストール

よくある質問(FAQ)

Q1: ウィンドウを完全に固定して、動かせないようにできますか?

A: Chrome単体では難しいですが、サードパーティツール(WindowsならAutoHotkey、MacならHammerspoon)を使えば、ウィンドウの移動・サイズ変更を制限できます。ただし、実用的には推奨されません。

Q2: 会社のPCでも拡張機能は使えますか?

A: 企業のセキュリティポリシーによっては、拡張機能のインストールが制限されている場合があります。IT部門に確認してください。OS標準機能(Windowsスナップなど)は通常使用できます。

Q3: スマホ版Chromeでもウィンドウを固定できますか?

A: スマートフォンやタブレット版Chromeは、ウィンドウの概念が異なるため、PC版と同じような固定はできません。ただし、タブのピン留めやマルチウィンドウ表示(iPadなど)は可能です。

Q4: ウィンドウを固定すると動作が重くなりますか?

A: OS標準機能やシンプルなツールを使う分には、ほとんど影響ありません。ただし、複数の重い拡張機能を入れすぎると、Chromeの起動や動作が遅くなる可能性があります。

Q5: 特定のサイトだけ決まったサイズで開けますか?

A: Chromeの標準機能ではできませんが、「Window Resizer」拡張機能と組み合わせて、サイトごとに異なるサイズで開くように設定できます。ただし、完全な自動化は難しいです。

Q6: ウィンドウを固定した状態を他のPCでも再現できますか?

A: Chrome同期機能では、ウィンドウの位置・サイズは同期されません。ただし、プロファイル設定や拡張機能は同期されるので、各PCで同じように設定すれば、似た環境を作れます。


まとめ:Chromeウィンドウの固定方法

Chromeウィンドウを固定する様々な方法をまとめます。

目的別の最適な方法:

ウィンドウ位置・サイズの記憶:

  • Chrome標準機能(「前回開いていたページを開く」)
  • 追加ツール不要で最もシンプル

画面分割・配置固定:

  • Windows:スナップ機能、PowerToys
  • Mac:Split View、Rectangle
  • OS標準機能で十分実用的

常に最前面表示:

  • Windows:DeskPins、AutoHotkey
  • Mac:Afloat
  • サードパーティツールが必要

ウィンドウサイズ管理:

  • Window Resizer拡張機能
  • Tab Resize拡張機能
  • ワンクリックで複数サイズを切り替え

タブの固定:

  • タブのピン留め機能
  • タブグループ機能
  • Chrome標準機能で可能

プロファイル活用:

  • 用途別にウィンドウ配置を分ける
  • 仕事とプライベートで設定を変える

おすすめの組み合わせ:

初心者向け:

  • Chrome標準のタブピン留め
  • OS標準のスナップ機能
  • 追加ツール不要で手軽

中級者向け:

  • Window Resizer拡張機能
  • PowerToys(Windows)またはRectangle(Mac)
  • より柔軟な配置が可能

上級者向け:

  • AutoHotkey(Windows)またはHammerspoon(Mac)
  • プロファイル別設定
  • 完全カスタマイズ可能

注意点:

  • 完全な「固定」は難しい場合がある
  • ディスプレイ構成が変わると再設定が必要
  • 拡張機能の入れすぎは動作を重くする
  • セキュリティポリシーで制限される場合がある

Chromeのウィンドウ固定は、作業効率を大きく向上させる技です。あなたの作業スタイルに合った方法を見つけて、快適なブラウジング環境を作りましょう!

まずはOS標準機能から試して、必要に応じて拡張機能やツールを追加していくのがおすすめですよ。


関連キーワード: Google Chrome、ウィンドウ固定、画面分割、スナップ機能、最前面表示、タブピン留め、Window Resizer、PowerToys、Rectangle、マルチディスプレイ、プロファイル、拡張機能、作業効率

コメント

タイトルとURLをコピーしました