「Androidスマホでちょっとした文章を書きたい」「メモ帳じゃ物足りない」「プログラミングもできるアプリが欲しい」
そんな悩みを持っている方は多いのではないでしょうか。
Androidには標準でメモ帳アプリが入っている機種もありますが、長文を書いたり、本格的な文章作成には物足りないことがあります。そこで活躍するのが、テキストエディタアプリです。
今回は、Androidで使えるおすすめのテキストエディタアプリを、用途別に詳しく紹介していきます。選び方のポイントや具体的な使い方も解説しますので、自分にぴったりのアプリを見つけてください。
テキストエディタとメモ帳アプリの違いって何?

まず最初に、テキストエディタとメモ帳アプリの違いを理解しておきましょう。
テキストエディタの特徴
テキストエディタは、文章(テキスト)を作成・編集・保存するための専用アプリです。
主な機能には以下のようなものがあります。
- 文字数や行数のカウント
- 検索と置換機能
- 複数ファイルの同時編集
- シンタックスハイライト(プログラミング用)
- クラウドストレージとの連携
- 文字コードの選択
日常のちょっとしたメモからブログの作成、さらにはプログラミングまで、幅広い用途に対応できるのがテキストエディタの強みです。
メモ帳アプリとの違い
一方、メモ帳アプリは、手軽にメモを取ることに特化しています。
買い物リストや思いついたアイデアをサッとメモするには便利ですが、長文を書いたり、複雑な編集作業には向いていません。
具体的な違い
- メモ帳アプリ:短いメモ、リマインダー、簡単な記録
- テキストエディタ:長文作成、本格的な編集、ファイル管理
つまり、用途に応じて使い分けるのがベストです。
Androidスマホに標準でメモ帳は入っているの?
これは機種によって異なります。
標準で入っている機種
- Samsung GalaxyシリーズのSamsungメモ
- Xperiaシリーズの一部機種
- その他メーカーの一部機種
入っていない機種
- 格安スマホの多く
- 海外メーカーの一部機種
もし標準アプリが入っていない、または機能が物足りない場合は、Google Playストアからテキストエディタをインストールしましょう。
テキストエディタを選ぶときの5つのポイント
どのテキストエディタを選ぶべきか、迷ってしまいますよね。選ぶ際に確認すべきポイントを5つ紹介します。
1. 用途を明確にする
まず、自分が何のためにテキストエディタを使いたいのか考えてみましょう。
日常の文章作成
→ シンプルで使いやすいアプリがおすすめ
ブログやライティング
→ 文字数カウント、Markdown対応のアプリが便利
プログラミング
→ シンタックスハイライト、コード補完機能があるアプリが必須
用途が明確になれば、必要な機能も自然と決まってきます。
2. クラウド同期機能の有無
スマホで書いた文章をPCでも編集したい場合、クラウド同期機能は必須です。
対応しているクラウドサービスには以下のようなものがあります。
- Google Drive
- Dropbox
- OneDrive
- 独自のクラウドサービス
複数のデバイスを使う方は、この機能を重視しましょう。
3. オフライン編集ができるか
インターネット環境がない場所でも作業したい場合、オフライン編集機能は重要です。
クラウドベースのアプリの中には、オンラインでないと使えないものもあるので注意が必要です。
4. 動作の軽さ
大きなファイルを扱う場合、アプリの動作速度は重要なポイントになります。
特に10,000行以上のテキストファイルを編集する可能性がある方は、パフォーマンスを重視したアプリを選びましょう。
5. 無料か有料か
テキストエディタには、完全無料のものから、一部機能が有料のもの、完全有料のものまでさまざまあります。
まずは無料版を試してみて、気に入ったら有料版にアップグレードするのがおすすめです。
【用途別】おすすめAndroidテキストエディタ7選
それでは、実際におすすめのテキストエディタアプリを7つ紹介していきます。
1. QuickEdit:バランスの取れた万能アプリ
こんな人におすすめ
- 初心者から上級者まで幅広く使いたい
- 普段使いからプログラミングまで1つのアプリで済ませたい
主な特徴
QuickEditは、その名の通り素早く快適に編集できる万能型テキストエディタです。
- 170以上のプログラミング言語に対応したシンタックスハイライト
- 10,000行以上の大容量ファイルもサクサク動作
- 行番号の表示/非表示
- 検索と置換機能
- 無制限のアンドゥ・リドゥ
- 文字コードの自動検出
基本機能は無料で、Google DriveやDropboxとの連携は有料版で利用できます。
使い勝手
インターフェースがシンプルで、直感的に操作できます。初めてテキストエディタを使う方でも迷わず使えるでしょう。
2. Jota+:日本語に強い国産アプリ
こんな人におすすめ
- 日本語で長文を書くことが多い
- カスタマイズ性を重視したい
主な特徴
Jota+は、日本製のテキストエディタで、日本語の扱いに優れています。
- 複数ファイルの同時編集(無料版は2ファイルまで)
- 長文テキストの編集に対応
- 多彩な文字コードを自動判定
- カスタマイズ可能なシンタックスハイライト
- ホーム画面にファイルのショートカットを作成可能
- フォント変更対応
使い勝手
ショートカットを自分好みに設定できたり、デザインを細かく調整できるので、使い込むほど手になじむアプリです。
小説や長文記事を書く方には特におすすめです。
3. Google ドキュメント:共同編集に最適
こんな人におすすめ
- チームで文書を共同編集したい
- 完全無料で使いたい
主な特徴
Googleが提供する定番の文書作成アプリです。
- リアルタイムの共同編集
- 自動保存機能
- 音声入力対応
- オフライン編集可能
- PDF変換機能
- Word形式での保存
使い勝手
スマホとPCでシームレスに同期されるので、デバイスを問わず作業できます。ビジネス文書の作成にも適しています。
ただし、プレーンテキストの編集というよりは、ワープロソフトに近い機能性です。
4. JotterPad:ライター向けの機能が充実
こんな人におすすめ
- 小説やブログを書く
- 集中して執筆したい
主な特徴
JotterPadは、クリエイティブな執筆活動に特化したアプリです。
- Markdown対応
- タイプライタースクロール機能
- スタイルのカスタマイズ
- フレーズ検索機能
- キーボードショートカット
- Google DriveやDropboxとの同期
使い勝手
余計な機能を排除したシンプルなデザインで、執筆に集中できます。プロのライターにも支持されているアプリです。
高度な機能を使うには有料プランが必要ですが、基本機能だけでも十分使えます。
5. iA Writer:究極のミニマルデザイン
こんな人におすすめ
- 装飾のないシンプルな環境で執筆したい
- Markdown形式で書きたい
主な特徴
iA Writerは、文章を書くことだけに特化したミニマリストのためのアプリです。
- Markdown完全対応
- 集中モード(フォーカスモード)
- ナイトモード
- 文字数・単語数カウント
- Word、PDF、HTMLへの出力
使い勝手
画面は非常にシンプルで、文字を入力するスペースと最低限のツールバーしかありません。
余計な機能が一切ないので、執筆に没頭できます。ブロガーや小説家に人気のアプリです。
6. DroidEdit:プログラマー向けの本格派
こんな人におすすめ
- Androidでプログラミングをしたい
- コード編集に特化した機能が欲しい
主な特徴
DroidEditは、プログラマー向けの高機能コードエディタです。
- 200以上の言語のシンタックスハイライト
- コード補完機能
- Gitとの連携
- FTP/SFTP対応
- DropboxやGoogle Driveとの同期
使い勝手
プログラミング用の機能が充実しているので、スマホでコードを書く方には最適です。
無料版でも十分使えますが、有料版ではさらに高度な機能が利用できます。
7. Monospace:シンプルさを極めたアプリ
こんな人におすすめ
- 必要最小限の機能だけ欲しい
- ToDoリストや簡単なメモ用
主な特徴
Monospaceは、その名の通り等幅フォントを使ったシンプルなテキストエディタです。
- ミニマルなデザイン
- 基本的なテキスト整形機能(太字、斜体、引用)
- ハッシュタグでの整理
- 完全無料
使い勝手
余計な機能が一切ないので、起動が速く、動作も軽快です。ちょっとしたメモやアイデアを書き留めるのに最適です。
テキストエディタの基本的な使い方

テキストエディタを初めて使う方向けに、基本的な操作方法を説明します。
ファイルの新規作成
- アプリを起動
- 「新規作成」または「+」アイコンをタップ
- テキストを入力
多くのアプリは、起動すると自動的に新しいファイルが開きます。
ファイルの保存
テキストエディタの多くは、自動保存機能を搭載しています。
手動で保存したい場合は、メニューから「保存」を選択します。
ファイル名の付け方のコツ
- 日付を入れる(例:20251217_記事案)
- 内容が分かる名前にする
- 拡張子を適切に付ける(.txt、.md など)
検索と置換
長い文章の中から特定の単語を探したり、一括で置き換えたい場合に便利な機能です。
- 虫眼鏡アイコンまたは検索機能を開く
- 検索したい単語を入力
- 該当箇所がハイライト表示される
- 置換したい場合は「置換」機能を使用
この機能は、同じ表現を別の表現に変更したいときや、誤字を一括修正するときに非常に便利です。
クラウドとの同期方法
クラウド同期対応アプリの場合、以下の手順で設定します。
- アプリの設定画面を開く
- 「クラウドストレージ」または「同期」を選択
- 使用するサービス(Google Drive、Dropboxなど)を選択
- アカウントにログイン
- 同期するフォルダを選択
一度設定すれば、以降は自動的に同期されます。
プログラミング用テキストエディタの選び方
プログラミングにテキストエディタを使いたい方向けの選び方です。
必須機能チェックリスト
プログラミング用途では、以下の機能が重要です。
シンタックスハイライト
コードの種類(変数、関数、コメントなど)によって色分けされる機能。コードの可読性が劇的に向上します。
行番号表示
エラーが発生した行を特定しやすくなります。
自動インデント
コードの構造が見やすくなり、入力の手間も省けます。
コード補完
入力候補を表示してくれる機能。タイピング量を減らせます。
正規表現対応の検索機能
複雑なパターンでの検索・置換が可能になります。
おすすめの言語別設定
Python開発
→ DroidEditやQuickEditがおすすめ
Web開発(HTML/CSS/JavaScript)
→ QuickEditやDroidEditが対応
Java/Kotlin(Android開発)
→ 本格的な開発ならAndroid Studioを推奨
スマホでのプログラミングは、ちょっとしたコード編集や学習には便利ですが、本格的な開発にはPCを使うことをおすすめします。
よくある質問
テキストエディタとワープロソフトの違いは?
テキストエディタはプレーンテキスト(装飾のない文字データ)を扱うのに対し、ワープロソフトは装飾や書式を含む文書を作成します。
- テキストエディタ:.txt、.md、コードファイル
- ワープロソフト:.docx、.pdfなど
用途に応じて使い分けましょう。
無料アプリで十分使えますか?
日常的なメモや文章作成であれば、無料アプリで十分です。
ただし、以下のような場合は有料版の検討をおすすめします。
- クラウド同期を使いたい
- 広告を非表示にしたい
- 高度な編集機能が必要
多くのアプリは無料版で試せるので、まずは使ってみてから判断しましょう。
スマホだけでブログを書けますか?
はい、十分可能です。
実際、スマホだけでブログを書いているブロガーも多くいます。特にMarkdown対応のエディタを使えば、効率的に記事を作成できます。
ただし、長時間の作業にはBluetoothキーボードを使うと快適です。
データのバックアップは必要?
絶対に必要です。
スマホの故障や紛失に備えて、以下のいずれかの方法でバックアップを取りましょう。
- クラウドストレージに保存
- 定期的にPCにコピー
- 自動同期機能を有効にする
大切な文章が消えてしまってからでは遅いので、バックアップは習慣化しましょう。
PCとスマホでファイルを共有したい
クラウド同期機能を持つアプリを使えば、簡単に共有できます。
おすすめの組み合わせ:
- スマホ:Google ドキュメント → PC:Google ドキュメント
- スマホ:JotterPad → PC:任意のエディタ(Dropbox経由)
- スマホ:QuickEdit → PC:任意のエディタ(Google Drive経由)
同じクラウドサービスを使えば、デバイス間のやり取りがスムーズになります。
文字コードって何?どれを選べばいい?
文字コードは、文字をデジタルデータとして保存するための方式です。
おすすめの設定
- 日本語のテキスト:UTF-8
- 古いシステムとの互換性重視:Shift_JIS
迷ったら「UTF-8」を選んでおけば、ほとんどの場合問題ありません。
Markdownって何ですか?
Markdownは、簡単な記号を使って文章を装飾できる記法です。
基本的な記法
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**太字**
*斜体*
- リスト項目
ブログ執筆やドキュメント作成でよく使われます。HTMLに変換して公開することもできます。
まとめ:自分に合ったテキストエディタを見つけよう
Androidで使えるテキストエディタは、用途に応じてさまざまな選択肢があります。
用途別おすすめアプリ
- 万能型で迷ったら:QuickEdit
- 日本語の長文作成:Jota+
- 共同編集が必要:Google ドキュメント
- ライティング専用:JotterPad、iA Writer
- プログラミング:DroidEdit
- シンプルなメモ:Monospace
どのアプリも基本機能は無料で試せるので、いくつか使ってみて自分に合うものを選びましょう。
選ぶときのポイント再確認
- 用途を明確にする
- クラウド同期の必要性を考える
- オフライン編集の可否を確認
- 動作の軽さを重視する
- まずは無料版で試す
自分にぴったりのテキストエディタを見つけて、Androidスマホを快適な執筆環境に変えてください!

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