「外出先でノートPCをネットに繋ぎたい!」 「タブレットにSIMカードが入ってないけどネットしたい」 「ポケットWi-Fi持ってないけど、スマホで代用できる?」
実は、あなたのAndroidスマホはポケットWi-Fi代わりになるんです!これを「インターネット共有」や「テザリング」と呼びます。
月額料金を払ってポケットWi-Fiを契約する必要はありません。手持ちのスマホで、ノートPCやタブレット、ゲーム機まで、最大10台の機器をインターネットに接続できます。
この記事では、Wi-Fi、Bluetooth、USBの3つの共有方法から、ギガを節約する裏技、キャリア別の料金まで、すべて解説します。5分後には、あなたのスマホが最強のモバイルルーターに変身しますよ!
インターネット共有(テザリング)とは?

スマホがWi-Fiルーターになる機能
テザリング = スマホの通信回線を他の機器に共有する機能
イメージ:
インターネット
↓ (4G/5G)
Androidスマホ(親機)
↓ (Wi-Fi/Bluetooth/USB)
PC・タブレット・ゲーム機(子機)
できること・できないこと
できること:
- 💻 ノートPCでインターネット
- 📱 タブレットでYouTube視聴
- 🎮 Nintendo Switchでオンライン対戦
- 📺 車載ナビの地図更新
- 👥 複数人で同時利用(最大10台程度)
できないこと:
- 📵 親機スマホでの同時通話(機種による)
- 🔋 長時間利用(バッテリー消費大)
- 📡 固定回線並みの安定性
3つの共有方法の特徴
方法 | Wi-Fi共有 | Bluetooth共有 | USB共有 |
---|---|---|---|
速度 | ⭐⭐⭐ 速い | ⭐ 遅い | ⭐⭐⭐ 速い |
バッテリー | ❌ 消費大 | ⭕ 省電力 | ⭕ 充電しながら |
同時接続 | 10台程度 | 1台 | 1台 |
設定 | 簡単 | やや複雑 | ケーブル必要 |
用途 | 一般的 | 省電力重視 | PC接続 |
方法1:Wi-Fiテザリング【最も一般的】
設定方法(Android 12以降)
Step 1:基本設定
- 設定アプリを開く
- 「ネットワークとインターネット」をタップ
- 「アクセスポイントとテザリング」を選択
- メーカーによって名称が異なる
- Samsung:「モバイルホットスポット」
- Xiaomi:「ポータブルホットスポット」
Step 2:Wi-Fiテザリングを有効化
- 「Wi-Fiアクセスポイント」をタップ
- スイッチをONにする
- 初回は自動的に設定画面が開く
Step 3:詳細設定
アクセスポイント名:Android_xxxx
↓ 変更推奨
MyPhone_WiFi(分かりやすい名前に)
セキュリティ:WPA2-Personal
↓ そのままでOK
パスワード:自動生成された文字列
↓ 変更推奨
覚えやすい8文字以上に
クイック設定パネルから起動
最速の起動方法:
- 画面上部から下にスワイプ(2回)
- 「アクセスポイント」タイルをタップ
- 長押しで詳細設定へ
タイルがない場合:
- 編集ボタン(鉛筆アイコン)
- 「アクセスポイント」を追加
- 完了
接続する側の設定
PC(Windows)の場合:
- タスクバーのWi-Fiアイコンをクリック
- スマホのアクセスポイント名を選択
- パスワードを入力
- 接続完了
タブレット/他のスマホ:
- 設定 → Wi-Fi
- ネットワーク一覧から選択
- パスワード入力
QRコードで簡単接続
Android 10以降の便利機能:
- テザリング設定画面
- 「QRコード」をタップ
- 接続したい機器でスキャン
- パスワード入力不要!
方法2:Bluetoothテザリング【省電力】
メリット・デメリット
メリット:
- ✅ バッテリー消費が少ない
- ✅ 常時接続に向いている
- ✅ セキュリティが高い
デメリット:
- ❌ 速度が遅い(最大3Mbps程度)
- ❌ 1台しか接続できない
- ❌ 初期設定がやや面倒
設定方法
親機(Android)側:
- 設定 → ネットワークとインターネット
- アクセスポイントとテザリング
- 「Bluetoothテザリング」をON
- Bluetooth設定でペアリング待機
子機(PC)側:
- Bluetoothをオン
- デバイスの追加
- Androidスマホを選択
- PINコード確認
- ペアリング完了
- ネットワーク接続で「Bluetooth PAN」を選択
向いている用途
おすすめシーン:
- 📧 メールチェック程度の軽い作業
- 💼 長時間のテキスト作業
- 🔋 バッテリーを節約したい時
- 📍 GPS情報の共有(カーナビ接続)
方法3:USBテザリング【最速・最安定】

必要なもの
ケーブルの種類:
- USB Type-C to Type-C(最新)
- USB Type-C to Type-A(一般的)
- Micro USB to Type-A(古い機種)
注意点:
- 充電専用ケーブルはNG
- データ転送対応ケーブルが必要
設定方法
Windows PCの場合:
- スマホとPCをUSBケーブルで接続
- スマホ側で「USBテザリング」をON
- PCが自動認識(ドライバインストール)
- ネットワーク接続完了
Macの場合:
- 追加ソフトが必要な場合あり
- 「HoRNDIS」などをインストール
- システム環境設定でネットワーク追加
メリット・デメリット
メリット:
- ⚡ 最速(USB 3.0なら超高速)
- 🔋 充電しながら使える
- 🔒 最もセキュア
- 📡 安定性抜群
デメリット:
- 🔌 ケーブルが必要
- 💻 PCのみ(タブレット不可の場合多い)
- 🚶 移動の自由度低い
データ通信量を節約する10の方法
1. データセーバーを活用
Android標準機能:
設定 → ネットワークとインターネット
→ データセーバー → ON
効果:バックグラウンド通信を制限
節約量:約30%削減
2. 画質設定を下げる
YouTube:
- 自動 → 360p or 480p
- 月間節約:約5GB
Netflix:
- 高画質 → 標準画質
- 月間節約:約10GB
3. 自動更新をOFF
要注意アプリ:
- Windows Update(設定で従量制課金接続に)
- アプリの自動更新
- クラウド同期(OneDrive、Google Drive)
- 写真の自動バックアップ
4. 広告ブロッカーを使用
効果:
- データ通信量:20-30%削減
- 表示速度向上
- バッテリー節約
5. テザリング専用の設定
親機側:
モバイルデータ使用量
→ 警告と制限を設定
→ 1日1GBで警告など
6. 時間制限を設ける
自動OFF機能:
- 10分間接続なしで自動OFF
- 設定で変更可能
7. 5GHz帯を使用
2.4GHz vs 5GHz:
- 5GHz:高速だが範囲狭い
- 近距離なら5GHz推奨
- 干渉も少ない
8. 不要な端末を切断
接続デバイス管理:
- テザリング設定
- 接続中のデバイス
- 不要なものをブロック
9. 省電力モードと併用
設定:
- バッテリーセーバーON
- 画面の明るさを下げる
- 不要なアプリを終了
10. 使用状況をモニタリング
確認方法:
設定 → ネットワークとインターネット
→ モバイルネットワーク
→ アプリのデータ使用量
キャリア別の料金とプラン

大手キャリア(2025年1月現在)
キャリア | 料金 | 条件 | 備考 |
---|---|---|---|
docomo | 無料 | 5Gギガホプレミア等 | 一部プラン有料 |
au | 無料〜550円/月 | プランによる | 使い放題MAX等は無料 |
SoftBank | 無料〜550円/月 | プランによる | メリハリ無制限は無料 |
楽天モバイル | 無料 | 全プラン | 制限なし |
格安SIM
会社 | テザリング | 料金 | 注意点 |
---|---|---|---|
ahamo | ○ | 無料 | 20GBまで |
povo | ○ | 無料 | トッピング次第 |
LINEMO | ○ | 無料 | プラン内容量まで |
UQモバイル | ○ | 無料 | 全プラン対応 |
Y!mobile | ○ | 無料 | 全プラン対応 |
mineo | ○ | 無料 | 速度制限あり |
IIJmio | ○ | 無料 | 全プラン対応 |
申し込みが必要な場合
確認方法:
- キャリアのマイページ
- オプションサービス
- テザリングオプション
- 申し込み状況確認
トラブルシューティング
テザリングできない時の対処法
1. 設定を確認
- モバイルデータがONか
- 機内モードがOFFか
- テザリングオプション契約済みか
2. APN設定を確認
設定 → ネットワークとインターネット
→ モバイルネットワーク → APN
→ キャリア指定のAPNを選択
3. 再起動
- スマホを再起動
- 接続する機器も再起動
- 再度接続を試みる
速度が遅い時の対処法
確認ポイント:
- 通信制限にかかっていないか
- 接続台数が多すぎないか
- 電波状況は良好か
- 省電力モードになっていないか
改善方法:
- 不要なアプリを終了
- 接続を5GHz帯に変更
- 場所を移動(窓際など)
- USBテザリングに切り替え
バッテリーが持たない
対策:
- 充電しながら使用
- モバイルバッテリー使用
- USBテザリングに切り替え
- 省電力設定
- 画面OFF時間を短く
- 不要な機能OFF
- 接続台数を減らす
- 時間を区切る
- 必要な時だけON
- タイマー設定活用
セキュリティ対策
必須のセキュリティ設定
1. 強固なパスワード
- 最低8文字以上
- 英数字記号混在
- 定期的に変更
2. WPA3を選択(対応機種)
- 最新の暗号化方式
- WPA2でも可
3. MACアドレスフィルタリング
- 特定の機器のみ接続許可
- 上級者向け設定
公共の場での注意点
リスク:
- 📡 電波の傍受
- 👀 画面の覗き見
- 🔓 不正アクセス
対策:
- SSIDを隠す(ステルス設定)
- 使用後は必ずOFF
- 接続デバイスを確認
便利な活用シーン

1. 在宅ワーク・テレワーク
バックアップ回線として:
- 光回線の障害時
- 外出先での急な仕事
- Web会議の緊急対応
2. 旅行・出張
ホテルのWi-Fiより安全:
- 自分専用の回線
- 速度も安定
- セキュリティ面で安心
3. 車内エンターテイメント
長距離ドライブで:
- 子供のタブレット接続
- 車載モニターでYouTube
- Nintendo Switchオンライン
4. 災害時の通信手段
緊急時の情報収集:
- 家族間の連絡
- 災害情報の確認
- 避難所でのネット環境
よくある質問
Q1:テザリング中に電話はできる?
A: 機種とキャリアによります:
- 5G/4G VoLTE対応:通話可能(ほとんどの最新機種)
- 3G回線:通話中はテザリング中断
- 心配なら事前にテスト推奨
Q2:何台まで同時接続できる?
A:
- Wi-Fi:5〜10台(機種による)
- Bluetooth:1台
- USB:1台
- 実用的には3〜4台が限界
Q3:海外でも使える?
A:
- 国際ローミング対応なら可能
- ただし高額請求に注意
- 現地SIMかポケットWi-Fi推奨
Q4:テザリングとポケットWi-Fiどっちがいい?
A: 用途による:
項目 | テザリング | ポケットWi-Fi |
---|---|---|
初期費用 | 0円 | 3,000円〜 |
月額 | 0円〜550円 | 3,000円〜 |
データ量 | スマホプラン内 | 無制限プランあり |
バッテリー | スマホ消費 | 独立 |
持ち物 | スマホのみ | +1台 |
Q5:通信速度はどのくらい?
A: 環境による:
- 5G エリア:100Mbps以上
- 4G エリア:10-50Mbps
- 混雑時:1-5Mbps
- 動画視聴には3Mbps以上必要
まとめ
Androidのインターネット共有(テザリング)、思った以上に便利でしたね!
今すぐ実践できる3ステップ:
- 🔧 設定を確認
- テザリングオプションの契約状況
- データ残量の確認
- パスワード設定
- 📱 用途で使い分け
- 速度重視 → Wi-Fi or USB
- バッテリー重視 → Bluetooth
- セキュリティ重視 → USB
- 💰 ギガを節約
- データセーバーON
- 自動更新OFF
- 使用量をモニタリング
ポケットWi-Fi不要! 多くの場合、スマホのテザリング機能で十分です。月額料金を節約しながら、必要な時にサッとネット環境を作れる。
ただし、ギガの使いすぎには要注意。動画視聴やアップデートは控えめに。上手に使えば、外出先でも快適なネット環境が手に入ります。
さあ、今すぐ設定して、あなたのAndroidスマホをモバイルルーターに変身させましょう!
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