「リンクをタップしたら、使いたくないブラウザが開いてしまう…」「デフォルトブラウザってどうやって変更するの?」
そんな悩みはありませんか?
Androidスマホでは、リンクをタップした際に自動的に開くブラウザを「デフォルトブラウザ」として設定できます。今回は、デフォルトブラウザの設定方法から、2024年12月18日に施行された新法で表示されるようになった選択画面、おすすめのブラウザまで、わかりやすく解説します。
デフォルトブラウザとは?基本を理解しよう

まず、デフォルトブラウザの基本から押さえておきましょう。
デフォルトブラウザの意味
デフォルトブラウザとは、リンクをタップした際に「自動的に開くブラウザ」のことです。
例えば、LINEやTwitter、メールアプリなどでウェブサイトのリンクをタップすると、設定されたブラウザが自動的に起動します。
複数のブラウザアプリをインストールしている場合でも、デフォルトに設定したブラウザが優先的に使われます。
なぜデフォルトブラウザの設定が必要?
使いやすいブラウザで統一できる
お気に入りのブラウザをデフォルトに設定すれば、いちいち「どのアプリで開くか」を選ぶ手間が省けます。
ブックマークや履歴を一元管理
同じブラウザを使い続けることで、ブックマークや閲覧履歴が一箇所にまとまって便利です。
セキュリティやプライバシーの向上
プライバシー重視のブラウザをデフォルトに設定すれば、すべてのリンクをそのブラウザで安全に開けます。
Android標準ブラウザとは?
「Android標準ブラウザ」という言葉には、2つの意味があるので注意が必要です。
① Google Chromeのこと
現在のAndroid端末には、ほとんどの場合「Google Chrome」がプリインストールされています。これを「標準ブラウザ」と呼ぶことがあります。
② 古いAndroidの「ブラウザ」アプリ
Android 4.4(KitKat)以前の端末には、「ブラウザ」という名前のアプリが標準搭載されていました。地球儀のアイコンが特徴です。
ただし、このブラウザはすでに開発・メンテナンスが終了しており、セキュリティ面で非常に危険です。絶対に使わないでください。
【2024年12月18日施行】新法によるブラウザ選択画面
2024年12月18日から、日本のAndroidユーザーに重要な変更がありました。
スマホ新法とは
「スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律」が施行されました。
この法律により、Androidスマホの初期設定時や特定のタイミングで、ブラウザと検索サービスの選択画面が表示されるようになりました。
選択画面が表示されるタイミング
新規端末の初期設定時
新しいAndroidスマホを購入して初期設定を行う際、必ずブラウザと検索サービスの選択画面が表示されます。
既存端末でのアップデート後
既にAndroidを使っている人にも、ソフトウェアアップデート後に選択画面が表示されることがあります。
選択画面の操作方法
手順
- 選択画面が表示されたら「次へ」をタップ
- 使いたいブラウザを選択(右側にチェックマークが付く)
- 下向きの矢印ボタンをタップすると、各ブラウザの説明を読める
- 「デフォルトに設定」をタップ
- 続いて検索サービスも同様に選択
- 「デフォルトに設定」をタップして完了
スキップしたい場合
急いでいる場合は、画面を上にスワイプすると通常の画面に戻れます。
ただし、選択するまで通知が表示され続けるので、早めに設定することをおすすめします。
選択肢にないブラウザを使いたい場合
選択画面に表示されるのは、主要なブラウザに限られます。
もし普段使っているブラウザが選択肢にない場合は、一旦どれかを選択してから、後で設定から変更できます。
選択を変更したい場合
一度選択した後でも、いつでも変更可能です。
設定アプリから「デフォルトアプリ」→「ブラウザアプリ」と進めば、再度選び直せます。
【機種別】デフォルトブラウザの設定方法
デフォルトブラウザの設定方法は、Androidのバージョンや機種によって異なります。
主要な設定方法を解説します。
【最新版】Android 12以降の設定方法
Android 12以降の端末で最も一般的な手順です。
手順
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」または「アプリと通知」をタップ
- 「デフォルトアプリ」を選択
- 「ブラウザアプリ」をタップ
- 使いたいブラウザを選択
これで、選択したブラウザがデフォルトに設定されます。
Google Pixel(ピクセル)の設定方法
Pixelシリーズは、ほぼ標準的なAndroidの手順です。
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」をタップ
- 「デフォルトアプリ」を選択
- 「ブラウザアプリ」をタップ
- 希望のブラウザを選択
Samsung Galaxy(ギャラクシー)の設定方法
GalaxyシリーズはOne UIを使用しているため、手順が少し異なります。
方法1:設定アプリから
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」をタップ
- 右上のメニュー(︙)→「標準アプリを選択」
- 「ブラウザアプリ」を選択
- 使いたいブラウザをタップ
方法2:簡単な方法
- 設定アプリを開く
- 検索バーに「デフォルト」と入力
- 「デフォルトアプリ」が表示されるのでタップ
- 「ブラウザアプリ」から選択
Xperia(エクスペリア)の設定方法
Xperiaシリーズの設定手順です。
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリと通知」をタップ
- 「詳細設定」を展開
- 「デフォルトアプリ」を選択
- 「ブラウザアプリ」をタップ
- 希望のブラウザを選択
AQUOS(アクオス)の設定方法
AQUOSシリーズの手順です。
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリと通知」をタップ
- 「詳細設定」を開く
- 「デフォルトアプリ」を選択
- 「ブラウザアプリ」から選択
OPPO・OnePlus・Realmeの設定方法
ColorOS/OxygenOSを搭載した機種の手順です。
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ管理」または「アプリ」をタップ
- 右上のメニュー(︙)→「デフォルトアプリ」
- 「ブラウザ」を選択
- 使いたいブラウザをタップ
Xiaomi・POCOの設定方法
MIUI/HyperOSを搭載した機種の手順です。
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」をタップ
- 「アプリを管理」を選択
- 右上のメニュー(︙)→「デフォルトアプリ」
- 「ブラウザ」から選択
HUAWEIの設定方法
EMUIを搭載した機種の手順です。
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」をタップ
- 「デフォルトアプリ」を選択
- 「ブラウザ」をタップ
- 希望のブラウザを選択
【古いバージョン】Android 5〜6の設定方法

古いAndroidバージョンでは、設定方法が異なります。
Android 6.0(Marshmallow)の場合
手順
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」を選択
- 右上のギアアイコン(⚙)をタップ
- 「詳細設定」を選択
- 「デフォルトアプリの設定」をタップ
- 「ブラウザ」を選択
- 使いたいブラウザをタップ
Android 5.x(Lollipop)の場合
Android 5.xでは、デフォルトブラウザが設定されていない場合、リンクをタップするたびに選択画面が表示されます。
デフォルトに設定する方法
- SNSやメールなどでリンクをタップ
- 「どのアプリで開くか」の選択画面が表示される
- 使いたいブラウザを選択
- 「常時」をタップ
これで、次回以降は自動的に同じブラウザが開きます。
デフォルト設定を解除する方法(Android 5.x)
一度「常時」で設定した後、変更したくなった場合:
- 「設定」アプリを開く
- 「アプリ」を選択
- 現在デフォルトに設定しているブラウザをタップ
- 「デフォルトで開く」を選択
- 「設定を消去」をタップ
これで、次回リンクをタップした際に再び選択画面が表示されます。
リンクをタップした際の動作を変更する
デフォルトブラウザ以外で開きたい場合もありますよね。
毎回選択画面を表示させる方法
Android 12以降では、基本的に必ずデフォルトブラウザを設定する必要があります。
ただし、「Choose Browser」や「Better Open With」などのアプリをデフォルトブラウザに設定すれば、リンクをタップするたびにブラウザを選べます。
アプリ内ブラウザとの使い分け
TwitterやFacebookなどのSNSアプリは、独自の「アプリ内ブラウザ」でリンクを開くことがあります。
この場合、アプリ内ブラウザからメニューを開いて「ブラウザで開く」を選ぶと、デフォルトブラウザで開き直せます。
Chrome以外のブラウザでも「開く」オプションを表示
Twitterなどで「Chromeで開く」ではなく「ブラウザで開く」と表示されるようになります。
これは、デフォルトブラウザに設定したブラウザで開くという意味です。
おすすめのAndroidブラウザ7選
どのブラウザをデフォルトにすべきか迷っている人のために、おすすめを紹介します。
1. Google Chrome(最も標準的)
特徴
- Googleの公式ブラウザ
- ほとんどのAndroid端末にプリインストール
- Googleアカウントで同期可能(ブックマーク、履歴、パスワードなど)
- パソコン版Chromeとの連携が便利
こんな人におすすめ
- Googleサービスをよく使う
- パソコンでもChromeを使っている
- 特にこだわりがなく、標準的なブラウザが欲しい
デメリット
- 広告ブロッカーは標準では非搭載
- プライバシー面でGoogleにデータが送られる
2. Firefox(カスタマイズ重視)
特徴
- Mozillaが開発するオープンソースブラウザ
- 豊富なアドオン(拡張機能)に対応
- プライバシー保護機能が充実
- トラッキング防止機能あり
こんな人におすすめ
- ブラウザをカスタマイズしたい
- プライバシーを重視したい
- パソコンでもFirefoxを使っている
デメリット
- Chromeと比べて若干動作が重いことがある
- 一部のサイトで表示が崩れることがまれにある
3. Brave(プライバシー最強)
特徴
- 広告ブロッカーが標準搭載
- トラッカーを自動的にブロック
- 広告を見ることで仮想通貨(BAT)を獲得できる
- プライバシー重視の設計
こんな人におすすめ
- 広告を見たくない
- プライバシーを最優先したい
- ページの読み込みを速くしたい
デメリット
- 広告ブロックで一部サイトが正常に動作しないことがある
- やや玄人向け
4. Microsoft Edge(Windows連携)
特徴
- Microsoftの公式ブラウザ
- Windows PCとの同期が便利
- リーディングリスト機能
- ショッピングアシスタント機能
こんな人におすすめ
- WindowsパソコンでEdgeを使っている
- Microsoft製品との連携を重視
- ニュース機能を使いたい
デメリット
- Chromeほど普及していない
- 独自機能が多くて初心者には複雑かも
5. Samsung Internet(Galaxyユーザー向け)
特徴
- Samsung製端末にプリインストール
- 広告ブロッカー対応(拡張機能で追加可能)
- ダークモード対応
- 動画アシスタント機能
こんな人におすすめ
- Galaxyスマホを使っている
- シンプルで使いやすいブラウザが欲しい
- Samsungアカウントでバックアップしたい
デメリット
- Galaxy以外では機能が制限されることがある
- 拡張機能の種類が少ない
6. Opera(データ節約重視)
特徴
- データ圧縮機能でパケット節約
- 無料VPN内蔵
- 広告ブロッカー搭載
- ニュースフィード機能
こんな人におすすめ
- データ通信量を節約したい
- VPNを使いたい
- 広告をブロックしたい
デメリット
- やや独特なUI
- 日本での知名度が低い
7. DuckDuckGo(匿名性重視)
特徴
- プライバシー保護に特化
- トラッキングを一切行わない
- 検索履歴を保存しない
- シンプルなUI
こんな人におすすめ
- 匿名で検索・閲覧したい
- Googleに情報を渡したくない
- シンプルなブラウザが好き
デメリット
- 機能がシンプルすぎる
- 便利機能は少なめ
デフォルトブラウザに関するよくある質問
デフォルトブラウザについて、よく寄せられる質問にお答えします。
デフォルトブラウザを設定しないとどうなる?
Android 12以降は必須
Android 12以降では、基本的に何らかのブラウザをデフォルトに設定する必要があります。
設定しないと、リンクをタップするたびに「どのアプリで開くか」を聞かれて面倒です。
複数のブラウザをインストールしても大丈夫?
問題ありません
何個でもブラウザアプリをインストールできます。
デフォルトに設定したブラウザが優先的に使われますが、他のブラウザも手動で起動して使えます。
デフォルトブラウザを変更したらブックマークは消える?
消えません
デフォルトブラウザを変更しても、各ブラウザのブックマークや履歴は保持されます。
ただし、ブラウザ間でブックマークを移行したい場合は、エクスポート/インポート機能を使う必要があります。
Chromeをアンインストールできない
プリインストールアプリは削除不可
多くのAndroid端末では、Chromeがシステムアプリとしてプリインストールされており、完全削除はできません。
ただし、「無効化」することは可能です:
- 設定 → アプリ → Chrome
- 「無効にする」をタップ
無効化すると、Chromeは使えなくなります。
デフォルトブラウザを「なし」に設定できる?
Android 12以降では不可
Android 12以降では、必ず何らかのブラウザをデフォルトに設定する必要があります。
「なし」という選択肢はありません。
どうしても毎回選びたい場合は、「Choose Browser」などのアプリを使いましょう。
iPhoneからAndroidに変えたらSafariは使える?
Safariは使えません
SafariはApple製品専用で、Android版は提供されていません。
ChromeやEdgeなど、他のブラウザを使いましょう。多くのブラウザはiPhoneとAndroid両方に対応しているので、ブックマークを同期できます。
ブラウザによって表示速度は違う?
はい、違います
ブラウザによって、ページの読み込み速度や動作の軽快さが異なります。
一般的に:
- Chrome:標準的な速度
- Brave:広告ブロックで高速
- Firefox:やや重いことがある
- Edge:Chromeと同等
使ってみて、自分に合ったものを選びましょう。
デフォルトブラウザの設定がリセットされることがある?
システムアップデート後に起こることがある
Androidのメジャーアップデート後、まれにデフォルト設定がリセットされることがあります。
また、ブラウザアプリをアンインストールして再インストールした場合も、設定し直す必要があります。
ブラウザ選びのポイント
どのブラウザをデフォルトにするか迷ったときの判断基準です。
速度重視なら
Brave または Chrome
広告ブロック付きのBraveは、広告を読み込まない分だけ高速です。標準的な速度ならChromeが安定しています。
プライバシー重視なら
Brave、Firefox、DuckDuckGo
トラッキング防止や広告ブロックが標準搭載されているブラウザを選びましょう。
他デバイスとの同期重視なら
Chrome、Edge、Firefox
パソコンやタブレットで同じブラウザを使っていれば、ブックマークやパスワードを同期できて便利です。
データ通信量を節約したいなら
Opera
データ圧縮機能で、モバイルデータ通信量を大幅に削減できます。
カスタマイズしたいなら
Firefox
豊富なアドオンで、自分好みにブラウザをカスタマイズできます。
まとめ
Androidのデフォルトブラウザ設定について解説しました。
デフォルトブラウザとは
- リンクをタップした際に自動的に開くブラウザ
- 複数インストールしていても、優先的に使われるブラウザを設定できる
2024年12月18日からの変更
- 新法により、ブラウザと検索サービスの選択画面が表示される
- 初期設定時やアップデート後に選択
- 後から変更も可能
設定方法(Android 12以降)
- 設定 → アプリ → デフォルトアプリ → ブラウザアプリ
おすすめブラウザ
- Chrome:標準的で使いやすい
- Brave:プライバシー重視&広告ブロック
- Firefox:カスタマイズ性が高い
- Edge:Windows連携が便利
よくある疑問
- デフォルト設定は何度でも変更可能
- 複数ブラウザのインストールOK
- Android 12以降は必ず設定が必要
デフォルトブラウザは、スマホの使い勝手に大きく影響します。自分の用途に合ったブラウザを選んで、快適なブラウジング環境を整えましょう。
「速度重視ならBrave、安定性ならChrome、プライバシーならFirefox」など、目的に応じて選ぶのがおすすめです。設定方法も簡単なので、ぜひ一度自分の好みのブラウザをデフォルトに設定してみてください。


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