Google Chromeでいつも見ているサイトを開こうとしたら、突然「このサイトにアクセスできません」という画面が表示された…そんな経験はありませんか?
さっきまで普通に使えていたのに、なぜか繋がらなくなってしまうと焦りますよね。でも安心してください。このエラーは多くの場合、簡単な操作で解決できます。
この記事では、Chromeで「このサイトにアクセスできません」というエラーが表示される原因と、初心者でもすぐに試せる7つの解決方法を分かりやすく解説していきます。
「このサイトにアクセスできません」って何?

このエラーメッセージは、あなたのパソコンやスマホがウェブサイトに接続できない状態を示しています。
エラー画面には「ERR_CONNECTION_REFUSED」や「ERR_NAME_NOT_RESOLVED」といった英語のコードが表示されることもありますが、これらは全て「サイトに繋がらない」という意味です。
よくある原因は?
このエラーが出る主な理由は以下の通りです:
- インターネット接続の問題 – Wi-Fiやモバイル回線が不安定
- ブラウザのキャッシュやCookieの蓄積 – 古いデータが邪魔をしている
- DNS設定のトラブル – インターネット上の住所録がうまく働いていない
- 拡張機能の干渉 – 追加した機能が悪さをしている
- ファイアウォールやセキュリティソフトの制限 – 保護機能が過剰に反応している
では、これらの問題をどうやって解決するのか、具体的な方法を見ていきましょう。
【対処法1】インターネット接続を確認する
まずは基本中の基本から確認していきます。
チェックポイント
Wi-Fi接続の確認
画面右下(Windows)または右上(Mac)のWi-Fiアイコンを見てください。正常に接続されていますか? 接続されていない場合は、Wi-Fiをオンにして接続し直してみましょう。
他のサイトも開けるか試す
Yahoo!やGoogleなど、他のサイトも開いてみてください。全てのサイトが開けない場合は、インターネット接続自体に問題があります。一方で、特定のサイトだけが開けない場合は、そのサイト側に問題がある可能性が高いです。
ルーターの再起動
自宅のWi-Fiを使っている場合、ルーター(インターネットの機械)を一度再起動すると解決することがあります。電源を抜いて30秒待ち、再度差し込んでみてください。
【対処法2】キャッシュとCookieを削除する
Chromeは、サイトの表示を速くするために一時的なデータを保存しています。これをキャッシュと呼びます。また、ログイン情報などを記録するCookie(クッキー)というデータもあります。
これらのデータが古くなったり壊れたりすると、サイトにアクセスできなくなることがあるんです。
削除手順
- Chromeの右上にある「︙」(3つの点)をクリック
- 「設定」を選択
- 左側のメニューから「プライバシーとセキュリティ」をクリック
- 「閲覧履歴データの削除」を選択
- 期間を「全期間」に設定
- 「Cookieと他のサイトデータ」と「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
- 「データを削除」をクリック
削除後、もう一度サイトにアクセスしてみてください。この方法で解決するケースは意外と多いですよ。
【対処法3】DNS設定を変更する
DNSとは、ウェブサイトの住所(ドメイン名)をコンピューターが理解できる番号に変換するシステムのことです。電話帳のようなものだと考えてください。
このDNSの設定を変更することで、接続が改善されることがあります。
Google Public DNSへの変更方法(Windows)
- スタートメニューから「設定」を開く
- 「ネットワークとインターネット」をクリック
- 使用中の接続(Wi-FiまたはEthernet)をクリック
- 「プロパティ」を選択
- 「IP設定」の「編集」をクリック
- 「手動」を選択し、「IPv4」をオンにする
- 以下を入力:
- 優先DNS: 8.8.8.8
- 代替DNS: 8.8.4.4
- 保存して再起動
Mac の場合
- システム環境設定から「ネットワーク」を開く
- 接続中のネットワークを選択
- 「詳細」をクリック
- 「DNS」タブを選択
- 左下の「+」をクリックして「8.8.8.8」と「8.8.4.4」を追加
- 「OK」をクリック
GoogleのDNSは世界中で使われている信頼性の高いサービスなので、安心して利用できます。
【対処法4】拡張機能を無効にする
Chrome に追加した拡張機能(アドオン)が、サイトへのアクセスを妨げているかもしれません。
無効化の手順
- Chromeの右上「︙」→「拡張機能」→「拡張機能を管理」
- 各拡張機能のスイッチをオフにする
- サイトにアクセスできるか確認
もしアクセスできるようになったら、拡張機能を1つずつオンにして、どれが原因か特定しましょう。
よくあるトラブルメーカー
- 広告ブロッカー
- VPN拡張機能
- セキュリティ関連の拡張機能
これらは便利な反面、サイトの機能と競合することがあります。
【対処法5】Chromeを再起動・更新する
シンプルですが効果的な方法です。
完全な再起動
通常の×ボタンで閉じるだけでは、バックグラウンドでChromeが動き続けていることがあります。完全に終了させてから開き直してみましょう。
Windowsの場合:
- タスクマネージャー(Ctrl + Shift + Esc)を開く
- Chromeのプロセスを全て終了
- Chromeを再起動
Macの場合:
- Command + Q でChromeを終了
- アクティビティモニタで確認
- Chromeを再起動
Chromeの更新
古いバージョンのChromeを使っていると、接続エラーが起きることがあります。
- Chromeの右上「︙」→「ヘルプ」→「Google Chromeについて」
- 自動的に更新がチェックされます
- 更新がある場合は「再起動」をクリック
常に最新版を使うことで、セキュリティも向上しますよ。
【対処法6】ファイアウォールやセキュリティソフトを確認する

パソコンを守るセキュリティソフトが、時に正常なサイトへのアクセスもブロックしてしまうことがあります。
チェック方法
Windowsファイアウォール
- スタートメニューから「Windowsセキュリティ」を開く
- 「ファイアウォールとネットワーク保護」をクリック
- 一時的にファイアウォールをオフにしてテスト
- アクセスできたら、Chromeを許可リストに追加
セキュリティソフト
ノートンやウイルスバスターなどを使っている場合:
- セキュリティソフトの設定を開く
- 「Web保護」や「ファイアウォール」の項目を確認
- Chromeが許可されているか確認
- 必要に応じて例外設定を追加
重要: テスト後は必ずセキュリティ機能を元に戻してください。
【対処法7】プロキシ設定を確認する
プロキシとは、インターネットとあなたのパソコンの間に入る中継地点のことです。会社や学校のネットワークでよく使われています。
意図せずプロキシ設定がオンになっていると、サイトにアクセスできなくなることがあります。
設定確認(Windows)
- スタートメニュー→「設定」
- 「ネットワークとインターネット」
- 「プロキシ」をクリック
- 「プロキシサーバーを使う」がオフになっているか確認
設定確認(Mac)
- システム環境設定→「ネットワーク」
- 接続を選択→「詳細」
- 「プロキシ」タブを確認
- 全ての項目がオフになっているか確認
個人のパソコンで特別な設定をしていない限り、プロキシはオフで問題ありません。
それでも解決しない時は?
ここまでの方法を試してもアクセスできない場合、以下の可能性があります:
サイト側の問題
- サーバーダウン – サイトのサーバー自体が停止している
- メンテナンス中 – 定期的なメンテナンス作業中
- アクセス集中 – 多くの人が同時にアクセスして混雑している
この場合は時間をおいて再度アクセスしてみてください。
接続制限
- 地域制限 – 日本からアクセスできないサイト
- IPアドレスのブロック – あなたのIPアドレスが制限されている
他のブラウザで試す
- Microsoft Edge
- Firefox
- Safari(Mac)
他のブラウザでアクセスできる場合、Chrome固有の問題である可能性が高くなります。最終手段としてChromeの再インストールも検討しましょう。
まとめ:焦らず一つずつ試してみよう
Chromeで「このサイトにアクセスできません」というエラーが出た時の対処法を7つご紹介しました。
もう一度おさらい:
- インターネット接続を確認 – 基本から確認
- キャッシュとCookieを削除 – 古いデータをリセット
- DNS設定を変更 – 接続経路を改善
- 拡張機能を無効化 – 干渉を排除
- Chromeを再起動・更新 – 新鮮な状態に
- セキュリティソフトを確認 – 過剰なブロックを解除
- プロキシ設定を確認 – 不要な中継を削除
多くの場合、最初の3つの方法で解決します。 まずは簡単な方法から試して、徐々に詳しい対処法に進んでいきましょう。
それでも解決しない場合は、サイト側の一時的な問題かもしれないので、少し時間をおいて再度アクセスしてみてください。
快適なブラウジングライフをお楽しみください!
この記事は2025年11月時点の情報に基づいています


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