Chromeで検索しようとして、予測変換の候補をクリックしても「スルッ」と消えてしまって入力されない…そんな経験ありませんか?
「おおさか」と入力して「大阪城公園」の候補をクリックしたのに、なぜか全然反応しない。または、予測変換の裏にある全然関係ないページが開いてしまう。こんなトラブルで困っている人が最近とても多いんです。
実は、この問題にはいくつかの原因があって、それぞれに効果的な解決方法があります。この記事では、Chrome予測変換が押せない問題を解決するための方法を、優先度の高い順に詳しく解説していきますね。
Chrome予測変換が押せない主な原因

まず、なぜこんなことが起きるのか、原因を理解しておきましょう。
1. IME(日本語入力システム)の不具合
意外かもしれませんが、実は一番多い原因がこれなんです。Chrome本体ではなく、WindowsのIME(日本語入力を担当するシステム)が予測変換の動作を邪魔していることが非常に多いんですよ。
2. Chrome拡張機能の競合
便利な拡張機能も、時には他の機能と「ケンカ」してしまうことがあります。特に、検索関連や画面表示に関わる拡張機能が原因になりやすいです。
3. キャッシュやCookieの蓄積
ブラウザの「作業机」が散らかっていると、動作が不安定になります。古いデータが溜まりすぎて、正常に動作できなくなっているかもしれません。
4. 予測変換の裏側問題
予測変換の候補リストが表示されている部分の「裏側」に、最近アクセスしたページのショートカットがあると、そちらをクリックしてしまう現象が起きます。これは特に「新しいタブ」で検索する時に発生しやすいんです。
5. オートコンプリート機能がオフ
Chromeの設定で、予測変換(オートコンプリート)機能そのものがオフになっている可能性もあります。
【最優先】IME設定の確認と変更方法
多くの人がこの方法で解決しているので、まずはこれを試してみてください!
Microsoft IMEの場合
ステップ1:IME設定を開く
タスクバー右下の「あ」または「A」のアイコンを右クリックして、「設定」を選択します。
ステップ2:予測入力をオフにする
「全般」→「予測入力」の項目を探して、これをオフにしてみてください。
実は、IMEの予測入力とChromeの予測変換が干渉し合って、お互いの機能を邪魔してしまうことが多いんです。IME側の予測入力をオフにすることで、Chrome側の予測変換がスムーズに動くようになります。
ステップ3:Chromeで確認
設定を変更したら、Chromeで検索してみて、予測変換が正常にクリックできるか確認しましょう。
Chromeのアップデートと再起動
次に基本的な対処法として、Chromeを最新バージョンにアップデートしましょう。
アップデート手順
- Chrome右上の「︙」(3点リーダー)をクリック
- 「設定」を選択
- 左メニューの「Chromeについて」をクリック
- 自動的にアップデートが開始されます
- 「再起動」ボタンが表示されたらクリック
- パソコンも一度再起動しておくとベストです
古いバージョンを使っていると、様々な不具合が起きやすくなります。定期的にアップデートを確認する習慣をつけると良いですよ。
キャッシュとCookieのクリア
ブラウザの「お掃除」をして、動作を軽くしましょう。
クリア手順
ステップ1:閲覧履歴データの削除画面を開く
- Chrome右上の「︙」をクリック
- 「設定」→「プライバシーとセキュリティ」
- 「閲覧履歴データの削除」を選択
または、ショートカットキー Ctrl + Shift + Delete で直接開けます。
ステップ2:削除する項目を選択
- 「期間」を「全期間」に設定
- 「Cookieと他のサイトデータ」にチェック
- 「キャッシュされた画像とファイル」にチェック
- 「データを削除」をクリック
注意点
この操作を行うと、多くのサイトからログアウトされます。パスワードを忘れている場合は、事前に確認しておきましょう。
オートコンプリート設定の確認

予測変換機能そのものがオフになっていないか確認します。
設定手順
- Chrome右上の「︙」→「設定」
- 左メニューの「同期とGoogleサービス」を選択
- 「その他のGoogleサービス」セクションを確認
- 「検索語句やURLをオートコンプリートする」がオンになっているか確認
- 「検索候補の関連性を高める」もオンにしておきましょう
これらの設定がオフになっていると、予測変換自体が表示されなかったり、正常に動作しなかったりします。
拡張機能の無効化テスト
拡張機能が原因の場合、一つずつ特定していきます。
確認手順
ステップ1:すべての拡張機能をオフにする
- Chrome右上の「︙」→「拡張機能」→「拡張機能を管理」
- すべての拡張機能のスイッチをオフ(灰色)にする
ステップ2:予測変換を確認
この状態で予測変換が正常に動作するか確認します。
ステップ3:原因の拡張機能を特定
動作するようになった場合、一つずつ拡張機能をオンに戻していき、問題が再発した時点で原因の拡張機能が特定できます。
よく原因になる拡張機能の例
- 検索補助系の拡張機能
- 広告ブロック系(一部のもの)
- 画面カスタマイズ系
- セキュリティ系(一部のもの)
原因の拡張機能が見つかったら、代替の拡張機能を探すか、その拡張機能の設定を調整してみましょう。
新しいタブでの検索時の対処法
新しいタブで検索する時に特に問題が起きる場合は、別の方法があります。
文字を確定してから選択する
予測変換を選ぶ前に、一度Enterキーで文字を確定してから候補を選ぶと、背後のショートカットをクリックしてしまう問題を避けられます。
例:
- 「おおさか」と入力
- Spaceキーで変換するか、Enterで確定
- その後、予測変換候補をクリック
この方法なら、裏にあるショートカットが「見えなく」なるので、誤クリックを防げます。
アドレスバーから検索する
新しいタブの検索ボックスではなく、上部のアドレスバー(URLを入力する場所)から直接検索すると、この問題が起きにくくなります。
Chromeの設定をリセット
ここまで試しても解決しない場合は、Chrome設定を初期状態に戻してみましょう。
リセット手順
- Chrome右上の「︙」→「設定」
- 左メニューの「設定のリセット」を選択
- 「設定を元の規定値に戻す」をクリック
- 確認画面で「設定のリセット」をクリック
注意点
- 拡張機能が無効になります
- スタートページやピン留めしたタブがリセットされます
- 検索エンジンの設定が初期状態に戻ります
- 保存されているパスワードやブックマークは削除されません
それでも解決しない場合
Chrome再インストール
最終手段として、Chromeを完全にアンインストールして、再インストールする方法があります。
再インストール前の準備
- ブックマークをエクスポートしておく
- パスワードが他の方法でも確認できるか確認
- Googleアカウントで同期している場合、同期内容を確認
Windowsの更新を確認
Windows自体が古いと、IMEやブラウザの動作に影響することがあります。Windows Updateを実行して、最新の状態にしておきましょう。
別のブラウザで確認
EdgeやFirefoxなど、他のブラウザで同じ問題が起きるか確認してみてください。Chromeだけで起きる場合と、すべてのブラウザで起きる場合では、対処法が変わってきます。
予防のための日常的な対策
今後同じ問題が起きないように、普段から気をつけておくと良いことをまとめました。
定期的なメンテナンス
- 月1回のキャッシュクリア:定期的にブラウザをお掃除しましょう
- Chromeの自動更新を確認:常に最新版を使うようにします
- 拡張機能の整理:使っていない拡張機能は削除しておきましょう
拡張機能を追加する時の注意
- 一度に複数の拡張機能を追加しない
- 追加後に動作確認をする
- レビューが少ない、または評価が低い拡張機能は避ける
IMEの選択
Microsoft IMEで問題が続く場合、Google日本語入力など、別のIMEを試してみるのも一つの方法です。
よくある質問(Q&A)
Q1:予測変換が表示されない場合は?
オートコンプリート設定がオフになっている可能性が高いです。「設定」→「同期とGoogleサービス」から、オートコンプリート関連の設定をオンにしてください。
Q2:スマホのChromeでも同じ問題が起きますか?
スマホでも似た問題は起きますが、原因と対処法が少し異なります。スマホの場合は、アプリの再起動やキャッシュクリアから試してみてください。
Q3:予測変換を完全にオフにできますか?
はい、できます。「設定」→「同期とGoogleサービス」から「検索語句やURLをオートコンプリートする」をオフにすれば、予測変換が表示されなくなります。
Q4:特定のサイトでだけ問題が起きる場合は?
そのサイト固有の問題かもしれません。サイトのキャッシュを個別にクリアするか、シークレットモードで試してみてください。
まとめ
Chrome予測変換が押せない問題は、多くの場合、以下の順番で対処することで解決できます。
優先度の高い順
- IME設定の確認(特に予測入力をオフに)
- Chromeのアップデートと再起動
- キャッシュとCookieのクリア
- オートコンプリート設定の確認
- 拡張機能の無効化テスト
- Chromeの設定リセット
この中でも、特にIMEの予測入力をオフにする方法で解決する人が一番多いので、まずはそこから試してみてくださいね。
小さなことですが、毎日使う検索機能がスムーズに動くだけで、パソコン作業のストレスがグッと減ります。この記事の方法を試して、快適なブラウジング環境を取り戻してください!
それでもダメな場合は、Chromeのヘルプコミュニティで質問してみるのも良い方法です。同じ問題で困っている人が他にもいるかもしれませんし、新しい解決策が見つかるかもしれませんよ。

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