Chromeで動画を見ようとしたら、映像は流れるのに音が全く聞こえない。YouTubeやNetflix、Amazon Prime Videoなどで音が出ないと、せっかくの動画も楽しめませんよね。
音が出ない原因は様々ですが、ほとんどの場合、簡単な設定変更で解決できます。難しい専門知識は必要ありません。この記事では、初心者の方でもできる解決方法を、簡単なものから順番に紹介していきます。
音が出ない原因を特定して、一つずつチェックしていけば、必ず解決できますよ!
まず確認!音が出ない原因はどこにある?

音が出ない問題には、大きく分けて5つの原因があります。
原因1: タブやサイト自体がミュート(消音)になっている
Chrome上で特定のタブやサイトが消音設定になっていることがあります。
チェックポイント:
- タブに🔇(スピーカーに×マーク)のアイコンが表示されていないか
- サイトの動画プレイヤー自体が消音になっていないか
これが最も多い原因なので、まず最初にチェックしましょう。
原因2: パソコン自体の音量設定
Chrome以前の問題で、パソコン本体の音量がゼロになっているか、ミュートになっているケースです。
チェックポイント:
- Windowsの音量アイコンやMacのスピーカーアイコン
- 物理的な音量ボタンやダイヤル
- ヘッドホンの接続状態
意外と見落としやすいポイントなんです。
原因3: Chromeのサイト別の音声設定
Chromeには、サイトごとに音声の許可・ブロックを設定する機能があります。
過去に誤って「ブロック」を選択していると、そのサイトからは音が出なくなってしまいます。
原因4: オーディオ出力デバイスの問題
複数のオーディオデバイス(スピーカー、ヘッドホン、モニターのスピーカーなど)が接続されていると、間違ったデバイスに音が出力されることがあります。
原因5: Chrome本体やドライバの不具合
Chromeのバージョンが古かったり、パソコンのオーディオドライバに問題があったりすると、音が出なくなることがあります。
【超基本】最初に試すべき3つのチェック
まずは簡単にできる基本チェックから始めましょう。これだけで解決するケースも多いんです。
チェック1: タブのミュートを解除する
Chromeのタブが消音になっていないか確認しましょう。
確認方法:
- 音が出ないタブを見る
- タブのタイトルの横に🔇アイコン(スピーカーに×)が表示されていないか確認
- 表示されている場合、タブを右クリック
- 「サイトのミュートを解除」を選択
または、🔇アイコンを直接クリックするだけでもミュートを解除できます。
ミュートになる原因:
- 誤ってクリックしてしまった
- 複数のタブから音が出るのを止めたかった
- 広告の自動再生音を消したかった
意図せずミュートになっていることも多いので、最初に確認しましょう。
チェック2: 動画プレイヤーの音量を確認
サイト上の動画プレイヤー自体が消音になっていないかチェックします。
確認方法:
- 動画プレイヤーにマウスカーソルを合わせる
- 画面下部のコントロールバーを表示
- スピーカーアイコンを確認
- 🔇マークなら、クリックして解除
- 音量スライダーを確認し、音量を上げる
YouTubeやNetflixなどの動画サイトでは、サイト独自の音量設定があります。Chrome全体の音は出ていても、プレイヤーが消音だと聞こえません。
チェック3: パソコン本体の音量を確認
根本的な部分として、パソコンの音量設定を確認しましょう。
Windowsの場合:
- タスクバー右下のスピーカーアイコンをクリック
- 音量スライダーを確認
- 🔇マークがあればクリックして解除
- 音量を50%以上に設定
Macの場合:
- 画面右上のスピーカーアイコンをクリック
- 音量スライダーを確認
- ミュートになっていないか確認
- 音量を上げる
または、キーボードのF11/F12(Windows)やファンクションキー(Mac)で音量調整できます。
サイト別の音声設定を確認・変更する
Chromeでは、サイトごとに音声の許可・ブロックを設定できます。この設定が原因で音が出ないケースも多いんです。
サイトの音声設定を確認する方法
手順1: アドレスバーから確認
- 音が出ないサイトを開く
- アドレスバーの左側にある鍵アイコン(または情報アイコン)をクリック
- 「サイトの設定」を選択
- 「音声」の項目を探す
- 「ブロック」になっていたら、「許可」に変更
手順2: Chrome設定から確認
- Chrome右上の︙(三点リーダー)→「設定」
- 「プライバシーとセキュリティ」をクリック
- 「サイトの設定」を選択
- 「音声」をクリック
- ブロックされているサイトの一覧を確認
- 該当サイトの右側の︙→「削除」
すべてのサイトの音声を許可する
特定のサイトではなく、すべてのサイトで音が出ない場合は、デフォルト設定を確認しましょう。
設定方法:
- 設定 → プライバシーとセキュリティ → サイトの設定 → 音声
- 「サイトが音声を再生できるようにする」を選択
- オンになっているか確認
この設定がオフだと、すべてのサイトで音が出なくなります。
オーディオ出力デバイスを確認・変更する
複数のオーディオデバイスが接続されていると、音が意図しないデバイスから出力されることがあります。
Windows 10/11での確認・変更方法
方法A: クイック設定から変更
- タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック
- 「サウンドの設定を開く」を選択
- 「出力デバイスを選択してください」のドロップダウンを確認
- 使いたいスピーカーやヘッドホンを選択
方法B: サウンドコントロールパネルから詳細設定
- タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック
- 「サウンド」を選択
- 「再生」タブを開く
- 使用したいデバイスを右クリック
- 「既定のデバイスとして設定」を選択
- 緑色のチェックマークが付いたことを確認
確認のコツ:
テスト音を再生して、正しいデバイスから音が出ているか確認できます。
- デバイスを選択
- 「プロパティ」→「詳細」タブ
- 「テスト」ボタンをクリック
Macでの確認・変更方法
手順:
- アップルメニュー → 「システム環境設定」(または「システム設定」)
- 「サウンド」をクリック
- 「出力」タブを選択
- 使用したいデバイスを選択(内蔵スピーカー、ヘッドホンなど)
- 「出力音量」スライダーで音量を確認
外部スピーカーやヘッドホンを使う場合:
接続後、自動的に切り替わらないことがあります。手動で選択して確認しましょう。
Chromeの設定をリセット・調整する
Chromeの設定が原因で音が出ない場合の対処法です。
Chrome本体の音量を確認(Windowsの場合)
Windows 10/11には、アプリごとの音量設定があります。Chrome自体の音量が下がっていることもあるんです。
確認方法:
- タスクバーのスピーカーアイコンを右クリック
- 「音量ミキサーを開く」を選択
- Google Chromeの音量スライダーを確認
- 音量を上げる、またはミュートを解除
アプリごとに独立した音量設定があるため、パソコン全体の音量は上がっていても、Chrome だけが小さいことがあります。
ハードウェアアクセラレーションをオフにする
ハードウェアアクセラレーションが原因で、音声が正常に再生されないことがあります。
設定方法:
- Chrome右上の︙→「設定」
- 「システム」をクリック
- 「ハードウェア アクセラレーションが使用可能な場合は使用する」をオフにする
- 「再起動」ボタンをクリック
オフにすることで、音が出るようになる場合があります。ただし、動画の再生がやや重くなる可能性もあります。
Chromeの設定を初期化する
設定が複雑に絡み合っている場合、一度リセットするのが効果的です。
注意: この操作で、拡張機能や一部の設定が初期化されます。
手順:
- 設定画面の一番下までスクロール
- 「詳細設定」をクリック
- 「リセットとクリーンアップ」を選択
- 「設定を元の既定値に戻す」をクリック
- 確認画面で「設定のリセット」を選択
ブックマークや保存済みパスワードは消えないので安心してください。
拡張機能が原因の場合の対処法
Chromeの拡張機能が音声再生を妨げていることもあります。
シークレットモードで確認
シークレットモードでは拡張機能がデフォルトで無効になるため、原因の切り分けができます。
確認手順:
- Ctrl + Shift + N(Windows)または⌘ + Shift + N(Mac)
- シークレットウィンドウで問題のサイトを開く
- 音が出るか確認
シークレットモードで音が出る場合、拡張機能が原因の可能性が高いです。
原因の拡張機能を特定
手順:
- Chrome右上の︙→「拡張機能」→「拡張機能を管理」
- すべての拡張機能を一時的にオフにする
- 音が出るか確認
- 出る場合、一つずつオンにして原因を特定
よく問題を起こす拡張機能のタイプ:
- 広告ブロッカー(AdBlock、uBlock Originなど)
- プライバシー保護ツール
- スクリプトブロッカー
- VPN拡張機能
原因の拡張機能が見つかったら、設定を調整するか、アンインストールしましょう。
ドライバとChromeの更新
ソフトウェアが古いことで、音が出ない場合もあります。
オーディオドライバの更新(Windows)
手順:
- Win + Xキーを押す
- 「デバイスマネージャー」を選択
- 「オーディオの入力および出力」を展開
- オーディオデバイスを右クリック
- 「ドライバーの更新」を選択
- 「ドライバーソフトウェアの最新版を自動検索」を選択
更新が見つかった場合は、インストールして再起動してください。
Chromeの更新
Chromeが最新版でないと、音声再生に不具合が出ることがあります。
更新確認の手順:
- Chrome右上の︙→「ヘルプ」→「Google Chromeについて」
- 自動的に更新チェックが始まる
- 更新がある場合は自動的にダウンロード
- 「再起動」ボタンが表示されたらクリック
Chromeは通常自動更新されますが、長期間使い続けていると、更新が保留されることもあります。
特定のサイトだけ音が出ない場合
YouTubeやNetflixなど、特定のサイトだけ音が出ない場合の対処法です。
YouTubeで音が出ない
チェックポイント:
- 動画プレイヤーの音量: 動画下部のスピーカーアイコンを確認
- 自動再生の設定: 一部の動画は最初ミュートで再生される
- Flash Playerの残骸: 古いキャッシュが残っている可能性
対処法:
- YouTubeの音声設定を確認
- キャッシュとCookieをクリア
- 別のブラウザで試す
Netflixで音が出ない
対処法:
- Netflixアプリではなくブラウザ版を試す
- 別のブラウザで視聴してみる
- 画質設定を下げてみる(高画質で音声コーデックの問題が出ることがある)
Zoom、Google Meetなどで音が出ない
ビデオ会議ツールは、別のマイク・スピーカー設定を持っています。
確認方法:
- 会議画面の設定アイコンをクリック
- 「オーディオ」設定を開く
- スピーカーのデバイスを確認
- テスト機能で音が出るか確認
根本的な解決:Chromeを再インストール

ここまでの方法で解決しない場合、Chromeを完全に再インストールしましょう。
再インストールの手順(Windows)
アンインストール:
- 「設定」→「アプリ」→「インストールされているアプリ」
- 「Google Chrome」を探す
- ︙→「アンインストール」
- 確認画面で「アンインストール」
再インストール:
- 別のブラウザ(EdgeやFirefox)でgoogle.com/chromeにアクセス
- 「Chromeをダウンロード」をクリック
- ダウンロードしたインストーラーを実行
データの保護:
Googleアカウントで同期していれば、ブックマークや設定は自動的に復元されます。
再インストールの手順(Mac)
アンインストール:
- Finderで「アプリケーション」フォルダを開く
- 「Google Chrome」をゴミ箱にドラッグ
- ゴミ箱を空にする
関連ファイルも削除(完全な再インストールの場合):
- Finderで「移動」→「フォルダへ移動」
- 以下のパスを入力して移動:
~/Library/Application Support/Google/Chrome/
- フォルダを削除
再インストール:
- google.com/chromeからダウンロード
- .dmgファイルを開いてインストール
その他のトラブルシューティング
Bluetooth接続の問題
Bluetoothスピーカーやイヤホンを使っている場合、接続に問題があることがあります。
対処法:
- Bluetoothデバイスの電源を入れ直す
- ペアリングを解除して再接続
- 有線のヘッドホンで試してみる
- Bluetoothドライバを更新
オーディオサービスの再起動(Windows)
Windowsのオーディオサービスが停止していることもあります。
手順:
- Win + Rで「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「services.msc」と入力してEnter
- 「Windows Audio」を探す
- 右クリック→「再起動」
PRAM/NVRAMリセット(Mac)
Macのハードウェア設定をリセットする方法です。
手順:
- Macをシャットダウン
- 電源を入れて、すぐに以下のキーを同時に押し続ける:
⌘ + Option + P + R
- 起動音が2回鳴るまで押し続ける(または20秒程度)
- キーを離してMacを起動
音量設定がリセットされるので、再設定が必要です。
よくある質問と回答
Q1: 一部のタブだけ音が出ないのはなぜ?
A: タブごとのミュート設定か、サイト別の許可設定が原因です。
確認方法:
- タブに🔇アイコンがないか確認
- アドレスバーの鍵アイコン→「サイトの設定」→「音声」を確認
特定のサイトだけ音が出ない場合は、そのサイトがブロックされている可能性が高いです。
Q2: イヤホンやヘッドホンからは音が出るのに、スピーカーからは出ない
A: オーディオ出力デバイスの設定を確認してください。
パソコンは、最後に接続されたデバイスを優先することが多いです。イヤホンを外した後も、出力先がイヤホンのままになっている可能性があります。
対処法:
Windowsの音量ミキサー、またはMacのサウンド設定で、出力デバイスを「内蔵スピーカー」に変更してください。
Q3: 動画は見られるのに音だけ出ない
A: コーデック(音声圧縮形式)の問題かもしれません。
一部の特殊な音声形式は、Chromeでサポートされていないことがあります。
対処法:
- 別のブラウザで試す
- 動画の画質を変更してみる
- サイトのヘルプページで推奨環境を確認
Q4: 広告の音は出るのに動画の音が出ない
A: 拡張機能やサイトの設定が影響している可能性があります。
広告ブロッカーが、動画の音声を誤ってブロックしていることもあります。
対処法:
- シークレットモードで確認
- 拡張機能を一時的に無効化
- サイトのホワイトリストに追加
Q5: Chromeだけ音が出ない。他のアプリは正常
A: Chrome固有の設定か、Chromeのプロセスに問題がある可能性があります。
対処法:
- Windowsの音量ミキサーでChromeの音量を確認
- Chromeを完全に終了して再起動
- タスクマネージャーでChromeのプロセスを全て終了
- この記事の方法を順番に試す
まとめ:段階的にチェックすれば必ず解決できる!
Chromeで音が出ない問題は、原因を一つずつチェックしていけば、ほとんどの場合解決できます。
まず試すべき基本チェック(3分):
- タブのミュート確認: タブに🔇アイコンがないか
- 動画プレイヤーの音量: サイト内の音量設定を確認
- パソコンの音量: 本体の音量がゼロやミュートになっていないか
次に試す中級チェック(5分):
- サイトの音声許可: アドレスバーから設定を確認
- 出力デバイス: 正しいスピーカー/ヘッドホンが選択されているか
- 拡張機能: シークレットモードで確認
それでもダメなら上級対処(10分):
- Chrome設定のリセット
- ハードウェアアクセラレーションをオフ
- ドライバとChromeの更新
- Chromeの再インストール
ショートカット復習:
- シークレットモード:Ctrl/⌘ + Shift + N
- 設定画面:chrome://settings/
- デバイスマネージャー:Win + X → デバイスマネージャー
覚えておきたいポイント:
- 音が出ない原因は1つとは限らない
- 簡単な解決策から順番に試す
- シークレットモードで原因の切り分けができる
- 最終手段は再インストール
焦らず一つずつチェックしていけば、必ず音が出るようになります。この記事をブックマークしておいて、トラブルが起きたときの参考にしてくださいね!
音が出るようになったら、快適な動画視聴やオンライン会議を楽しんでください!

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