Androidのキーボード変更完全ガイド！アプリ切り替えからカスタマイズまで

スマホで文字を入力するとき、「キーボードが使いにくい」と感じたことはありませんか？

フリック入力がやりにくい、ローマ字入力に変えたい、デザインを可愛くしたい、予測変換の精度を上げたいなど、キーボードに関する不満や要望は人それぞれです。

実は、Androidスマホならキーボードを自由に変更できるんです。アプリを追加したり、配列を切り替えたり、見た目をカスタマイズしたりと、自分好みのキーボードで快適に文字入力ができますよ。

この記事では、Androidのキーボード変更方法を基本から丁寧に解説していきます。

Androidキーボードの基本知識
現在使っているキーボードを確認する方法
キーボードアプリを変更する方法
キーボード配列の変更方法
おすすめのキーボードアプリ6選
キーボードのカスタマイズ方法
よくある設定とカスタマイズTips
キーボード変更でよくあるトラブルと解決法
まとめ

Androidキーボードの基本知識

まずは、Androidのキーボードについて基本的なことを知っておきましょう。

キーボードアプリとは？

Androidで文字を入力するときに表示される画面キーボードは、実は専用のアプリが動作しているんです。これを「キーボードアプリ」または「IME(Input Method Editor)」と呼びます。

標準キーボードは機種によって違う

スマホを買ったときから入っているキーボードは、メーカーや機種によって異なります。

Google Pixel → Gboard(Googleのキーボード)
Galaxy → Galaxyキーボード(Samsung製)
AQUOS → S-Shoin(シャープ製)またはGboard
Xperia → POBox Plus(ソニー製)またはGboard

最近のAndroidスマホでは、Gboardが標準になっていることが多いですね。

キーボードは変更・追加できる

Androidの大きな魅力は、自由にキーボードを変更できることです。Google Playストアからお気に入りのキーボードアプリをダウンロードして、自分好みにカスタマイズできます。

現在使っているキーボードを確認する方法

まずは、今使っているキーボードアプリを確認してみましょう。

確認手順

「設定」アプリを開く
「システム」をタップする
「言語と入力」を選択する
「画面上のキーボード」または「仮想キーボード」をタップする

ここに表示されているのが、現在インストールされているキーボードアプリです。有効になっているものが使用中のキーボードになります。

機種によって設定場所が違う

Androidは機種によって設定メニューの場所が少し異なることがあります。

Galaxy シリーズ:
設定 → 一般管理 → キーボードリストとデフォルト

OPPO シリーズ:
設定 → その他の設定 → キーボードと入力方法

見つからない場合は、設定アプリの検索機能で「キーボード」と入力してみてください。

キーボードアプリを変更する方法

別のキーボードアプリに切り替える手順を説明します。

新しいキーボードアプリをインストールする

Step 1: Google Playストアでキーボードアプリを探す

Google Playストアを開く
検索窓に「キーボード」と入力する
好きなキーボードアプリを選ぶ
「インストール」をタップする

人気のキーボードアプリについては後で詳しく紹介しますね。

Step 2: キーボードアプリを有効化する

インストールしただけでは使えません。有効化する作業が必要です。

「設定」アプリを開く
「システム」→「言語と入力」を選択する
「画面上のキーボード」をタップする
「キーボードを管理」または「+キーボードを管理」を選択する
使いたいキーボードのスイッチをオンにする
注意メッセージが表示されたら内容を確認して「OK」をタップする

これでキーボードアプリが有効化されました。

注意メッセージについて

キーボードアプリを有効化するとき、「このアプリは入力内容を収集する可能性があります」といった警告が表示されることがあります。

これは、キーボードアプリが入力した文字を学習して予測変換の精度を上げるためです。信頼できる開発元のアプリなら問題ありませんが、不安な場合は有名どころのアプリを選ぶと安心ですよ。

キーボードを切り替える方法

有効化したキーボードに実際に切り替えてみましょう。

方法1: キーボードアイコンから切り替え(簡単)

メモ帳やLINEなど、文字入力ができるアプリを開く
文字入力画面を表示させる
キーボードの右下または左下にある「キーボードアイコン」(キーボードの絵)をタップする
使いたいキーボードを選択する

これが一番簡単で素早い方法です。

方法2: 設定アプリから変更する

「設定」→「システム」→「言語と入力」を開く
「画面上のキーボード」をタップする
「キーボードを管理」を選択する
使いたいキーボードをオンにして、使わないキーボードをオフにする

複数のキーボードを使い分ける

いくつかのキーボードを有効にしておいて、用途に応じて切り替えることもできます。

例えば、普段はGboardを使って、絵文字を送るときだけSimejiに切り替える、といった使い方ができるんですよ。

切り替えは先ほど説明したキーボードアイコンから瞬時にできます。

キーボード配列の変更方法

同じキーボードアプリでも、配列(レイアウト)を変更できます。

2つの主な配列

12キー(テンキー)配列:
「あ、か、さ、た、な…」と12個のキーが並んだ配列です。フリック入力に最適で、スマホならではの入力方法ですね。

QWERTY(クワーティー)配列:
パソコンのキーボードと同じ配列です。ローマ字入力に慣れている人におすすめです。

Gboardでの配列変更方法

日本語は12キー、英字はQWERTYにする設定

文字入力画面を開く
キーボード上部の歯車マーク(設定)をタップする
「言語」を選択する
「日本語」をタップする
「12キー」にチェックが入っていることを確認する
「英字入力はQWERTY」のスイッチをオンにする
「完了」をタップする

これで、日本語入力のときは12キー、英字入力のときはQWERTYに自動で切り替わります。

日本語も英語もQWERTYにする設定

ローマ字入力が好きな人向けです。

キーボード上部の設定アイコンをタップする
「言語」→「日本語」を選択する
「12キー」のチェックを外す
「QWERTY」にチェックを入れる
「完了」をタップする

Galaxyキーボードでの配列変更方法

文字入力画面を開く
キーボード上部の設定アイコンをタップする
「言語とタイプ」を選択する
「日本語」をタップして「テンキーフリック」に設定する
「English」をタップして「QWERTY」に設定する

入力中にサッと切り替える方法

多くのキーボードアプリでは、「あa1」や「あA1」といったキーをタップすることで、日本語入力・英字入力・数字入力を素早く切り替えられます。

キーボードの左下あたりにあることが多いので、探してみてください。

キーボードのカスタマイズ方法

キーボードは細かくカスタマイズできます。Gboardを例に説明しますね。

テーマ・デザインの変更

背景色や画像を変更する

キーボード上の設定アイコンをタップする
「テーマ」を選択する
好きなデザインを選ぶ

または、スマホ本体の設定から変更できます。

「設定」→「システム」→「言語と入力」を開く
「仮想キーボード」→「Gboard」を選択する
「テーマ」をタップする
お気に入りのテーマを選ぶ

自分の写真を背景にする

「テーマ」画面で右上の「+」をタップする
「マイテーマ」を選択する
使いたい写真を選ぶ
明るさを調整する
「完了」をタップする

ペットや好きなキャラクターの写真を背景にすると、文字入力が楽しくなりますよ。

キーボードの高さ・サイズを変更する

高さを調整する

Gboardの設定を開く
「設定」→「キーボードの高さ」を選択する
5段階から好きな高さを選ぶ

指が大きい人は高めに、小さい人は低めに設定するといいですね。

片手モードで使いやすく

大画面スマホで片手入力が難しい場合は、片手モードが便利です。

キーボード上部のメニューアイコンをタップする
「片手モード」を選択する
左手用か右手用を選ぶ

キーボードが小さくなって、利き手側に寄ります。

数字キーを常に表示する

いちいち数字画面に切り替えるのが面倒な人向けです。

Gboardの設定を開く
「設定」→「数字」を選択する
「数字行」をオンにする

キーボードの一番上に数字キーが常に表示されるようになります。

キーボード音・バイブレーションの設定

タップ音を設定する

Gboardの設定を開く
「設定」→「操作音」を選択する
音量を調整する(オフにすることも可能)

振動を設定する

Gboardの設定を開く
「設定」→「キーを押したときの振動」を選択する
振動の強さを調整する

音と振動は好みが分かれるので、自分に合った設定を見つけましょう。

長押し入力の時間を調整する

記号を入力するときに文字キーを長押ししますが、その反応時間を調整できます。

Gboardの設定を開く
「設定」→「長押しの時間」を選択する
短め・標準・長めから選ぶ

デフォルトは300msですが、200msくらいにすると素早く記号入力できますよ。

よくある設定とカスタマイズTips

特殊記号を素早く入力する

「長押しで記号を表示」機能をオンにすると、文字キーの右上に小さく記号が表示されます。

Gboardの設定を開く
「設定」→「長押しで記号を表示」をオンにする

これで、例えば「a」キーを長押しすると「@」が入力できます。

フリック入力の感度を調整する

フリック入力がうまくいかない場合は、フリック感度を調整してみましょう。

Gboardの設定を開く
「設定」→「フリック感度」を選択する
感度を調整する

音声入力を活用する

長文を入力するときは音声入力が便利です。

キーボード上部のマイクアイコンをタップする
話しかける
自動で文字に変換される

Gboardの音声入力は精度が高いので、メッセージの返信などに活用できますよ。

手書き入力で読めない漢字を入力する

読み方がわからない漢字は手書き入力が便利です。

Gboardの設定から「言語」を開く
「日本語」を選択する
「手書き入力」にチェックを入れる
キーボード上の言語切り替えキーから手書き入力を選ぶ

画面に指で書けば、候補が表示されます。

キーボード変更でよくあるトラブルと解決法

キーボードが切り替わらない

キーボードアプリが正しく有効化されているか確認する
スマホを再起動してみる
キーボードアプリを一度アンインストールして再インストールする

キーボードアイコンが表示されない

「設定」→「システム」→「言語と入力」を開く
「画面上のキーボード」で複数のキーボードが有効になっているか確認する
有効化されているキーボードが1つだけだとアイコンが表示されないので、もう1つキーボードを有効にする

フリック入力ができない

キーボードの設定でフリック入力がオンになっているか確認する
12キー配列になっているか確認する(QWERTY配列ではフリックできません)

予測変換が表示されない

キーボードの設定で予測変換機能がオンになっているか確認する
キャッシュデータを削除してみる
キーボードアプリを最新版に更新する

キーボードの動作が重い

キャッシュデータを削除する
使っていないキーボードアプリをアンインストールする
スマホのストレージ容量を確保する
スマホを再起動する

入力した文字が変換候補に出てこない

学習機能が働いていない可能性があります。

キーボードの設定で学習機能がオンになっているか確認する
プライベートモードやシークレットモードで入力していないか確認する

まとめ

Androidスマホのキーボード変更は、思っているよりも簡単にできます。

基本的な流れ:

Google Playストアから好きなキーボードアプリをインストールする
設定アプリでキーボードを有効化する
キーボードアイコンから切り替えて使う

配列の変更も自由自在:

12キー(テンキー)とQWERTY配列を切り替えられる
日本語と英語で別々の配列を設定できる
フリック入力やローマ字入力など、好みの入力方式を選べる

カスタマイズで快適に:

テーマやデザインを変更できる
キーボードの高さやサイズを調整できる
音声入力や手書き入力も活用できる
片手モードで大画面スマホでも使いやすい

人気のキーボードアプリとしては、Gboard、Simeji、ATOK、Fleksy、SwiftKeyなどがあります。無料で試せるものばかりなので、いろいろ使ってみて自分に合ったものを見つけるといいですよ。

キーボードは毎日使うものだからこそ、自分に合ったものを選ぶことが大切です。ちょっとした設定変更で、文字入力がぐっと快適になりますよ。

まずは気になるキーボードアプリをひとつダウンロードして、試してみてください!