Chrome「組織によって管理されています」を解除!原因と削除方法を完全解説

プログラミング・IT

Chromeの設定画面を開いたら、「組織によって管理されています」「お使いのブラウザは組織によって管理されています」というメッセージが表示されて驚いたことはありませんか?

「会社のパソコンじゃないのに…」「誰が管理してるの?」「ウイルスかも?」と不安になりますよね。実は、このメッセージが表示される理由はいくつかあって、必ずしも危険というわけではありません

この記事では、「組織によって管理されています」が表示される原因から、確認方法、削除方法までを詳しく解説していきます。自分の状況に合った対処法を見つけましょう!


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  1. 「組織によって管理されています」とは?基本を理解しよう
    1. このメッセージの意味
    2. 管理される項目の例
    3. 正常なケースと異常なケース
  2. 管理されている内容を確認する方法
    1. ポリシーページで詳細を確認
    2. 具体的な管理内容を理解する
  3. 「組織によって管理されています」が表示される5つの原因
    1. 原因1: 会社や学校の管理下にあるパソコン
    2. 原因2: セキュリティソフトやウイルス対策ソフト
    3. 原因3: 怪しい拡張機能やマルウェア
    4. 原因4: リモート管理ソフト
    5. 原因5: Windowsのグループポリシー
  4. 「組織によって管理されています」を削除する方法
    1. 方法1: 怪しい拡張機能を削除
    2. 方法2: レジストリを確認・削除(Windows上級者向け)
    3. 方法3: Chromeポリシーファイルを削除(Mac)
    4. 方法4: Chromeの設定をリセット
    5. 方法5: Chromeを完全に再インストール
  5. セキュリティリスクの確認
    1. 危険なサインをチェック
    2. マルウェアの場合の対処
  6. 会社・学校のパソコンでの対応
    1. 削除しても良いか確認する
    2. 個人利用が制限されている場合
  7. よくある質問と回答
    1. Q1: 「組織によって管理されています」は必ず削除すべき?
    2. Q2: 削除したのにまた表示される
    3. Q3: chrome://policy/ で「ポリシーがありません」と表示されるのに、メッセージが出る
    4. Q4: 会社のパソコンで管理を解除してもバレない?
    5. Q5: Macで管理ファイルが見つからない
  8. まとめ:「組織によって管理されています」は冷静に対処しよう!

「組織によって管理されています」とは?基本を理解しよう

このメッセージの意味

「組織によって管理されています」とは、Chromeの一部の設定が、外部から制御されている状態を示すメッセージです。

英語では「Managed by your organization」と表示されます。組織(会社や学校など)または何らかのプログラムが、Chromeの設定を管理していることを意味するんです。

表示される場所:

  • 設定画面の一番下
  • メニュー()を開いたとき
  • 拡張機能の管理画面

管理される項目の例

組織によって管理されている場合、以下のような設定が制御されることがあります:

よく管理される設定:

  • ホームページやスタートページ
  • 検索エンジン
  • 拡張機能のインストール制限
  • プライバシー設定
  • セキュリティ設定
  • 特定のサイトへのアクセス制限
  • ブックマークの強制追加

すべてが管理されているわけではなく、特定の項目だけが制御されていることが多いです。

正常なケースと異常なケース

このメッセージは、必ずしも問題があるわけではありません。

正常なケース(問題なし):

  • 会社から支給されたパソコン
  • 学校のコンピュータ室のパソコン
  • セキュリティソフトがChromeを保護している
  • 合法的な管理ソフトをインストールしている

異常なケース(要注意):

  • 個人のパソコンなのに表示される
  • 身に覚えのない管理
  • 怪しいソフトをインストールした後に表示
  • 検索エンジンが勝手に変更された

自分の状況がどちらか、まず確認することが重要ですね。


管理されている内容を確認する方法

まず、何が管理されているのか確認しましょう。

ポリシーページで詳細を確認

手順:

  1. Chromeのアドレスバーに以下を入力:
   chrome://policy/
  1. Enterキーを押す
  2. 管理ポリシーの一覧が表示される

このページで、どのような管理設定が適用されているか、詳細を確認できます。

ページの見方:

「ポリシーがありません」と表示:

  • 実際には管理されていない
  • 拡張機能が原因の可能性

ポリシーの一覧が表示:

  • それぞれの設定名と値が表示される
  • 「ソース」の欄で、誰が設定したかわかる

ソースの種類:

  • Enterprise policy – 企業や組織の管理者が設定
  • Cloud policy – クラウドから設定
  • Extension – 拡張機能が設定
  • Platform – OS(Windows、Mac)レベルの設定

具体的な管理内容を理解する

ポリシーページで表示される代表的な項目を紹介します。

HomepageLocation:
ホームページのURLが指定されている

DefaultSearchProviderSearchURL:
デフォルト検索エンジンが固定されている

ExtensionInstallBlacklist / Whitelist:
インストールできる拡張機能が制限されている

BookmarkBarEnabled:
ブックマークバーの表示が強制されている

PasswordManagerEnabled:
パスワード保存機能の有効/無効が固定

これらの設定が自分の意図と合っているか確認しましょう。


「組織によって管理されています」が表示される5つの原因

なぜこのメッセージが表示されるのか、主な原因を見ていきます。

原因1: 会社や学校の管理下にあるパソコン

最も一般的な原因です。

企業や学校から支給されたパソコンでは、IT部門がセキュリティやコンプライアンスのためにChromeを管理していることが多いです。

この場合の対処:

これは正常な状態なので、削除する必要はありません。むしろ、勝手に解除しようとすると、会社のルール違反になる可能性があります。

確認方法:

  • 会社や学校から支給されたパソコンか
  • IT部門から「管理されている」と説明を受けたか
  • 他の同僚・同級生のパソコンも同じか

心配なら、IT部門に確認しましょう。

原因2: セキュリティソフトやウイルス対策ソフト

ウイルス対策ソフトがChromeを保護するために、ポリシーを設定していることがあります。

該当する可能性のあるソフト:

  • カスペルスキー
  • アバスト
  • AVG
  • マカフィー
  • ノートン

これらのソフトは、危険なサイトへのアクセスをブロックしたり、悪意のある拡張機能をブロックしたりするために、Chromeを「管理」することがあるんです。

この場合の対処:

セキュリティ保護が目的なので、基本的には問題ありません。気になる場合は、ソフトの設定を確認しましょう。

原因3: 怪しい拡張機能やマルウェア

要注意のケースです。

知らないうちにインストールされた悪意のある拡張機能が、Chromeを管理していることがあります。

症状:

  • 検索エンジンが勝手に変更される
  • 広告が大量に表示される
  • 知らないホームページに変わる
  • 個人情報を求められる

この場合の対処:

すぐに削除する必要があります。後述の削除方法を試してください。

原因4: リモート管理ソフト

TeamViewerやAnyDeskなどのリモート管理ソフトを使っていると、ポリシーが設定されることがあります。

該当するソフト:

  • TeamViewer
  • AnyDesk
  • Chrome Remote Desktop
  • LogMeIn

これらは正当なソフトなので、基本的には問題ありません。

原因5: Windowsのグループポリシー

Windows自体の設定で、Chromeが管理されていることもあります。

該当するケース:

  • Windows Proエディション以上を使用
  • 会社のドメインに参加している
  • 管理者がグループポリシーを設定している

この場合、Windows側の設定を変更する必要があります。


「組織によって管理されています」を削除する方法

自分のパソコンで、この管理を解除したい場合の方法を紹介します。

重要な注意:
会社や学校のパソコンの場合、勝手に解除しないでください。IT部門の許可を取りましょう。

方法1: 怪しい拡張機能を削除

手順:

  1. アドレスバーに以下を入力:
   chrome://extensions/
  1. インストール済みの拡張機能を確認
  2. 身に覚えのない拡張機能を探す
  3. 怪しいものを「削除」

怪しい拡張機能の特徴:

  • インストールした覚えがない
  • 名前が意味不明
  • 評価が低い、またはレビューがない
  • 提供元が不明
  • 最近インストールされたもの

すべて削除した後、Chromeを再起動して確認しましょう。

方法2: レジストリを確認・削除(Windows上級者向け)

Windowsのレジストリに、管理ポリシーが設定されていることがあります。

警告: レジストリの編集は慎重に!誤った操作はシステムに深刻な影響を与える可能性があります。

手順:

  1. Win + Rキーを押す
  2. 「regedit」と入力してEnter
  3. 以下のパスに移動:
   HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Google\Chrome

または

   HKEY_CURRENT_USER\SOFTWARE\Policies\Google\Chrome
  1. 「Chrome」フォルダがあれば、中身を確認
  2. 身に覚えのないポリシーがあれば、バックアップを取ってから削除

安全な方法:

不安な場合は、「Chrome」フォルダ全体を削除するのではなく、フォルダ名を「Chrome_old」などに変更してみましょう。問題があれば元に戻せます。

方法3: Chromeポリシーファイルを削除(Mac)

Macでは、ポリシーファイルが原因のことがあります。

手順:

  1. Finderで「移動」→「フォルダへ移動」
  2. 以下のパスを入力:
   /Library/Managed Preferences/
  1. 「com.google.Chrome.plist」ファイルを探す
  2. あれば、デスクトップに移動(削除ではなく移動)
  3. Chromeを再起動

問題が解決すれば、そのファイルは不要です。解決しなければ、元の場所に戻しましょう。

方法4: Chromeの設定をリセット

すべての設定を初期化する方法です。

手順:

  1. 設定画面を開く
  2. 一番下までスクロール
  3. 「詳細設定」をクリック
  4. 「リセットとクリーンアップ」を選択
  5. 「設定を元の既定値に戻す」をクリック
  6. 確認画面で「設定のリセット」を選択

リセットされるもの:

  • スタートページ
  • タブページ
  • 検索エンジン
  • 固定されたタブ
  • 拡張機能(無効化されるが削除はされない)

残るもの:

  • ブックマーク
  • 履歴
  • 保存されたパスワード

方法5: Chromeを完全に再インストール

最終手段として、Chromeを完全に削除して再インストールします。

手順:

  1. Googleアカウントで同期をオン(データ保護)
  2. Chromeをアンインストール
  • Windows: 設定 → アプリ → Google Chrome → アンインストール
  • Mac: アプリケーションフォルダからゴミ箱へ
  1. ユーザーデータも削除(完全削除の場合):
  • Windows:
    C:\Users\(ユーザー名)\AppData\Local\Google\Chrome\
  • Mac:
    ~/Library/Application Support/Google/Chrome/
  1. パソコンを再起動
  2. 公式サイト(google.com/chrome)から最新版をダウンロード
  3. インストール

同期していれば、ブックマークなどは自動的に復元されます。


セキュリティリスクの確認

「組織によって管理されています」が悪意のあるものかどうか、チェックしましょう。

危険なサインをチェック

以下の症状がある場合、マルウェアの可能性があります:

☑ 検索結果が変

  • 検索しても変なサイトに飛ばされる
  • 広告だらけのページが開く

☑ ホームページが勝手に変わる

  • 知らない検索エンジンになっている
  • 変更しても元に戻ってしまう

☑ 広告が異常に多い

  • どのページを見ても広告が表示される
  • ポップアップが頻繁に出る

☑ 新しいタブに広告が表示

  • 新しいタブを開くと、広告ページが開く

☑ パソコンの動作が遅い

  • 急に重くなった
  • ファンの音がうるさくなった

☑ 不明な拡張機能がある

  • インストールした覚えのない拡張機能
  • 削除してもすぐに復活する

これらに当てはまる場合、マルウェアの可能性が高いです。

マルウェアの場合の対処

手順:

  1. インターネットを切断(Wi-Fiをオフ)
  2. セーフモードで起動
  • Windows: 再起動時にShiftキーを押しながら
  • Mac: 起動時にShiftキーを押し続ける
  1. ウイルススキャンを実行
  • Windows Defenderまたはインストール済みのセキュリティソフト
  1. 不審なプログラムをアンインストール
  • コントロールパネル → プログラムと機能
  • 最近インストールされた不明なソフトを削除
  1. Chromeをクリーンアップ
  • 設定 → 「リセットとクリーンアップ」
  • 「パソコンのクリーンアップ」を実行
  1. Chromeをリセット

それでも解決しない場合は、専門家に相談することをおすすめします。


会社・学校のパソコンでの対応

組織のパソコンの場合、特別な注意が必要です。

削除しても良いか確認する

絶対に確認すべきこと:

  1. IT部門に問い合わせる
  • 「管理されているのは正常ですか?」
  • 「削除しても問題ありませんか?」
  1. 就業規則を確認
  • 勝手に設定変更が禁止されていないか
  • セキュリティポリシーに違反しないか
  1. 同僚に聞く
  • 他の人も同じ表示が出ているか

勝手に削除してはいけない理由:

  • セキュリティ保護が無効になる
  • 会社のルール違反になる
  • システムログに記録され、警告される可能性
  • 重要なポリシーを破壊してしまう

個人利用が制限されている場合

会社のパソコンで個人的なブラウジングをしたい場合は、以下の対応がおすすめです:

対応策:

  1. 別のブラウザを使う
  • Firefox、Edgeなど(許可されていれば)
  1. スマホを使う
  • 個人のスマホで閲覧
  1. 会社のポリシーに従う
  • 業務用と割り切る

プライバシーが気になる場合は、会社のパソコンでは業務のみ、個人的なことは自分のデバイスで、という使い分けが安全ですね。


よくある質問と回答

Q1: 「組織によって管理されています」は必ず削除すべき?

A: いいえ、必ずしも削除する必要はありません。

会社や学校のパソコン、またはセキュリティソフトが管理している場合は、正常な状態です。個人のパソコンで身に覚えがない場合のみ、確認して削除を検討しましょう。

Q2: 削除したのにまた表示される

A: 管理の元となるプログラムが残っている可能性があります。

対処法:

  1. 拡張機能を再確認(新しいものが追加されていないか)
  2. レジストリ(Windows)やポリシーファイル(Mac)を再確認
  3. 最近インストールしたプログラムを確認
  4. マルウェアスキャンを実行

根本原因を見つけて削除する必要がありますね。

Q3: chrome://policy/ で「ポリシーがありません」と表示されるのに、メッセージが出る

A: 拡張機能が原因の可能性が高いです。

一部の拡張機能は、ポリシーページに表示されない方法で管理を行うことがあります。すべての拡張機能を一時的に無効化して、メッセージが消えるか確認してみましょう。

Q4: 会社のパソコンで管理を解除してもバレない?

A: バレる可能性が非常に高いです。

企業のIT部門は、管理ポリシーの変更を監視していることが多いです。ログに記録され、セキュリティチームに通知されることもあります。勝手に解除するのは避けましょう。

Q5: Macで管理ファイルが見つからない

A: 隠しファイルになっている可能性があります。

Finderで ⌘ + Shift + .(ドット)を押すと、隠しファイルが表示されます。それでも見つからなければ、他の原因(拡張機能など)を疑いましょう。


まとめ:「組織によって管理されています」は冷静に対処しよう!

「組織によって管理されています」というメッセージは、必ずしも危険ではありませんが、自分の状況を確認することが大切です。

確認すべきこと:

  1. どこのパソコンか
  • 会社/学校 → 正常(削除不要)
  • 個人のパソコン → 原因を確認
  1. chrome://policy/ で詳細確認
  • どんな管理がされているか
  • ソースは何か
  1. 怪しい症状がないか
  • 検索エンジンが変わった
  • 広告が多い
  • 動作が遅い

削除方法(個人のパソコンの場合):

  1. 拡張機能を確認・削除
  2. レジストリ(Windows)やポリシーファイル(Mac)を削除
  3. Chromeの設定をリセット
  4. 完全再インストール

会社・学校のパソコンの場合:

  • 勝手に削除しない
  • IT部門に確認
  • 就業規則を守る

セキュリティリスクがある場合:

  • インターネットを切断
  • ウイルススキャン実行
  • 不審なプログラム削除
  • 専門家に相談

重要なポイント:

  • 管理されている=危険、とは限らない
  • 自分の状況をまず確認
  • 会社のパソコンでは特に慎重に
  • マルウェアの可能性があれば即対処

予防策:

  • 信頼できないサイトからソフトをダウンロードしない
  • 拡張機能は公式ストアから
  • 定期的にウイルススキャン
  • 不要なソフトはインストールしない

「組織によって管理されています」と表示されても、焦る必要はありません。この記事の手順に従って、冷静に原因を確認して対処しましょう。

自分で解決できない場合や、マルウェアの疑いがある場合は、専門家やIT部門に相談するのが安全ですよ!

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