「間違ってタブを閉じてしまった」
「さっき見ていたページをもう一度開きたい」
「Chromeがクラッシュして、すべてのタブが消えた」
こんな経験、誰にでもありますよね。
実は、Chromeには閉じたタブを簡単に復元できる便利な機能があります。この記事では、タブを復元する様々な方法を、初心者の方にも分かりやすく解説していきます。もう二度と「あのページどこだっけ?」と焦る必要はありませんよ。
タブ復元の基本:最強のショートカットキー
閉じたタブを復元する、最も速くて確実な方法を紹介します。
Ctrl + Shift + T(最重要!)
このショートカットキーを覚えておけば、ほとんどの問題は解決します。
Windows/ChromeOS:
Ctrl + Shift + T
Mac:
Command + Shift + T
使い方
1. タブを閉じてしまった直後
ショートカットキーを一度押すだけで、最後に閉じたタブが復元されます。
2. 複数のタブを連続で復元
ショートカットキーを何度も押すと、閉じた順番に遡ってタブが復元されます。
例:
- 1回目:最後に閉じたタブ
- 2回目:その前に閉じたタブ
- 3回目:さらに前に閉じたタブ
3. どこまで復元できる?
通常、最近閉じた10個程度のタブまで復元できます。
ただし、Chromeを完全に終了すると、復元履歴はリセットされます。
なぜこのショートカットが重要?
圧倒的に速い:
マウス操作よりも、キーボードだけで完結する方が断然速いです。
確実:
メニューを探す必要がなく、どんな状況でも使えます。
覚えやすい:
「T」は「Tab(タブ)」の頭文字です。
その他のタブ復元方法
ショートカットキー以外にも、タブを復元する方法があります。
方法1:右クリックメニューから復元
手順:
1. タブバーを右クリック
タブバーの適当なタブを右クリックします。
(タブがない場合は、タブバーの空いている部分を右クリック)
2. メニューから選択
「閉じたタブを再度開く」を選択します。
3. タブが復元
最後に閉じたタブが開きます。
メリット:
ショートカットキーを覚えていなくても使える
デメリット:
マウス操作が必要で、ショートカットより遅い
方法2:履歴から復元
特定のタブを選んで復元したい場合に便利です。
手順:
1. 履歴を開く
ショートカットキー:
- Windows/ChromeOS:
Ctrl + H - Mac:
Command + Y
または、「︙」→「履歴」→「履歴」
2. 最近閉じたタブを確認
履歴画面の上部に「最近閉じたタブ」というセクションがあります。
ここに、最近閉じたタブが10個程度表示されます。
3. 復元したいタブをクリック
開きたいタブをクリックすると、そのページが新しいタブで開きます。
4. 複数選択して開く
Ctrl キー(Mac: Command)を押しながらクリックすると、複数のタブを一度に開けます。
メリット:
- 視覚的に確認できる
- 特定のタブだけを選んで復元できる
- 閉じた時刻も表示される
デメリット:
ショートカットより手順が多い
方法3:ブックマークバーから復元
頻繁に使うタブは、事前にブックマークしておくと安心です。
手順:
1. よく使うページをブックマーク
タブを開いた状態で、アドレスバーの右側にある「☆」アイコンをクリックします。
ショートカットキー:
- Windows/ChromeOS:
Ctrl + D - Mac:
Command + D
2. ブックマークバーに保存
「フォルダ」を「ブックマーク バー」に設定します。
3. いつでも開ける
ブックマークバーからワンクリックで開けます。
メリット:
- 完全に削除しても復元できる
- いつでも素早くアクセス
デメリット:
事前にブックマークしておく必要がある
ウィンドウ全体を復元する
タブだけでなく、ウィンドウごと閉じてしまった場合の復元方法です。
ウィンドウの復元
実は、Ctrl + Shift + T は、ウィンドウの復元にも使えます。
動作:
ウィンドウを閉じた直後:
ショートカットキーを押すと、そのウィンドウに含まれていたすべてのタブが復元されます。
複数のウィンドウ:
何度も押すと、閉じた順番にウィンドウが復元されます。
例
状況:
- ウィンドウA(タブ5個)を閉じた
- ウィンドウB(タブ3個)を閉じた
復元:
- 1回目:ウィンドウBのタブ3個が復元
- 2回目:ウィンドウAのタブ5個が復元
注意点:
ウィンドウとタブの復元順序は、閉じた順番に従います。
Chromeがクラッシュした後の復元
Chromeが突然終了したり、フリーズしたりした場合の対処法です。
自動復元機能
通常の動作:
Chromeがクラッシュすると、次回起動時に自動的に復元の提案が表示されます。
表示内容:
Chromeが正しくシャットダウンされませんでした
復元
復元方法:
「復元」ボタンをクリックすると、クラッシュ前に開いていたすべてのタブが復元されます。
復元画面が出ない場合
対処法1:Ctrl + Shift + T を使う
Chromeを起動した直後に、Ctrl + Shift + T を何度か押してみます。
クラッシュ前のタブが復元される場合があります。
対処法2:履歴から復元
Ctrl + Hで履歴を開く- 「最近閉じたタブ」を確認
- クラッシュ直前のタブを手動で開く
対処法3:設定で自動復元を有効化
「設定」→「起動時」→「前回開いていたページを開く」を選択しておくと、クラッシュ後も自動的に復元されやすくなります。
起動時に前回のタブを自動復元
毎回Chromeを閉じても、次回起動時に同じタブが開くようにする設定です。
設定方法
手順:
1. Chromeの設定を開く
右上の「︙」→「設定」をクリックします。
2. 起動時の設定
左側のメニューから「起動時」を選択するか、設定画面を下にスクロールして「起動時」セクションを探します。
3. 前回のページを開くを選択
「前回開いていたページを開く」にチェックを入れます。
4. 完了
次回からChromeを起動すると、前回のタブがすべて復元されます。
メリット
作業の継続がスムーズ:
- 朝PCを起動したら、昨日の作業がそのまま再開できる
- 調べ物の途中でChromeを閉じても、続きから始められる
手動操作不要:
自動的に復元されるので、何もする必要がありません。
デメリット
起動が遅くなる:
タブが多いと、起動に時間がかかります。
意図しないタブも開く:
前回、一時的に開いただけのタブも復元されます。
解決策:
定期的に不要なタブを閉じるか、セッション管理拡張機能を使いましょう。
スマホ(Android/iPhone)でのタブ復元
モバイル版Chromeでも、閉じたタブを復元できます。
Android版Chrome
方法1:最近使ったタブから復元
手順:
- Chrome右上の「︙」をタップ
- 「最近使ったタブ」を選択
- 閉じたタブの一覧が表示される
- 開きたいタブをタップ
方法2:履歴から復元
- 「︙」→「履歴」をタップ
- 最近閉じたタブが表示される
- タップして復元
方法3:タブ切り替え画面から
- タブアイコン(数字が表示されているアイコン)をタップ
- 画面右上の「︙」をタップ
- 「最近閉じたタブ」を選択
iPhone版Chrome
手順:
- Chrome右下の「…」をタップ
- 「最近使ったタブ」を選択
- 閉じたタブの一覧から選んで復元
または、
- 画面下部のタブアイコンをタップ
- 「最近閉じたタブ」を確認
注意点:
スマホ版には、PCのような Ctrl + Shift + T のショートカットはありません。
メニューから操作する必要があります。
拡張機能でさらに便利に
より高度なタブ復元機能が欲しい場合は、拡張機能を使いましょう。
Session Buddy
特徴:
- タブの自動バックアップ
- セッション名を付けて保存
- 過去のセッションをいつでも復元
復元方法:
- 拡張機能のアイコンをクリック
- 「Previous Sessions」タブを開く
- 復元したいセッションを選んで「Open」
メリット:
- 数日前、数週間前のタブも復元できる
- 誤って閉じても安心
- プロジェクトごとにセッション管理
Tab Session Manager
特徴:
- 完全自動バックアップ
- 定期的なスナップショット
- クラウド同期(有料)
復元方法:
- 拡張機能アイコンをクリック
- 保存されているセッション一覧から選択
- 「Restore」をクリック
メリット:
- 設定不要で自動保存
- 細かい時間指定で復元
- 信頼性が高い
OneTab
特徴:
- タブをリストにまとめて保存
- メモリ節約
- 復元も簡単
使い方:
- タブを閉じる前に、OneTabアイコンをクリック
- すべてのタブがリストに保存される
- 後でリストから個別または一括で復元
メリット:
- タブを大量に開いても重くならない
- 視覚的に管理しやすい
タブが復元できない場合のトラブルシューティング
復元がうまくいかない場合の対処法です。
トラブル1:Ctrl + Shift + T が効かない
症状:
ショートカットキーを押しても、何も起こらない。
原因と対処法:
1. 履歴が削除されている
閲覧履歴を削除すると、閉じたタブの情報も消えます。
対処法:
履歴を削除する前に、重要なタブはブックマークしておきましょう。
2. Chromeを完全に終了した
Chromeを完全に終了すると、復元履歴がリセットされます。
対処法:
「前回開いていたページを開く」設定を有効にしておきます。
3. 別のアプリケーションがショートカットを使用
他のソフトが同じキーの組み合わせを使っていると、Chromeに届きません。
対処法:
バックグラウンドで動いているアプリを確認し、競合を解消します。
4. シークレットモードのタブ
シークレットモードで開いたタブは、ウィンドウを閉じると復元できません。
対処法:
重要なページは、シークレットモードで開かないようにします。
トラブル2:履歴に「最近閉じたタブ」が表示されない
症状:
履歴を開いても、閉じたタブのセクションがない。
原因と対処法:
1. 履歴の同期がオフ
Googleアカウントでログインしていないか、同期がオフになっています。
対処法:
「設定」→「同期とGoogle サービス」で同期を有効にします。
2. 最近閉じたタブがない
単純に、最近タブを閉じていない可能性があります。
対処法:
試しにタブを1つ閉じてから、履歴を確認してみます。
トラブル3:復元したタブが真っ白
症状:
タブは開くが、ページの内容が表示されない。
原因と対処法:
1. ネット接続の問題
インターネットに接続されていない可能性があります。
対処法:
Wi-Fiやモバイルデータの接続を確認します。
2. ページが削除されている
そのページが既に存在しない可能性があります。
対処法:
URLを確認し、サイトが正常に動作しているか確認します。
3. キャッシュの問題
キャッシュが原因で表示されないことがあります。
対処法:Ctrl + Shift + R(強制リロード)を試します。
トラブル4:大量のタブが復元されて重い
症状:
起動時に何十個ものタブが開いて、Chromeが重くなる。
対処法:
1. 起動設定を変更
「設定」→「起動時」→「新しいタブ ページを開く」に変更します。
2. タブを整理
不要なタブを閉じるか、OneTabでまとめます。
3. 拡張機能でセッション管理
Session Buddyなどで、必要なタブだけを保存・復元します。
タブを失わないための予防策
そもそもタブを失わないようにする方法です。
予防策1:重要なタブはブックマーク
方法:
一時的なタブと、長期的に必要なページを区別します。
- 一時的:復元機能に頼る
- 長期的:ブックマークに保存
予防策2:定期的にセッション保存
方法:
週に1回程度、現在のタブをブックマークフォルダに保存します。
Ctrl + Shift + D で全タブをブックマーク
予防策3:複数のウィンドウを使う
方法:
プロジェクトごとにウィンドウを分けます。
- ウィンドウ1:仕事関係
- ウィンドウ2:プライベート
- ウィンドウ3:調べ物
誤って全部閉じるリスクが減ります。
予防策4:自動バックアップ拡張機能
方法:
Tab Session Managerなど、自動バックアップ機能がある拡張機能を使います。
設定不要で、常にタブの状態が保存されます。
予防策5:Chrome同期を有効化
方法:
Googleアカウントでログインし、同期を有効にしておきます。
他のデバイスからも、タブの履歴にアクセスできます。
よくある質問(FAQ)
Q1:何個前まで復元できますか?
A:通常10個程度です。
ただし、Chromeの設定や拡張機能によって異なります。
Session Buddyなどの拡張機能を使えば、何日も前のタブを復元できます。
Q2:Chromeを完全に終了したら、復元できませんか?
A:「前回開いていたページを開く」設定をしていれば、復元できます。
設定していない場合、Ctrl + Shift + T は使えません。
Q3:シークレットモードのタブは復元できますか?
A:できません。
シークレットモードは、履歴を残さない仕様のため、閉じたタブの復元もできません。
Q4:スマホとPCで同じタブを共有できますか?
A:はい、Chrome同期を有効にすれば可能です。
「履歴」→「他のデバイスからのタブ」で確認できます。
Q5:復元したタブの順番は、元の通りですか?
A:基本的には、閉じた順番に復元されます。
ただし、ウィンドウごと復元する場合は、元の配置が維持されることもあります。
Q6:拡張機能なしで、数日前のタブを復元できますか?
A:Chrome標準機能では難しいです。
履歴から手動で探すしかありません。
拡張機能を使えば、簡単に古いセッションを復元できます。
Q7:タブを間違って閉じないようにする方法は?
A:いくつか方法があります:
- タブを固定する(右クリック →「タブを固定」)
- 拡張機能で閉じる時に確認ダイアログを表示
- 複数ウィンドウで分散管理
まとめ:もう二度とタブを失わない
Chromeのタブ復元について、重要なポイントをまとめます。
最重要ショートカット:
- Windows/ChromeOS:
Ctrl + Shift + T - Mac:
Command + Shift + T - 最後に閉じたタブを一瞬で復元
その他の復元方法:
- 右クリックメニュー:「閉じたタブを再度開く」
- 履歴:
Ctrl + H→「最近閉じたタブ」 - ブックマークバーから復元
ウィンドウの復元:Ctrl + Shift + T でウィンドウごと復元可能
クラッシュ後の復元:
- 自動復元機能(「復元」ボタン)
Ctrl + Shift + Tで手動復元- 履歴から復元
自動復元設定:
「設定」→「起動時」→「前回開いていたページを開く」
スマホでの復元:
- Android:「最近使ったタブ」から復元
- iPhone:同様に「最近使ったタブ」
おすすめ拡張機能:
- Session Buddy:セッション管理
- Tab Session Manager:自動バックアップ
- OneTab:タブをリスト化
トラブル対処:
- ショートカットが効かない → 履歴削除、完全終了、シークレットモードを確認
- 履歴に表示されない → 同期設定を確認
- 復元したタブが真っ白 → ネット接続、ページの存在を確認
予防策:
- 重要なタブはブックマーク
- 定期的にセッション保存
- 複数ウィンドウで分散
- 自動バックアップ拡張機能
- Chrome同期を有効化
復元できる数:
通常10個程度(拡張機能で無制限)
タブの復元は、一度覚えてしまえば非常に簡単です。
特に Ctrl + Shift + T は、本当に便利なので、ぜひ指に覚えさせてください。
このショートカット1つで、日常的なタブ復元のほとんどをカバーできます。
より高度な管理をしたい方は、Session BuddyやTab Session Managerなどの拡張機能を試してみてください。
自動バックアップ機能があるので、もう二度とタブを失う心配はありません。
大切な調べ物の途中でタブを閉じてしまっても、この記事の方法を使えばすぐに復元できます。
安心してChromeを使い、快適なブラウジングを楽しんでくださいね!

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