「あの時の話、どこでしたっけ?」「過去のやり取りを探したいけど見つからない…」
Chatworkを使っていると、過去のメッセージを振り返りたくなる場面は意外と多いですよね。重要な情報や決定事項、共有されたファイルなど、後から確認したいことは日常茶飯事です。
この記事では、Chatworkで過去のメッセージを確認・検索する方法を、初心者の方でも分かるように詳しく解説します。
プランによる制限や、効率的な検索のコツも併せてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
【重要】フリープランの閲覧制限について

まず最初に知っておきたい重要なポイントがあります。
Chatworkのフリープランには、過去のメッセージを閲覧できる期間に制限があります。
フリープランの制限内容
2022年10月6日以降、フリープランでは以下の制限が設けられました:
- 閲覧可能期間: 直近40日間のメッセージのみ
- 閲覧可能件数: 最新5,000件まで
つまり、41日以前のメッセージは閲覧できなくなります。
制限を受けるとどうなる?
40日を超えたメッセージは、以下のように表示されます:
これより前のメッセージは表示できません
(フリープランの制限により非表示)
メッセージは削除されているわけではなく、有料プランにアップグレードすれば再び閲覧できるようになります。
有料プランとの違い
| プラン | 閲覧可能期間 | 検索機能 |
|---|---|---|
| フリー | 直近40日間、最新5,000件 | 200件まで、検索オプションなし |
| ビジネス | 無制限 | 無制限、検索オプションあり |
| エンタープライズ | 無制限 | 無制限、検索オプション・ログエクスポートあり |
ポイント: 業務で重要なやり取りをする場合は、有料プランへのアップグレードをおすすめします。
基本的な過去メッセージの確認方法
方法1: スクロールして遡る
最もシンプルな方法がこれです。
手順
- 確認したいチャットルームを開く
- チャット画面を上にスクロール
- 過去のメッセージが順番に表示される
メリット
- 操作が簡単
- 前後の流れが分かる
- 特定のキーワードを覚えていなくても探せる
デメリット
- 古いメッセージを探すのに時間がかかる
- フリープランでは40日以前は見られない
- 大量のメッセージがあると大変
こんな時におすすめ: 最近のやり取りを確認したい時、会話の流れを追いたい時
方法2: 検索機能を使う
効率的に探したい時は検索機能が便利です。
基本的な検索手順
- 画面上部の検索バーをクリック
- 検索したいキーワードを入力
- Enterキーを押す(または「〇〇でメッセージを検索」をクリック)
- 検索結果が表示される
検索結果の見方
検索結果は以下の3つの表示方法があります:
1. デフォルト表示
- メッセージごとに検索結果が表示される
- 「このメッセージへ移動」をクリックすると該当箇所に移動
2. チャット別表示
- 「チャット別で表示」をクリック
- どのチャットルームでヒットしたか分かりやすい
3. ユーザー別表示
- 「ユーザー別に表示」をクリック
- 誰が発言したメッセージかで分類される
フリープランの検索制限
- 検索結果: 最大200件まで表示
- 検索オプション: 利用不可
- 検索対象: 直近40日間のメッセージのみ
ビジネスプラン以上の検索
- 検索結果: 無制限
- 検索オプション: 利用可能
- 検索対象: 全期間のメッセージ
【有料プラン限定】検索オプションの使い方
ビジネスプラン以上では、より詳細な検索ができる「検索オプション」が利用できます。
検索オプションの開き方
- 検索バーにキーワードを入力
- 検索結果画面の右側にある「検索オプション」をクリック
- 詳細設定項目が表示される
検索オプションの機能
1. 除外キーワード
不要な検索結果を除外できます。
使い方:
- 除外したいキーワードを入力
- 入力したキーワードを含むメッセージは検索結果から除外される
使用例:
- キーワード: 「会議」
- 除外: 「延期」
- 結果: 「会議」を含むが「延期」は含まないメッセージを検索
こんな時に便利: 検索結果が多すぎる時、特定の話題を除きたい時
2. 発言者で絞り込み
特定の人の発言だけを検索できます。
使い方:
- 発言者の名前を入力
- その人が発言したメッセージだけが表示される
使用例:
- キーワード: 「納期」
- 発言者: 「山田太郎」
- 結果: 山田太郎さんが「納期」について発言したメッセージのみ
こんな時に便利: 誰が言ったか覚えている時、特定の人の発言を追いたい時
3. 発言日で絞り込み
いつ頃の発言かで絞り込めます。
使い方:
- 日付の範囲を指定
- 開始日と終了日を設定
- その期間のメッセージだけが表示される
使用例:
- キーワード: 「見積もり」
- 期間: 2024年1月1日〜1月31日
- 結果: 1月中の「見積もり」に関するメッセージのみ
こんな時に便利: いつ頃の話か覚えている時、特定期間の情報を集めたい時
メッセージリンク機能の活用
Chatworkには「メッセージリンク」という便利な機能があります。
メッセージリンクとは?
特定のメッセージに直接ジャンプできるリンクのことです。
まるでウェブページのURLのように、メッセージ1つ1つに固有のリンクがあるんです。
メッセージリンクの取得方法
- リンクを取得したいメッセージにマウスカーソルを合わせる
- メッセージの右側に表示される「…」(メニュー)をクリック
- 「リンクをコピー」を選択
- クリップボードにリンクがコピーされる
メッセージリンクの使い方
使い方1: タスクと紐付ける
「後で読む」機能の代わりとして活用できます。
手順:
- 後で確認したいメッセージのリンクをコピー
- タスク機能を開く
- タスク名に「メッセージの要点+リンク」を記入
- 期限を設定
例:
【タスク名】
会議の決定事項を確認
https://www.chatwork.com/#!rid123456-987654321
【期限】明日
これで、タスクから直接該当メッセージに飛べます。
使い方2: 他のチャットで共有
別のチャットルームで過去の話題を参照する時に便利です。
手順:
- 参照したいメッセージのリンクをコピー
- 別のチャットルームを開く
- 「こちらのメッセージをご確認ください」などと書いてリンクを貼る
これで、チャットルームをまたいで情報を共有できます。
使い方3: 外部ツールと連携
ドキュメントやメモに残すこともできます。
例:
- 議事録にメッセージリンクを貼る
- GoogleドキュメントやNotionに記録
- 引き継ぎ資料に参考情報として記載
新規参加者でも過去ログを見られる?
はい、見ることができます!
これはChatworkの大きな特徴の1つです。
新規参加者の閲覧範囲
グループチャットに後から参加した場合でも:
- 参加日より前のメッセージも閲覧可能
- 全ての過去ログを確認できる
- アップロードされたファイルもダウンロード可能
ただし、フリープランの場合は40日制限が適用されます。
実際の活用例
プロジェクトの引き継ぎ
新しいメンバーが参加した時:
- グループチャットに追加
- 「過去ログを確認しておいてください」と伝える
- それだけで引き継ぎ完了!
メリット:
- 口頭での説明が不要
- 経緯や背景も理解できる
- ファイルも全て確認可能
これまでの伝達方法に比べ、1/10以下の手間で済むと言われています。
会議欠席者へのフォロー
会議に参加できなかった人に:
- 会議用チャットに追加(または既に参加済み)
- 過去ログを見てもらう
- 不明点があれば質問してもらう
わざわざ議事録をまとめて送る必要がありません。
ファイルの確認方法

過去にアップロードされたファイルも簡単に確認できます。
ファイル管理機能を使う
- チャット画面の右上にあるフォルダアイコンをクリック
- 「ファイル管理」を選択
- 現在ダウンロード可能なファイルの一覧が表示される
ファイル管理画面でできること
- ファイル一覧: アップロードされた全ファイル
- 検索: ファイル名で検索
- 並び替え: 日付順、名前順など
- ダウンロード: 個別にダウンロード可能
注意点
フリープランでも、40日以前にアップロードされたファイルは:
- ファイル管理画面には表示される
- ダウンロードも可能
ただし、メッセージが見られないため、いつ誰がアップロードしたかの文脈は分かりません。
ログのエクスポート機能(エンタープライズプラン限定)
エンタープライズプランでは、チャットログを外部に保存できます。
ログエクスポート機能とは
Chatwork上のほぼ全ての情報を、CSV形式またはHTML形式でエクスポート(保存)できる機能です。
エクスポートできる内容
- メッセージログ: 全てのメッセージ
- 参加ユーザー: グループチャットの参加者
- ファイル: ファイルへのリンク
- 削除・編集履歴: 2017年10月27日以降のもの
エクスポートの対象範囲
- 期間: 利用開始時から現在まで全期間
- チャット: 組織内ユーザーが含まれる全てのグループチャット・ダイレクトチャット
利用場面
- コンプライアンス対応: 記録保存の義務がある場合
- 監査対応: 外部監査の資料として
- バックアップ: 万が一の備え
- データ分析: 過去のやり取りを分析
過去メッセージを探す時のコツ
効率的に過去のメッセージを見つけるためのコツをご紹介します。
コツ1: キーワードを工夫する
具体的なキーワードを使いましょう。
❌ 悪い例:
- 「会議」 → 結果が多すぎる
- 「アレ」 → 曖昧すぎる
⭕ 良い例:
- 「新商品発表会」 → 具体的
- 「見積書 田中商事」 → 組み合わせ
コツ2: 日付を思い出す
いつ頃のことかを思い出すと探しやすくなります。
ヒント:
- 先週の月曜日?
- 年末年始のあたり?
- プロジェクト開始直後?
日付が分かれば、有料プランの検索オプションで絞り込めます。
コツ3: 誰が言ったか思い出す
発言者が分かれば検索が楽になります。
ヒント:
- プロジェクトマネージャーが言ってた
- クライアントからの指摘だった
- 営業部の誰かが共有していた
コツ4: メッセージリンクを活用
重要なメッセージはその場でリンクを保存しておきましょう。
保存先の例:
- タスク機能
- メモアプリ
- プロジェクト管理ツール
- 議事録
後から探す手間が省けます。
コツ5: チャットルームを整理
チャットルームの名前を分かりやすくしておきましょう。
良い命名例:
- 「2024年度_新商品企画」
- 「田中商事様_見積案件」
- 「社内_総務連絡」
探す時にどのチャットか分かりやすくなります。
フリープランで過去ログを保存する裏技
フリープランの40日制限が気になる方へ、裏技をご紹介します。
方法: Google Apps Scriptで自動保存
Google スプレッドシートに自動的にバックアップできます。
概要
- ChatworkのAPIを使用
- 定期的にメッセージを取得
- スプレッドシートに自動保存
- 完全無料で利用可能
メリット
- フリープランでも過去ログを保管できる
- 検索も可能
- エクセル形式で保存できる
- コストゼロ
デメリット
- 初期設定が必要
- プログラミングの知識があると良い
- 完全にリアルタイムではない
詳しい設定方法は専門の記事を参照してください。
よくある質問
削除したメッセージは見られる?
通常は見られません。
ただし:
- エンタープライズプランのログエクスポート機能では、削除前の内容も記録される
- 2017年10月27日以降の削除・編集ログが対象
退会したユーザーのメッセージは?
見ることができます。
Chatworkを解約したユーザーが送信したメッセージも:
- 通常通り閲覧可能
- 検索にもヒットする
- ログエクスポートの対象にもなる
自分の発言履歴だけを見たい
検索オプション(有料プラン)を使います。
手順:
- 検索バーで適当なキーワードを入力(または句点「。」)
- 検索オプションを開く
- 発言者に自分の名前を入力
または、句点「。」だけで検索すると、全ての発言が検索されます(小技)。
スマホアプリでも同じように使える?
基本的な機能は使えます。
できること:
- スクロールで過去メッセージ閲覧
- 検索機能の利用
- メッセージリンクのコピー
できないこと(または制限あり):
- 検索オプションの一部機能
- ログエクスポート(管理者機能のため)
フリープランから有料プランに変更したらどうなる?
40日以前のメッセージが再び見られるようになります。
変更後:
- 過去の全メッセージが閲覧可能に
- 検索オプションが使える
- 検索件数の制限も解除
メッセージは削除されていないので、アップグレードすればすぐに見られます。
まとめ
Chatworkの過去のメッセージを確認・検索する方法について、重要なポイントをまとめます。
過去メッセージの確認方法
- スクロールで遡る(シンプルで簡単)
- 検索機能を使う(効率的)
- メッセージリンクで直接アクセス
フリープランの制限
- 閲覧: 直近40日間、最新5,000件まで
- 検索: 200件まで、検索オプションなし
- 有料プランで制限解除可能
検索オプション(有料プラン)
- 除外キーワード設定
- 発言者で絞り込み
- 発言日で絞り込み
便利な機能
- メッセージリンク: 特定メッセージに直接ジャンプ
- ファイル管理: アップロードファイルを一覧表示
- 新規参加者も過去ログ閲覧可能
- ログエクスポート(エンタープライズプラン)
効率的に探すコツ
- 具体的なキーワードを使う
- 日付や発言者を思い出す
- 重要メッセージはリンクを保存
- チャットルームを整理しておく
結論として
Chatworkの過去メッセージ確認機能は、適切に使えば業務効率を大幅に向上させることができます。
フリープランでも基本的な検索は可能ですが、40日以前のメッセージを頻繁に参照する必要がある場合は、有料プランへのアップグレードを検討しましょう。
メッセージリンク機能や検索オプションを上手に活用して、快適なChatworkライフを送ってください!

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