「Androidのブラウザで動画を見る時、上下のバーが邪魔!」
「スマホの画面をもっと広く使いたい」
「全画面表示にする方法がわからない…」
スマホでWebサイトや動画を見ている時、画面上部のアドレスバーや下部のナビゲーションバーが気になることってありますよね。
この記事では、Androidのブラウザを全画面表示(フルスクリーン)にする方法を、初心者の方でもわかるように詳しく解説します。Chrome、Firefox、その他のブラウザに対応した複数の方法を紹介しますので、自分に合った方法を見つけてください。
全画面表示とは?基本を理解しよう

全画面表示(フルスクリーン)の意味
全画面表示とは、画面上部のステータスバー(時刻や電池残量など)や、画面下部のナビゲーションバー(戻るボタンやホームボタン)を隠して、コンテンツだけを画面いっぱいに表示するモードです。
英語では:
- Full Screen(フルスクリーン)
- Immersive Mode(没入モード)
全画面表示のメリット
1. 画面が広く使える
- より多くの情報を一度に見られる
- 動画や画像が大きく表示される
2. 集中できる
- 余計な情報が視界に入らない
- コンテンツに没入できる
3. 見やすくなる
- 文字が読みやすい
- ゲームや動画の迫力が増す
消えるバーの種類
ステータスバー(画面上部):
- 時計
- 電池残量
- Wi-Fi・モバイルデータのアイコン
- 通知アイコン
アドレスバー(ブラウザ上部):
- URLが表示される部分
- 戻る・進むボタン
- タブの切り替えボタン
ナビゲーションバー(画面下部):
- 戻るボタン
- ホームボタン
- タスク切り替えボタン
重要:Chromeの全画面表示について知っておくべきこと
Chrome標準機能では完全な全画面表示ができない
残念ながら、Android版Google Chromeには、ユーザーが手動で設定できる完全な全画面表示機能がありません。
Chromeでできること:
- スクロールするとアドレスバーが自動的に隠れる
- 動画再生時は全画面表示可能
Chromeでできないこと:
- 常時アドレスバーを完全に消す
- ステータスバーとナビゲーションバーを同時に消す(標準機能では)
でも安心してください!
工夫すれば、Chromeでも全画面表示は可能です。この記事では、複数の方法を紹介します。
方法1: ホーム画面に追加(PWA)【おすすめ・簡単】
最も簡単で安全な方法です。特定のWebサイトをアプリのように全画面で開けます。
この方法のメリット
- アプリ不要(Chrome標準機能)
- 安全
- ワンタップで全画面起動
- アドレスバーが完全に消える
この方法のデメリット
- ホーム画面に追加したサイトのみ有効
- サイトごとに設定が必要
- 別のサイトに移動すると通常表示に戻る
設定手順
ステップ1: 全画面表示したいサイトを開く
- Chromeアプリを開く
- 全画面で見たいWebサイトにアクセス
ステップ2: ホーム画面に追加
- 画面右上の「︙」(3点メニュー)をタップ
- 「ホーム画面に追加」を選択
ステップ3: ショートカットの名前を決める
- ショートカット名を入力(そのままでもOK)
- 「追加」をタップ
ステップ4: 配置を確認
- ホーム画面にアイコンが追加される
- 場所を移動したい場合は長押しでドラッグ
ステップ5: 全画面で開く
- ホーム画面のアイコンをタップ
- サイトが全画面で開く!
使い方のコツ
よく使うサイトを追加:
- YouTube
- Netflix
- ニュースサイト
- お気に入りのブログ
複数追加もOK:
ホーム画面に何個でも追加できます。フォルダにまとめれば整理整頓も簡単。
方法2: 全画面ブラウザアプリを使う【手軽】
全画面表示専用のブラウザアプリを使う方法です。
おすすめアプリ
1. 全画面ブラウザ(シンプル版)
特徴:
- 起動すると即全画面
- 超シンプル設計
- アプリ容量が軽い
- 無料
メリット:
- 設定不要ですぐ使える
- サブブラウザに最適
デメリット:
- 複数タブ機能なし
- 基本機能のみ
ダウンロード:
Google Playストアで「全画面ブラウザ」を検索
2. Firefox + Full Screen拡張機能
特徴:
- Firefox用の拡張機能
- ワンタップで全画面切り替え
- 動画も全画面対応
設定方法:
- Firefoxをインストール
- アドオン「Full Screen for Firefox」を追加
- ツールバーにボタンが追加される
- ボタンをタップで全画面切り替え
全画面ブラウザアプリの使い方
基本の流れ:
- アプリをインストール
- アプリを起動
- URLを入力またはブックマークから選択
- 自動的に全画面表示
全画面を解除したい時:
- 画面上部から下にスワイプ
- ステータスバーとナビゲーションバーが表示される
方法3: Fullscreen Immersiveアプリ【中級者向け】

システム全体で全画面表示を制御できるアプリです。
特徴
- Chromeを含む任意のアプリで全画面表示可能
- アプリごとに設定できる
- ステータスバーとナビゲーションバーを消せる
注意点
メリット:
- 柔軟な設定
- 多くのアプリに対応
- 通知領域から簡単にオン・オフ
デメリット:
- 広告あり(有料版で削除可能)
- 完全なアドレスバー非表示はできない場合がある
- 設定が少し複雑
使い方
ステップ1: インストール
- Google Playストアで「Fullscreen Immersive」を検索
- アプリをダウンロード・インストール
ステップ2: 初期設定
- アプリを起動
- 必要な権限を許可
ステップ3: アプリを選択
- 全画面表示にしたいアプリ(Chrome等)を選択
- 「有効」にする
ステップ4: 使用開始
- 選択したアプリを起動すると自動的に全画面表示
- 通知領域のアイコンからオン・オフ切り替え可能
方法4: Immersive Settings【上級者向け・要PC】
完全な全画面表示が可能ですが、パソコンでのADBコマンド操作が必要です。
特徴
メリット:
- 完璧な全画面表示
- アプリごとに細かく設定
- 広告なし
デメリット:
- 初期設定が複雑
- パソコンが必要
- ADBコマンドの知識が必要
必要なもの
- パソコン(Windows/Mac/Linux)
- USBケーブル
- Android端末の開発者向けオプションを有効化
設定手順(概要)
この方法は上級者向けのため、詳細は省略しますが、大まかな流れは以下の通りです。
- Android端末で開発者向けオプションを有効化
- USBデバッグをオン
- パソコンにADB環境を構築
- Immersive Settingsアプリをインストール
- ADBコマンドで権限を付与
- アプリで全画面設定
注意:
アンインストール時は必ず設定をデフォルトに戻してから!
方法5: JavaScriptブックマークレット【技術者向け】
プログラミングの知識がある方向けの方法です。
仕組み
JavaScriptのFullscreen APIを使って、Webページを全画面表示にします。
手順
- Chromeでブックマークを作成
- URLの代わりにJavaScriptコードを入力
- ブックマークをタップで全画面化
制限:
- ページごとに実行が必要
- リロードすると解除される
- サイトによっては動作しない
ブラウザ別の全画面表示方法
Google Chrome
標準機能:
- スクロールでアドレスバーが隠れる
- 動画は全画面再生可能
全画面表示方法:
- 方法1: ホーム画面に追加(おすすめ)
- 方法3: Fullscreen Immersiveアプリ
- 方法4: Immersive Settings(上級者)
Firefox
標準機能:
- スクロールでツールバーが隠れる
- アドオン対応
全画面表示方法:
- 拡張機能「Full Screen for Firefox」を使用
- ワンタップで切り替え可能
- 動画も全画面対応
Microsoft Edge
標準機能:
- Chromeと同様
全画面表示方法:
- 方法1: ホーム画面に追加
- 方法3: Fullscreen Immersiveアプリ
専用全画面ブラウザ
おすすめアプリ:
- 全画面ブラウザ(シンプル版)
- 全画面ブラウザ セカンド
特徴:
- インストールするだけ
- 設定不要
- 起動時から全画面
動画を全画面で見る方法
YouTube
手順:
- YouTubeアプリまたはブラウザで動画を開く
- 動画をタップ
- 右下の全画面アイコン(□)をタップ
これで動画が全画面表示されます。
Netflix・Amazon Prime Video
手順:
- 各アプリで動画を再生
- 自動的に横向き全画面表示
- 画面タップでコントロールを表示・非表示
ブラウザで動画を全画面表示
HTML5動画の場合:
- 動画を長押し
- 「全画面表示」を選択
または
- 動画プレーヤーの全画面ボタンをタップ
機種別の設定
Google Pixel
Pixel 3a XL以降の機種では、ナビゲーションバーをジェスチャーナビゲーションに変更できます。
設定方法:
- 設定→システム→ジェスチャー
- 「システムナビゲーション」をタップ
- 「ジェスチャーナビゲーション」を選択
これでナビゲーションバーが見えなくなります。
Samsung Galaxy
Game Launcher機能:
ゲームや動画を全画面で楽しめる機能があります。
設定方法:
- 設定→高度な機能→Game Launcher
- ゲームまたはアプリを追加
Xperia
設定→ディスプレイ:
一部機種では、全画面表示の設定項目があります。
取扱説明書で確認してください。
全画面表示がうまくいかない時の対処法

問題1: 全画面表示してもすぐ解除される
原因と対処法:
原因1: 通知が来ている
- 通知をスワイプして消す
- またはマナーモードにする
原因2: アプリの仕様
- サイトやアプリが全画面表示に対応していない
- 別の方法を試す
原因3: 文字入力をした
- 文字入力後は一度ホームボタンを押す
- アプリを再度開くと全画面に戻る
問題2: ステータスバーだけ消えない
対処法:
- Fullscreen Immersiveでステータスバーも非表示に設定
- またはImmersive Settingsを使用(上級者向け)
問題3: ナビゲーションバーが消えない
対処法:
方法1: ジェスチャーナビゲーションに変更
- 設定→システム→ジェスチャー
- システムナビゲーション
- ジェスチャーナビゲーション
方法2: アプリを使う
- Fullscreen Immersive
- Immersive Settings
問題4: ホーム画面に追加しても全画面にならない
対処法:
- サイトがPWA対応か確認
- Chromeを最新版にアップデート
- 一度削除して再度追加
- 別の方法を試す
全画面表示使用時の注意点
1. 通知が見えなくなる
全画面表示中は、ステータスバーが隠れるため通知が見えません。
対策:
- 重要な連絡を待っている時は通常表示
- 定期的に全画面を解除して確認
- 通知音やバイブレーションを有効に
2. バッテリー残量がわからない
ステータスバーが隠れると、電池残量が表示されません。
対策:
- 事前に充電しておく
- 定期的に確認
- バッテリー低下の通知音を有効に
3. 操作が難しくなる場合がある
ナビゲーションバーが消えると、戻るボタンなどが使えなくなります。
対策:
- ジェスチャーナビゲーションを覚える
- 画面上部からスワイプでバーを表示
- アプリ内の戻るボタンを使う
4. サイトによっては表示が崩れる
一部のWebサイトは全画面表示に対応していません。
対策:
- 通常表示に戻す
- 別のブラウザを試す
- PC版サイトを表示
全画面表示を解除する方法
ホーム画面に追加した場合
方法1: 通常のChromeで開く
- Chromeアプリから同じURLにアクセス
方法2: ショートカットを削除
- ホーム画面のアイコンを長押し
- 「削除」または「アンインストール」
アプリを使っている場合
Fullscreen Immersive:
- 通知領域のアイコンをタップ
- オフに切り替え
または
- アプリを開く
- 設定を無効化
全画面ブラウザ:
- 画面上部から下にスワイプ
- ナビゲーションバーとステータスバーが表示される
システム設定の場合
ジェスチャーナビゲーション解除:
- 設定→システム→ジェスチャー
- システムナビゲーション
- 「3ボタンナビゲーション」を選択
よくある質問(Q&A)
Q1: Chromeで常に全画面表示はできないの?
A: 標準機能では難しいです。
Chromeの標準機能では完全な全画面表示設定はありません。ただし、「ホーム画面に追加」や専用アプリを使えば、実質的に全画面表示が可能です。
Q2: 全画面表示中に戻るボタンはどうするの?
A: いくつか方法があります。
- ジェスチャーナビゲーション:画面端からスワイプ
- 画面上部からスワイプ:バーを一時表示
- アプリ内の戻るボタンを使う
Q3: YouTubeを全画面表示できない
A: アプリの全画面ボタンを使ってください。
YouTube動画は、プレーヤー右下の全画面アイコン(□)をタップすれば全画面表示できます。
Q4: 全画面表示中に通知を確認する方法は?
A: 画面上部から下にスワイプしてください。
一時的にステータスバーと通知パネルが表示されます。
Q5: 全画面表示でバッテリーは減りやすい?
A: ほとんど変わりません。
全画面表示自体でバッテリー消費が増えることはありません。ただし、動画視聴やゲームは電力を消費します。
Q6: タブレットでも同じ方法で全画面表示できる?
A: はい、できます。
Androidタブレットでも同じ方法が使えます。大画面でより効果的です。
Q7: 全画面表示すると画質は変わる?
A: 画質は変わりません。
全画面表示は表示領域を広げるだけで、画質には影響しません。
Q8: 複数のブラウザで全画面表示を使い分けられる?
A: はい、できます。
例えば、Chromeは通常表示、全画面ブラウザアプリは動画視聴用など、用途に応じて使い分けられます。
おすすめの使い分け

動画視聴
おすすめ方法:
- YouTubeアプリの全画面機能
- Netflix/Prime Videoアプリ
理由:
アプリの全画面機能が最も安定しています。
Webサイト閲覧(特定サイト)
おすすめ方法:
- 方法1: ホーム画面に追加
理由:
設定が簡単で、ワンタップで起動できます。
Webサイト閲覧(いろいろなサイト)
おすすめ方法:
- 全画面ブラウザアプリ
理由:
どんなサイトでも全画面表示できます。
ゲーム
おすすめ方法:
- ゲームアプリの全画面機能
- Fullscreen Immersive
理由:
没入感が最大限に高まります。
読書・記事閲覧
おすすめ方法:
- 方法1: ホーム画面に追加
- 全画面ブラウザアプリ
理由:
文字が読みやすく、集中できます。
まとめ
Androidブラウザの全画面表示方法について、重要なポイントをまとめます。
5つの主な方法
1. ホーム画面に追加(おすすめ・初心者向け)
- 設定簡単
- 安全
- 特定サイト向け
2. 全画面ブラウザアプリ(おすすめ・手軽)
- インストールするだけ
- どんなサイトでもOK
- サブブラウザに最適
3. Fullscreen Immersiveアプリ(中級者向け)
- 柔軟な設定
- アプリごとに管理
- 広告あり
4. Immersive Settings(上級者向け)
- 完璧な全画面
- PC必要
- ADB操作
5. JavaScriptブックマークレット(技術者向け)
- プログラミング知識必要
- 柔軟性高い
初心者におすすめの方法
まずはこれを試して:
- ホーム画面に追加(方法1)
- 全画面ブラウザアプリ(方法2)
この2つなら設定も簡単で、すぐに使えます。
Chrome標準機能では完全な全画面表示ができない
これを覚えておいてください。でも、工夫すれば全画面表示は十分可能です。
用途に応じて使い分けよう
- 動画視聴:アプリの全画面機能
- 特定サイト:ホーム画面に追加
- 色々なサイト:全画面ブラウザアプリ
注意点
- 通知が見えなくなる
- バッテリー残量が見えない
- 戻るボタンが使いにくい
- サイトによっては崩れる
これらを理解した上で、快適に全画面表示を活用してください。
Androidブラウザの全画面表示を使いこなせば、動画も記事も今まで以上に快適に楽しめます。この記事を参考に、ぜひ試してみてくださいね!


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