Androidスマホやタブレットを使っていて、「ダウンロードしたファイルがどこにあるかわからない」「写真を整理したい」と思ったことはありませんか?
そんな時に便利なのが「ファイルマネージャー」です。
この記事では、ファイルマネージャーとは何か、何ができるのか、基本的な使い方やおすすめアプリまで、わかりやすく解説します。Androidをもっと便利に使いこなしましょう!
ファイルマネージャーとは?

ファイルマネージャー(File Manager)とは、Androidデバイス内に保存されているファイルやフォルダを管理するためのアプリのことです。
パソコンで言う「エクスプローラー」(Windows)や「Finder」(Mac)のようなものですね。
ファイルマネージャーで何ができる?
ファイルマネージャーを使うと、以下のようなことができます。
- ファイルの閲覧・検索
- ファイルの移動・コピー・削除
- フォルダの作成・整理
- ファイル名の変更
- ファイルの共有
- 圧縮ファイル(ZIP)の解凍
- ストレージ容量の確認
スマホの中身を自由に整理整頓できる、便利なツールというわけです。
ファイルマネージャーはどこにある?
多くのAndroid端末には、標準でファイルマネージャーアプリがプリインストールされています。
ただし、名称は機種やメーカーによって異なります。
よくある名称:
- 「ファイル」
- 「マイファイル」
- 「Files」
- 「ファイルマネージャー」
- 「ダウンロード」(一部機能のみ)
アプリ一覧を探してみて、これらの名前のアプリを見つけてください。見つからない場合は、Google Playストアから無料でダウンロードできます。
Androidの標準ファイルマネージャーの使い方
ここでは、Google提供の「Files by Google」を例に、基本的な使い方を説明します。
他のアプリでも基本的な操作は似ているので、参考にしてくださいね。
ファイルマネージャーを開く
- アプリ一覧から「ファイル」または「Files」アプリを探してタップ
- 初回起動時は、ストレージへのアクセス許可を求められるので「許可」をタップ
ファイルを探す・閲覧する
ファイルマネージャーを開くと、ファイルがカテゴリ別に整理されて表示されます。
主なカテゴリ:
- ダウンロード:ブラウザなどでダウンロードしたファイル
- 画像:カメラで撮影した写真やスクリーンショット
- 動画:撮影した動画や保存した動画
- 音声:音楽ファイルや録音データ
- ドキュメント:PDF、Word、Excelなどの文書ファイル
- アプリ:インストールされているアプリ(APKファイル)
見たいカテゴリをタップすれば、該当するファイルが一覧表示されます。
フォルダ構造を見る
「内部ストレージ」または「SDカード」をタップすると、フォルダ構造を確認できます。
パソコンと同じように、フォルダの中にファイルやサブフォルダが入っている階層構造になっています。
代表的なフォルダ:
- DCIM:カメラで撮影した写真や動画
- Download:ダウンロードしたファイル
- Pictures:スクリーンショットや保存した画像
- Documents:ドキュメントファイル
- Music:音楽ファイル
フォルダをタップすれば、中身を見ることができます。
ファイルを検索する
特定のファイルを探したい時は、検索機能が便利です。
- 画面上部の検索アイコン(虫眼鏡マーク)をタップ
- ファイル名やキーワードを入力
- 候補が表示されるので、目的のファイルをタップ
拡張子(.jpg、.pdfなど)で検索することもできます。
ファイルを開く
ファイルをタップすれば、対応するアプリで開けます。
例えば、写真ならギャラリーアプリ、PDFならPDFリーダーアプリで開きます。対応するアプリがインストールされていない場合は、開けないことがあるので注意してください。
ファイルの基本操作
ファイルマネージャーでできる、基本的な操作を紹介します。
ファイルを移動する
ファイルを別のフォルダに移動させる方法です。
- 移動したいファイルを長押し(ロングタップ)
- チェックマークが付いて選択状態になる
- 画面上部の「移動」アイコンをタップ
- 移動先のフォルダを選択
- 「ここに移動」または「OK」をタップ
複数のファイルを同時に選択して、まとめて移動することもできます。
ファイルをコピーする
ファイルを複製したい時は、コピー機能を使います。
- コピーしたいファイルを長押し
- 画面上部の「コピー」アイコンをタップ
- コピー先のフォルダを選択
- 「ここにコピー」または「貼り付け」をタップ
元のファイルはそのまま残り、コピー先に同じファイルが作成されます。
ファイルを削除する
不要なファイルを削除する方法です。
- 削除したいファイルを長押し
- 画面上部の「削除」アイコン(ゴミ箱マーク)をタップ
- 確認メッセージが表示されるので「削除」をタップ
削除したファイルは基本的に復元できないので、慎重に操作してください。一部のアプリではゴミ箱機能があり、一定期間は復元可能です。
ファイル名を変更する
ファイル名をわかりやすく変更できます。
- 名前を変更したいファイルを長押し
- メニューから「名前を変更」を選択
- 新しいファイル名を入力
- 「OK」をタップ
拡張子(.jpgや.pdfなど)は変更しないように注意してください。拡張子を変えると、ファイルが開けなくなることがあります。
フォルダを作成する
ファイルを整理するために、新しいフォルダを作ることができます。
- フォルダを作りたい場所を開く
- メニューアイコン(3つの点)をタップ
- 「新しいフォルダ」を選択
- フォルダ名を入力
- 「作成」または「OK」をタップ
作成したフォルダに、ファイルを移動して整理しましょう。
ファイルを共有する
ファイルを他の人に送ったり、他のアプリで開いたりできます。
- 共有したいファイルを長押し
- 「共有」アイコンをタップ
- 共有方法を選択(メール、LINE、Bluetoothなど)
- 送信先を選んで送信
写真や動画、書類などを簡単に共有できて便利です。
おすすめのファイルマネージャーアプリ
標準のファイルマネージャーで物足りない場合は、高機能なアプリを試してみましょう。
Files by Google(無料)
Googleが提供する公式ファイルマネージャーです。
特徴:
- シンプルで使いやすいインターフェース
- 不要なファイルを見つけて削除できる「クリーンアップ」機能
- ファイルの共有が簡単(オフラインでも送受信可能)
- 完全無料で広告なし
初心者から上級者まで、幅広くおすすめできるアプリです。まだインストールしていない方は、ぜひ試してみてください。
Solid Explorer(有料・無料試用あり)
高機能で見た目もスタイリッシュなファイルマネージャーです。
特徴:
- 2画面表示でファイル移動がスムーズ
- クラウドストレージ(Google Drive、Dropboxなど)に対応
- ZIP、RAR、7Zなど多数の圧縮形式に対応
- テーマやカラーのカスタマイズが可能
14日間の無料試用期間があります。その後は有料(数百円程度)ですが、高機能なので価値はあるでしょう。
File Manager +(無料)
シンプルながら必要な機能が揃ったファイルマネージャーです。
特徴:
- 直感的な操作性
- クラウドストレージ対応
- アプリのバックアップ機能
- 無料で使える
広告が表示されますが、基本機能は無料で使えます。
X-plore File Manager(無料)
ツリー表示やデュアルペイン表示が特徴のファイルマネージャーです。
特徴:
- 2つのフォルダを同時に表示できる
- ネットワークストレージにアクセス可能
- ルート権限があればシステムファイルも操作できる
- 完全無料
やや玄人向けですが、慣れれば非常に効率的に作業できます。
Cx File Explorer(無料)
シンプルで軽快に動作するファイルマネージャーです。
特徴:
- 動作が軽い
- ネットワークドライブ対応
- クラウドストレージ対応
- 無料で使える
広告が表示されますが、気にならない程度です。
ファイルマネージャーの便利な活用法
ファイルマネージャーをもっと活用するための、便利な使い方を紹介します。
ダウンロードしたファイルを整理する
ブラウザでダウンロードしたファイルは、「Download」フォルダに保存されます。
定期的にこのフォルダを開いて、不要なファイルを削除したり、重要なファイルを別のフォルダに移動したりして整理しましょう。
写真を日付やイベントごとにフォルダ分けする
DCIM内の写真を、旅行や誕生日などイベントごとにフォルダ分けすると、後から見返しやすくなります。
新しいフォルダを作成して、写真を移動させるだけなので簡単です。
不要なファイルを削除して容量を空ける
ストレージ容量が不足してきたら、ファイルマネージャーで不要なファイルを削除しましょう。
特に、動画ファイルや大きなZIPファイルは容量を圧迫しがちです。サイズでソートすれば、大きなファイルを見つけやすくなります。
ZIPファイルを解凍する
メールやウェブからダウンロードしたZIPファイル(圧縮ファイル)は、ファイルマネージャーで解凍できます。
ZIPファイルをタップして「展開」または「解凍」を選べば、中身のファイルを取り出せます。
クラウドストレージと連携する
Google DriveやDropboxなどのクラウドストレージと連携できるファイルマネージャーなら、スマホ内のファイルとクラウドのファイルを一元管理できます。
大切なファイルをクラウドにバックアップする際にも便利です。
ファイルマネージャーを使う際の注意点
便利なファイルマネージャーですが、いくつか注意すべき点があります。
システムファイルを削除しない
Androidフォルダなど、システムに関わる重要なファイルやフォルダがあります。
よくわからないファイルやフォルダは、むやみに削除しないようにしてください。システムが不安定になったり、起動しなくなる可能性があります。
アプリに必要な権限を確認する
ファイルマネージャーアプリは、ストレージへのアクセス権限が必要です。
インストール時や初回起動時に権限を求められたら、許可してください。ただし、不審なアプリには権限を与えないように注意しましょう。
バックアップを取ってから操作する
重要なファイルを移動・削除する前には、バックアップを取っておくことをおすすめします。
間違えて削除してしまっても、バックアップがあれば安心です。
SDカードとの違いを理解する
Androidには「内部ストレージ」と「SDカード」(外部ストレージ)があります。
ファイルマネージャーでは両方を管理できますが、どちらに保存されているか把握しておくことが大切です。SDカードを取り出すと、そこに保存されているファイルにはアクセスできなくなります。
よくある質問
ファイルマネージャーに関して、よくある疑問にお答えします。
Q. ファイルマネージャーがない場合はどうすればいい?
A. Google Playストアから「Files by Google」などのファイルマネージャーアプリをダウンロードしてください。
無料で使えるアプリがたくさんあります。「ファイルマネージャー」で検索すれば、すぐに見つかるでしょう。
Q. 削除したファイルを復元できる?
A. 基本的にはできません。
ただし、「Files by Google」など一部のアプリには「ゴミ箱」機能があり、削除から30日以内なら復元可能です。大切なファイルは、削除前にバックアップを取っておきましょう。
Q. 隠しファイルを表示するには?
A. ファイルマネージャーの設定で「隠しファイルを表示」をオンにすると、通常は見えない隠しファイル(ファイル名が「.」で始まるもの)も表示されます。
ただし、システムファイルも表示されるため、誤って削除しないよう注意が必要です。
Q. ファイルマネージャーで音楽や動画を再生できる?
A. ファイルマネージャーからファイルをタップすれば、対応するアプリ(音楽プレーヤーや動画プレーヤー)で再生できます。
ただし、ファイルマネージャー自体に再生機能があるわけではありません。
Q. パソコンとファイルを共有するには?
A. USBケーブルでパソコンと接続すれば、パソコン側からAndroidのファイルマネージャーにアクセスできます。
または、クラウドストレージを経由して共有する方法もあります。Wi-Fi経由でファイル転送できるアプリもあるので、用途に合わせて選んでください。
まとめ
ファイルマネージャーは、Androidデバイス内のファイルを自由に管理できる便利なツールです。
ファイルの閲覧、移動、コピー、削除、共有など、基本的な操作を覚えれば、スマホやタブレットをもっと快適に使えるようになります。
標準のファイルマネージャーでも十分便利ですが、もっと高機能なアプリを使えば、さらに効率的にファイル管理ができるでしょう。
ぜひファイルマネージャーを活用して、Androidライフを楽しんでくださいね!

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