通勤中や移動中にデータ通信量を気にせず音楽を楽しみたい。そんなときに便利なのがApple Musicのダウンロード機能です。
でも、いざダウンロードしようとしたら「ダウンロードボタンが見つからない」「ダウンロード済みの曲が表示されない」なんてことありませんか?
今回は、Apple Musicでダウンロードが表示されない問題について、実際に多くの人が解決できた方法をわかりやすくご紹介します。
よくある3つの症状

Apple Musicのダウンロード表示に関する問題は、大きく分けて3つのパターンがあります。
症状1:「ダウンロード済み」カテゴリが消えた
ライブラリを開いても、以前は見えていた「ダウンロード済み」の項目がどこにも見当たらない。これは意外と多くの人が遭遇している問題なんです。
症状2:ダウンロードボタンを押しても反応しない
曲の横にある雲マークやダウンロードアイコンをタップしても、クルクル回るだけで一向にダウンロードが始まらない。または、途中で止まってしまう状態です。
症状3:ダウンロードしたはずの曲が消える
確かにダウンロードしたはずなのに、気づいたらライブラリから消えている。ストレージには空きがあるのに、なぜか勝手に削除されてしまうケースもあります。
なぜダウンロードが表示されないの?主な原因
問題を解決する前に、なぜこんなことが起きるのか理解しておきましょう。原因がわかれば、適切な対処法を選びやすくなります。
設定が知らないうちにオフになっている
Apple Musicには「ライブラリの同期」という機能があります。これがオフになっていると、ダウンロード機能が正常に動作しません。
iOSのアップデート後や、何かの拍子に設定が変わってしまうことがあるんです。
ストレージ容量が足りない
当たり前のようですが、意外と見落としがちなのがストレージ不足です。iPhoneやiPadの空き容量が少ないと、新しい曲をダウンロードできません。
写真や動画、使っていないアプリなどでストレージがいっぱいになっていませんか?
「ストレージを最適化」が勝手に削除している
Apple Musicには「ストレージを最適化」という設定があります。これがオンになっていると、しばらく再生していない曲を自動的に削除してしまうんです。
便利な機能ではあるものの、お気に入りの曲まで消されるのは困りますよね。
ネットワーク接続が不安定
ダウンロードには安定したインターネット接続が必要です。Wi-Fiが弱かったり、モバイルデータ通信の設定がオフになっていたりすると、ダウンロードが途中で止まります。
サブスクリプションが切れている
Apple Musicの契約期間が終了していると、ダウンロード機能は使えません。無料トライアル期間が終わっていないか、支払い方法に問題がないか確認してみましょう。
今すぐ試せる解決方法【基本編】
それでは、実際の解決方法を見ていきましょう。まずは簡単にできる基本的な対処法からです。
方法1:「ダウンロード済み」カテゴリを表示させる
ライブラリに「ダウンロード済み」が表示されない場合、設定で非表示になっている可能性があります。
iPhoneの場合:
- ミュージックアプリを開く
- 画面下の「ライブラリ」をタップ
- 右上の「編集」をタップ
- 「ダウンロード済み」にチェックを入れる
- 「完了」をタップ
これだけで、ダウンロード済みの曲がまとめて表示されるようになります。
方法2:デバイスを再起動する
シンプルですが、驚くほど効果的なのがデバイスの再起動です。一時的な不具合やバグをリセットしてくれます。
iPhoneの再起動方法:
- iPhone X以降:音量ボタン(どちらか)とサイドボタンを同時に長押し
- iPhone 8以前:サイドボタン(またはトップボタン)を長押し
- スライダーが表示されたら、右にスワイプして電源を切る
- 数秒待ってから、サイドボタンを長押しして再起動
方法3:「ライブラリの同期」をオンにする
ライブラリの同期設定を確認しましょう。
設定手順:
- 「設定」アプリを開く
- 「ミュージック」を選択
- 「ライブラリの同期」をオンにする
すでにオンになっている場合は、一度オフにしてから再びオンにすると改善することもあります。
方法4:Apple IDのサインアウト・サインイン
Apple IDの認証に問題がある場合、サインアウトして再度サインインすることで解決できます。
手順:
- 「設定」を開く
- 画面上部の自分の名前をタップ
- 「メディアと購入」をタップ
- 「サインアウト」を選択
- 数秒待ってから、再度サインイン
これで、Apple Musicとの接続がリフレッシュされます。
さらに効果的な解決方法【応用編】
基本的な方法で解決しなかった場合は、以下の応用的な対処法を試してみてください。
方法5:「ストレージを最適化」をオフにする
自動削除を防ぐため、この設定をオフにしましょう。
設定手順:
- 「設定」→「ミュージック」
- 「ストレージを最適化」をオフにする
これで、ダウンロードした曲が勝手に消えることはなくなります。
方法6:ネットワーク設定を確認する
モバイルデータでダウンロードする場合、以下の設定が必要です。
iPhone:
- 「設定」→「ミュージック」
- 「ダウンロード」セクション
- 「モバイルデータ通信でダウンロード」をオンにする
Wi-Fiが不安定な場合は、ルーターを再起動してみるのも効果的です。
方法7:ストレージ容量を確保する
空き容量が不足している場合は、以下の方法でスペースを作りましょう。
容量確認方法:
- 「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」
- 使用状況を確認
- 不要なアプリや写真、動画を削除
目安として、ダウンロードする曲数にもよりますが、最低でも1GB以上の空き容量があると安心です。
方法8:iOSとアプリを最新版にアップデート
古いバージョンを使っていると、不具合が発生しやすくなります。
iOSのアップデート:
- 「設定」→「一般」→「ソフトウェア・アップデート」
- 「ダウンロードしてインストール」をタップ
Apple Musicアプリのアップデート:
- App Storeを開く
- 画面右上のプロフィールアイコンをタップ
- 下にスクロールして「ミュージック」にアップデートがあれば実行
方法9:曲を削除して再ダウンロード
特定の曲だけダウンロードできない場合は、一度削除してから再度ダウンロードしてみましょう。
手順:
- ダウンロードできない曲を長押し
- 「ライブラリから削除」を選択
- もう一度その曲を検索
- 「+」ボタンでライブラリに追加
- ダウンロードアイコンをタップ
方法10:「Apple Musicを表示」をオン・オフする
意外と知られていない設定ですが、これで解決するケースもあります。
手順:
- 「設定」→「ミュージック」
- 「Apple Musicを表示」をオフにする
- 一度ミュージックアプリを完全に終了
- 再び「Apple Musicを表示」をオンにする
- ミュージックアプリを起動
それでも解決しない場合は?

ここまでの方法を試しても改善しない場合、以下の可能性も考えてみましょう。
サブスクリプション状況を確認
確認方法:
- 「設定」→画面上部の自分の名前
- 「サブスクリプション」をタップ
- Apple Musicが「アクティブ」になっているか確認
無料トライアル期間が終了していたり、支払い方法に問題があったりする可能性があります。
配信停止された曲かチェック
曲名がグレー表示になっている場合、その曲はApple Musicのカタログから削除されている可能性があります。
アーティストや権利関係の問題で、一部の曲が配信停止になることがあるんです。
Apple側のサーバー障害
まれにApple Musicのサーバーに問題が発生することがあります。
「Apple システム状況」で検索して、Apple公式サイトのステータスページを確認してみましょう。すべてのサービスが緑色のマークになっていれば、サーバーは正常です。
Appleサポートに問い合わせる
ここまでの方法をすべて試しても解決しない場合は、Appleサポートへの問い合わせをおすすめします。
「Appleサポート」アプリから、チャットまたは電話でのサポートが受けられます。
ダウンロード機能を快適に使うコツ
最後に、今後同じ問題を避けるためのポイントをお伝えします。
定期的にストレージを整理する
音楽をたくさんダウンロードする人は、定期的にストレージ状況をチェックしましょう。使わないアプリや古い写真を削除するだけで、スムーズにダウンロードできるようになります。
Wi-Fi環境でダウンロードする
安定したダウンロードのためには、Wi-Fi環境がベストです。モバイルデータでも可能ですが、通信制限にも注意が必要ですね。
「自動ダウンロード」機能を活用
「設定」→「ミュージック」で「自動的にダウンロード」をオンにすると、ライブラリに追加した曲が自動でダウンロードされます。
手動でダウンロードボタンを押す手間が省けて便利です。
まとめ:ほとんどの問題は自分で解決できる
Apple Musicのダウンロードが表示されない問題は、実は簡単な設定変更で解決できることがほとんどです。
解決の基本ステップ:
- 「ダウンロード済み」カテゴリの表示設定を確認
- デバイスを再起動
- 「ライブラリの同期」をオン・オフ
- Apple IDのサインアウト・サインイン
- ストレージ容量とネットワーク接続を確認
まずは簡単な方法から順番に試してみてください。多くの場合、上から3つ目くらいまでの方法で問題が解決します。
それでもダメなら、アプリやOSのアップデート、「ストレージを最適化」の設定など、より詳しい対処法にチャレンジしてみましょう。
お気に入りの音楽をいつでもどこでも楽しめるよう、この記事が役立てば嬉しいです。快適な音楽ライフをお楽しみください!


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