「このサイトの通知がうるさい」「カメラの許可を間違えて押してしまった」「サイトの動作がおかしくなった」
こんな経験はありませんか? Chromeでは、サイトごとに様々な設定や権限が保存されています。これらが原因でサイトがうまく動かなくなったり、不要な通知に悩まされることがあるんです。
この記事では、Chromeでサイトの設定を削除する方法を、初心者の方でも分かるように丁寧に解説していきます。個別のサイトだけを削除する方法から、全てのサイト設定をリセットする方法まで、あなたの状況に合わせた解決策が見つかりますよ。
Chromeの「サイトの設定」って何?

サイトの設定とは、Chromeがウェブサイトごとに記憶している情報や許可のことです。
どんな情報が保存されているの?
サイトの設定には、以下のような項目が含まれています:
- Cookie(クッキー) – ログイン状態やカート情報を記憶するデータ
- 位置情報 – あなたの現在地へのアクセス許可
- カメラとマイク – ビデオ通話などで使う機器の許可
- 通知 – サイトからのお知らせ表示の許可
- ポップアップ – 新しいウィンドウを開く許可
- JavaScript – サイトの動的な機能を動かすプログラム
- 画像 – サイト上の画像表示の設定
- 音声 – 自動再生などの音声設定
これらの設定は便利な反面、間違って許可してしまったり、古い設定が残ってトラブルの原因になることもあります。
なぜ削除する必要があるの?
サイトの設定を削除すると、こんな問題が解決できます:
- 不要な通知を止められる – 煩わしい通知をシャットアウト
- サイトの動作不良を改善 – 古い設定が原因のエラーを解消
- プライバシーを守れる – 不要な追跡データを削除
- 誤って許可した権限を取り消せる – カメラやマイクの許可ミスを修正
それでは、具体的な削除方法を見ていきましょう。
【方法1】特定のサイトの設定だけを削除する
「このサイトだけ設定をリセットしたい」という場合は、この方法が最適です。
アドレスバーから削除する方法(超簡単!)
手順:
- 設定を削除したいサイトを開く
- アドレスバー(URLが表示されている部分)の左側にある鍵マークまたは情報アイコン(ⓘ)をクリック
- 表示されたメニューから「サイトの設定」をクリック
- 削除したい項目の「削除」または「リセット」ボタンをクリック
これで、そのサイトの設定がリセットされます。次回アクセス時には、再度権限の許可を求められるようになりますよ。
詳細設定から削除する方法
より詳しく設定を確認しながら削除したい場合は、こちらの方法を使います。
手順:
- Chromeの右上にある「︙」(3つの点)をクリック
- 「設定」を選択
- 左側のメニューから「プライバシーとセキュリティ」をクリック
- 「サイトの設定」を選択
- 「すべてのサイトに保存されている権限とデータを表示」をクリック
- 検索バーでサイト名を検索、または一覧から探す
- 該当サイトをクリックして「データを削除」または「リセット」
この方法なら、そのサイトでどんな権限を許可していたかを確認しながら削除できます。
【方法2】特定の権限だけを削除する
「通知だけをオフにしたい」「カメラの許可だけを取り消したい」といった場合は、権限ごとに設定を変更できます。
権限別の削除手順
通知を削除する場合:
- Chrome右上の「︙」→「設定」
- 「プライバシーとセキュリティ」→「サイトの設定」
- 「通知」をクリック
- 「許可」のリストから削除したいサイトを探す
- サイト名の右側にある「︙」→「削除」
位置情報を削除する場合:
- 同じく「サイトの設定」を開く
- 「位置情報」をクリック
- 許可したサイトのリストから削除
カメラとマイクを削除する場合:
- 「サイトの設定」から「カメラ」または「マイク」を選択
- 許可リストから該当サイトを削除
ポップアップを削除する場合:
- 「サイトの設定」から「ポップアップとリダイレクト」を選択
- 許可しているサイトを確認して削除
この方法なら、他の設定はそのままで、特定の権限だけを取り消せるので便利です。
【方法3】Cookieとサイトデータを削除する
Cookieやキャッシュなどのサイトデータだけを削除したい場合は、この方法を使います。
特定のサイトのCookieだけを削除
手順:
- Chrome右上の「︙」→「設定」
- 「プライバシーとセキュリティ」→「サイトの設定」
- 「すべてのサイトに保存されている権限とデータを表示」
- 削除したいサイトを検索または選択
- 「データを削除」をクリック
注意: Cookieを削除すると、ログイン状態が解除され、次回アクセス時に再度ログインが必要になります。
閲覧履歴データから削除
複数のサイトのCookieをまとめて削除したい場合は、こちらが便利です。
手順:
- Chromeで「Ctrl + Shift + Delete」(MacはCommand + Shift + Delete)を押す
- 「閲覧履歴データの削除」ウィンドウが開く
- 期間を選択(例: 過去24時間、全期間など)
- 「Cookieと他のサイトデータ」にチェック
- 必要に応じて「キャッシュされた画像とファイル」もチェック
- 「データを削除」をクリック
期間を「全期間」にすると、すべてのサイトのCookieが削除されるので注意してください。
【方法4】全てのサイト設定を一括削除する
「すべてのサイト設定をリセットして、Chromeを初期状態に戻したい」という場合は、この方法が最適です。
完全リセットの手順
手順:
- Chrome右上の「︙」→「設定」
- 左側のメニューから「設定のリセット」をクリック
- 「設定を元の既定値に戻します」を選択
- 表示される説明を読んで「設定をリセット」をクリック
この操作でリセットされるもの:
- スタートページとタブの設定
- 新しいタブページ
- 検索エンジン
- 固定したタブ
- Cookieとサイトデータ
- コンテンツの設定と権限
- 拡張機能とテーマ(無効化されますが削除はされません)
この操作で保持されるもの:
- ブックマーク
- 履歴
- 保存したパスワード
完全リセットは最終手段です。個別の設定削除で解決しない場合に試してみましょう。
【方法5】スマホ版Chromeでの削除方法
スマートフォンでも同様にサイトの設定を削除できます。
Android版Chromeの場合
特定サイトの設定削除:
- Chromeアプリを開く
- 右上の「︙」→「設定」
- 「サイトの設定」をタップ
- 削除したい項目(通知、位置情報など)をタップ
- 該当サイトを選択して「削除」または「リセット」
Cookieの削除:
- 「︙」→「設定」
- 「プライバシーとセキュリティ」
- 「閲覧履歴データの削除」
- 「Cookieとサイトデータ」にチェック
- 「データを削除」
iPhone/iPad版Chromeの場合
特定サイトの設定削除:
- Chromeアプリを開く
- 右下の「…」→「設定」
- 「コンテンツの設定」をタップ
- 削除したい項目を選択
- サイトを選んで削除
Cookieの削除:
- 「…」→「設定」
- 「プライバシーとセキュリティ」
- 「閲覧履歴データの削除」
- 「Cookie、サイトデータ」を選択
- 「閲覧履歴データを削除」
スマホ版は画面が小さいので、PC版より少し操作が異なりますが、基本的な流れは同じです。
よくある質問と回答

Q1: サイトの設定を削除すると、どうなるの?
A: 削除したサイトにアクセスすると、初めて訪問した時と同じ状態になります。位置情報やカメラなどの権限を再度求められ、ログインが必要なサイトでは再ログインが必要です。
Q2: 削除した設定は元に戻せる?
A: いいえ、一度削除した設定は元に戻せません。ただし、サイトにアクセスした時に再度設定を選択できるので、必要な権限は改めて許可すればOKです。
Q3: サイトの設定を削除すると、他のデバイスにも影響する?
A: Chromeにログインして同期している場合、設定が他のデバイスにも反映される可能性があります。ただし、基本的にはローカル(そのデバイス)だけの変更です。
Q4: 削除しても問題ないサイト設定は?
A: 以下は定期的に削除しても問題ありません:
- 古いサイトのCookie – 使わなくなったサイトのデータ
- 不要な通知許可 – 煩わしい通知元
- 一時的に許可した権限 – イベント参加時のカメラ許可など
Q5: 削除すると困るサイト設定は?
A: 以下は削除すると不便になる可能性があります:
- よく使うサイトのログイン情報(Cookie) – 毎回ログインが必要に
- カスタマイズした表示設定 – ダークモードなどの設定がリセット
- ショッピングサイトのカート情報 – カートの中身が消える
削除前に、本当に削除して大丈夫か確認しましょう。
サイト設定を削除する際の注意点
削除前に確認すべきこと
ログイン情報を控えておく
Cookieを削除すると自動ログインができなくなります。パスワードを忘れている場合は、事前に確認しておきましょう。Chromeのパスワードマネージャーに保存されていれば大丈夫です。
重要なサイトは個別に削除
全削除ではなく、問題のあるサイトだけを個別に削除することをおすすめします。必要なサイトの設定まで消してしまうと、再設定が面倒です。
削除のタイミング
作業中のサイト(オンラインショッピングのカート内に商品がある、記事を書いている途中など)では削除を避けましょう。データが失われる可能性があります。
セキュリティ面での考慮事項
公共のパソコンを使った後
ネットカフェや図書館など、共用のパソコンを使った場合は、必ずサイトの設定とCookieを削除してから退席しましょう。あなたのログイン情報が残ってしまうと、悪用される危険があります。
定期的なクリーンアップ
プライバシー保護のため、月に1回程度は不要なCookieやサイトデータを削除することをおすすめします。ただし、よく使うサイトの設定は残しておくと便利です。
こんな時はサイト設定の削除を試してみよう
以下のような症状が出た時は、サイトの設定を削除すると改善する可能性があります:
サイトの動作がおかしい時
- ページが正しく表示されない
- ログインできない(パスワードは合っているのに)
- ボタンが反応しない
- 画像が表示されない
対処法: そのサイトのCookieとキャッシュを削除してみましょう。
不要な通知に悩まされている時
- 興味のないサイトから通知が来る
- 通知の数が多すぎる
- 昔許可したサイトから今も通知が来る
対処法: 通知の権限を個別に削除しましょう。
プライバシーが気になる時
- 多くのサイトに位置情報を許可してしまった
- カメラやマイクの許可を出しすぎた
- 追跡されているような気がする
対処法: 各権限の許可リストを確認して、不要なものを削除しましょう。
まとめ: 目的に合わせて最適な方法を選ぼう
Chromeのサイト設定を削除する方法をご紹介しました。
状況別のおすすめ方法:
| 状況 | おすすめの方法 |
|---|---|
| 特定のサイトだけリセットしたい | アドレスバーの鍵マークから削除 |
| 通知だけを止めたい | 権限別の削除(方法2) |
| ログイン状態をリセットしたい | Cookieの削除(方法3) |
| Chromeの調子が悪い | 完全リセット(方法4) |
覚えておきたいポイント:
- サイトの設定は個別に削除できる
- 権限ごとに細かく管理できる
- 削除しても再設定は簡単
- 定期的なクリーンアップでプライバシーを守れる
- 重要なサイトの設定を消す前は要確認
サイトの設定を適切に管理することで、より快適で安全なブラウジング環境を作ることができます。
不要な設定は削除し、必要な設定はしっかり管理して、Chromeを使いこなしましょう!
この記事は2025年11月時点の情報に基づいています


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