Chromeでウェブを見ていたら、突然「マカフィー」からの通知が表示されて困った経験はありませんか?
「ウイルスが検出されました」「今すぐスキャンしてください」といった警告が繰り返し表示されると、不安になりますよね。でも、その通知は本物のマカフィーではない可能性があります。
この記事では、Chromeで表示されるマカフィー通知の正体と、通知を止める方法を分かりやすく解説します。本物と偽物の見分け方、トラブル対処法まで詳しく説明するので、ぜひ参考にしてください。
マカフィー通知の種類

Chromeで表示されるマカフィー関連の通知には、いくつかの種類があります。
1. 正規のマカフィー通知
本物のマカフィー製品からの通知です。
内容:
- ウイルス定義の更新完了
- スキャン完了の報告
- セキュリティアラート
- 製品の更新案内
これらは、実際にマカフィー製品をインストールしている場合に表示されます。
2. 偽のマカフィー通知(詐欺)
悪質なウェブサイトが表示する偽の警告です。
内容:
- 「ウイルスが○個検出されました」
- 「今すぐ削除してください」
- 「システムが危険にさらされています」
- 「更新が必要です」
特徴:
- 派手で不安を煽る内容
- カウントダウンタイマーがある
- 音が鳴ることもある
- クリックを強要する
3. マカフィー拡張機能からの通知
Chromeにインストールされたマカフィー拡張機能からの通知です。
内容:
- セーフブラウジングの警告
- 危険なサイトへのアクセス警告
- 広告ブロックの通知
4. マカフィー体験版の広告通知
一部のウェブサイトやフリーソフトに含まれる広告です。
内容:
- 「無料スキャンを実行」
- 「今すぐ保護を開始」
- マカフィー製品の広告
本物と偽物の見分け方
正規の通知と詐欺を区別する方法です。
偽物の特徴
以下の特徴があれば、ほぼ間違いなく偽物です。
1. ブラウザのポップアップで表示される
本物のマカフィーは、Windowsのシステム通知として表示されます。ブラウザのページ内に表示される警告は偽物です。
2. 音や音声が鳴る
警告音や「ウイルスが検出されました」という音声が流れる場合、偽物です。
3. カウントダウンがある
「あと○秒で削除されます」などのカウントダウンがあれば詐欺です。
4. 過度に不安を煽る
「すぐに行動しないとデータが消えます」など、極端に不安を煽る表現は詐欺の特徴です。
5. クリックを強要する
閉じるボタンがない、または閉じられない場合は詐欺です。
本物の特徴
正規のマカフィー通知には、こんな特徴があります。
1. タスクバーから表示される
Windows通知センターやMacの通知センターに表示されます。
2. 落ち着いた内容
過度に不安を煽らず、冷静な文章です。
3. マカフィーアプリから確認できる
通知の内容を、マカフィーのメインアプリで確認できます。
4. 簡単に閉じられる
×ボタンで普通に閉じられます。
偽のマカフィー通知への対処法
詐欺通知が表示された時の対処法です。
絶対にやってはいけないこと
クリックしない:
ボタンや警告をクリックしてはいけません。
電話しない:
表示された電話番号に連絡してはいけません。
ダウンロードしない:
指示されたソフトをダウンロードしてはいけません。
個人情報を入力しない:
名前、住所、クレジットカード情報などを入力してはいけません。
すぐにやるべきこと
タブを閉じる:
- タブの×ボタンをクリックします
- 閉じられない場合は、Ctrl+W(Macは Command+W)を押します
- それでもダメなら、Chrome自体を終了します(Alt+F4)
ページを強制終了する方法
タブが閉じられない場合の対処法です。
手順:
- Shift+Escを押します(Chromeのタスクマネージャーが開きます)
- 問題のページを選択します
- 「プロセスを終了」をクリックします
ブラウザを強制終了する
それでも閉じられない場合です。
Windows:
- Ctrl+Shift+Escでタスクマネージャーを開きます
- 「Google Chrome」を選択します
- 「タスクの終了」をクリックします
Mac:
- Command+Option+Escを押します
- 「Google Chrome」を選択します
- 「強制終了」をクリックします
Chromeの通知設定を変更する

マカフィー関連の通知を止める方法です。
特定のサイトの通知をブロック
怪しいサイトからの通知を止めます。
手順:
- Chromeの「設定」を開きます
- 「プライバシーとセキュリティ」をクリックします
- 「サイトの設定」を選択します
- 「通知」をクリックします
- 「許可」リストを確認します
- 不要なサイトの右側「⋮」をクリックします
- 「ブロック」または「削除」を選択します
すべての通知を無効化
すべてのサイトからの通知を止めます。
手順:
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「サイトの設定」→「通知」を開きます
- 「サイトから通知の送信を求めることができる」をオフにします
これで、すべてのウェブサイトからの通知が停止されます。
通知の許可リストをクリア
過去に許可したすべての通知を削除します。
手順:
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」を開きます
- 「閲覧履歴データの削除」を選択します
- 「サイト設定」にチェックを入れます
- 「データを削除」をクリックします
注意:
他のサイト設定(位置情報、カメラなど)もリセットされます。
マカフィー拡張機能の管理
Chrome拡張機能としてのマカフィーの設定です。
インストールされているか確認
手順:
- アドレスバーに「chrome://extensions/」と入力します
- Enterキーを押します
- マカフィー関連の拡張機能を探します
主な名称:
- McAfee WebAdvisor
- McAfee SiteAdvisor
- McAfee Security
拡張機能の通知設定
手順:
- 拡張機能の「詳細」をクリックします
- 「サイトの設定」を確認します
- 「通知」を「ブロック」に変更します
拡張機能を無効化
通知を完全に止めたい場合です。
手順:
- chrome://extensions/ を開きます
- マカフィー拡張機能のスイッチをオフにします
注意:
拡張機能の保護機能も無効になります。
拡張機能を削除
完全に削除したい場合です。
手順:
- chrome://extensions/ を開きます
- マカフィー拡張機能の「削除」をクリックします
- 確認ダイアログで「削除」をクリックします
注意:
マカフィー製品をインストールし直すと、拡張機能も再インストールされる場合があります。
正規のマカフィー製品の通知設定
実際にマカフィーを使っている場合の設定です。
マカフィーアプリでの設定
手順:
- マカフィーアプリを開きます
- 「設定」または歯車アイコンをクリックします
- 「通知」または「アラート」を選択します
- 通知の種類ごとにオン・オフを切り替えられます
通知の種類を選ぶ
必要な通知だけ有効にします。
推奨設定:
- ウイルス検出:オン(重要)
- スキャン完了:オフまたはオン
- 更新完了:オフ
- 宣伝・広告:オフ
Windows通知センターの設定
マカフィーのシステム通知を管理します。
Windows 10/11:
- 「設定」→「システム」→「通知」を開きます
- アプリ一覧から「McAfee」を探します
- 通知のオン・オフを切り替えます
- 通知の表示方法も設定できます
Mac通知センターの設定
手順:
- 「システム環境設定」→「通知と集中モード」を開きます
- アプリ一覧から「McAfee」を探します
- 通知スタイルを変更します
- 必要に応じてオフにします
ウイルスやマルウェアの可能性
偽通知の背後にマルウェアがある可能性もあります。
マルウェア感染の兆候
症状:
- 通知が繰り返し表示される
- ブラウザの動作が重い
- 勝手にタブが開く
- ホームページが変わっている
- 不審な拡張機能がある
スキャンの実施
本物のセキュリティソフトでスキャンしましょう。
手順:
- マカフィーまたは他のセキュリティソフトを開きます
- フルスキャンを実行します
- 検出された脅威を削除します
Windows Defenderでスキャン
マカフィーがない場合は、Windows Defenderを使います。
手順:
- 「Windows セキュリティ」を開きます
- 「ウイルスと脅威の防止」をクリックします
- 「スキャンのオプション」を選択します
- 「フルスキャン」を選んで実行します
不審な拡張機能を削除
確認手順:
- chrome://extensions/ を開きます
- 身に覚えのない拡張機能を探します
- 不審なものはすべて削除します
注意すべき名前:
- 知らない名前の拡張機能
- 説明が不明瞭なもの
- レビューが少ないもの
ブラウザのリセット
設定に問題がある場合の対処法です。
Chromeの設定をリセット
手順:
- 「設定」を開きます
- 「リセットとクリーンアップ」を選択します
- 「設定を元の既定値に戻す」をクリックします
- 「設定のリセット」をクリックして確認します
影響:
- スタートページが初期化されます
- 拡張機能が無効化されます
- 通知設定がリセットされます
- ブックマークやパスワードは残ります
Chromeのクリーンアップ
Windowsのみの機能です。
手順:
- 「設定」→「リセットとクリーンアップ」を開きます
- 「パソコンのクリーンアップ」をクリックします
- 「検索」をクリックします
- 有害なソフトウェアが見つかれば削除します
予防策
偽の通知を防ぐための対策です。
信頼できるサイトだけ閲覧
怪しいサイトにはアクセスしないようにしましょう。
避けるべきサイト:
- 違法なダウンロードサイト
- 海賊版ソフトの配布サイト
- アダルトサイト(不審なもの)
- 過度に広告が多いサイト
通知の許可を安易に出さない
「通知を許可しますか?」と聞かれても、すぐに許可しないでください。
許可する前に確認:
- 本当に信頼できるサイトか
- 通知が必要な理由は何か
- サイトの運営者は明確か
セキュリティソフトを常に最新に
確認事項:
- 定義ファイルが最新か
- ソフトが有効になっているか
- 定期スキャンが設定されているか
広告ブロッカーを使う
悪質な広告をブロックする拡張機能を使いましょう。
おすすめ:
- uBlock Origin
- AdBlock Plus
これらは、詐欺広告も多くブロックしてくれます。
マカフィー製品の正しい使い方
実際にマカフィーを使う場合の注意点です。
公式サイトから購入
マカフィー製品は、必ず公式サイトから購入しましょう。
公式サイト:
- mcafee.com
- 日本版:mcafee.com/ja-jp
怪しいサイトや格安販売サイトは避けてください。
自動更新の確認
マカフィーの契約状態を確認しましょう。
確認方法:
- マカフィーアプリを開きます
- 「マイアカウント」または「サブスクリプション」を確認します
- 有効期限をチェックします
サポートへの問い合わせ
不明な通知があれば、マカフィーのサポートに問い合わせましょう。
連絡先:
マカフィー公式サイトから、チャットまたは電話サポートにアクセスできます。
よくある質問
マカフィー通知に関する疑問にお答えします。
「マカフィーの期限が切れました」という通知は本物?
ブラウザで表示される場合は偽物の可能性が高いです。本物の通知は、マカフィーアプリやWindowsの通知センターに表示されます。
通知をクリックしてしまった場合は?
すぐにページを閉じてください。何もダウンロードしていなければ、通常は問題ありません。念のためセキュリティスキャンを実行しましょう。
マカフィーをインストールしていないのに通知が来る理由は?
偽の通知、または過去にインストールしていた残骸の可能性があります。拡張機能や通知設定を確認してください。
マカフィーを完全にアンインストールする方法は?
Windowsの「設定」→「アプリ」からアンインストールできます。専用の削除ツール(MCPR)も公式サイトで提供されています。
他のセキュリティソフトと併用できる?
基本的に、複数のセキュリティソフトの併用は推奨されません。競合して問題が起きる可能性があります。
まとめ
Chromeで表示されるマカフィー通知には、本物と偽物があります。
この記事のポイント:
- ブラウザ内のポップアップは偽物の可能性が高い
- 音が鳴る、カウントダウンがあれば詐欺
- 偽通知は絶対にクリックしない
- 通知設定でブロックできる
- 拡張機能の管理も重要
- マルウェア感染の可能性もある
- セキュリティソフトでスキャンを実行
- 信頼できるサイトだけ閲覧する
不審な通知が表示されたら、まず落ち着いてタブを閉じましょう。
そして、この記事の手順で通知設定を確認し、必要に応じてセキュリティスキャンを実行してください。安易にクリックさえしなければ、ほとんどの場合は問題ありません。
安全で快適なブラウジング環境を保って、安心してインターネットを楽しみましょう!

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