「あ、間違えて閉じちゃった…」
複数のタブを開いていたChromeのウィンドウ。マウスの誤クリックや、閉じるつもりのなかったウィンドウを消してしまうこと、ありますよね。
でも大丈夫です。Chromeには閉じてしまったウィンドウやタブを簡単に復元する機能がたくさん用意されています。
この記事では、Chromeのウィンドウを復元する方法を、最も簡単なものから順番に紹介します。ショートカットキーを使った一瞬の復元方法から、数日前に閉じたウィンドウの復元まで、あなたの状況に合った方法が必ず見つかるはずです。
【最速】ショートカットキーで一発復元
まずは一番簡単で速い方法から。これさえ覚えておけば、ほとんどの場合は解決します。
方法1:Ctrl+Shift+Tで即座に復元
Windows/Chromebookの場合:Ctrl + Shift + T
Macの場合:Command + Shift + T
このショートカットキーを押すだけで、最後に閉じたタブやウィンドウが復元されます。
実例:
作業中に10個のタブを開いていたウィンドウを誤って閉じてしまった場合、このショートカットを1回押すだけで、10個のタブ全てが元通りに復元されます。
便利なポイント:
- 何度も押すことで、さらに前に閉じたタブやウィンドウも順番に復元できる
- 最大で最近閉じた10個まで復元可能
- 操作ミスに気づいたらすぐに押すのがコツ
この方法が使えない場合は、次の方法を試してみましょう。
【標準機能】履歴メニューから復元する
ショートカットキーが使えない環境や、もう少し前に閉じたウィンドウを復元したい場合は、履歴機能を使います。
方法2:履歴メニューから選んで復元
手順:
- Chromeの右上にある「︙」(縦に3つの点)をクリック
- 「履歴」にマウスを合わせる
- サブメニューが表示される
- 「最近閉じたタブ」のリストから復元したいものをクリック
説明:
履歴メニューには、最近閉じたタブやウィンドウが時系列で表示されます。ウィンドウを閉じた場合は「◯個のタブ」と表示されるので、すぐに分かります。
方法3:履歴ページから詳しく探す
もっと前に閉じたウィンドウを探したい場合は、履歴ページを開きましょう。
手順:
Ctrl + H
(MacはCommand + H
ではなくCommand + Y
)を押す- 履歴ページが開く
- 日付ごとに閲覧履歴が表示される
- 復元したいページを見つけてクリック
便利な使い方:
- 検索ボックスで特定のサイト名やキーワードを入力して検索できる
- 日付を遡って過去の履歴を探せる
- 複数のページを開きたい場合は、右クリックして「新しいタブで開く」を選択
実例:
「昨日見ていたあのショッピングサイト、どこだったっけ?」という時に、履歴を日付で絞り込んで探すことができます。
【設定機能】起動時に自動復元する
毎回手動で復元するのが面倒な場合は、Chromeの起動設定を変更しましょう。
方法4:前回のセッションを自動で復元
手順:
- Chromeの右上の「︙」をクリック
- 「設定」を選択
- 左側のメニューから「起動時」をクリック
- 「前回開いていたページを開く」にチェックを入れる
説明:
この設定をオンにすると、Chromeを起動するたびに、前回終了時に開いていた全てのタブとウィンドウが自動的に復元されます。
メリット:
- パソコンを再起動しても作業環境がそのまま復活
- 毎日同じサイトをチェックする場合に便利
- 作業の継続性が保たれる
注意点:
Chromeを終了する時に、復元したくないタブやウィンドウは事前に閉じておきましょう。プライバシーが気になる場合は、シークレットモード(後述)の利用も検討してください。
【緊急時】クラッシュ後の復元方法
Chromeがフリーズしたり、突然終了してしまった場合の対処法です。
方法5:クラッシュ後の自動復元機能
通常の動作:
Chromeがクラッシュや強制終了した後に再起動すると、自動的に復元バーが表示されます。
「Chromeが正しく終了しませんでした。前回開いていたページを復元しますか?」
手順:
- 復元バーが表示されたら「復元」ボタンをクリック
- 前回開いていた全てのタブとウィンドウが復元される
復元バーが表示されない場合:
Ctrl + Shift + T
を押してみる- 履歴メニューから「最近閉じたタブ」を確認
- 履歴ページで該当の時間帯を探す
方法6:タスクマネージャーで強制終了した後
Chromeがフリーズして、タスクマネージャーから強制終了した場合も同様です。
手順:
- Chromeを再度起動
- 復元バーが表示されるか確認
- 表示されない場合は
Ctrl + Shift + T
を試す
補足:
タスクマネージャーからの強制終了は、WindowsではCtrl + Shift + Esc
で開けます。
【応用技】特定のタブだけを復元する
ウィンドウ全体ではなく、特定のタブだけを復元したい場合の方法です。
履歴から個別に復元
手順:
Ctrl + H
で履歴ページを開く- 復元したいページを探す
- そのページだけをクリックして開く
- 必要なページを複数選んで、それぞれ新しいタブで開く
ブックマークから復元(事前準備が必要)
事前準備:
- よく使うタブは「ブックマーク」として保存しておく
- 複数のタブをまとめる場合は「フォルダ」を作成
復元方法:
- ブックマークバーのフォルダを右クリック
- 「すべてのブックマークを開く」を選択
- フォルダ内の全てのページが一度に開く
実例:
「仕事用」「勉強用」「趣味用」など、用途別にブックマークフォルダを作っておけば、必要な時に一括で復元できます。
シークレットモードのウィンドウは復元できる?
シークレットモード(シークレットウィンドウ)について知っておくべきことがあります。
結論:復元できません
シークレットモードは、閲覧履歴を残さない機能です。そのため:
- 閉じたシークレットウィンドウは復元不可能
- 履歴にも記録されない
Ctrl + Shift + T
も使えない
対策:
シークレットモードで開いた重要なページは、その場でブックマークに保存するか、URLをメモしておきましょう。
ウィンドウが復元できない時の対処法
上記の方法で復元できない場合は、次の原因が考えられます。
原因1:履歴が削除されている
確認方法:
Ctrl + H
で履歴ページを開く- 該当の日時に履歴が残っているか確認
履歴が空の場合、誰かが削除したか、自動削除の設定になっている可能性があります。
原因2:Chromeのデータが破損している
対処法:
- Chromeを完全に閉じる
- パソコンを再起動
- Chromeを起動して復元を試す
原因3:シークレットモードで開いていた
前述の通り、シークレットモードのウィンドウは復元できません。
原因4:Chromeの設定が「起動時に新しいタブを開く」になっている
確認方法:
- 設定ページを開く
- 「起動時」の設定を確認
- 「新しいタブページを開く」になっている場合は、「前回開いていたページを開く」に変更
復元を楽にする便利な拡張機能
Chrome Web Storeには、ウィンドウやタブの管理を楽にする拡張機能があります。
セッション管理の拡張機能
代表的なものとして:
- Session Buddy
- OneTab
- Tab Session Manager
これらの拡張機能を使うと:
- ウィンドウとタブの状態を名前をつけて保存できる
- 後から好きな時に復元できる
- 複数のセッションを管理できる
注意点:
拡張機能は便利ですが、信頼できる開発者のものを選びましょう。レビューや評価を確認してからインストールしてください。
ウィンドウを誤って閉じないための予防策
そもそもウィンドウを誤って閉じないための工夫も大切です。
予防策1:ウィンドウを最小化する習慣
閉じる代わりに最小化すれば、誤って閉じるリスクが減ります。
方法:
- Windowsの場合:
Windows + D
で全ウィンドウを最小化 - ウィンドウの「−」ボタンをクリック
予防策2:複数のウィンドウを使い分ける
作業内容ごとにウィンドウを分けておくと、一つのウィンドウを閉じても他の作業は影響を受けません。
実例:
- ウィンドウ1:仕事関連のタブ
- ウィンドウ2:プライベートのタブ
- ウィンドウ3:調べ物用のタブ
予防策3:重要なページはブックマーク
よく使うページや、後で見返したいページは、その場でブックマークに追加しておきましょう。
ショートカットキー:
Ctrl + D
(MacはCommand + D
)で現在のページをブックマーク
予防策4:タブの固定機能を使う
絶対に閉じたくないタブは「固定」しておくと安心です。
方法:
- タブを右クリック
- 「タブを固定」を選択
- タブが小さくなって左端に移動する
固定されたタブは:
- 誤って閉じにくい
- ウィンドウを閉じても次回起動時に自動で開く(設定による)
モバイル版Chromeでの復元方法
スマートフォンやタブレットでも同様の操作ができます。
Android/iPhoneでの復元
手順:
- Chromeアプリを開く
- 右上または右下の「︙」をタップ
- 「最近使ったタブ」または「履歴」をタップ
- 復元したいページを選択
注意点:
モバイル版にはショートカットキーがないため、メニューからの操作が基本です。
まとめ:状況に応じた復元方法を使い分けよう
Chromeのウィンドウ復元方法を状況別にまとめます。
今すぐ復元したい時:
Ctrl + Shift + T
(最速・最も簡単)
少し前に閉じたウィンドウを復元:
- 履歴メニューから「最近閉じたタブ」を選択
- 履歴ページで日付から探す
毎回自動で復元したい時:
- 設定で「前回開いていたページを開く」をオン
クラッシュ後の復元:
- 自動で表示される復元バーから復元
- 表示されない場合は
Ctrl + Shift + T
特定のタブだけ復元:
- 履歴から個別に開く
- ブックマークから開く
覚えておくべき重要ポイント:
Ctrl + Shift + T
は魔法のショートカット- シークレットモードは復元不可能
- 重要なページはブックマークに保存
- 設定で自動復元を有効にしておくと安心
これらの方法を知っていれば、もうウィンドウを誤って閉じても慌てる必要はありません。状況に応じて最適な方法を選んで、快適なブラウジングを楽しんでください!
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