「さあ、この資料を印刷しよう!」と思ったら、Chromeから印刷できない…こんな困った状況、意外とよくあるんです。
急いでいる時に限って起こる印刷トラブル。でも安心してください。実は多くの場合、簡単な操作で解決できるんです。
この記事では、Chromeで印刷できない時の原因と、誰でもできる解決方法を分かりやすく解説します。難しい専門知識は必要ありません。順番に試していけば、きっと印刷できるようになりますよ。
Chromeで印刷できない主な原因とは?
まず、なぜ印刷できないのか原因を理解しておきましょう。
プリンター側の問題
- プリンターの電源が入っていない
- パソコンとプリンターの接続が切れている
- 用紙切れやインク切れ
- プリンタードライバー(プリンターを動かすためのソフトウェア)の不具合
Chrome側の問題
- ブラウザのキャッシュ(一時的に保存されたデータ)の蓄積
- 拡張機能(Chromeに追加した便利機能)の干渉
- 印刷設定の誤り
- Chromeのバージョンが古い
ページ側の問題
- Webページの印刷保護設定
- ページの読み込みが完了していない
- PDFファイルの破損
【基本編】今すぐ試せる5つの解決方法
難しいことは後回し。まずは簡単にできる方法から試してみましょう。
1. プリンターの基本を確認する
やり方:
- プリンターの電源が入っているか確認
- パソコンとプリンターがケーブルで繋がっているか確認(無線の場合はWi-Fi接続を確認)
- 用紙とインクが入っているか確認
- プリンターのエラーランプが点灯していないか確認
実例:
オフィスで「印刷できない!」と騒いでいたら、実はプリンターの電源が入っていなかった…なんてことは意外と多いです。まずは基本から確認しましょう。
2. Chromeを再起動する
一度Chromeを完全に閉じて、もう一度開いてみてください。
やり方:
- Chromeの右上の「×」ボタンをクリック
- 10秒ほど待つ
- もう一度Chromeを開く
- 印刷したいページを開いて、印刷を試す
ブラウザを再起動すると、一時的な不具合がリセットされることがあります。
3. 印刷プレビュー画面で設定を確認する
Chromeの印刷プレビュー画面(印刷ボタンを押すと出てくる画面)で、正しいプリンターが選択されているか確認しましょう。
やり方:
- 印刷したいページで「Ctrl + P」(Macは「Command + P」)を押す
- 「送信先」の部分を確認
- 違うプリンターが選ばれていたら、正しいものに変更
- 「その他の設定」をクリックして、用紙サイズや向きも確認
実例:
複数のプリンターを使っている環境では、知らない間に別のプリンター(例:PDFとして保存する設定)が選ばれていることがあります。
4. PDFとして保存してから印刷する
直接印刷できない場合、一度PDFファイルとして保存してから印刷する方法があります。
やり方:
- 印刷したいページで「Ctrl + P」を押す
- 「送信先」で「PDFに保存」を選択
- 「保存」ボタンをクリック
- 保存したPDFファイルを開く
- PDFファイルから印刷する
この方法なら、Webページの複雑なレイアウトも正しく印刷できることが多いです。
5. パソコンを再起動する
意外と効果的なのがパソコン本体の再起動です。
やり方:
- 開いているファイルを全て保存
- Chromeを含む全てのアプリを閉じる
- パソコンを再起動
- 再起動後、もう一度印刷を試す
システム全体のトラブルがリセットされ、プリンタードライバーも正常に動き始めることがあります。
【応用編】基本で解決しない時の対処法
基本的な方法で解決しなかった場合、次の方法を試してみましょう。
6. Chromeのキャッシュをクリアする
キャッシュとは、Chromeが速く動くために一時的に保存しているデータのこと。これが溜まりすぎると、印刷を含む様々な動作に問題が起こります。
やり方:
- Chromeの右上の「︙」(縦に3つの点)をクリック
- 「設定」を選択
- 左側のメニューから「プライバシーとセキュリティ」をクリック
- 「閲覧履歴データの削除」をクリック
- 期間を「全期間」に設定
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
- 「データを削除」をクリック
削除後、もう一度印刷を試してみてください。
7. 拡張機能を無効にする
拡張機能(広告ブロッカーなど)が印刷を妨げている可能性があります。
やり方:
- Chromeの右上の「︙」をクリック
- 「拡張機能」→「拡張機能を管理」を選択
- インストールされている拡張機能を一つずつオフにする
- それぞれオフにするたびに印刷を試す
- 印刷できるようになったら、その拡張機能が原因
実例:
特に広告ブロック系やプライバシー保護系の拡張機能は、印刷機能に影響を与えることがあります。
8. Chromeを最新版にアップデートする
古いバージョンのChromeでは、印刷機能に不具合がある場合があります。
やり方:
- Chromeの右上の「︙」をクリック
- 「ヘルプ」→「Google Chromeについて」を選択
- 自動的にアップデートが始まる
- 「再起動」ボタンが表示されたらクリック
アップデート後、印刷を試してみましょう。
特定の状況での対処法
Webページの一部だけ印刷したい場合
やり方:
- 印刷したい部分をマウスでドラッグして選択
- 選択した状態で「Ctrl + P」を押す
- 「その他の設定」の中の「オプション」で「選択した部分のみ」にチェック
必要な部分だけを印刷できるので、インクや用紙の節約にもなります。
背景色や画像が印刷されない場合
やり方:
- 印刷プレビュー画面を開く
- 「その他の設定」をクリック
- 「背景のグラフィック」にチェックを入れる
これでWebページの背景色や装飾的な画像も印刷できるようになります。
印刷プレビューが真っ白になる場合
ページの読み込みが完全に終わっていない可能性があります。
やり方:
- ページが完全に表示されるまで待つ(画面上部のタブで読み込み中のマークが消えるまで)
- ページを最後までスクロールして全ての内容を読み込ませる
- その後で印刷プレビューを開く
プリンタードライバーの再インストール
上記の方法を全て試してもダメな場合、プリンタードライバーの再インストールが必要かもしれません。
やり方:
- Windowsの「設定」を開く
- 「デバイス」→「プリンターとスキャナー」を選択
- 問題のあるプリンターを選択
- 「デバイスの削除」をクリック
- プリンターメーカーの公式サイトから最新のドライバーをダウンロード
- ダウンロードしたファイルを実行してインストール
注意点:
プリンターの型番を事前に確認しておきましょう。型番はプリンター本体に記載されています。
別のブラウザで試してみる
Chrome特有の問題である可能性を確認するため、別のブラウザ(Microsoft EdgeやFirefoxなど)で同じページを開いて印刷してみましょう。
別のブラウザで印刷できる場合:
- Chrome側に問題がある
- Chromeの再インストールを検討
別のブラウザでも印刷できない場合:
- プリンター側に問題がある
- プリンターメーカーのサポートに連絡
今後のトラブルを防ぐための予防策
定期的なメンテナンスを行う
月に1回程度、以下を実行しましょう:
- Chromeのキャッシュをクリアする
- 使っていない拡張機能を削除する
- Chromeを最新版に保持する
プリンターのテスト印刷を定期的に行う
大事な書類を印刷する前に、テストページで動作確認をしておくと安心です。
やり方:
- Windowsの「設定」→「プリンターとスキャナー」
- プリンターを選択して「管理」をクリック
- 「テストページの印刷」を実行
重要な書類はPDFで保存しておく
印刷する前にPDFとして保存しておけば、後から何度でも印刷できますし、印刷できない時の保険にもなります。
まとめ:焦らず順番に試していこう
Chromeで印刷できない時は、焦らず次の順番で対処してみてください:
まず試すこと:
- プリンターの電源と接続を確認
- Chromeを再起動
- 印刷設定を確認
- PDFとして保存してから印刷
- パソコンを再起動
それでもダメなら:
- キャッシュをクリア
- 拡張機能を無効化
- Chromeをアップデート
最終手段:
- プリンタードライバーの再インストール
- 別のブラウザで試す
ほとんどの場合、最初の5つの基本的な方法で解決できます。
印刷トラブルは誰にでも起こりうるもの。この記事を参考に、落ち着いて対処すれば必ず解決できるはずです。それでも解決しない場合は、プリンターメーカーのサポートセンターに相談してみましょう。
快適な印刷ライフをお過ごしください!
コメント