お風呂で好きな音楽を聴きながらリラックスしたい。
キャンプで焚き火を囲みながら、みんなで音楽を楽しみたい。 プールサイドやビーチで、水しぶきを気にせず音楽を流したい。
そんな願いを叶えてくれるのが、防水Bluetoothスピーカーです。
でも、いざ買おうとすると「IPX7って何?」「どのくらいの防水性能があれば安心?」「音質は大丈夫?」など、疑問がたくさん出てきますよね。
この記事では、防水Bluetoothスピーカーの選び方から、シーン別のおすすめモデル、長持ちさせるコツまで、購入前に知っておきたいことをすべて解説します。
読み終わる頃には、あなたにピッタリの1台が見つかるはずですよ。
防水性能の見方|IPX表示を理解すれば選び方が分かる

IPX○の数字が意味すること
防水Bluetoothスピーカーを選ぶ時、必ず目にするのが「IPX7」や「IP67」という表示。これは国際的な防水・防塵規格で、数字が大きいほど性能が高いんです。
よく見る防水等級と使えるシーン:
IPX4(生活防水)
- 水しぶきや汗に耐える
- キッチンや洗面所での使用OK
- 雨の中での使用は短時間なら可能
- 水没はNG
IPX5(噴流水に対する保護)
- シャワーの水が直接かかってもOK
- お風呂場の外に置いて使う分には安心
- アウトドアでの急な雨にも対応
IPX6(強い噴流水に対する保護)
- 波しぶきがかかるビーチでも使える
- 激しい雨の中でも問題なし
- ただし水没はできない
IPX7(一時的な水没に対する保護)
- 水深1mに30分間沈めても大丈夫
- お風呂に落としても慌てなくていい
- プールサイドで安心して使える
- 川遊びやカヤックにも最適
IPX8(継続的な水没に対する保護)
- IPX7よりさらに深い水深でもOK
- ダイビングやシュノーケリングでも使える製品も
- 最高レベルの防水性能
IP67って何?防塵性能も重要
「IP67」のように2つの数字がある場合、最初の数字は防塵性能を表しています。
- 6 = 完全な防塵(粉塵が内部に侵入しない)
- 7 = IPX7相当の防水性能
つまりIP67なら、砂浜やキャンプ場など、砂ぼこりが舞う場所でも安心して使えるということ。
アウトドア派には、防塵性能もチェックポイントになりますね。
使うシーン別|あなたに合った防水レベルの選び方
お風呂で使いたい人
必要な防水レベル:IPX5以上(できればIPX7)
お風呂での使用なら、最低でもIPX5は必要です。シャンプーの泡や水しぶきがかかることを考えると、IPX7があれば万が一湯船に落としても安心。
選ぶポイント:
- 吸盤付きで壁に固定できるタイプが便利
- 操作ボタンが大きく、濡れた手でも使いやすいもの
- コンパクトサイズで邪魔にならないもの
プール・ビーチで使いたい人
必要な防水レベル:IPX7以上+防塵性能(IP67推奨)
水辺での使用は、水没の可能性も考えてIPX7は必須。さらに砂が入り込まないよう、防塵性能もある IP67 がベストです。
選ぶポイント:
- フローティング(水に浮く)機能があると安心
- カラビナ付きでバッグに取り付けられる
- 大音量でも音が割れない高出力タイプ
アウトドア・キャンプで使いたい人
必要な防水レベル:IPX5以上(IP65以上が理想)
急な雨や朝露、川遊びなど、アウトドアでは予想外の水濡れがつきもの。防塵性能も含めたIP65以上がおすすめです。
選ぶポイント:
- 耐衝撃性能もあるタフなモデル
- バッテリー持続時間が長い(12時間以上)
- LEDライト付きなら夜間も便利
防水だけじゃない!音質もチェックすべき重要ポイント
防水スピーカーの音質は本当に大丈夫?
「防水性能が高いと音質が犠牲になるんじゃ…」と心配する人も多いはず。
確かに、完全防水にするために密閉構造になるので、一般的なスピーカーとは設計が異なります。でも最近の技術進化はすごくて、防水でも驚くほど良い音を出すモデルが増えているんです。
音質をチェックする時のポイント:
1. パッシブラジエーター搭載かどうか 低音を増幅する仕組み。これがあると、小型でも迫力ある低音が楽しめます。
2. 出力(W数)を確認
- 5W以下:個人で楽しむには十分
- 10W前後:お風呂や小さな部屋で使うのに最適
- 20W以上:アウトドアや広い場所でも満足できる音量
3. ステレオかモノラルか
- モノラル:1つのスピーカーから音が出る(コンパクトで安価)
- ステレオ:左右から音が出て立体感がある(音質重視の人向け)
4. コーデック対応
- SBC:標準的な音質
- AAC:iPhoneユーザーにおすすめ
- aptX:Androidで高音質を楽しみたい人に
価格帯別|コスパ最強の選び方ガイド

3,000円以下|初めての1台やサブ機として
この価格帯でも、IPX7の完全防水モデルが手に入る時代になりました。
特徴:
- 基本的な防水性能は十分
- 音質は「そこそこ」だが、お風呂用なら問題なし
- バッテリーは5〜8時間程度
- シンプルな機能で使いやすい
こんな人におすすめ:
- とりあえず試してみたい
- お風呂専用として使いたい
- 子供用に買いたい
3,000円〜8,000円|バランスの良い実用モデル
最も選択肢が豊富で、コスパが良い価格帯です。
特徴:
- IPX7+防塵性能を持つモデルも選べる
- 音質も実用レベルで満足できる
- 10時間以上のバッテリー持続
- デザインやカラーバリエーションが豊富
こんな人におすすめ:
- メインで使える1台が欲しい
- 音質もある程度こだわりたい
- いろんな場所で使いたい
8,000円〜15,000円|音質重視の本格モデル
有名オーディオブランドの製品が並ぶ価格帯。
特徴:
- 大手メーカーの信頼性
- 20W以上の大出力モデルも
- 高音質コーデック対応
- 360度スピーカーなど特殊な機能も
こんな人におすすめ:
- 音質は妥協したくない
- ブランドにもこだわりたい
- 長く使える良いものが欲しい
15,000円以上|プレミアムモデル
最高峰の性能と機能を求める人向け。
特徴:
- ハイレゾ相当の高音質
- 複数台接続でステレオ再生可能
- スマートスピーカー機能搭載モデルも
- プロ仕様の耐久性
こんな人におすすめ:
- 最高の音質を求める
- パーティーやイベントでも使いたい
- 他にはない特別な機能が欲しい
意外と知らない|防水スピーカーの便利機能
あると嬉しい付加機能をチェック
防水とBluetooth以外にも、あると便利な機能がたくさんあります。
1. ハンズフリー通話機能 マイク内蔵で、スピーカーフォンとして使える。料理中やお風呂でも電話に出られて便利。
2. 複数台接続(TWS機能) 同じモデルを2台つなげてステレオ再生したり、音量をアップできる機能。パーティーで大活躍。
3. モバイルバッテリー機能 スマホの充電もできる一石二鳥モデル。キャンプや災害時にも役立ちます。
4. LEDライト機能 音楽に合わせて光ったり、懐中電灯として使えたり。夜のアウトドアで重宝します。
5. フローティング機能 水に浮く設計。プールや海で落としても沈まないから安心。
6. 有線接続対応 Bluetooth非対応の機器も、AUXケーブルでつなげられる。
トラブル対処法|こんな時どうする?

よくあるトラブルと解決方法
Q:音が出なくなった
A:スピーカー部分に水が溜まっている可能性大。軽く振って水を出し、乾燥させてみて。
Q:Bluetoothがつながらない
A:一度ペアリングを解除して、再設定を。それでもダメなら、スピーカーをリセット。
Q:充電できない
A:充電端子に水分が残っていないか確認。完全に乾いてから充電しましょう。
Q:音質が悪くなった
A:スピーカーのメッシュ部分に汚れが詰まっているかも。柔らかいブラシで優しく掃除を。
Q:ボタンが効かない
A:ボタンの隙間に砂や汚れが入り込んでいる可能性。水で洗い流してみましょう。
2024年の最新トレンド|今買うならこんな機能に注目
進化し続ける防水スピーカーの世界
技術の進化で、防水スピーカーもどんどん便利になっています。
最新トレンド:
1. 完全ワイヤレスステレオ(TWS)の進化 違うメーカーのスピーカー同士でも接続できる規格が登場。手持ちのスピーカーを活かせます。
2. ソーラー充電対応 アウトドアで電池切れの心配なし。エコで経済的。
3. 骨伝導スピーカー機能 水中でも音楽が聴ける画期的な技術。プールでの水泳がもっと楽しく。
4. AI音質調整 周囲の環境に合わせて、自動で最適な音質に調整。
5. 抗菌・抗ウイルス加工 清潔に使える加工が施されたモデルが増加中。
まとめ:あなたにピッタリの防水Bluetoothスピーカーを見つけよう
防水Bluetoothスピーカーは、音楽の楽しみ方を大きく広げてくれるアイテムです。
選び方のおさらい:
- 使う場所を明確に
- お風呂ならIPX5以上
- プールやビーチならIPX7+防塵
- アウトドアなら耐衝撃性も重視
- 音質へのこだわりを決める
- 個人使用なら5〜10W
- みんなで楽しむなら20W以上
- 高音質重視ならコーデックもチェック
- 予算に合わせて機能を選ぶ
- 3,000円以下でも基本性能は十分
- 5,000円前後がコスパ最強ゾーン
- 1万円以上なら音質も機能も妥協なし
- プラスαの機能で差をつける
- ハンズフリー通話
- モバイルバッテリー
- LEDライト など
最後に大切なのは、実際に使うシーンを具体的にイメージすること。お風呂でリラックスタイムを楽しむのか、友達とビーチパーティーを盛り上げるのか、ソロキャンプで自然の音と音楽を楽しむのか。
使い方が決まれば、必要な機能も自然と見えてきます。この記事を参考に、あなたの生活をもっと豊かにしてくれる1台を見つけてくださいね。
防水Bluetoothスピーカーがあれば、いつでもどこでも、水を気にせず音楽を楽しめます。さあ、新しい音楽体験の扉を開けましょう!
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