お気に入りのCDをAndroidスマホで聴きたい!でも、どうやって取り込めばいいのか分からない…そんな悩みを持っていませんか?
サブスク音楽配信サービスが主流の今、CDプレーヤーを持っていない人も増えています。でも実は、手持ちのCDの音楽をスマホに入れる方法は意外と簡単なんです。
この記事では、パソコンを使う方法とパソコンなしで直接取り込む方法の両方を分かりやすく解説します。自分に合ったやり方を選んで、大切なCDコレクションをスマホで楽しみましょう。
パソコンなしでCDを取り込む方法

「パソコンを持っていない」「もっと手軽に取り込みたい」という人におすすめなのが、スマホ専用のCDドライブを使う方法です。
スマホ専用CDドライブとは?
スマホ専用CDドライブは、AndroidスマホとケーブルやWi-Fiで接続して、CDの音楽を直接スマホに取り込める機器のことです。パソコンを経由する必要がないので、誰でも簡単に使えます。
代表的な製品には次のようなものがあります。
- 専用アプリ「CDレコミュージック」を使用
- ケーブル接続モデルとWi-Fi接続モデルがある
- 60分のCD(約13曲)を約4分で取り込み可能
- 専用アプリ「ラクレコ」を使用
- Lightning、USB Type-C、Micro USBの3種類のケーブルが付属
- ワイヤレスモデルも選べる
取り込み手順
専用CDドライブを使った取り込み方法は、驚くほどシンプルです。
- 専用アプリをインストール
Google Playストアから「CDレコミュージック」や「ラクレコ」などの専用アプリをダウンロードします。無料でインストールできます。 - CDドライブとスマホを接続
ケーブルモデルの場合は付属のUSBケーブルで接続し、Wi-Fiモデルの場合はアプリの指示に従ってWi-Fi接続を行います。 - CDをセット
CDドライブにCDをセットします。ケーブルモデルの場合、電源アダプターも忘れずに接続しましょう。 - アプリで取り込み開始
専用アプリを起動して「CDを取り込む」をタップします。曲名やアーティスト名は自動で取得されるので、あとは待つだけです。 - 取り込み完了
取り込みが完了したら、すぐにスマホで音楽を楽しめます。
音質設定について
専用CDドライブでは、用途に応じて音質を選択できます。
- 高音質(FLAC、320kbps):CD音質そのまま楽しみたい場合
- 標準音質(256kbps):音質と容量のバランスが良い
- 容量節約(128kbps以下):たくさんの曲を保存したい場合
スマホの容量に余裕があるなら標準音質、容量を節約したいなら低めの音質を選ぶといいでしょう。
パソコンを使ってCDを取り込む方法
パソコンを持っている人は、こちらの方法も選べます。パソコンに音楽を保存しておけば、バックアップにもなるので安心です。
Windowsパソコンでの取り込み方法
Windows Media Playerという標準ソフトを使えば、追加でソフトをインストールする必要はありません。
ステップ1:CDをパソコンに取り込む
- CDをパソコンにセット
パソコンのCDドライブにCDを入れます。外付けCDドライブを使う場合は、USBで接続してからCDをセットしましょう。 - Windows Media Playerを起動
スタートメニューの検索ボックスに「Windows Media Player」と入力して起動します。 - 取り込み設定を確認
画面上部の「取り込みの設定」から「形式」を選び、「MP3」を選択します。MP3形式は、ほとんどのスマホやプレーヤーで再生できる汎用的な形式です。 - 音質を選択
「取り込みの設定」→「音質」で好みの音質を選びます。128kbpsなら容量節約、192kbps以上なら高音質です。 - CDの取り込み開始
取り込みたい曲にチェックが入っていることを確認し、「CDの取り込み」ボタンをクリックします。
取り込まれた音楽ファイルは、通常「PC」→「ミュージック」フォルダに保存されます。
ステップ2:音楽をスマホに転送
- スマホとパソコンをUSBケーブルで接続
普段充電に使っているケーブルでOKです。ただし、「充電専用」と書かれた安価なケーブルは、データ転送に対応していないことがあるので注意しましょう。 - ファイル転送モードに切り替え
スマホの画面上部から通知バーを下にスワイプし、USB接続の通知をタップします。「ファイル転送」または「MTP」モードを選択してください。 - パソコンでスマホのフォルダを開く
パソコンの「エクスプローラー」を開くと、接続したスマホが「PC」の下に表示されます。スマホ名をダブルクリックして開きましょう。 - Musicフォルダを探す
スマホ内の「内部ストレージ」または「SDカード」を開き、「Music」フォルダを探します。Musicフォルダがない場合は、自分で作成してください。 - 音楽ファイルをコピー
先ほどパソコンに取り込んだ音楽ファイルを、スマホのMusicフォルダにドラッグ&ドロップするか、コピー&ペーストします。 - 転送完了
ファイルの転送が終わったら、USBケーブルを外す前に「ハードウェアの安全な取り外し」を行いましょう。
Macパソコンでの取り込み方法
Macをお使いの場合は、標準アプリの「ミュージック」(以前のiTunes)を使います。
CDの取り込み
- CDをMacにセットし、「ミュージック」アプリを起動します
- CDのインポートを確認するメッセージが表示されたら「はい」を選択
- 必要に応じて、環境設定からMP3形式に変更できます
Androidスマホへの転送
Androidスマホの場合、「Android File Transfer」というアプリをあらかじめMacにインストールしておく必要があります。このアプリは無料で、Googleの公式サイトからダウンロードできます。
- Android File Transferをインストール
- スマホとMacをUSBケーブルで接続
- Android File Transferが自動で起動
- 取り込んだ音楽ファイルをスマホ内のMusicフォルダにドラッグ&ドロップ
音楽ファイル形式の基礎知識

CDを取り込む際に、いくつかの音楽ファイル形式から選ぶことになります。それぞれの特徴を知っておくと便利です。
MP3形式
最も一般的な音楽ファイル形式です。ファイルサイズが小さく、ほぼすべてのデバイスで再生できます。通常は128kbps〜320kbpsの音質で保存されます。
メリット:互換性が高い、ファイルサイズが小さい
デメリット:圧縮により多少音質が劣化する
AAC形式
MP3より新しい圧縮形式で、同じビットレートならMP3より高音質です。iPhoneで標準的に使われています。Androidでも再生可能です。
メリット:高音質、効率的な圧縮
デメリット:MP3ほど普及していない
FLAC形式
音質劣化がない「ロスレス圧縮」形式です。CD音質をそのまま保存できますが、ファイルサイズは大きくなります。
メリット:CD音質を完全に保存
デメリット:ファイルサイズが大きい
よくある質問
Q1. CDから取り込んだ音楽が見つからない
転送したはずの音楽が見つからない場合、以下を確認してください。
- スマホの「ファイルマネージャー」アプリで、Musicフォルダに音楽ファイルがあるか確認
- 音楽プレーヤーアプリを再起動、または「ライブラリを更新」を実行
- ファイルが正しく転送されているか、もう一度パソコンで確認
Q2. 曲名が表示されず「トラック1」などになってしまう
CDから取り込む際に曲情報(メタデータ)が取得できなかった可能性があります。
解決方法:
- パソコンで取り込む際、インターネットに接続していることを確認
- 専用CDドライブを使う場合、アプリ側で曲情報を編集できます
- 音楽管理ソフト(Windows Media Player、iTunes等)で手動で曲情報を入力
Q3. どのくらいの容量が必要?
音質設定により異なりますが、目安は以下の通りです。
- 128kbps(MP3):1枚のCD(約60分)で約60MB
- 192kbps(MP3):1枚のCDで約90MB
- 256kbps(AAC/MP3):1枚のCDで約120MB
- 320kbps(MP3):1枚のCDで約150MB
- FLAC(ロスレス):1枚のCDで約300〜400MB
スマホの空き容量を確認してから取り込むことをおすすめします。
Q4. 著作権は大丈夫?
個人で購入したCDを、自分自身や家族など限られた範囲で楽しむために複製することは、著作権法上認められています。
注意点:
- 友人に配ったり、インターネットで公開したりすることは違法です
- レンタルCDの場合も、個人利用の範囲内であれば取り込みは可能です
- 営利目的での使用は禁止されています
Q5. 機種変更した時はどうすればいい?
専用CDドライブを使っている場合:
- バックアップ機能を使って、USBメモリーやDVDメディアに保存
- 新しいスマホで専用アプリをインストールし、バックアップから復元
パソコンから転送した場合:
- パソコンに音楽ファイルが残っているので、新しいスマホに再度転送
- Googleドライブなどのクラウドサービスにアップロードしておくと便利
Q6. Bluetoothイヤホンで聴ける?
もちろん聴けます。CDから取り込んだ音楽も、ストリーミング音楽と同じように、Bluetoothイヤホンやスピーカーで楽しめます。
Q7. どの音楽プレーヤーアプリがおすすめ?
Androidには標準の音楽プレーヤーが入っていますが、より多機能なアプリもあります。
- スマホ標準の音楽プレーヤー:シンプルで使いやすい
- Poweramp:多機能で高音質、イコライザー付き
- VLC for Android:様々なファイル形式に対応
- CDレコミュージック(専用ドライブ使用時):歌詞表示やCD情報表示機能あり
自分の好みに合ったアプリを選びましょう。
まとめ
AndroidスマホにCDの音楽を取り込む方法は、主に2つあります。
パソコンなしで取り込む方法は、専用のCDドライブ(CDレコ、ラクレコなど)を使えば、スマホだけで完結します。パソコンを持っていない人や、もっと手軽に取り込みたい人に最適です。
パソコンを使って取り込む方法は、WindowsならWindows Media Player、MacならミュージックアプリでCDをリッピングし、USBケーブルでスマホに転送します。パソコンにバックアップを残せるのが利点です。
どちらの方法も、一度覚えてしまえば簡単に作業できます。サブスク配信されていないアーティストの音楽や、昔買った思い出のCDも、スマホに入れていつでも楽しめるようになりますよ。
大切なCDコレクションを、ぜひスマホで持ち歩きましょう!

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