「画面をもっと広く使いたい」「動画を大画面で楽しみたい」と思ったことはありませんか?
ChromeOSには、ブラウザやアプリを画面いっぱいに表示できる「全画面表示」という便利な機能があります。この機能を使えば、上下のバーが消えて、コンテンツに集中できる環境が作れるんです。
今回は、ChromeOSの全画面表示の使い方から、知っておくと便利な活用テクニックまで詳しく解説します。この記事を読めば、画面を最大限に活用できるようになりますよ!
全画面表示とは?基本を理解しよう

全画面表示(フルスクリーン)の意味
全画面表示とは、アプリやブラウザのウィンドウを画面全体に広げて表示する機能のことです。
別名「フルスクリーンモード」とも呼ばれています。この機能を使うと、通常は表示されているタイトルバーやシェルフ(画面下部のバー)が自動的に隠れて、表示領域が最大化されます。
通常表示との違い
通常のウィンドウモードでは、画面の上部にタブやアドレスバー、下部にシェルフが表示されています。
全画面表示にすると、これらがすべて隠れるため、コンテンツだけが画面いっぱいに広がります。小さい画面のChromebookでも、作業スペースを大きく確保できるのが魅力ですね。
全画面表示にする方法
方法1:キーボードショートカットを使う
最も簡単で速い方法は、キーボードショートカットを使うことです。
操作手順
- ブラウザやアプリを開いた状態で「F11キー」を押す
- または「フルスクリーンキー」を押す(機種によってはF4キーの位置)
一瞬で全画面表示に切り替わります。覚えておくと作業がとてもスムーズになりますよ。
方法2:メニューから設定する
キーボード操作が苦手な人は、メニューから変更できます。
Chromeブラウザの場合
- 画面右上の「︙」(三点リーダー)をクリック
- メニューから「全画面表示」を選択
- これだけで全画面モードに切り替わります
この方法なら、マウスやタッチ操作だけで完結できますね。
方法3:ウィンドウコントロールボタンを使う
ウィンドウの右上にあるボタンからも設定可能です。
操作手順
- ウィンドウ右上の「□」(最大化ボタン)を探す
- このボタンを長押しまたはダブルクリック
- オプションから「全画面表示」を選択
ただし、この方法は機種やバージョンによって使えない場合もあります。
全画面表示を解除する方法
基本の解除方法
全画面表示から通常モードに戻すのはとても簡単です。
解除手順
- 再度「F11キー」を押す
- または画面上部にマウスを移動させて、表示されるメニューから解除
元のウィンドウモードに瞬時に戻ります。何度も切り替えて試してみてくださいね。
画面上部を表示させる方法
全画面表示中でも、一時的にメニューバーを表示できます。
マウスカーソルを画面の一番上に移動させると、タブやメニューがスライドして現れます。この状態でタブの切り替えや設定変更ができるので、いちいち全画面を解除する必要がありません。
エスケープキーでの強制解除
「F11キーが効かない」という場合は、Escキーを押してみましょう。
多くの場合、Escキーでも全画面表示を解除できます。特に動画の全画面表示などでは、Escキーが標準的な解除方法になっていることが多いです。
全画面表示のメリットと活用シーン
作業スペースが広がる
全画面表示の最大のメリットは、表示領域が広くなることです。
特に11インチや12インチといった小型のChromebookでは、シェルフやタブバーが隠れるだけで、かなり画面が広く感じられます。文章作成やスプレッドシート作業が格段にやりやすくなりますよ。
集中力が高まる
画面に余計な情報が表示されないため、目の前の作業に集中できます。
通知やタブ、時計などが視界から消えることで、気が散る要素が減るんです。レポート作成や勉強など、長時間集中したい作業に最適ですね。
動画視聴やプレゼンに最適
YouTubeなどの動画を観る時、全画面表示は必須の機能と言えます。
画面いっぱいに映像が広がるため、没入感が段違いです。また、プレゼンテーション時にスライドを全画面表示すれば、プロフェッショナルな印象を与えられます。
実際の使用シーン別ガイド

Googleドキュメントでの文章作成
長文を書く時は、全画面表示がおすすめです。
上下のメニューバーが消えて、文章だけが画面に表示されます。書いている内容に集中できるので、執筆スピードも上がるでしょう。編集が必要な時は、画面上部にカーソルを持っていけばメニューが現れます。
Googleスプレッドシートでのデータ作業
表計算は、少しでも多くのセルを表示したいものです。
全画面表示にすれば、縦横により多くのデータを一度に確認できます。スクロールの回数が減るので、作業効率が大幅にアップします。大きな表を扱う時は、ぜひ試してみてください。
YouTube動画の視聴
動画再生画面の右下にある全画面ボタンをクリックするだけです。
またはF11キーを押すことでも全画面になります。映画やドラマを観る時は、全画面表示にすることで映画館のような迫力ある視聴体験が楽しめますよ。
オンライン授業やWeb会議
ZoomやGoogle Meetなどのビデオ会議も、全画面表示が便利です。
相手の顔や共有画面が大きく表示されるため、細かい資料も見やすくなります。ただし、チャット機能を同時に使いたい場合は、ウィンドウモードの方が使いやすいこともあります。
知っておくと便利な関連機能
ウィンドウの最大化との違い
最大化と全画面表示は似ているようで、実は違います。
最大化
- シェルフやタブバーは表示されたまま
- ウィンドウが画面いっぱいに広がる
全画面表示
- すべてのバーが隠れる
- コンテンツのみが表示される
用途に応じて使い分けましょう。
スプリットスクリーン機能との併用
ChromeOSには、画面を2分割して使う機能もあります。
全画面表示とは対極の機能ですが、複数のアプリを同時に使いたい時はスプリットスクリーンが便利です。2つのウィンドウを左右に並べて、効率的に作業できます。
タブレットモードでの全画面表示
2-in-1タイプのChromebookでは、タブレットモードでも全画面表示が使えます。
タッチ操作で快適に動画を観たり、電子書籍を読んだりできます。画面タップで一時的にメニューを表示させることも可能です。
よくある疑問と解決方法
Q1: 全画面表示から戻れなくなったら?
A: 焦らずF11キーまたはEscキーを押してください。
それでも戻らない場合は、画面の一番上にカーソルを移動させて、メニューから「全画面を終了」を選びましょう。ほとんどの場合、これらの方法で解決します。
Q2: 全画面表示中にタブを切り替えられる?
A: できます。
マウスカーソルを画面上部に移動させると、タブバーが表示されます。そこから別のタブをクリックすれば、全画面表示のまま切り替えが可能です。またはCtrl + Tabキーでもタブを順に切り替えられますよ。
Q3: アプリによって全画面表示ができない?
A: 一部のアプリでは全画面表示に対応していないことがあります。
特にAndroidアプリの中には、全画面表示機能が使えないものもあります。その場合は、ウィンドウの最大化を使うのが代替策です。
Q4: 全画面表示中に通知は表示される?
A: 基本的には表示されません。
全画面表示モードでは、通知ポップアップも自動的に非表示になります。集中して作業したい時には便利な仕様ですが、重要な通知を見逃す可能性もあるので注意しましょう。
トラブルシューティング
F11キーが反応しない場合
キーボードの種類によって、全画面表示キーの位置が異なります。
確認ポイント
- 最上段のファンクションキーの中に「□」マークのキーを探す
- 機種によってはF4キーの位置にあることが多い
- 検索キーと組み合わせる必要がある機種もある
取扱説明書で確認するのが確実です。
全画面表示が勝手に解除される
特定の操作で意図せず解除されることがあります。
よくある原因
- 他のウィンドウやアプリをクリックした
- ショートカットキーを誤って押した
- 拡張機能が干渉している
拡張機能が原因の場合は、一時的に無効化して確認してみましょう。
画面の一部しか表示されない
ディスプレイ設定に問題がある可能性があります。
対処法
- 設定メニューを開く
- 「デバイス」→「ディスプレイ」を選択
- 解像度とスケール設定を確認
- 必要に応じて調整する
外部ディスプレイを使用している場合は、そちらの設定も確認してくださいね。
より快適に使うためのコツ
ショートカットキーを覚える
全画面表示を頻繁に使うなら、ショートカットキーの習得は必須です。
F11キー一つで瞬時に切り替えられるため、作業の流れが止まりません。最初は意識的に使って、徐々に体に覚えさせましょう。1週間も使えば、自然に手が動くようになりますよ。
用途に応じた使い分け
すべての作業で全画面表示を使う必要はありません。
全画面表示が向いている作業
- 長文の執筆
- 動画視聴
- プレゼンテーション
- 集中が必要な作業
通常表示が向いている作業
- 複数のタブを頻繁に切り替える作業
- チャットしながらの作業
- マルチタスクが必要な作業
状況に応じて柔軟に切り替えることが大切です。
マルチディスプレイ環境での活用
外部モニターを接続している場合、より効果的に使えます。
メインディスプレイで全画面表示して作業しながら、外部モニターで参考資料を表示する、といった使い方ができます。デュアルモニター環境なら、作業効率がさらに向上しますよ。
全画面表示を使う際の注意点
バッテリー消費への影響
全画面表示自体は、バッテリー消費にほとんど影響しません。
ただし、動画の全画面再生などは画面の明るさが最大になることが多く、その分バッテリーを消費します。長時間使用する場合は、画面の明るさ設定を調整すると良いでしょう。
目の疲れに注意
大きな画面で長時間作業すると、目が疲れやすくなります。
適度に休憩を取り、20分に1回は遠くを見るようにしましょう。全画面表示は便利ですが、健康面にも配慮することが大切です。
複数作業時の効率
全画面表示は単一作業に集中する時に最適です。
しかし、複数のアプリを同時に使う必要がある場合は、かえって効率が下がることもあります。タブの切り替えやアプリの切り替えが頻繁に必要な作業では、スプリットスクリーンやウィンドウモードの方が便利かもしれません。
まとめ:全画面表示で作業環境を最適化しよう
ChromeOSの全画面表示機能を使えば、限られた画面サイズを最大限に活用できます。
今回のポイントをおさらい
- F11キーで簡単に全画面表示に切り替えられる
- シェルフやタブバーが隠れて表示領域が広がる
- 動画視聴や文章作成に特に便利
- 画面上部にカーソルを移動させればメニューが表示される
- 用途に応じて通常表示と使い分けることが重要
全画面表示は、使いこなせば作業効率を大きく向上させてくれる機能です。
最初は「元に戻せなくなったらどうしよう」と不安に感じるかもしれませんが、F11キーを押すだけで簡単に戻れるので心配いりません。まずは動画視聴から試してみて、徐々に他の作業でも活用してみてください。
ChromeOSの便利な機能を使いこなして、より快適なパソコンライフを送りましょう!

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