いつも通りChromeを開いたら、突然メニューやボタンがすべて英語表示になっていた。そんな経験はありませんか?
「Settings」「History」「Downloads」…見慣れた日本語の「設定」「履歴」「ダウンロード」がすべて英語になってしまうと、とても使いづらいですよね。特にパソコンに詳しくない方にとっては「壊れちゃったのかな?」と不安になるかもしれません。
でも安心してください!Chromeが英語になるのはよくあるトラブルで、簡単に日本語に戻せます。この記事では、誰でもできる解決方法をわかりやすく解説していきます。
なぜChromeが突然英語になるの?5つの主な原因

原因1: Chrome更新時の言語設定リセット
Chromeが自動更新された際に、何らかの理由で言語設定がリセットされることがあります。
特に以下のタイミングで起こりやすいです:
- 大型アップデート時
- Chromeの再インストール後
- OSのアップデート後
Googleのサーバー側の問題や、更新処理のエラーによって、デフォルト言語が英語に戻ってしまうケースがあるんです。
原因2: 複数言語環境での優先順位の変更
パソコンに複数の言語がインストールされている場合、何かのきっかけで優先順位が変わることがあります。
よくあるパターン:
- 英語のウェブサイトを頻繁に閲覧している
- 英語の拡張機能をインストールした
- キーボード設定を変更した
Chromeは使用パターンを学習して言語を最適化しようとするため、意図せず英語が優先されることもあるんです。
原因3: ユーザープロファイルの破損
Chromeのユーザーデータ(プロファイル)に何らかの問題が発生すると、設定が正常に読み込まれなくなります。
破損の原因:
- 強制終了を繰り返した
- ディスク容量不足
- ウイルス対策ソフトの誤検知
- 不正なシャットダウン
プロファイルが破損すると、言語設定だけでなく、ブックマークや履歴にも影響が出ることがあります。
原因4: 企業や学校の管理ポリシー
会社や学校のパソコンを使っている場合、管理者によって言語設定が制御されていることがあります。
管理されている可能性がある環境:
- 会社貸与のパソコン
- 学校のコンピュータ室
- 共有パソコン
この場合、設定を変更しても管理者の設定が優先され、再起動すると元に戻ることもあります。
原因5: 地域設定の誤認識
WindowsやMacの地域設定が影響して、Chromeが言語を誤認識することもあります。
例えば、タイムゾーンや地域を海外に設定していると、Chromeがその地域の言語を自動的に選択しようとする場合があるんです。
【基本】Chromeを日本語に戻す標準的な方法
まずは最も基本的で確実な方法を紹介します。この手順で9割以上のケースは解決できますよ。
手順1: 設定画面を開く
英語表示のままでも大丈夫。以下の方法で設定を開きましょう。
方法A: メニューから開く
- Chrome右上の︙(三点リーダー)をクリック
- 「Settings」(設定)を選択
方法B: ショートカットキーを使う
Windowsの場合:
Alt + E → S
Macの場合:
⌘(Command) + ,
方法C: アドレスバーから直接アクセス
アドレスバーに以下を入力してEnter:
chrome://settings/
この方法が一番確実で速いです!
手順2: 言語設定に移動
設定画面が開いたら、言語設定を探します。
操作手順:
- 左側のメニューから「Advanced」(詳細設定)をクリック
- 「Languages」(言語)の項目を探してクリック
または、設定画面上部の検索ボックスに「language」と入力すれば、一発で言語設定に飛べます。
手順3: 日本語を追加・優先言語に設定
詳細な手順:
- 「Languages」セクションで「Add languages」(言語を追加)をクリック
- 検索ボックスに「japanese」または「日本語」と入力
- 「日本語(Japanese)」にチェックを入れる
- 「Add」(追加)をクリック
- 追加された「日本語」の右側にある︙(三点リーダー)をクリック
- 「Display Google Chrome in this language」(Chromeをこの言語で表示)にチェックを入れる
- 「Relaunch」(再起動)ボタンが表示されるのでクリック
Chromeが再起動すると、すべてのメニューやボタンが日本語表示に戻ります!
手順4: 不要な言語を削除(任意)
日本語表示に戻った後、英語が優先言語として残っている場合は削除しておくと、今後同じトラブルを防げます。
削除手順:
- 設定 → 詳細設定 → 言語
- 「English」の右側の︙をクリック
- 「削除」を選択
ただし、英語のウェブサイトを頻繁に見る場合は、残しておいても問題ありません。
【応用】うまくいかない時の対処法5選
標準的な方法で解決しない場合は、以下の対処法を試してみましょう。
対処法1: 言語パックを再インストール
言語データが破損している可能性があります。
操作手順:
- 設定 → 言語で、日本語を一度削除
- Chromeを再起動
- もう一度日本語を追加して優先言語に設定
- 再起動
完全にクリーンな状態から日本語を設定し直すことで、問題が解決することがあります。
対処法2: Chromeの再インストール
設定だけでは直らない場合、Chrome自体を再インストールしてみましょう。
注意点: ブックマークや履歴を残すため、Googleアカウントでログインしている状態で実施してください。
手順:
- Windowsの場合:「設定」→「アプリ」→「Google Chrome」→「アンインストール」
- Macの場合:アプリケーションフォルダからChromeをゴミ箱に移動
- 公式サイト(google.com/chrome)から最新版をダウンロード
- インストールして、Googleアカウントでログイン
同期がオンになっていれば、ブックマークや設定は自動的に復元されます。
対処法3: 新しいユーザープロファイルを作成
現在のプロファイルが破損している場合、新しいプロファイルを作ることで解決できます。
プロファイル作成手順:
- Chrome右上のアカウントアイコンをクリック
- 「Add」(追加)または「Manage people」(ユーザーを管理)を選択
- 「Add person」(ユーザーを追加)をクリック
- 名前を入力して作成
- 新しいプロファイルで言語を日本語に設定
新しいプロファイルで問題なく日本語表示になれば、元のプロファイルが原因だったとわかります。
対処法4: Windowsの地域設定を確認
Windows自体の言語設定がChromeに影響している可能性があります。
Windows 10/11での確認手順:
- 「設定」→「時刻と言語」→「言語と地域」
- 「優先する言語」のリストを確認
- 「日本語」が最上位にあるか確認
- なければ「日本語」を一番上に移動
Windows表示言語の確認:
- 同じ画面で「Windowsの表示言語」を確認
- 「日本語」になっているか確認
- 変更した場合は再起動が必要
対処法5: レジストリのチェック(上級者向け・Windows)
技術的な知識がある方向けの方法です。Chromeの言語設定がレジストリに保存されている場合があります。
重要な警告: レジストリの編集は慎重に行ってください。誤った操作はシステムに深刻な影響を与える可能性があります。
手順:
- 「Win + R」で「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「regedit」と入力してEnter
- 以下のパスに移動:
HKEY_CURRENT_USER\Software\Google\Chrome\
- 「ApplicationLocale」という項目を探す
- 値が「ja」または「ja-JP」になっているか確認
- 異なる値なら「ja」に変更
変更後、Chromeを完全に終了してから再起動してください。
Macユーザー向けの特別な対処法
Macの場合、追加でチェックすべきポイントがあります。
システム環境設定の言語順序
Mac全体の言語設定がChromeに影響することがあります。
確認手順:
- アップルメニュー → 「システム環境設定」(または「システム設定」)
- 「言語と地域」を開く
- 「優先する言語」のリストで「日本語」が最上位か確認
- そうでなければドラッグして最上位に移動
- Macを再起動
ターミナルからのコマンド実行
ターミナルを使って、Chromeの言語設定を強制的に変更する方法もあります。
手順:
- ターミナルを開く(アプリケーション → ユーティリティ)
- 以下のコマンドを入力:
defaults write com.google.Chrome AppleLanguages '("ja-JP")'
- Enterキーを押す
- Chromeを完全に終了して再起動
この方法で、Chromeの言語設定を直接上書きできます。
企業・学校の管理下にある場合の対処
会社や学校のパソコンでは、管理者ポリシーによって設定が制限されている場合があります。
管理下かどうか確認する方法
確認手順:
- Chrome右上の︙→「設定」
- 設定画面の一番下までスクロール
- 「組織によって管理されています」または「Managed by your organization」という表示があるか確認
この表示がある場合、一部の設定が管理者によって制御されています。
管理ポリシーの詳細を見る
操作方法:
アドレスバーに以下を入力:
chrome://policy/
ここで、管理者が設定しているポリシーの一覧を確認できます。「ExtensionSettings」や「LocaleSettings」などの項目に注目してください。
対処方法
管理されている環境では、個人で設定を変更しても反映されない、または再起動後に元に戻ることがあります。
取るべき行動:
- IT部門や管理者に連絡する
- 日本語表示が必要な理由を説明
- ポリシーの変更を依頼
個人的に設定を変更し続けても、ポリシーによって上書きされるため、根本的な解決にはなりません。
拡張機能が原因の場合の対処法

意外と見落とされがちですが、拡張機能が言語設定に干渉していることもあります。
拡張機能の影響を確認
シークレットモードで確認:
- Ctrl + Shift + N(Windows)または⌘ + Shift + N(Mac)でシークレットウィンドウを開く
- 日本語表示になっているか確認
シークレットモードで正常なら、拡張機能が原因の可能性が高いです。
原因の拡張機能を特定
特定方法:
- Chrome右上の︙→「拡張機能」→「拡張機能を管理」
- すべての拡張機能を一時的に無効にする
- Chromeを再起動
- 一つずつ拡張機能を有効にして、どれが原因か特定
よく問題を起こす拡張機能のタイプ:
- 翻訳ツール
- 言語学習ツール
- VPNや地域変更ツール
- 広告ブロッカー(一部)
原因の拡張機能が見つかったら、アンインストールするか、設定を見直しましょう。
今後英語にならないための予防策
一度日本語に戻したら、今後同じトラブルが起きないよう予防策を講じましょう。
予防策1: 自動更新の設定を確認
Chromeの自動更新は便利ですが、設定がリセットされるリスクもあります。
重要なポイント:
- 自動更新を完全に無効化するのはセキュリティ上おすすめしない
- 更新後は設定を確認する習慣をつける
- Googleアカウントで同期をオンにしておく
予防策2: 同期設定をオンにする
Googleアカウントで同期していれば、設定が保存されます。
同期の確認方法:
- 設定 → 「同期とGoogleサービス」
- 「設定」の項目がオンになっているか確認
- オフなら、オンに変更
これで、万が一設定がリセットされても、同期によって復元される可能性が高まります。
予防策3: 定期的なバックアップ
重要な設定やブックマークは、定期的にエクスポートしておくと安心です。
ブックマークのエクスポート:
- ︙→「ブックマーク」→「ブックマークマネージャ」
- 右上の︙→「ブックマークをエクスポート」
- HTMLファイルとして保存
予防策4: 英語言語を削除する
日常的に英語のサイトを見ない場合、英語を言語リストから完全に削除しておくのも有効です。
手順:
- 設定 → 言語
- 「English」を探す
- ︙→「削除」
ただし、一部の英語サイトで問題が出る可能性もあるので、必要に応じて判断してください。
スマホ版Chromeが英語になった場合
スマホ版でも同様のトラブルが起こることがあります。
Android版Chromeの設定方法
手順:
- Chromeアプリを開く
- 右上の︙→「設定」(Settings)
- 「言語」(Languages)を選択
- 「日本語」を追加または最上位に移動
- 「Chromeを日本語で表示」をオン
iOS版Chromeの設定方法
iOS版は端末の言語設定に従います。
手順:
- iPhoneの「設定」アプリを開く
- 「一般」→「言語と地域」
- 「iPhoneの使用言語」が「日本語」になっているか確認
- Chromeアプリを再起動
Chrome内での設定:
- Chromeアプリ→右下の…→「設定」
- 「コンテンツの設定」→「言語」
- 「日本語」が最上位にあるか確認
よくある質問と回答
Q1: 日本語に設定したのに一部が英語のままなのはなぜ?
A: 完全に日本語化されていないコンテンツがあるためです。
Chromeのインターフェース(メニューやボタン)は日本語になっても、以下は英語のままのことがあります:
- 一部の拡張機能
- 開発者向けの機能
- 新機能のベータ版
- エラーメッセージの一部
これは仕様なので、問題ではありません。重要な部分は日本語化されているので、日常的な使用に支障はないでしょう。
Q2: Chromeが勝手に英語に戻ってしまう
A: 管理ポリシーまたは同期の問題が考えられます。
対処法:
chrome://policy/で管理ポリシーを確認- 管理されていない場合、同期設定をオフにしてから再設定
- それでも直らなければ、プロファイルの再作成を検討
会社や学校のパソコンなら、IT管理者に相談するのが確実です。
Q3: 他のGoogleサービス(Gmail、検索など)まで英語になった
A: Googleアカウントの言語設定が変わっている可能性があります。
確認・変更方法:
- Googleアカウント(myaccount.google.com)にアクセス
- 「データとプライバシー」→「ウェブ向けの全般設定」
- 「言語」を「日本語」に設定
ここを変更すれば、Gmail、Google検索、YouTube、Google Driveなど、すべてのGoogleサービスの言語が変わります。
Q4: Windows自体は日本語なのにChromeだけ英語になる
A: ChromeとWindowsの言語設定は独立しています。
Windows本体の言語設定とは別に、Chromeには独自の言語設定があります。そのため、Windowsが日本語でもChromeだけ英語、という状況は起こり得るんです。
この記事で紹介した方法で、Chrome側の設定を日本語に変更してください。
Q5: 言語設定の項目自体が見つからない
A: アドレスバーから直接アクセスしましょう。
以下をアドレスバーに入力してEnter:
chrome://settings/languages
これで、言語設定のページに直接ジャンプできます。メニューから探すより確実で速いですよ。
まとめ:5分でChromeを日本語に戻そう!
Chromeが突然英語になっても、言語設定を変更すれば簡単に日本語に戻せます。
最も基本的な解決方法(5ステップ):
- 設定を開く: chrome://settings/ にアクセス
- 言語設定へ: 「Languages」を検索
- 日本語を追加: 「Add languages」→「日本語」
- 優先言語に設定: 「Display Chrome in this language」にチェック
- 再起動: 「Relaunch」をクリック
うまくいかない場合の対処法:
- 言語パックの再インストール
- Chromeの再インストール
- 新しいユーザープロファイルの作成
- 拡張機能の確認
- OS側の言語設定を確認
今後の予防策:
- Googleアカウントの同期をオン
- 定期的に設定を確認
- 不要な言語は削除しておく
覚えておきたいポイント:
- 英語になっても焦らない(よくあるトラブル)
- 設定変更だけで解決できる
- ブックマークや履歴は消えない
- 5分もあれば日本語に戻せる
Chromeが英語表示になっても、この記事の方法を使えばすぐに解決できます。特に「chrome://settings/languages」を直接開く方法は、英語メニューを探し回る必要がないので覚えておくと便利ですよ。
設定画面で迷ったときは、検索ボックスに「language」と入力すれば一発で目的の設定に辿り着けます。ぜひ試してみてください!

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