「ChromeOSが存在しないか破損しています」というエラーメッセージが表示されて、Chromebookが起動しなくなった…
そんな絶望的な状況でも、Chromebookには復活の道があります。それが「Chromebookリカバリユーティリティ」です。
この記事では、ChromeOSリカバリユーティリティの使い方を、準備から実際の復元作業、トラブルシューティングまで、徹底的に解説していきます。
Chromebookリカバリユーティリティとは?

Chromebookリカバリユーティリティは、Googleが提供する公式のリカバリツールです。Chrome拡張機能として提供されており、ChromeOSの復元メディアを作成できます。
何ができるのか?
このツールを使うと、以下のことができます。
- リカバリメディア(USBドライブ)の作成 – ChromeOSの新しいコピーをUSBメモリに書き込む
- ChromeOSの再インストール – 破損したChromebookにOSを再インストール
- 工場出荷状態への復元 – Chromebookを購入時の状態に戻す
リカバリとPowerwashの違い
よく混同されがちですが、リカバリとPowerwash(初期化)は異なります。
Powerwash(パワーウォッシュ)
- ChromeOS自体は残る
- ユーザーデータのみを削除
- Chromebookにログインできる状態で実行
- 設定から簡単に実行可能
リカバリ(復元)
- ChromeOS自体を再インストール
- すべてのデータが削除される
- ChromeOSが破損して起動しない時に使用
- USBメモリからの起動が必要
いつリカバリユーティリティを使うべきか?
以下のような状況で、リカバリユーティリティが必要になります。
必須の状況
「ChromeOSが存在しないか破損しています」というエラーが表示される
これは最も一般的なリカバリが必要な状況です。ChromeOSのシステムファイルが破損し、起動できなくなっています。
Chromebookが真っ黒な画面から先に進まない
電源は入るのに、画面が真っ暗なままでログイン画面すら表示されない場合。
深刻なマルウェア感染
通常の方法では除去できないマルウェアに感染した場合、リカバリで完全にクリーンな状態に戻せます。
検討すべき状況
Powerwashでも解決しない問題がある
初期化(Powerwash)を試しても問題が解決しない場合、リカバリが効果的な場合があります。
Chromebookを売却・譲渡する前
個人データを完全に削除したい場合、リカバリが最も確実です。
試す必要がない状況
以下の場合は、リカバリは不要です。もっと簡単な方法で解決できます。
- 単に動作が遅い → メモリ解放やキャッシュクリアで対処
- アプリがクラッシュする → 該当アプリの再インストール
- Wi-Fiに繋がらない → ネットワーク設定の見直し
- パスワードを忘れた → Googleアカウントの復旧
準備するもの
リカバリメディアを作成する前に、以下を準備しましょう。
必須アイテム
1. USBフラッシュドライブまたはSDカード
- 容量:8GB以上(16GB推奨)
- 注意:中のデータはすべて削除されます
- 新品または不要なデータしか入っていないものを使用
USBメモリの選び方
- USB 3.0以上が推奨(高速)
- 信頼できるメーカーのもの(SanDisk、Transcendなど)
- 一部のUSBメモリは相性問題でうまく動作しないことがあるため、可能であれば複数用意
SDカードの場合の注意点
- microSDカードが使える – ただしアダプターが必要な場合も
- SDカードやminiSDカードは使えない – microSDのみ対応
- Chromebookに直接差し込める場合は、取り出しにくくならないよう注意
2. 正常に動作するパソコン
以下のいずれかが必要です。
- 別のChromebook(推奨)
- Windows PC(Windows 10以降)
- Mac(macOS 10.10以降)
エラーが出ているChromebook本体では作成できないため、別のデバイスが必要です。
3. Googleアカウント
リカバリユーティリティをダウンロードするために必要です。
4. 安定したインターネット接続
リカバリイメージのダウンロードには1〜4GBのデータ通信が発生します。Wi-Fiまたは有線接続を推奨します。
あると便利なもの
- Chromebookの型番情報(本体裏面やエラー画面に表示されている)
- バックアップ用の外付けハードドライブ(データを保存したい場合)
リカバリユーティリティのインストール方法
まずは、正常に動作するパソコンにリカバリユーティリティをインストールします。
手順1:Chrome ウェブストアにアクセス
- Chromeブラウザを開く
- アドレスバーに以下のURLを入力(またはGoogle検索で「Chromebook リカバリ ユーティリティ」と検索)
https://chrome.google.com/webstore/detail/chromebook-recovery-utili/pocpnlppkickgojjlmhdmidojbmbodfm
手順2:拡張機能をインストール
- ページ右上の「Chromeに追加」ボタンをクリック
- 確認画面で「拡張機能を追加」をクリック
- 「Chromebook リカバリ ユーティリティがChromeに追加されました」というメッセージが表示されたら完了
手順3:拡張機能を起動
方法A:拡張機能パネルから起動
- Chromeブラウザ右上の「拡張機能」アイコン(パズルのピース)をクリック
- 「Chromebook リカバリ ユーティリティ」を選択
- ポップアップウィンドウが開く
方法B:ランチャーから起動(Chromebookの場合)
- 検索キー(虫眼鏡マーク)を押す
- 「Chromebook リカバリ ユーティリティ」と入力
- アイコンをクリック
リカバリメディアの作成手順
いよいよリカバリメディアを作成します。この手順は、エラーが出ているChromebookとは別の正常なパソコンで行います。
ステップ1:ツールを起動して開始
- Chromebookリカバリユーティリティを開く
- 「始める」ボタンをクリック
ステップ2:Chromebookのモデルを指定
復元したいChromebookのモデル情報を入力します。
方法A:自動検出を使う
現在使っているChromebookでリカバリメディアを作成する場合、ツールが自動的にモデルを検出します。
- 「このChromebookの場合は、こちらを入力:」の欄に表示された型番を確認
- 「続行」をクリック
方法B:手動で型番を入力
エラーが出ているChromebookの型番が分かっている場合:
- 「Chromebookを識別」の欄に型番を入力
- 例:「GANDOF D25-B9A-F7G」
- エラー画面の下部に表示されている
- 「続行」をクリック
方法C:リストから選択
型番が分からない場合:
- 「リストからモデルを選択」をクリック
- 「メーカーを選択」のドロップダウンメニューをクリック
- メーカーを選択(ASUS、HP、Lenovo、Acer、Dell、Samsungなど)
- 「製品を選択」のドロップダウンメニューから機種名を選択
- 「続行」をクリック
ステップ3:USBドライブを挿入
- 8GB以上のUSBフラッシュドライブまたはmicroSDカードをパソコンに挿入
- 「USBフラッシュドライブまたはSDカードの挿入」という画面が表示される
- 自動再生やその他のポップアップが出たら、閉じる
重要な注意事項:
- リカバリメディア作成用のUSBメモリ以外の外付けストレージ(外付けHDD、他のUSBメモリなど)はすべて取り外す
- 間違ったドライブを選択すると、そのドライブのデータがすべて消えてしまいます
ステップ4:使用するメディアを選択
- ドロップダウンメニューから、挿入したUSBドライブを選択
- 容量とドライブ名を確認して、正しいものを選んでいることを確実にする
- 「続行」をクリック
ステップ5:作成を開始
- 「このメディアのコンテンツはすべて削除されます」という警告が表示される
- 内容を確認して「今すぐ作成」をクリック
ステップ6:作成プロセスを待つ
リカバリイメージのダウンロードと書き込みが始まります。
進行状況の表示
画面には以下の情報が表示されます。
- ダウンロード中 – リカバリイメージをGoogleのサーバーからダウンロード
- 書き込み中 – USBドライブにイメージを書き込み
- 検証中 – 正しく書き込まれたか確認
所要時間
- インターネット速度により異なる
- 一般的には10〜30分程度
- 遅い回線では1時間以上かかることも
注意事項:
- 作成中はUSBドライブを絶対に抜かない
- パソコンをスリープさせない
- ブラウザを閉じない
- インターネット接続を維持する
ステップ7:完了を確認
- 「リカバリメディアの作成が完了しました」というメッセージが表示される
- 「完了」ボタンをクリック
- USBドライブを安全に取り外す
これで、リカバリメディアの作成は完了です!
Chromebookを復元する方法

作成したリカバリメディアを使って、エラーが出ているChromebookを復元します。
事前準備
1. 周辺機器をすべて取り外す
以下のデバイスをすべて外してください。
- マウス
- 外付けキーボード
- 外付けハードドライブ
- その他のUSBデバイス
- SDカード(リカバリメディアとして使う場合を除く)
2. バッテリーを十分に充電
リカバリ中に電源が切れると、深刻な問題が発生する可能性があります。
- 可能であればACアダプターを接続したまま作業
- 最低でもバッテリー残量50%以上を確保
復元手順:リカバリモードに入る
Chromebookをリカバリモードで起動します。機種によって方法が異なります。
ノートPC型Chromebookの場合
- Chromebookの電源を切る
- 「Esc」+「更新」キーを押したまま
- 「電源」ボタンを押す
- 画面にメッセージが表示されたら、「Esc」と「更新」キーから手を離す
注意:
- 更新キーは、キーボード上部のF3の位置にある円形の矢印マーク
- 一部の機種では「最大化」キー(□のマーク)の場合もある
タブレット型Chromebookの場合
- Chromebookの電源を切る
- 「音量上げ」+「音量下げ」+「電源」ボタンを同時に押す
- 10秒以上押し続ける
- すべてのボタンから手を離す
Chromebox(デスクトップ型)の場合
- 電源を切る
- クリップなどの細い棒で、本体のリカバリボタン(小さな穴)を押したまま
- 電源ボタンを押す
- 画面にメッセージが表示されたら、リカバリボタンから手を離す
復元手順:リカバリメディアを使う
リカバリモードの画面が表示されたら、以下の手順で進めます。
ステップ1:リカバリメディアを挿入
- 「ChromeOSが存在しないか破損しています」というメッセージが表示される
- 作成したリカバリメディア(USBドライブ)をChromebookに挿入
- Chromebookが自動的にリカバリメディアを認識する
ステップ2:復元オプションを選択
リカバリモードの画面で、復元方法を選択できます。
方法A:外部ストレージを使用して復元
- 矢印キー(↑↓)で「外部ストレージを使用して復元」を選択
- Enterキーを押す
- 画面の指示に従って進める
方法B:インターネット接続を使用して復元(新しい機種のみ)
一部の新しいChromebookでは、リカバリメディアなしでインターネット経由で復元できます。
- 「インターネット接続を使用して復元」を選択
- Wi-Fiネットワークに接続
- 画面の指示に従って進める
注意:
- この方法は比較的新しいChromebook(2020年以降のモデル)でのみ利用可能
- 表示されない場合は、USBメディアを使う方法を使用してください
ステップ3:復元プロセスの完了を待つ
- リカバリプロセスが自動的に開始される
- 進行状況が画面に表示される
- 完了まで絶対に電源を切らない、USBを抜かない
所要時間
- 一般的には5〜15分程度
- 機種やUSBメモリの速度により異なる
ステップ4:再起動
- 「システムの修復が完了しました」というメッセージが表示される
- リカバリメディア(USBドライブ)を取り外す
- Chromebookが自動的に再起動する
初期セットアップ
復元が完了すると、Chromebookは購入時の状態に戻ります。
セットアップの流れ
- 「Chromebookへようこそ」画面が表示される
- 言語と国を選択
- Wi-Fiネットワークに接続
- Googleアカウントでログイン
- 利用規約に同意
- 初期設定を完了
重要な注意事項:
最初にログインしたGoogleアカウントが、そのChromebookの所有者アカウントになります。所有者アカウントには特別な権限があるため、間違ったアカウントでログインしないよう注意してください。
トラブルシューティング
リカバリメディアの作成や復元中に問題が発生した場合の対処法です。
問題1:「接続したデバイスにChromeOSが存在しません」
リカバリメディアを挿入しても、このエラーが表示される場合。
原因
- USBドライブが正しく認識されていない
- リカバリメディアの作成に失敗している
- USBメモリとChromebookの相性問題
解決方法
方法A:USBドライブを確認
- USBドライブがしっかり挿入されているか確認
- 違うUSBポートに差し替えてみる
- USBハブを使っている場合は、直接本体に接続
方法B:リカバリメディアを再作成
- 別のパソコンでリカバリユーティリティを開く
- 右上の「設定」アイコン(歯車マーク)をクリック
- 「リカバリメディアのデータを消去」を選択
- USBドライブを選択して消去
- もう一度リカバリメディアを作成
方法C:別のUSBメモリを使う
一部のUSBメモリは、Chromebookとの相性問題があります。
- 別のメーカーのUSBメモリを試す
- USB 2.0のメモリを試す(USB 3.0で問題がある場合)
- 16GBや32GBなど、容量の大きいものを試す
問題2:「ファイルを解凍できません」
リカバリメディアの作成中にこのエラーが表示される場合。
原因
- 内蔵ストレージの空き容量不足
- 管理者権限がない
- USBドライブのフォーマットが適切でない
解決方法
方法A:空き容量を確保
作成するパソコンに最低8GBの空き容量を確保してください。
方法B:管理者として実行(Windowsの場合)
- Chromeブラウザを閉じる
- Chromeのアイコンを右クリック
- 「管理者として実行」を選択
- リカバリユーティリティを再度実行
方法C:USBドライブを再フォーマット
- USBドライブをパソコンに接続
- エクスプローラー(またはFinder)でドライブを右クリック
- 「フォーマット」を選択
- ファイルシステムを「FAT32」に設定
- フォーマットを実行
- リカバリメディアの作成をやり直す
問題3:「ダウンロード中断」エラー
リカバリイメージのダウンロード中にエラーが出る場合。
原因
- インターネット接続が不安定
- サーバー側の一時的な問題
解決方法
- インターネット接続を確認
- Wi-Fiの電波強度をチェック
- 可能であれば有線接続を使用
- しばらく待ってから再試行
- 別の時間帯に試す(サーバーが混雑していない時間)
問題4:復元後もUSBドライブが使えない
リカバリに成功したが、USBドライブが通常のストレージとして使えなくなった場合。
原因
リカバリユーティリティは、USBドライブを複数のパーティションに分割します。そのため、Windowsなどでは正常に認識されなくなります。
解決方法
リカバリユーティリティでメディアを消去します。
- Chromebookリカバリユーティリティを開く
- USBドライブを挿入
- 右上の「設定」アイコンをクリック
- 「リカバリメディアのデータを消去」を選択
- ドロップダウンメニューからUSBドライブを選択
- 「続行」→「今すぐ消去」をクリック
- 「リカバリメディアのデータを消去しました」と表示されたら「完了」
これで、USBドライブは通常のストレージとして再利用できます。
問題5:リカバリモードに入れない
Esc + 更新 + 電源のキーを押しても、リカバリモードに入らない場合。
解決方法
方法A:キーの組み合わせを再確認
- まず完全に電源を切る
- Escと更新キーを先に押す
- 両方押したまま、電源ボタンを押す
- 電源ボタンだけ離す
- 画面が変わったら、他のキーも離す
方法B:別のキーの組み合わせを試す
機種によっては、以下の組み合わせが有効な場合があります。
- Esc + 最大化(□マーク)+ 電源
- Esc + F3 + 電源
方法C:バッテリーをリセット
一部の機種では、バッテリーをリセットする必要があります。
- ACアダプターを抜く
- 裏面の小さな穴(バッテリーリセットボタン)をクリップで押す
- 10秒ほど押し続ける
- ACアダプターを接続
- 通常通り電源を入れてから、リカバリモードを試す
問題6:復元後も同じエラーが出る
リカバリを実行しても、再び「ChromeOSが存在しないか破損しています」が表示される場合。
考えられる原因
- ハードウェアの故障(ストレージの物理的な破損)
- リカバリメディアが正しく作成されていない
- BIOSの問題
解決方法
- 別のUSBメモリでリカバリメディアを作成し直す
- もう一度リカバリを実行
- それでもダメな場合は、メーカーサポートに連絡
ハードウェア故障の可能性
内蔵ストレージ(eMMCやSSD)が物理的に故障している可能性があります。この場合、個人での修理は困難なため、メーカーの修理サービスを利用する必要があります。
リカバリメディアの保管と管理

リカバリメディアを作成したら、以下のように管理しましょう。
保管方法
- ラベルを貼る – 機種名と作成日を記入
- 安全な場所に保管 – 高温多湿を避ける
- Chromebookと一緒に保管しない – 同時に紛失するリスクを避ける
作成のタイミング
新しいChromebookを購入したらすぐ作成
まだ問題が起きていなくても、念のため作成しておくことを強くおすすめします。
複数のChromebookを持っている場合
- 機種ごとに専用のリカバリメディアを作成
- リカバリイメージは機種固有なため、他の機種では使えません
- ラベルで明確に区別
定期的な更新は不要
リカバリメディアは、一度作成すれば何度でも使えます。ChromeOSのアップデートごとに作り直す必要はありません。復元後、自動的に最新版にアップデートされます。
よくある質問
Q: リカバリメディアの作成にどれくらい時間がかかりますか?
A: インターネット速度によりますが、通常10〜30分程度です。遅い回線では1時間以上かかることもあります。リカバリイメージのダウンロードに1〜4GBのデータ通信が発生します。
Q: MacやWindowsパソコンでもリカバリメディアを作成できますか?
A: はい、Chromeブラウザがインストールされていれば、Mac、Windows、別のChromebookのいずれでも作成できます。
Q: SDカードでもリカバリメディアを作成できますか?
A: はい、microSDカード(8GB以上)でも作成できます。ただし、SDカードやminiSDカードは使えません。microSDカードのみ対応しています。
Q: リカバリを実行すると、データは復元できますか?
A: いいえ、リカバリは工場出荷状態に戻すため、すべてのローカルデータが削除されます。Googleドライブに保存されているデータは残りますが、ダウンロードフォルダやローカルに保存したファイルは消えます。
Q: リカバリとPowerwashはどう違いますか?
A: Powerwashは設定からできる初期化で、ChromeOS自体は残ります。リカバリはChromeOS自体を再インストールするため、OSが破損して起動しない場合に使います。Powerwashで解決しない場合にリカバリを検討してください。
Q: 別の機種のリカバリメディアを使えますか?
A: いいえ、リカバリイメージは機種固有です。必ず復元したいChromebookと同じ機種のリカバリメディアを使用してください。
Q: リカバリ中に電源が切れたらどうなりますか?
A: 深刻な問題が発生する可能性があります。リカバリ中は絶対に電源を切らないでください。可能な限りACアダプターを接続した状態で作業してください。
Q: 学校や会社で支給されたChromebookでもリカバリできますか?
A: 技術的には可能ですが、管理者によって制限がかかっている場合があります。企業や教育機関で支給されたChromebookの場合は、必ずIT管理者に相談してください。無断でリカバリすると、管理設定が失われる可能性があります。
Q: リカバリメディアは何回使えますか?
A: 何度でも使えます。一度作成すれば、同じ機種のChromebookであれば何台でも、何回でも復元に使用できます。
Q: ChromeOS Flexにもこのツールは使えますか?
A: ChromeOS Flexは別のインストーラーを使用します。ChromeOS Flexのインストール方法については、Google公式のChromeOS Flexヘルプページを参照してください。
まとめ
Chromebookリカバリユーティリティの使い方をまとめます。
準備するもの
- 8GB以上のUSBメモリまたはmicroSDカード
- 正常に動作する別のパソコン(Chromebook、Windows、Mac)
- 安定したインターネット接続
- 復元したいChromebookの型番情報
リカバリメディア作成の流れ
- Chrome ウェブストアからリカバリユーティリティをインストール
- ツールを起動して「始める」をクリック
- Chromebookの機種を指定
- USBドライブを挿入して選択
- 「今すぐ作成」をクリック
- 10〜30分待つ
- 完了したらUSBドライブを取り外す
Chromebookの復元の流れ
- 周辺機器をすべて取り外す
- Esc + 更新 + 電源でリカバリモードに入る
- リカバリメディア(USBドライブ)を挿入
- 「外部ストレージを使用して復元」を選択
- 5〜15分待つ
- USBドライブを取り外して再起動
- 初期セットアップを実行
重要なポイント
- リカバリメディアは新しいChromebookを買ったらすぐ作成しておく
- リカバリイメージは機種固有なので、他の機種では使えない
- リカバリを実行するとすべてのローカルデータが削除される
- リカバリ中は絶対に電源を切らない、USBを抜かない
トラブル時の基本対処
- USBメディアを認識しない → 別のUSBメモリを試す
- ファイルを解凍できない → 管理者として実行、FAT32でフォーマット
- ダウンロードが中断 → インターネット接続を確認、時間をおいて再試行
Chromebookリカバリユーティリティは、ChromeOSが破損した時の最後の砦です。いざという時のために、事前にリカバリメディアを作成しておくことを強くおすすめします。
あなたのChromebookが無事に復活することを願っています!

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