Macでアプリを開こうとしたとき、「”〇〇”は壊れているため開けません。ゴミ箱に入れる必要があります。」というエラーダイアログが出て困った経験はありませんか?
実はこのメッセージ、アプリが本当に壊れているわけではありません。
macOSのセキュリティ機能「Gatekeeper(ゲートキーパー)」がアプリの実行をブロックしているだけで、正しい手順を踏めば開くことができます。
この記事では、エラーの原因と3つの対処法をわかりやすく解説します。
このエラーが出る原因
このエラーは、macOSに標準搭載されているセキュリティ機能「Gatekeeper」によって発生します。
Gatekeeperは、インターネットからダウンロードしたアプリが安全かどうかをチェックする仕組みです。
App Store以外から入手したアプリには com.apple.quarantine(検疫属性)というフラグが自動的に付与され、Appleによる署名・認証がないアプリをそのままでは実行させないようにします。
macOS 10.15 Catalina以降、このセキュリティチェックが強化されており、オープンソースソフトや個人開発者が配布するアプリで特にこのエラーが出やすくなっています。
| エラーメッセージ | 意味 |
|---|---|
| 「壊れているため開けません」 | 検疫属性の問題でGatekeeperがブロック |
| 「開発元を確認できないため開けません」 | Appleの認証なしのアプリ(右クリックで解除可能) |
「壊れているため」というメッセージは、アプリ自体の損傷ではなく、Gatekeeperの審査基準を通過できなかったことを意味しています。
対処法①:プライバシーとセキュリティから許可する(最も簡単)
まず試してほしいのが、システム設定からアプリの実行を許可する方法です。
一度アプリを開こうとしてエラーが表示された直後、この方法が使えるようになります。
- 画面左上のAppleメニュー(🍎)をクリックする
- 「システム設定」を開く(macOS Ventura以前は「システム環境設定」)
- 左のメニューから「プライバシーとセキュリティ」を選択する
- 画面を下にスクロールし、「ダウンロードしたアプリの実行許可」のすぐ下に表示される「〇〇を許可」ボタンをクリックする
- パスワードを入力して認証する
- アプリを再度開く
このボタンはエラーが出てから約1時間以内しか表示されません。表示されない場合は次の対処法に進んでください。
対処法②:右クリックから開く(「開発元を確認できないため」の場合)
エラーメッセージが「開発元を確認できないため開けません」の場合は、右クリックから開く方法が使えます。
- Finderで問題のアプリを右クリック(またはControlキーを押しながらクリック)する
- 表示されたメニューから「開く」を選択する
- 確認ダイアログが出たら「開く」をクリックする
一度この方法で開くと、次回以降は通常のダブルクリックで起動できるようになります。
ただし、「壊れているため開けません」のエラーの場合はこの方法では開けないため、次の対処法を試してください。
対処法③:ターミナルでxattrコマンドを実行する(確実な方法)
「壊れているため開けません」が出る場合、ターミナルで検疫属性を削除するコマンドを実行するのが最も確実な方法です。
手順
- Finderで「アプリケーション」→「ユーティリティ」→「ターミナル」を開く
- 以下のコマンドを入力する(コピー&ペースト推奨)
xattr -rc /Applications/アプリ名.app
アプリ名.app の部分は実際のアプリ名に置き換えてください。
ファイルパスの入力が不安な場合:
コマンドの xattr -rc まで入力した後、Finderからアプリファイルをターミナルの画面にドラッグ&ドロップするとパスが自動入力されます。
- Enterキーを押す
- 正常に完了すると何も表示されずコマンド入力状態に戻る
- アプリを再度開く
アプリケーションフォルダ以外にある場合
ダウンロードフォルダにある場合は以下のコマンドを使います。
xattr -rc ~/Downloads/アプリ名.app
アクセス権エラーが出る場合
コマンド実行時に「Permission denied」と表示された場合は、先頭に sudo をつけて実行してください。
sudo xattr -d com.apple.quarantine /Applications/アプリ名.app
Enterを押すとパスワードの入力を求められます(入力中は文字が表示されません)。パスワードを入力してEnterを押してください。
Macのアクセス権の仕組みについてはMacのディスクアクセス権についても参考にしてください。
それでも開けない場合
上記の対処法を試してもアプリが開けない場合、以下の可能性があります。
アプリが本当に破損・改ざんされている場合は、公式サイトから再ダウンロードしてください。
Macでアプリをアンインストールする方法を参考に、既存のファイルを削除してからクリーンインストールしてみてください。
macOSのバージョンとの互換性の問題で動かないアプリもあります。
MacのFirst Aidでディスクを確認する方法も参考にしながら、システム全体の状態も確認してみてください。
注意:信頼できるアプリにだけ使う
xattr コマンドによる検疫属性の削除は、公式サイトやGitHubなど信頼できる配布元から取得したアプリにのみ使用してください。
出所の不明なアプリに対して実行するとマルウェアを誤って起動してしまうリスクがあります。
ダウンロード元が公式かどうかを必ず確認してから実行してください。
まとめ
「アプリケーションは壊れているため開けません」というエラーは、macOSのGatekeeperによるセキュリティブロックが原因で、アプリ自体が壊れているわけではありません。
対処の優先順位は次のとおりです。
- システム設定から許可する(最も簡単・エラー直後に試す)
- 右クリックから開く(「開発元を確認できないため」の場合)
- ターミナルで
xattr -rcを実行する(「壊れているため」の場合に確実)
いずれも信頼できるアプリが前提ですので、ダウンロード元の確認を忘れずに行ってください。
開けないアプリが増えて動作が不安定な場合はMacのアプリを強制終了する方法もあわせて参考にしてください。
参考情報源:

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