【完全版】Chromeのテキストエンコーディング設定|文字化けを直す方法

プログラミング・IT

「サイトを開いたら文字が意味不明な記号になっている」
「日本語が『縺薙s縺ォ縺。縺ッ』のように表示される」
「以前は見られたサイトが突然文字化けするようになった」

こんな経験はありませんか?

ウェブページの文字化けは、テキストエンコーディング(文字コード)の設定が原因であることがほとんどです。でも安心してください。正しい設定に変更すれば、すぐに読める状態に戻せます。

この記事では、Chromeのテキストエンコーディングについて、基礎知識から具体的な変更方法まで、初心者の方にも分かるように詳しく解説していきます。


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  1. テキストエンコーディングって何?
    1. 文字コードとは
    2. 文字化けが起きる理由
    3. よくある文字化けの例
  2. 主な文字コードの種類
    1. UTF-8(世界標準)
    2. Shift_JIS(シフトJIS)
    3. EUC-JP
    4. ISO-2022-JP
  3. Chromeでエンコーディングを変更する方法
    1. 【重要】最新版Chromeの変更点
  4. 【方法1】拡張機能を使う(一番簡単!)
    1. おすすめ拡張機能
    2. 他のおすすめ拡張機能
  5. 【方法2】デベロッパーツールから変更する
    1. 手順
  6. 【方法3】ソースコードを確認して判断する
    1. ソースコードの確認手順
    2. 判断のポイント
  7. 【方法4】ブックマークレットを使う
    1. ブックマークレットの作成
    2. 使い方
  8. 文字化けの対処法(ステップバイステップ)
    1. ステップ1: 文字化けのパターンを確認
    2. ステップ2: 拡張機能で文字コードを変更
    3. ステップ3: ページを再読み込み
    4. ステップ4: それでもダメな場合
  9. スマホでの文字化け対処法
    1. Android版Chromeの場合
    2. iPhone版Chromeの場合
  10. よくある文字化けパターンと対処法
    1. パターン1: 「縺薙s縺ォ縺。縺ッ」系
    2. パターン2: 「�����」系(四角や記号)
    3. パターン3: 「縺薙s縺ォ縺。縺ッ」系
    4. パターン4: 「ã”ã‚”ã«ã¡ã¯」系
    5. パターン5: 一部だけ文字化け
  11. メールの文字化け対処法
    1. Gmailの文字化け
    2. Yahoo!メールの文字化け
    3. Outlookの文字化け
  12. ファイルのダウンロード時の文字化け
    1. ファイル名の文字化け
    2. CSVファイルの文字化け
  13. トラブルシューティング
    1. 問題1: どの文字コードでも直らない
    2. 問題2: 特定のサイトだけ毎回文字化け
    3. 問題3: PDFファイルが文字化け
    4. 問題4: ダウンロードした画像のファイル名が文字化け
    5. 問題5: 拡張機能が動作しない
  14. 文字化けを予防する方法
    1. ウェブサイト制作時の注意点
    2. HTMLファイルの保存時の注意
    3. サーバー設定の確認
  15. よくある質問と回答
    1. Q1: 最新のChromeでエンコードメニューがないのはなぜ?
    2. Q2: 拡張機能なしで文字化けを直せる?
    3. Q3: スマホで拡張機能は使える?
    4. Q4: 自動で正しい文字コードを判定できない?
    5. Q5: UTF-8にしておけば問題ない?
    6. Q6: 文字化けしたテキストをコピーしたらどうなる?
  16. まとめ: 文字化けは簡単に直せる

テキストエンコーディングって何?

まず、テキストエンコーディング(文字コード)の基本を理解しましょう。

文字コードとは

テキストエンコーディング(文字コード)は、コンピューターが文字を扱うための「ルール」のことです。

例えるなら:
「あ」という文字を:

  • 日本語のルール(Shift_JIS)では → 82A0
  • 国際標準のルール(UTF-8)では → E38182

と、異なる数値で表現します。

文字化けが起きる理由

サイト側のルール:「UTF-8で書きました」

あなたのブラウザ:「Shift_JISで読みます」

このようにルールが食い違うと、正しく表示できず文字化けしてしまうんです。

よくある文字化けの例

日本語の文字化け:

  • 正常:「こんにちは」
  • 文字化け:「縺薙s縺ォ縺。縺ッ」
  • 文字化け:「縺薙s縺ォ縺。縺ッ」
  • 文字化け:「�����������」

英数字以外が読めない状態が文字化けです。


主な文字コードの種類

日本語サイトでよく使われる文字コードを紹介します。

UTF-8(世界標準)

特徴:

  • 現在の世界標準
  • すべての言語に対応
  • 新しいサイトのほとんどがこれ

使用例:

  • Google、Yahoo!など大手サイト
  • WordPress などの現代的なシステム
  • 海外サイト

Shift_JIS(シフトJIS)

特徴:

  • 日本語専用の古い文字コード
  • Windows の標準だった
  • 古いサイトで使われている

使用例:

  • 2000年代前半以前のサイト
  • 古い掲示板
  • レガシーシステム

EUC-JP

特徴:

  • UNIX/Linux系で使われていた日本語コード
  • かなり古いシステム

使用例:

  • 古いサーバーのサイト
  • 一部の掲示板システム

ISO-2022-JP

特徴:

  • 主にメールで使われる
  • ウェブサイトでは稀

使用例:

  • 古い電子メール
  • 一部の古いシステム

Chromeでエンコーディングを変更する方法

最新版のChromeでは、エンコーディング設定のメニューが隠されています。

【重要】最新版Chromeの変更点

以前のChrome:
メニューに「エンコード」という項目があった

現在のChrome:
エンコーディングのメニューが標準では表示されない

そのため、拡張機能を使うか、特殊な方法でアクセスする必要があります。


【方法1】拡張機能を使う(一番簡単!)

最も簡単で確実な方法は、拡張機能を使うことです。

おすすめ拡張機能

「Set Character Encoding」

インストール方法:

  1. Chrome ウェブストアを開く
  2. 「Set Character Encoding」で検索
  3. 「Chrome に追加」をクリック
  4. 「拡張機能を追加」をクリック

使い方:

  1. 文字化けしているページを開く
  2. ツールバーの拡張機能アイコンをクリック
  3. 試したい文字コードを選択:
  • UTF-8
  • Shift_JIS
  • EUC-JP
  • ISO-2022-JP
  1. ページが自動的に再読み込みされ、正しく表示される

他のおすすめ拡張機能

「Charset」

よりシンプルな拡張機能です。

「Quick Encoding Switcher」

ワンクリックで切り替えられます。


【方法2】デベロッパーツールから変更する

拡張機能なしで変更する方法です(上級者向け)。

手順

ステップ1: デベロッパーツールを開く

  1. 文字化けしているページを開く
  2. F12 キーを押す(Mac: Command + Option + I
  3. デベロッパーツールが開く

ステップ2: Consoleでコマンドを実行

  1. Console」タブをクリック
  2. 以下のコードを入力して Enter を押す

UTF-8に変更:

document.characterSet = 'UTF-8';
location.reload();

Shift_JISに変更:

document.characterSet = 'Shift_JIS';
location.reload();

EUC-JPに変更:

document.characterSet = 'EUC-JP';
location.reload();

注意:
この方法は一時的なもので、ページを閉じると元に戻ります。


【方法3】ソースコードを確認して判断する

サイトが本来どの文字コードを使っているか確認する方法です。

ソースコードの確認手順

手順:

  1. 文字化けしているページで Ctrl + U(Mac: Command + Option + U)を押す
  2. ページのソースコードが表示される
  3. <head> タグ内を探す
  4. <meta charset="..."> という行を探す

例:

<meta charset="UTF-8">

→ このサイトはUTF-8を使っている

<meta charset="Shift_JIS">

→ このサイトはShift_JISを使っている

判断のポイント

ソースコードに記載されている文字コードが、そのサイトの正しい文字コードです。拡張機能でその文字コードに変更すれば、正しく表示されます。


【方法4】ブックマークレットを使う

ワンクリックで切り替えられる便利な方法です。

ブックマークレットの作成

手順:

  1. Chrome のブックマークバーを表示(Ctrl + Shift + B
  2. ブックマークバーを右クリック→「ページを追加
  3. 以下を入力:

UTF-8用:

  • 名前:「UTF-8」
  • URL:
javascript:(function(){document.characterSet='UTF-8';location.reload();})();

Shift_JIS用:

  • 名前:「Shift_JIS」
  • URL:
javascript:(function(){document.characterSet='Shift_JIS';location.reload();})();

EUC-JP用:

  • 名前:「EUC-JP」
  • URL:
javascript:(function(){document.characterSet='EUC-JP';location.reload();})();

使い方

文字化けしているページで、作成したブックマークをクリックするだけ!


文字化けの対処法(ステップバイステップ)

文字化けが起きた時の解決手順です。

ステップ1: 文字化けのパターンを確認

パターンA: すべての文字が記号
→ 文字コードの問題

パターンB: 一部の文字だけおかしい
→ フォントの問題の可能性

パターンC: 四角や「?」が表示
→ 対応していない文字

ステップ2: 拡張機能で文字コードを変更

試す順番:

  1. UTF-8 → 現代のサイトならこれで解決
  2. Shift_JIS → 古い日本語サイトはこれ
  3. EUC-JP → さらに古いサイト
  4. ISO-2022-JP → ごく稀

どれかで必ず正しく表示されるはずです。

ステップ3: ページを再読み込み

文字コードを変更しても直らない場合:

  1. Ctrl + F5 でスーパーリロード
  2. キャッシュを削除してから再度アクセス

ステップ4: それでもダメな場合

原因:

  • サイト自体のコードが壊れている
  • サーバー側の問題
  • ブラウザのバグ

対処:

  • 別のブラウザ(Edge、Firefox)で試す
  • サイト管理者に報告
  • しばらく時間をおいて再度アクセス

スマホでの文字化け対処法

スマートフォンでも文字化けは起こります。

Android版Chromeの場合

残念ながら、Android版Chromeには文字コードを変更する標準機能がありません。

対処法:

方法1: PC版サイトを表示

  1. Chrome のメニュー「」をタップ
  2. PC版サイト」にチェック
  3. PC版で表示すると正しく見える場合がある

方法2: 別のブラウザを使う

  • Firefox – 文字コード変更機能がある
  • Kiwi Browser – PC版拡張機能が使える

iPhone版Chromeの場合

iPhone版も文字コード変更機能がありません。

対処法:

Safari を使う

実は、SafariにもiOS版には文字コード変更機能がありません。

最終手段:

  • PC版サイトを表示
  • パソコンで見る
  • サイト管理者に報告

よくある文字化けパターンと対処法

具体的な文字化け例と、その解決方法です。

パターン1: 「縺薙s縺ォ縺。縺ッ」系

原因:
UTF-8のサイトをShift_JISで読んでいる

対処:
UTF-8 に変更

パターン2: 「�����」系(四角や記号)

原因:
Shift_JISやEUC-JPのサイトをUTF-8で読んでいる

対処:
Shift_JIS または EUC-JP に変更

パターン3: 「縺薙s縺ォ縺。縺ッ」系

原因:
Shift_JISのサイトをUTF-8で読んでいる

対処:
Shift_JIS に変更

パターン4: 「ã”ã‚”ã«ã¡ã¯」系

原因:
UTF-8のサイトをISO-8859-1などで読んでいる

対処:
UTF-8 に変更

パターン5: 一部だけ文字化け

原因:

  • 特殊文字が含まれている
  • 環境依存文字を使っている
  • フォントがインストールされていない

対処:

  • フォントをインストール
  • サイト管理者に報告

メールの文字化け対処法

Gmailなどのウェブメールでも文字化けは起こります。

Gmailの文字化け

対処法:

方法1: メールを再取得

  1. メールを開く
  2. 右上の「」→「メッセージのソースを表示
  3. 文字コードを確認
  4. 拡張機能で該当する文字コードに変更

方法2: メール転送

  1. 自分宛に転送
  2. 転送されたメールは正しく表示される場合がある

Yahoo!メールの文字化け

対処法:

  1. メールを開く
  2. 拡張機能で文字コードを変更
  3. Shift_JIS や ISO-2022-JP を試す

Outlookの文字化け

Outlook.com(ウェブ版)の場合も同様に、拡張機能で対処できます。


ファイルのダウンロード時の文字化け

ダウンロードしたファイル名が文字化けする場合です。

ファイル名の文字化け

原因:
サーバーとブラウザの文字コード設定が異なる

対処:

方法1: ファイルを開いてから保存

  1. ファイルを右クリック→「新しいタブで開く」
  2. 開いてから「名前を付けて保存」

方法2: ダウンロード後に名前を変更

  1. ダウンロードしたファイルを右クリック
  2. 「名前の変更」で正しい名前を入力

CSVファイルの文字化け

ExcelでCSVファイルを開くと文字化けする場合:

対処法:

方法1: Excelでの正しい開き方

  1. Excelを起動
  2. 「データ」タブ→「テキストファイルから」
  3. CSVファイルを選択
  4. 「ファイルの元の形式」で「65001: Unicode (UTF-8)」を選択
  5. 「区切り文字」で「カンマ」を選択
  6. 「完了」

方法2: Googleスプレッドシートを使う

  1. Googleスプレッドシートを開く
  2. 「ファイル」→「インポート」
  3. CSVファイルをアップロード
  4. 自動的に正しい文字コードで読み込まれる

トラブルシューティング

文字コードを変えても直らない時の対処法です。

問題1: どの文字コードでも直らない

原因:

  • サイトのデータ自体が壊れている
  • HTMLのコーディングエラー
  • サーバー側の問題

対処:

  1. ページのソースを確認(Ctrl + U
  2. <meta charset> タグが正しいか確認
  3. サイト管理者に報告
  4. Internet Archive(過去のページ)で見る

問題2: 特定のサイトだけ毎回文字化け

原因:
そのサイトの文字コード設定が古い

対処:

拡張機能で自動設定:

  1. 「Set Character Encoding」拡張機能を使う
  2. サイトごとに文字コードを記憶させる
  3. 次回から自動的に正しい文字コードで表示

問題3: PDFファイルが文字化け

原因:
PDFの埋め込みフォントがない

対処:

  1. PDFをダウンロード
  2. Adobe Acrobat Readerで開く
  3. 必要に応じて日本語フォントをインストール

問題4: ダウンロードした画像のファイル名が文字化け

原因:
画像ファイル名の文字コードが異なる

対処:

  1. ダウンロード後、手動で名前を変更
  2. または、ブラウザの言語設定を確認

問題5: 拡張機能が動作しない

原因:

  • Chromeのバージョンが古い
  • 拡張機能が更新されていない
  • 権限が不足している

対処:

  1. Chromeを最新版にアップデート
  2. 拡張機能を再インストール
  3. 別の拡張機能を試す

文字化けを予防する方法

サイト制作者向けの予防策です。

ウェブサイト制作時の注意点

必ずUTF-8を使う:

<!DOCTYPE html>
<html lang="ja">
<head>
    <meta charset="UTF-8">
    <title>ページタイトル</title>
</head>

重要:

  • 現代のサイトはすべてUTF-8にする
  • ファイル自体もUTF-8で保存する
  • サーバーの設定もUTF-8にする

HTMLファイルの保存時の注意

テキストエディタでの保存:

  1. ファイル→「名前を付けて保存」
  2. エンコーディングを「UTF-8」に設定
  3. BOM(バイトオーダーマーク)なしを選択

サーバー設定の確認

.htaccessで文字コードを指定:

AddDefaultCharset UTF-8

PHPでの指定:

header('Content-Type: text/html; charset=UTF-8');

よくある質問と回答

Q1: 最新のChromeでエンコードメニューがないのはなぜ?

A: Googleは「UTF-8が標準となり、文字コード変更は不要」と判断したため、メニューを削除しました。しかし古いサイトも存在するため、拡張機能での対応が必要です。

Q2: 拡張機能なしで文字化けを直せる?

A: デベロッパーツールのConsoleでJavaScriptコマンドを実行すれば可能ですが、毎回入力が必要なので、拡張機能の方が便利です。

Q3: スマホで拡張機能は使える?

A: 公式Chrome(AndroidもiPhoneも)では拡張機能が使えません。Kiwi Browser(Android)なら拡張機能が使えます。

Q4: 自動で正しい文字コードを判定できない?

A: 現代のブラウザは自動判定機能がありますが、完璧ではありません。特に古いサイトでは誤判定することがあります。

Q5: UTF-8にしておけば問題ない?

A: 新しいサイトを作る場合は、UTF-8にしておけば問題ありません。ただし、古いサイトを見る場合は、そのサイトの文字コードに合わせる必要があります。

Q6: 文字化けしたテキストをコピーしたらどうなる?

A: コピーしたテキストも文字化けしたままです。正しく表示してからコピーしましょう。


まとめ: 文字化けは簡単に直せる

Chromeのテキストエンコーディングと文字化け対処法を詳しく解説しました。

最も簡単な解決方法:

  1. 拡張機能「Set Character Encoding」をインストール
  2. 文字化けしたページで拡張機能を開く
  3. UTF-8 → Shift_JIS → EUC-JP の順で試す

覚えておきたいポイント:

状況試すべき文字コード
現代的なサイトUTF-8
古い日本語サイトShift_JIS
さらに古いサイトEUC-JP
メールISO-2022-JP

文字コードの基本知識:

  • UTF-8 – 現在の世界標準、新しいサイトはこれ
  • Shift_JIS – 古い日本語サイトで使用
  • EUC-JP – さらに古いシステムで使用

スマホでの対処:

  • Android → Kiwi Browserで拡張機能を使う
  • iPhone → PCで見るか、サイト管理者に報告

サイト制作者へのアドバイス:

  • 新しいサイトは必ずUTF-8を使う
  • <meta charset="UTF-8"> を忘れずに記述
  • ファイル保存時もUTF-8を指定

文字化けは見た目が複雑で難しそうに見えますが、実は原因はシンプルで、解決も簡単です。

ほとんどの場合、拡張機能で文字コードを切り替えるだけで、すぐに読める状態になります。この記事で紹介した方法を試せば、もう文字化けに悩まされることはありませんよ!


この記事は2025年11月時点の情報に基づいています

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