Android端末を有線LAN接続する方法完全ガイド|必要な機器から設定まで

プログラミング・IT

「Wi-Fiが遅い」「接続が不安定でゲームが途中で切れる」「動画のダウンロードに時間がかかりすぎる」

こんな悩み、ありませんか?

実は、Androidスマホやタブレットも、パソコンのように有線LANで接続できるんです。
この記事では、Android端末を有線LAN接続する方法を、必要な機器から設定手順、トラブル対処法まで詳しく解説します。

スポンサーリンク
  1. Android端末で有線LAN接続って何?基本を理解しよう
    1. なぜ有線LAN接続が便利なの?
    2. こんな場面で活躍します
  2. 有線LAN接続に必要な機器を揃えよう
    1. 1. USB-LAN変換アダプタ(有線LANアダプタ)
    2. 2. LANケーブル(イーサネットケーブル)
    3. 3. あると便利なもの
  3. 対応機種の確認方法:自分のスマホは使える?
    1. 基本的な条件
    2. 対応確認の方法
    3. 確認された対応機種の例
  4. Android端末を有線LAN接続する手順
    1. 準備:他の通信をオフにする
    2. 基本の接続手順
    3. 機種別の追加設定
  5. うまく接続できない時の対処法
    1. 対処法1:アダプタの抜き差し
    2. 対処法2:スマホを再起動
    3. 対処法3:機内モードを確認
    4. 対処法4:LANケーブルを確認
    5. 対処法5:別のLANポートを試す
    6. 対処法6:アダプタとの相性を確認
    7. 対処法7:ネットワーク設定のリセット
  6. 有線LAN接続のメリットとデメリット
    1. メリット
    2. デメリット
  7. おすすめの使用シーン
    1. シーン1:ホテルや出張先
    2. シーン2:オンラインゲーム
    3. シーン3:大容量ファイルのダウンロード
    4. シーン4:自宅のWi-Fiが不安定
    5. シーン5:イーサネットテザリング
  8. よくある質問:有線LAN接続の疑問を解決
    1. Q1. すべてのAndroid端末で使えるの?
    2. Q2. 充電しながら使う方法はある?
    3. Q3. Wi-Fiより本当に速いの?
    4. Q4. 通話やSMSは使える?
    5. Q5. Wi-Fiと有線LANを同時に使える?
    6. Q6. テザリングと併用できる?
    7. Q7. ギガビット(1Gbps)の速度は出る?
  9. まとめ:有線LAN接続で快適なネット環境を手に入れよう

Android端末で有線LAN接続って何?基本を理解しよう

有線LAN接続とは、LANケーブル(イーサネットケーブル)を使って、端末を直接インターネットに接続する方法です。

パソコンなら当たり前のように使われていますが、実はAndroidスマホやタブレットでも使えるんですよ。

なぜ有線LAN接続が便利なの?

普段はWi-Fiやモバイルデータ通信を使っているのに、わざわざ有線接続する理由は何でしょうか?

有線LAN接続の3つのメリット:

  1. 通信が安定する
  • 電波の混信がないので、途切れにくい
  • 壁や障害物の影響を受けない
  • オンラインゲームで「ラグ」が減る
  1. 速度が速い場合が多い
  • Wi-Fiよりも2〜3倍速いことがある
  • 大容量ファイルのダウンロードがスムーズ
  • 動画の読み込み待ち時間が短くなる
  1. セキュリティが高い
  • 物理的にケーブルで繋がっているので、盗聴されにくい
  • フリーWi-Fiのリスクがない

こんな場面で活躍します

ホテルや出張先で:

ホテルのWi-Fiが弱くて繋がりにくい時、部屋に有線LANポートがあれば快適にネット接続できます。

ゲームや動画視聴で:

オンラインゲーム(原神、PUBGモバイル、TEPPENなど)をプレイする時、通信が安定するので「通信エラー」や「ラグ」が減ります。
大容量の動画やゲームをダウンロードする時も、Wi-Fiより圧倒的に速いです。

自宅のWi-Fiが不安定な時:

部屋によってWi-Fiの電波が弱い、家族がたくさん使っていて遅いという場合の解決策になります。

有線LAN接続に必要な機器を揃えよう

1. USB-LAN変換アダプタ(有線LANアダプタ)

これが最も重要なアイテムです。

Androidスマホには、パソコンのような「LANポート(RJ-45端子)」がありません。
そのため、USBポートをLANポートに変換するアダプタが必要になるんです。

選び方のポイント:

端子の種類を確認:

  • USB Type-C対応:最近のAndroidスマホ(2017年以降)はこちら
  • Micro USB対応:古い機種(2016年以前)はこちら

まず自分のスマホの充電端子の形を確認してください。

通信速度をチェック:

  • ギガビット対応(1000Mbps):おすすめ
  • 100Mbps対応:最低限これは必要

商品説明に「1000Mbps」「ギガビット対応」と書いてあるものを選びましょう。

チップセットを確認:

Android端末と相性が良いのは以下のチップセット:

  • Realtek RTL8152
  • ASIX AX88772A
  • ASIX AX88179

商品ページに記載されていることが多いので、チェックしてみてください。

価格の目安:

Amazonや家電量販店で、1,500円〜3,000円程度で購入できます。

2. LANケーブル(イーサネットケーブル)

ルーターと端末を繋ぐケーブルです。

規格を選ぶ:

  • CAT6A / CAT6E:おすすめ(高速で安定)
  • CAT5e:最低限これは必要

CAT7以上もありますが、一般家庭では過剰スペックなので必要ありません。

ケーブルの種類:

  • スタンダードタイプ(丸線):おすすめ(ノイズに強い)
  • フラットケーブル:見た目はスッキリだが、安定性で劣る

可能であれば丸線タイプを選びましょう。

長さ:

必要な長さ+余裕を持って選んでください。
一般的には1m、3m、5mあたりが使いやすいです。

3. あると便利なもの

USB-Cハブ(充電対応):

有線LAN接続中は充電できないという問題を解決できます。
充電ポートとLANポートが両方ついているハブを選べば、充電しながらネット接続できますよ。

ただし、価格は3,000円〜5,000円と少し高めです。

対応機種の確認方法:自分のスマホは使える?

「自分のAndroid端末は有線LAN接続できるの?」という疑問、ありますよね。

基本的な条件

Android OSのバージョン:

  • Android 6.0以降:多くの機種で対応
  • Android 11以降:ほぼ全ての機種で対応

USB OTG機能:

USB OTG(On-The-Go)という機能に対応している必要があります。
最近のスマホはほぼ全て対応していますが、一部の格安スマホでは非対応の場合があります。

対応確認の方法

方法1:設定メニューを確認

  1. 「設定」アプリを開く
  2. 「ネットワークとインターネット」を探す
  3. 「イーサネット」の項目があるか確認

※グレーアウト(灰色)になっていてもOKです。
項目自体が存在すれば、有線LAN接続に対応している可能性が高いです。

方法2:実際に試してみる

有線LANアダプタを購入して、実際に接続してみるのが最も確実です。
多くの家電量販店では返品対応もあるので、試してみて使えなければ返品することも可能です。

方法3:メーカーの公式情報を確認

メーカーの公式サイトやサポートに問い合わせるのも確実な方法です。

確認された対応機種の例

以下は実際に有線LAN接続できることが確認されている機種の例です。

Google Pixel シリーズ:

  • Pixel 3以降のほぼ全機種

Sony Xperia シリーズ:

  • Xperia 1シリーズ、5シリーズ、10シリーズ(一部機種を除く)
  • ※Xperia XZ1など一部の古い機種は非対応

Samsung Galaxy シリーズ:

  • Galaxy S8以降
  • Galaxy Note 8以降

AQUOS シリーズ:

  • AQUOS sense plus以降の多くの機種

その他のメーカー:

  • OPPO、Xiaomi、OnePlusなども多くの機種で対応

※ただし、同じシリーズでも機種によって異なる場合があります。

Android端末を有線LAN接続する手順

準備:他の通信をオフにする

有線LAN接続を使う前に、他の通信方法をオフにしておくのがおすすめです。

機内モードをオンにする(推奨):

  1. 画面上部から下にスワイプ
  2. 「機内モード」をタップしてオン

これで、モバイルデータ通信とWi-Fiが一度にオフになります。

個別にオフにする場合:

  • モバイルデータ通信をオフ
  • Wi-Fiをオフ

ただし、機内モードの方が手っ取り早いです。

基本の接続手順

手順1:有線LANアダプタを準備

有線LANアダプタにLANケーブルを接続します。

手順2:スマホに接続

有線LANアダプタをスマホのUSBポートに差し込みます。

手順3:自動認識を待つ

多くの場合、自動的に認識されてインターネットに接続されます。

手順4:接続確認

画面上部のステータスバーに「⇔」のようなアイコンが表示されれば、接続成功です。

機種別の追加設定

機種によっては、追加の設定が必要な場合があります。

OPPOの場合:

あらかじめOTG接続機能をオンにする必要があります。

  1. 「設定」→「その他の設定」
  2. 「OTG接続」をオンに

一部の古い機種の場合:

開発者向けオプションでUSB設定を変更する必要があります。

  1. 「設定」→「端末情報」→「ビルド番号」を7回連続タップ
  2. 「開発者向けオプション」が有効になる
  3. 「設定」→「システム」→「開発者向けオプション」
  4. 「USB設定の選択」→「RNDIS(USBイーサネット)」を選択

うまく接続できない時の対処法

対処法1:アダプタの抜き差し

まずは基本中の基本。
アダプタを一度抜いて、数秒待ってから再度差し込んでみてください。

対処法2:スマホを再起動

電源ボタンを長押しして、スマホを再起動してみましょう。
一時的な不具合が解消されることがあります。

対処法3:機内モードを確認

機内モードがオンになっていることを確認してください。
Wi-Fiやモバイルデータ通信がオンのままだと、有線LAN接続が優先されない場合があります。

対処法4:LANケーブルを確認

ケーブルの接続を確認:

  • ルーター側がしっかり差し込まれているか
  • アダプタ側がしっかり差し込まれているか
  • ケーブルが断線していないか

別のケーブルで試す:

可能であれば、別のLANケーブルで試してみてください。

対処法5:別のLANポートを試す

ルーターに複数のLANポートがある場合、別のポートに差し替えてみてください。

対処法6:アダプタとの相性を確認

使用しているアダプタが、お使いのAndroid端末に対応していない可能性があります。

チップセットを確認:

Android端末と相性が良いチップセット(Realtek RTL8152、ASIX AX88772Aなど)を搭載したアダプタを試してみてください。

対処法7:ネットワーク設定のリセット

それでもダメな場合は、ネットワーク設定をリセットしてみましょう。

  1. 「設定」→「システム」→「リセットオプション」
  2. 「Wi-Fi、モバイル、Bluetoothのリセット」を選択

※この操作を行うと、保存されているWi-Fiのパスワードなども削除されるので注意してください。

有線LAN接続のメリットとデメリット

メリット

1. 通信速度が速い

Wi-Fiと比較して、実測で2〜3倍速くなることもあります。

体感速度の比較例:

  • 大容量ゲーム(10GB)のダウンロード:Wi-Fiで2時間→有線で40分
  • 高画質動画のストリーミング:バッファリングなしでスムーズ
  • オンラインゲーム:ラグが大幅に減少

2. 接続が安定している

電波の混信や障害物の影響を受けないため、通信が途切れにくいです。

安定性が重要な場面:

  • オンライン会議やビデオ通話
  • オンラインゲーム(特に対戦ゲーム)
  • 重要なファイルのアップロード/ダウンロード

3. セキュリティが高い

物理的に接続されているため、無線通信よりも安全です。
フリーWi-Fiのリスク(盗聴、なりすまし)がありません。

4. 複数デバイスの影響を受けない

家族が同時にWi-Fiを使っていても、有線接続なら影響を受けません。

デメリット

1. 充電しながら使えない

これが最大のデメリットです。

Androidの仕組み上、USB端子を有線LAN接続に使っている間は、同じ端子で充電できません。

解決策:

  • 充電対応のUSB-Cハブを使う(追加費用3,000円〜)
  • 事前に充電しておく
  • 短時間の使用に限定する

2. 移動しながら使えない

ケーブルで繋がっているため、スマホを持って移動することができません。

3. ケーブルが邪魔

LANケーブルとアダプタが接続されているため、スマホの取り回しが悪くなります。
特にゲームをプレイする時は、少し違和感があるかもしれません。

4. 機種によっては使えない

全てのAndroid端末が対応しているわけではありません。
特に古い機種や一部のメーカーでは使えないことがあります。

5. 機器の購入費用がかかる

有線LANアダプタ(1,500円〜3,000円)とLANケーブル(数百円)の購入が必要です。

おすすめの使用シーン

シーン1:ホテルや出張先

状況:
ホテルのWi-Fiが弱い、または有料で高額。
でも部屋に有線LANポートがある。

解決策:
有線LANアダプタを持参すれば、安定した高速インターネットが使えます。
仕事のメール確認や動画視聴も快適です。

シーン2:オンラインゲーム

状況:
Wi-Fiだとラグが発生して、対戦ゲームで不利になる。
通信エラーで試合が中断されてしまう。

解決策:
有線接続なら、通信が安定してラグが激減します。
原神、PUBGモバイル、TEPPEN、荒野行動などのゲームで効果絶大です。

シーン3:大容量ファイルのダウンロード

状況:
10GBを超える大容量ゲームや動画をダウンロードしたい。
Wi-Fiだと数時間かかってしまう。

解決策:
有線接続なら、ダウンロード時間が大幅に短縮されます。
スマホを充電しておいて、ダウンロード中は放置するのがおすすめです。

シーン4:自宅のWi-Fiが不安定

状況:
家族がたくさんWi-Fiを使っていて、自分の部屋では電波が弱い。
ルーターから離れた部屋にいる。

解決策:
自分だけ有線接続すれば、他の人の影響を受けずに安定した通信ができます。

シーン5:イーサネットテザリング

状況:
自宅に光回線を引きたくない(工事が面倒)。
でもスマホの小さい画面だけでは不便。

解決策:
Android 11以降なら「イーサネットテザリング」機能が使えます。
スマホを有線LANで接続し、そこからWi-Fiルーターに繋げば、簡易的な自宅ネット環境が構築できます。

※データ無制限プラン(楽天モバイルなど)の契約が必要です。

よくある質問:有線LAN接続の疑問を解決

Q1. すべてのAndroid端末で使えるの?

いいえ、機種によって異なります。

使える可能性が高い:

  • Android 6.0以降の端末
  • USB OTG機能に対応している端末
  • 比較的新しい機種(2017年以降)

使えない可能性が高い:

  • 一部のXperiaシリーズ(XZ1など)
  • 一部の格安スマホ
  • 非常に古い機種(Android 5.0以前)

Q2. 充電しながら使う方法はある?

あります。

充電対応のUSB-Cハブを使えば、充電とLAN接続を同時に行えます。
ただし、価格は3,000円〜5,000円と少し高めです。

Q3. Wi-Fiより本当に速いの?

環境によりますが、多くの場合は速くなります。

速度の目安:

  • Wi-Fi(2.4GHz):実測10〜30Mbps
  • Wi-Fi(5GHz):実測50〜100Mbps
  • 有線LAN(100Mbps):実測70〜90Mbps
  • 有線LAN(1Gbps):実測100〜500Mbps

※実際の速度は、ルーターやプロバイダーの回線速度、アダプタの性能によって変わります。

Q4. 通話やSMSは使える?

はい、問題なく使えます。

有線LAN接続はデータ通信の方法を変えるだけなので、音声通話やSMSには影響しません。

Q5. Wi-Fiと有線LANを同時に使える?

技術的には可能ですが、通常は有線LANが優先されます。

特殊な設定やアプリを使えば両方を同時に使うこともできますが、一般的な使い方では必要ありません。

Q6. テザリングと併用できる?

できます。

有線LANで接続しながら、Wi-Fiテザリングをオンにすれば、スマホをWi-Fiルーターのように使えます。
これが「イーサネットテザリング」という機能です(Android 11以降)。

Q7. ギガビット(1Gbps)の速度は出る?

端末の性能次第です。

理論上は最大1Gbpsですが、実際には以下の要素で制限されます:

  • スマホのUSBポートの規格(USB 2.0は最大480Mbps)
  • アダプタの性能
  • ルーターの性能
  • プロバイダーの回線速度

一般的には、100〜500Mbps程度が現実的な速度です。

まとめ:有線LAN接続で快適なネット環境を手に入れよう

Android端末での有線LAN接続は、思ったよりも簡単に使える便利な機能です。

覚えておきたいポイント:

  1. 必要なもの:USB-LAN変換アダプタとLANケーブル
  2. 接続方法:機内モードをオンにして、アダプタを差し込むだけ
  3. メリット:通信速度が速く、安定している
  4. デメリット:充電しながら使えない、移動できない
  5. おすすめの場面:ホテル、オンラインゲーム、大容量ダウンロード

こんな人におすすめ:

  • オンラインゲームを快適にプレイしたい
  • ホテルや出張先で安定したネット環境が欲しい
  • 自宅のWi-Fiが不安定で困っている
  • 大容量ファイルを頻繁にダウンロードする

最初は設定に戸惑うかもしれませんが、一度慣れてしまえば非常に便利です。
Wi-Fiの不安定さに悩んでいる方は、ぜひ有線LAN接続を試してみてください!

アダプタとケーブルは合わせて2,000円〜3,000円程度で揃いますので、コストパフォーマンスも良好ですよ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました