AQUOSのスマホを使っていて、「充電が遅い」「もっと早く充電したい」と感じたことはありませんか?
実は、AQUOSスマホには急速充電機能が搭載されているんです。でも、正しい充電器を使わないとその機能が活かせないことも。
この記事では、AQUOSの急速充電の仕組みから、設定方法、おすすめの充電器まで、わかりやすく解説していきます。
AQUOSの急速充電って何?基本を知ろう

AQUOSスマートフォンの急速充電について、まず基本的なことから説明しますね。
USB PD規格を採用している
AQUOSの多くの機種は、USB PD(Power Delivery) という急速充電規格を採用しています。これは国際的な標準規格で、安全性が高く、効率的に充電できるのが特徴です。
一方で、他社のスマホでよく使われる「Quick Charge(QC)」という規格には対応していない機種が多いんです。なので、充電器を選ぶときは「PD対応」と書かれているものを選ぶ必要があります。
機種によって最大出力が異なる
AQUOSの急速充電の速さは、機種によって違います。
- AQUOS sense シリーズ:最大18W〜20W程度
- AQUOS wish シリーズ:最大18W程度
- AQUOS R シリーズ:最大18W〜27W程度
- AQUOS sense9:最大36W
新しい機種ほど高出力に対応している傾向がありますが、実際の充電速度は18W〜23W程度で安定することが多いです。
急速充電の設定方法|実は自動で動作します
ここからが重要なポイントです。実は、AQUOSの急速充電は特別な設定が不要なんです。
基本的に自動で急速充電になる
USB PD対応の充電器とケーブルを使えば、AQUOSは自動的に急速充電を開始します。設定アプリで何かをオンにする必要はありません。
充電中は画面に表示される文字で確認できます:
- 「急速充電中」:正常に急速充電されている状態
- 「充電中」:通常の充電速度
- 「低速充電中」:通常より遅い充電
もし「急速充電中」と表示されていれば、正しく機能しているということです。
充電表示の見方
ロック画面を見ると、充電の状態が表示されます。
「急速充電中」の表示があれば成功です。表示がない場合は、充電器やケーブルが急速充電に対応していない可能性が高いでしょう。
インテリジェントチャージの設定|バッテリーを長持ちさせる
AQUOSには「インテリジェントチャージ」という独自の機能があります。これは急速充電とは別の機能ですが、知っておくと便利です。
インテリジェントチャージとは?
この機能は、バッテリーの劣化を防ぐために、充電方法を賢く調整してくれるものです。
主な特徴:
- 温度や使用環境に応じて充電を自動調整
- 充電による発熱を抑制
- 3年使ってもバッテリー性能を90%以上維持できる
最大充電量を変更する設定
特に便利なのが「最大充電量を変更」という機能です。
この設定をオンにすると:
- バッテリー残量が90%に達すると充電を停止
- その後は「ダイレクト給電」に切り替わる
- 充電器から直接スマホに電力を供給
- バッテリーへの負担が大幅に減少
設定方法は以下の通りです:
【設定手順】
- ホーム画面から「設定」を開く
- 「バッテリー」をタップ(機種によっては「AQUOSトリック」)
- 「インテリジェントチャージ」を選択
- 「最大充電量を変更」をオンにする
この設定をオンにすると、90%で充電が止まりますが、これはバッテリーを守るための機能です。100%まで充電したい場合は、この設定をオフにしてください。
低速充電になってしまう原因と対処法
「急速充電中」と表示されず、充電が遅いと感じる場合は、いくつかの原因が考えられます。
原因1:充電器やケーブルが対応していない
最も多いのがこのケース。
解決方法:
- USB PD対応の充電器を使う
- USB Type-C to Type-Cのケーブルを使う
- Type-A to Type-Cのケーブルは急速充電に対応していないことが多い
原因2:スマホが高温になっている
AQUOSは、本体が熱くなると自動的に低速充電に切り替わります。これは安全のための機能です。
解決方法:
- 充電中はケースを外す
- 直射日光の当たる場所を避ける
- 充電しながらゲームや動画視聴をしない
- 本体の温度が下がるのを待つ
原因3:バッテリー残量が多い
バッテリーが90%以上ある場合、自動的に低速充電になることがあります。これはバッテリーを保護するための仕様です。
原因4:USB端子の汚れ
意外と見落としがちなのが、端子の汚れです。
解決方法:
- スマホ側のUSB-C端子を確認
- 充電器側の端子も確認
- 綿棒や専用の清掃用品で優しく掃除する
原因5:インテリジェントチャージの設定
「最大充電量を変更」をオンにしていると、90%で充電が止まります。
解決方法:
設定 → バッテリー → インテリジェントチャージ → 最大充電量を変更をオフにする
この設定を確認してみてください。
おすすめの充電器とケーブルの選び方
ここからは、実際にどんな充電器を選べば良いか説明します。
充電器の選び方|3つのポイント
1. USB PD対応であること
必須条件です。商品説明に「USB PD」「Power Delivery」と書かれているものを選びましょう。
2. 出力は20W以上を選ぶ
AQUOSの多くの機種は18W程度で充電されますが、余裕を持って20W以上のものを選ぶのがおすすめです。
3. 信頼できるメーカーを選ぶ
安全性を考えて、以下のようなメーカーがおすすめ:
- Anker(アンカー)
- エレコム
- CIO
- ダイソーの20W PD充電器(コスパ良好)
ケーブルの選び方
充電器だけでなく、ケーブルも重要です。
必ず確認すべきポイント:
- USB Type-C to Type-Cのケーブルを選ぶ
- USB PD対応と明記されているもの
- 長さは1m〜2m程度が使いやすい
古いType-A to Type-Cケーブルは、急速充電に対応していないことが多いので注意してください。
具体的なおすすめ充電器
実際に検証されている充電器をいくつか紹介します。
【予算を抑えたい人向け】
- ダイソーの20W USB PD急速充電器:770円
- コスパ最強
- AQUOS sense8で15W前後の出力を確認済み
- ケーブルは別売り(220円で購入可能)
【バランス重視の人向け】
- Anker PowerPort III Nano 20W
- コンパクトで持ち運びに便利
- 信頼性が高い
- 約2,000円前後
【複数デバイスを持つ人向け】
- CIO NovaPort DUO 30W
- 2ポート搭載で同時充電可能
- 最大35W出力
- スマホとタブレットを同時に充電できる
よくある質問|Q&A

Q1. 急速充電はバッテリーを傷めますか?
A. AQUOSのインテリジェントチャージ機能が充電を最適化しているので、通常使用であればバッテリーへの負担は最小限に抑えられています。むしろ、充電しながらのゲームプレイや動画視聴の方がバッテリーに負担がかかります。
Q2. Quick Charge対応の充電器は使えますか?
A. Quick Charge専用の充電器では急速充電できません。AQUOSはUSB PD規格を採用しているため、PD対応の充電器が必要です。ただし、Quick ChargeとPDの両方に対応している充電器なら使えます。
Q3. 充電しながらスマホを使うと遅くなりますか?
A. はい、充電しながら使用すると充電速度は落ちます。特にゲームや動画視聴など、バッテリーを多く消費するアプリを使うと、充電に時間がかかります。また、本体が熱くなると自動的に低速充電に切り替わります。
Q4. 100均の充電器でも大丈夫ですか?
A. ダイソーなどの100均でも、USB PD対応と明記されている製品なら問題ありません。実際、ダイソーの20W PD充電器(770円)はAQUOSで正常に急速充電できることが確認されています。ただし、PSE認証マークがあることを確認しましょう。
Q5. モバイルバッテリーでも急速充電できますか?
A. できます。モバイルバッテリーも「USB PD対応」「出力18W以上」のものを選べば、急速充電が可能です。ただし、モバイルバッテリー自体の残量が少ないと出力が落ちることがあります。
Q6. 「ダイレクト給電中」と表示されるのは正常ですか?
A. はい、正常です。インテリジェントチャージの機能により、充電器から直接スマホに電力を供給している状態を示しています。この状態では、バッテリーへの充電は行われず、バッテリーへの負担が軽減されています。
Q7. 充電が90%以上にならないのですが…
A. 「インテリジェントチャージ」の「最大充電量を変更」がオンになっている可能性があります。設定 → バッテリー → インテリジェントチャージで確認し、100%まで充電したい場合はオフにしてください。
Q8. ワイヤレス充電はできますか?
A. 一部の機種を除き、AQUOSの多くの機種はワイヤレス充電に対応していません。有線での充電が基本となります。
まとめ
AQUOSの急速充電について、重要なポイントをまとめます。
押さえておきたいポイント:
- 急速充電は自動:USB PD対応の充電器を使えば、特別な設定なしで急速充電が始まる
- 充電器選びが重要:USB PD対応で20W以上の出力があるものを選ぶ
- ケーブルも大切:Type-C to Type-CでPD対応のケーブルを使う
- インテリジェントチャージ:バッテリーを長持ちさせたい人は活用しよう
- 低速充電の原因:高温、充電器の非対応、端子の汚れなどをチェック
充電速度が遅いと感じたら、まずは充電器とケーブルがUSB PD対応かどうかを確認してみてください。適切な充電器を使うだけで、充電時間が大幅に短縮されることも珍しくありません。
AQUOSの急速充電機能を活用して、快適なスマホライフを送りましょう!

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