「cc」とは?2つの主な意味と使い分けを徹底解説

プログラミング・IT

「cc」という言葉を見たり聞いたりしたことがありますか?

実は、「cc」には全く違う2つの主な意味があります。

  1. メールのCC:Carbon Copy(カーボンコピー)の略
  2. 容積の単位cc:立方センチメートルの略

どちらも日常生活でよく使われる言葉ですが、意味は全く違います。

今回は、この2つの意味を中心に、「cc」について分かりやすく解説していきますね。


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メールのCC(Carbon Copy)

CCとは何か?

メールのCC(シーシー)は、Carbon Copy(カーボンコピー)の略です。

「カーボンコピー」とは、昔のオフィスでカーボン紙を使って書類を複写していたことに由来する言葉です。

メールのCC機能を使うと、メインの宛先以外の人にも、同じメールのコピーを送ることができます。

TO・CC・BCCの違い

メールには、送信先を指定する欄が3つあります。

TO(宛先)

  • メールのメインの送り先
  • この人に向けて送っているという意味
  • 返信の義務がある
  • 設定されたアドレスは全員が見られる

CC(カーボンコピー)

  • メインではないが、内容を共有したい相手
  • 「参考までに見てください」という意味
  • 基本的に返信の義務はない
  • 設定されたアドレスは全員が見られる

BCC(ブラインドカーボンコピー)

  • 他の受信者に見えない形で送りたい相手
  • CCと同じく内容の共有が目的
  • 返信の義務はない
  • 設定されたアドレスは他の人から見えない

CCの使い方

CCは、次のような場面で使われます。

ビジネスシーンでの使用例

例1:上司への報告を兼ねる

取引先にメールを送る時、上司にもCCで送る。

  • TO:取引先の担当者
  • CC:自分の上司

こうすることで、取引先とのやり取りを上司にも共有できます。

例2:会議の議事録を共有

会議の主催者に議事録を送る時、参加者全員にもCCで送る。

  • TO:会議の主催者
  • CC:会議の参加者全員

これで、全員が議事録の内容を確認できます。

例3:プロジェクトの進捗報告

プロジェクトリーダーに進捗報告を送る時、チームメンバーにもCCで送る。

  • TO:プロジェクトリーダー
  • CC:チームメンバー

全員が進捗状況を把握できるようになります。

CCを使う時の注意点

CCを使う時は、次のことに注意しましょう。

注意点1:メールアドレスが全員に見える

CCに設定したメールアドレスは、全ての受信者が見ることができます。

お互いに面識がない人同士でメールアドレスを共有してしまうと、個人情報の漏洩になる可能性があります。

面識がない人には、BCCを使いましょう。

注意点2:CCの人は返信しない

CCで受信した人は、基本的に返信する必要はありません。

CCの人が返信してしまうと、誰が対応するべきか混乱を招くことがあります。

注意点3:本文にCC先を明記する

メールの本文の最初に、「TO:○○様(CC:△△様)」と書いておくと親切です。

こうすることで、CCで送られていることに気づきやすくなります。

注意点4:BCCと間違えない

CCとBCCを間違えて設定してしまうと、大きなトラブルになります。

特に、BCCに設定するべきアドレスをCCに入れてしまうと、個人情報の漏洩になります。

送信前に必ず確認しましょう。

CCのメリット

メリット1:情報共有が簡単

一度のメール送信で、複数の人に同じ情報を共有できます。

メリット2:コミュニケーションの透明性

誰に何を送ったか、全員が分かります。

メリット3:優先順位が明確

TOは「対応が必要」、CCは「確認だけでOK」という区別ができます。


容積の単位としてのcc

ccとは何か?

容積の単位としてのcc(シーシー)は、立方センチメートル(cubic centimeter)の略です。

1cc = 1立方センチメートル = 1mL(ミリリットル)

1辺が1cmの立方体の体積が1ccです。

ccとmLの関係

ccとmL(ミリリットル)は、全く同じ容積を表します。

1cc = 1mL

成り立ちが違うだけで、意味は同じです。

ccの成り立ち
センチメートル(cm)の立方体(cube)から来ています。

mLの成り立ち
リットル(L)の1000分の1という意味です。

国際的には、ccよりもmLを使うことが推奨されています。

でも、日本では車やバイクの排気量にはccを使うのが慣習になっています。

ccが使われる場面

ccは、様々な場面で使われます。

1. 車・バイクの排気量

「排気量1500ccの車」「400ccのバイク」など。

エンジンの大きさを表す単位として、ccが一般的に使われています。

排気量とは?

エンジンの中で、ピストンが上下運動する時に動く空気の体積のことです。

排気量が大きいほど、パワーがあります。

日本の免許区分(バイク)

  • 原付:50cc以下
  • 小型二輪:125cc以下
  • 普通二輪:400cc以下
  • 大型二輪:400cc超

2. 料理のレシピ

「水200cc」「牛乳100cc」など。

最近はmL表記が増えていますが、ccも使われています。

例:料理の計量

  • 大さじ1 = 15cc = 15mL
  • 小さじ1 = 5cc = 5mL
  • 1カップ = 200cc = 200mL

3. 医療現場(以前は)

以前は医療現場でもccが使われていましたが、現在はmLを使うことが推奨されています。

なぜなら、手書きの「cc」が「00」や「U(ユニット)」に見間違えやすく、薬の投与量を間違える危険があるからです。

ccとcm³の違い

厳密に言うと、ccとcm³(立方センチメートルの正式表記)は同じ意味です。

cc = cm³ = 1立方センチメートル

でも、国際単位系(SI)では、ccという表記は認められていません。

正式には「cm³」または「立方センチメートル」と表記するべきです。

それでも、日本では慣習的にccが使われ続けています。

排気量の例

具体的な排気量の例を見てみましょう。

軽自動車
660cc以下

コンパクトカー
1000cc〜1500cc程度

普通乗用車
1500cc〜2000cc程度

大型車・高級車
2000cc以上

排気量が大きいほど:

  • パワーがある
  • 燃費が悪くなる傾向
  • 税金が高くなる

その他のccの意味

メールと容積以外にも、ccには様々な意味があります。

Creative Commons(クリエイティブ・コモンズ)

インターネット上の著作物の利用許諾を示すライセンスのこと。

「CC BY」「CC BY-SA」などの表記で見かけます。

Creative Commons(クリエイティブ・コモンズ)は、wikimedia(wikipediaの画像サイト)のサイトなどで確認できます。

クレジットカード

Credit Cardの略として、ccと表記されることがあります。

特にオンラインショッピングの支払い方法で見かけます。

ゲーム用語

Crowd Control(クラウドコントロール)

敵の動きを制限するスキルや能力のこと。

Character Change(キャラクターチェンジ)

使用するキャラクターを変更すること。

カントリーコード

Country Codeの略で、国際電話の国番号を指すことも。


ccとmlの使い分け

ccとmLは同じ容積ですが、使い分けのルールがあります。

ccを使う場面

車・バイクの排気量

「1500ccの車」「250ccのバイク」

これは慣習として定着しています。

古い料理本

昔の料理本では、ccが使われていることが多いです。

mLを使う場面

医療現場

薬の量などは、必ずmLを使います。

国際的な文書

国際単位系ではmLが正式なので、公式文書ではmLを使います。

現代の料理本

最近の料理本では、mL表記が主流になっています。

実際の使用例

料理

  • 古い表記:水200cc
  • 新しい表記:水200mL
    (どちらも同じ量)

  • 一般的:1500cc
  • 公式表記:1.5L または 1500cm³
    (慣習的にはccを使うことが多い)

ccを使う時の注意点

医療現場では使わない

前述の通り、医療現場ではccを使わず、mLを使いましょう。

見間違いによる医療事故を防ぐためです。

公式文書では正式表記を使う

国際単位系では、ccは認められていません。

公式文書や論文では、「cm³」または「mL」を使いましょう。

文脈で意味を判断する

「cc」という文字だけでは、メールのCCなのか、容積の単位なのか分かりません。

文脈から判断する必要があります。


実生活での使用例

ビジネスメールの例

件名:会議の議事録について

TO:山田様
CC:鈴木様、佐藤様

お疲れ様です。

先日の会議の議事録を送付いたします。
ご確認のほど、よろしくお願いいたします。

この場合、山田さんがメインの宛先で、鈴木さんと佐藤さんにも内容を共有しています。

料理のレシピの例

材料(2人分)
- 水:200cc
- 醤油:大さじ2(30cc)
- 砂糖:小さじ1(5cc)

この場合のccは、容積の単位として使われています。

車の説明の例

この車の排気量は1500ccで、燃費は20km/Lです。

この場合のccは、エンジンの排気量を表しています。


まとめ

「cc」について、2つの主な意味を見てきました。

メールのCC

CC = Carbon Copy(カーボンコピー)

  • メインの宛先以外に、内容を共有したい人に送る
  • 「参考までに見てください」という意味
  • 返信の義務はない
  • アドレスは全員に見える

使い分け

  • 面識がある人同士 → CC
  • 面識がない人 → BCC

容積の単位cc

cc = 立方センチメートル(cubic centimeter)

  • 1cc = 1mL = 1立方センチメートル
  • 車・バイクの排気量でよく使われる
  • 料理のレシピでも使われる
  • 国際的にはmLが推奨されている

使い分け

  • 車・バイクの排気量 → cc(慣習)
  • 医療現場 → mL(必須)
  • 料理 → ccでもmLでもOK

その他の意味

  • Creative Commons(著作権ライセンス)
  • Credit Card(クレジットカード)
  • ゲーム用語(Crowd ControlやCharacter Change)

「cc」は、文脈によって全く違う意味になる言葉です。

メールのCCなのか、容積の単位なのか、それとも他の意味なのか、使われている場面から判断しましょう。

特にビジネスシーンでは、メールのCCとBCCを間違えないように注意が必要です。

正しく理解して、適切に使い分けてくださいね!

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