「削除したページが、まだBingの検索結果に残っている…」
「間違って公開してしまったページを、すぐに検索結果から消したい」
「個人情報が載ったページを、早急に非表示にしたい」
こんな悩みを抱えている方は少なくありません。
実は、ページを削除しただけでは、検索結果からすぐに消えるわけではないんです。Bingの検索エンジンには、キャッシュ(保存された情報)が残っているため、適切な手順で削除申請をする必要があります。
この記事では、Bingの検索インデックスからページを削除する方法を、初心者の方にも分かりやすく、ステップバイステップで解説していきます。確実に検索結果から消す手順が分かりますよ。
インデックスとは?基本を理解しよう

まず、「インデックス」について理解しておきましょう。
インデックスの意味
インデックスとは、検索エンジンがウェブページの情報を登録している「データベース」のようなものです。
図書館の本に例えるなら、「目録カード」のようなイメージですね。
インデックスに登録されると:
- Bingの検索結果に表示される
- ユーザーが検索したときに見つけられる
- キャッシュ(ページのコピー)が保存される
なぜインデックス削除が必要なのか
削除したページが残っている
ウェブサイトからページを削除しても、Bingのインデックスには情報が残り続けます。
検索結果をクリックすると「404エラー(ページが見つかりません)」が表示されるだけで、検索結果自体は消えないんですね。
個人情報や機密情報が公開されている
- 間違って公開してしまった個人情報
- 社内資料や非公開情報
- 誹謗中傷や風評被害のページ
こういった情報は、早急に検索結果から削除する必要があります。
古い情報が表示されている
ページの内容を更新したのに、検索結果には古いキャッシュが表示されている。
こんなときもインデックスの更新や削除が必要ですよ。
Bingインデックス削除の2つの方法
Bingのインデックスを削除するには、主に2つの方法があります。
方法1:Bing Webmaster Tools で削除申請
特徴:
- 最も確実な方法
- 自分が管理しているサイト向け
- 一時的な削除(3ヶ月間)
Microsoftが提供する「Bing Webmaster Tools」を使って、削除申請を行います。
Bingウェブマスターツールでは、インデックスの削除を「URLのブロック」と呼んでいますね。
方法2:noindexタグを設定
特徴:
- 恒久的な削除
- サイトの管理権限が必要
- 技術的な知識が少し必要
HTMLのヘッダーに「noindex」というタグを追加することで、検索エンジンにインデックスしないよう指示します。
【基本】Bing Webmaster Tools でインデックス削除する方法
それでは、最も一般的な削除方法を詳しく見ていきましょう。
事前準備:Bing Webmaster Tools への登録
ステップ1:アカウントを作成
- Bing Webmaster Tools(https://www.bing.com/webmasters/)にアクセス
- Microsoftアカウントでログイン(持っていない場合は新規作成)
ステップ2:サイトを登録
初めて使う場合は、自分のウェブサイトを登録する必要があります。
- 「サイトの追加」をクリック
- サイトのURLを入力
- 所有権の確認方法を選択(HTMLファイル、メタタグ、DNSレコードなど)
- 指示に従って所有権を確認
これで準備完了です。
URLのブロック(削除申請)手順
ステップ1:URLのブロック機能を開く
- Bing Webmaster Tools にログイン
- 左側のメニューから「構成」をクリック
- サブメニューから「URLのブロック」を選択
ステップ2:削除したいURLを入力
削除したいページのURLを入力欄に入力します。
注意: 完全なURL(https://から始まる)を入力してください。
例:https://example.com/delete-page/
ステップ3:ブロックのタイプを選択
以下から選択します:
「ページ」を選択する場合:
- 特定の1つのページだけを削除したい
「ディレクトリ」を選択する場合:
- 特定のフォルダ以下のすべてのページを削除したい
- 例:
https://example.com/blog/を指定すると、blog フォルダ内のすべてのページが対象
ステップ4:ブロックの種類を選択
「URLおよびキャッシュ」(おすすめ):
- 検索結果からURLを削除
- キャッシュも削除
検索結果から完全に消したい場合は、こちらを選びましょう。
「キャッシュのみ」:
- 検索結果には残る
- キャッシュ(保存されたページのコピー)だけ削除
通常は「URLおよびキャッシュ」を選ぶのが安全です。
ステップ5:送信する
設定が完了したら、「送信」ボタンをクリックします。
これでBingへの削除申請が完了です!
削除申請後の確認
送信すると、画面下部に申請したURLの一覧が表示されます。
ステータス:
- 処理中:申請を受け付けた状態
- 完了:削除が完了した状態
- エラー:何らかの問題がある状態
処理には数時間から数日かかることがあります。
【重要】削除申請だけでは不十分!再発防止策
実は、Bing Webmaster Tools での削除は「一時的な措置」です。
一時的な削除の期限
Bingの仕様では、URLブロックは約3ヶ月間有効です。
3ヶ月が過ぎると、再び検索結果に表示される可能性があるんですね。
Googleの場合は6ヶ月ですが、Bingはより短い期間です。
恒久的に削除するための対策
削除申請後、必ず以下のいずれかの対策を行いましょう。
対策1:ページを完全に削除する
本来公開すべきでなかったページの場合:
- サーバーからファイルを削除
- WordPressなら記事を削除(ゴミ箱から完全削除)
- 404エラー(ページが見つかりません)が表示されることを確認
これで、次回クロールされたときに自然にインデックスから削除されます。
対策2:noindexタグを追加する
ページは残したいが、検索結果には表示したくない場合:
HTMLの<head>セクションに以下のタグを追加します:
<meta name="robots" content="noindex">
WordPressの場合:
多くのSEOプラグイン(Yoast SEO、All in One SEOなど)で、簡単にnoindex設定ができます。
- 記事編集画面を開く
- SEOプラグインの設定欄を探す
- 「検索エンジンに表示しない」または「noindex」にチェック
- 記事を更新
対策3:robots.txtでブロックする
特定のディレクトリ全体をブロックしたい場合は、robots.txtファイルを編集します。
User-agent: Bingbot
Disallow: /private/
これで、/private/ フォルダ以下へのクロールをブロックできます。
ただし、既にインデックスされているページには効果がないので、URLブロックと併用しましょう。
削除できない場合の対処法

削除申請をしても、エラーが出ることがあります。
エラー:「URL は評価されているためブロックできません」
意味:
Bingが「このページは重要である」と判断しているため、ブロックできない状態です。
対処法:
- ページにnoindexタグを追加する
- サイトマップから該当URLを削除する
- Bingサポートに問い合わせる
Bingが重要と判断しているページは、Webmaster Toolsではブロックできないことがあるんですね。
この場合、noindexタグの追加が最も確実な方法です。
エラー:「URLはリンク切れしていません」
意味:
削除したいページが、まだアクセス可能な状態です。
対処法:
Bingは、アクセス可能なページの削除を制限しています。
- まずページを削除するか、404エラーが返るようにする
- その後、再度削除申請を行う
または、キャッシュのみの削除を選択しましょう。
削除が反映されない
原因1:処理に時間がかかっている
削除申請から反映まで、数時間〜数週間かかることがあります。
気長に待つしかない場合もありますね。
原因2:再クロールされてしまった
削除申請後も、Bingのクローラーが定期的にサイトを訪問します。
noindexタグを設定していないと、再びインデックスされてしまうことがあるんです。
対処法:
- noindexタグを必ず設定する
- robots.txtでクロールをブロックする
自分のサイトではない場合の削除方法
他人が運営するサイトに、自分の情報が掲載されている場合の対処法です。
Bingのコンテンツ削除ツール
Bing Webmaster Tools とは別に、「コンテンツ削除ツール」があります。
アクセス方法:
使用できるケース:
- 個人情報が掲載されている
- 法的に問題のあるコンテンツ
- 著作権侵害
手順:
- 上記URLにアクセス
- 削除したいURLを入力
- 削除理由を選択
- 詳細情報を入力
- 送信
ただし、これは「一時的な削除」です。
根本的な解決には、サイト管理者に連絡して情報を削除してもらう必要がありますよ。
サイト管理者への削除依頼
ステップ1:サイト管理者を特定
- サイトの「お問い合わせ」ページを探す
- プライバシーポリシーや運営者情報を確認
ステップ2:削除依頼を送る
丁寧に、以下の情報を含めて依頼しましょう:
- 削除してほしいページのURL
- 削除を希望する理由
- 削除してほしい情報の具体的な箇所
ステップ3:法的手段の検討
誹謗中傷や個人情報の流出など、深刻な場合は弁護士に相談することも検討しましょう。
GoogleとBing、両方で削除する方法

日本ではGoogleのシェアが圧倒的ですが、Bingも無視できません。
Googleでの削除方法(簡易版)
Google Search Console を使用:
- Google Search Console(https://search.google.com/search-console)にログイン
- 左側メニューから「削除」を選択
- 「新しいリクエスト」をクリック
- 削除したいURLを入力
- 「このURLのみを削除」を選択
- 「次へ」→「リクエストを送信」
Googleの削除も一時的(約6ヶ月)なので、必ずnoindex設定を行いましょう。
Yahoo!の検索結果について
実は、Yahoo! JapanはGoogleの検索エンジンを使用しています。
つまり、Googleで削除申請すれば、Yahoo!の検索結果からも消えるんですね。
対応が必要なのは:
- Google(Yahoo!を含む)
- Bing
この2つだけで、日本の検索市場のほぼ100%をカバーできます。
意図せずインデックスが削除された場合
逆に、「勝手にBingのインデックスから消えてしまった」という場合もあります。
ペナルティの可能性
BingがWebサイトのガイドライン違反を検出すると、インデックスを削除することがあります。
症状:
- Bing Webmaster Tools のグラフが0になる
- site:自分のドメイン で検索すると「一部の検索結果が削除されました」と表示される
原因の例:
- スパム的な手法
- 低品質なコンテンツ
- 重複コンテンツ
- 不自然なリンク
ただし、Bingは具体的な理由を通知してくれないことが多いです。
復旧する方法
ステップ1:Bingサポートに問い合わせ
Bingのサポート窓口(要ログイン):
https://www.bing.com/webmasters/support
問い合わせ内容:
- インデックスが削除された日時
- サイトのURL
- 心当たりのある原因
- 対処した内容
ステップ2:サイトの改善
- コンテンツの品質を向上させる
- スパム的な要素を削除する
- Bingのウェブマスターガイドラインを確認して遵守する
ステップ3:気長に待つ
問い合わせから復旧まで、1ヶ月〜数ヶ月かかることもあります。
根気強く対応を続けましょう。
インデックス管理のベストプラクティス
日頃から適切にインデックスを管理しておくことが重要です。
定期的な確認
月に1回程度チェック:
- Bing Webmaster Tools にログイン
- インデックス数の推移を確認
- 不要なページがインデックスされていないか確認
site:自分のドメイン で検索して、表示されるページを確認するのも良いですね。
サイトマップの適切な管理
XMLサイトマップに含めるべきページ:
- ユーザーに見せたいページ
- 検索結果に表示したいページ
含めるべきでないページ:
- 会員専用ページ
- 管理画面
- テストページ
- 重複コンテンツ
サイトマップを整理することで、不要なページのインデックスを防げます。
robots.txtの活用
サイトのルートディレクトリに robots.txt ファイルを設置して、クロールを制御しましょう。
基本的な設定例:
User-agent: *
Disallow: /admin/
Disallow: /private/
Disallow: /test/
Sitemap: https://example.com/sitemap.xml
これで、指定したディレクトリへのクロールをブロックできます。
よくある質問と回答

Q1. インデックス削除はすぐに反映されますか?
A. いいえ、時間がかかります。
削除申請から反映まで、数時間から数週間かかることがあります。
早くても数時間、場合によっては2〜3週間かかることもありますよ。
緊急の場合は、まずページ自体を削除してアクセスできないようにするのが最優先です。
Q2. 削除申請をしても再び表示されることはありますか?
A. はい、あります。
Bing Webmaster Tools での削除は約3ヶ月間の一時的な措置です。
恒久的に削除するには、noindexタグの設定やページの削除が必須ですよ。
Q3. noindexタグを設定すれば、削除申請は不要ですか?
A. 緊急性によります。
早急に消したい場合:
- まず削除申請(一時的に非表示)
- その後noindexタグを設定(恒久対策)
急がない場合:
noindexタグを設定すれば、次回クロール時に自然に削除されます。
両方行うのが最も確実ですね。
Q4. 他人のサイトに掲載された自分の情報を削除できますか?
A. 自分で直接削除することはできません。
まずはサイト管理者に削除依頼をしましょう。
応じてもらえない場合は、Bingのコンテンツ削除ツールを使うか、法的手段を検討してください。
個人情報保護法や名誉毀損などの法的根拠がある場合は、弁護士に相談するのも一つの方法です。
Q5. WordPressの記事を削除すれば、自動的にインデックスも消えますか?
A. 時間はかかりますが、最終的には消えます。
記事を削除すると404エラーが返るようになり、Bingが次回クロールしたときに「ページが存在しない」と判断します。
ただし、自然に消えるまで数週間〜数ヶ月かかることもあるので、早く消したい場合は削除申請をしましょう。
Q6. BingとGoogleで手順は同じですか?
A. 基本的な考え方は同じですが、ツールや手順が少し違います。
共通点:
- ウェブマスターツールで削除申請
- noindexタグで恒久対策
- 削除は一時的(再発防止が必要)
違い:
- Googleは「削除」、Bingは「URLのブロック」という名称
- 一時削除の期間(Google:6ヶ月、Bing:3ヶ月)
- インターフェースの違い
両方に申請するのがベストですね。
まとめ:確実にインデックスを削除するために
Bingのインデックス削除は、正しい手順を踏めば確実に行えます。
この記事のポイント:
- インデックス削除には「一時的な削除」と「恒久的な対策」の両方が必要
- Bing Webmaster Tools の「URLのブロック」で削除申請
- 削除申請後、必ず noindexタグ設定 または ページ削除 を行う
- 一時的な削除は約3ヶ月で期限切れになる
- 反映には数時間〜数週間かかる
- GoogleとBing、両方で対応するのがベスト
- 他人のサイトの場合は、サイト管理者への依頼が必要
確実に削除するための手順:
- Bing Webmaster Tools で削除申請(一時対応)
- noindexタグを設定、またはページを削除(恒久対応)
- robots.txtでクロールをブロック(予防)
- 定期的に確認して、再表示されていないかチェック
緊急性の高い情報(個人情報、機密情報など)の場合は、まずページ自体を削除してアクセスできなくすることが最優先です。
その上で、検索エンジンのキャッシュを削除する手順を踏みましょう。
正しい手順で対応すれば、確実に検索結果から情報を消すことができますよ!

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