「仕事用とプライベート用で電話番号を分けたい」
「通信障害に備えて2つのキャリアを使いたい」
「通話とデータ通信で料金プランを使い分けたい」
そんな願いを叶えるのが、デュアルSIM機能です。
Androidスマホの多くは、1台で2つのSIM(主回線・副回線)を使えます。
この記事では、Androidデュアル SIMの完全ガイドをお届けします。
- デュアルSIMとは何か
- 主回線と副回線の違い
- 設定方法と切り替え方法
- おすすめの組み合わせ
- メリット・デメリット
- トラブルシューティング
初心者の方でも分かるよう、丁寧に解説します。
デュアルSIMを使いこなして、通信費を節約しながら快適なスマホライフを送りましょう!
デュアルSIMとは?
まず、デュアルSIMの基本を理解しましょう。
デュアルSIMの定義
デュアルSIMとは、1台のスマートフォンで2枚のSIMカードを使える機能です。
2つの電話番号や通信プランを、1台のスマホで併用できます。
通常のスマホ(シングルSIM)
- SIMカード1枚のみ
- 電話番号1つ
- 1つのキャリアのみ使用
デュアルSIM対応スマホ
- SIMカード2枚使用可能
- 電話番号2つ
- 2つのキャリアを使い分け
デュアルSIMの形態
デュアルSIMには、2つの形態があります。
1. SIMカード×2枚
物理的なSIMカードを2枚挿入するタイプです。
- SIMスロットが2つある
- 両方とも通常のSIMカード(nanoSIM)
- 一部の機種のみ対応
2. SIMカード+eSIM
物理SIMカード1枚とeSIM(埋め込み型SIM)の組み合わせです。
- SIMスロット1つ+eSIM
- eSIMは端末内蔵のチップ
- 最近の機種に多い
3. eSIM×2枚
eSIMを2つ使用するタイプです。
- 物理SIMスロットなし
- 両方ともeSIM
- 最新機種で対応開始
現在の主流は「SIMカード+eSIM」です。
主回線と副回線の違い
デュアルSIMでは、2つの回線を「主回線(メイン回線)」と「副回線(サブ回線)」と呼びます。
主回線(Primary SIM)
- メインで使う回線
- データ通信のデフォルト
- 通話の優先回線
副回線(Secondary SIM)
- サブで使う回線
- 必要に応じて切り替え
- バックアップ用
ただし、これは単なる呼び方で、機能的な差はありません。
どちらも同等に使えます。
デュアルSIMの種類(動作モード)
デュアルSIMには、4つの動作モードがあります。
DSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ)
Dual SIM Single Standby
特徴
- 最も基本的なタイプ
- 同時に1つのSIMしか使えない
- 使いたい方のSIMを手動で切り替え
動作
- SIM1を使っている時は、SIM2は圏外
- SIM2を使いたい場合は、手動で切り替え
メリット
- シンプル
- バッテリー消費が少ない
デメリット
- 不便
- もう一方のSIMで着信を受けられない
現在の状況
- 古い機種に搭載
- 最近の機種ではほぼ見かけない
DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)
Dual SIM Dual Standby
特徴
- 2つのSIMが同時に待ち受け状態
- 両方で着信を受けられる
- データ通信は1つのSIMのみ
動作
- SIM1とSIM2の両方で電話の着信可能
- SIM1で通話中は、SIM2の着信・データ通信は不可
- データ通信は設定した1つのSIMのみ
メリット
- 2つの番号で着信を受けられる
- 切り替えが不要
- 実用的
デメリット
- 通話中は、もう一方のSIMでデータ通信できない
- 同時通話は不可
現在の状況
- 少し前の主流
- 多くの機種が対応
DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)
Dual SIM Dual VoLTE
特徴
- DSDSの進化版
- 両方のSIMで4G(VoLTE)を使える
- 高音質通話が両方で可能
動作
- DSDSと基本的に同じ
- 両方のSIMで4G接続
- VoLTE(高音質通話)が両方で利用可能
メリット
- 高速データ通信が両方で可能
- 高音質通話に対応
- 将来性がある
デメリット
- DSDSと同じ制限あり
- 通話中はもう一方のSIMでデータ通信不可
現在の状況
- 現在の主流
- 新しい機種のほとんどがDSDV対応
DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)
Dual SIM Dual Active
特徴
- 最も高機能
- 2つのSIMを完全に同時使用可能
- 通話中でもデータ通信できる
動作
- SIM1で通話中も、SIM2でデータ通信可能
- 両方のSIMで同時に電話の着信可能
- 完全な並列動作
メリット
- 制限なく使える
- 理想的なデュアルSIM
デメリット
- バッテリー消費が大きい
- 対応機種が少ない
- 価格が高い
現在の状況
- 一部のハイエンド機種のみ
- 日本では稀
自分のスマホがどのタイプか確認する方法
仕様を確認
メーカーの公式サイトで仕様を確認します。
「デュアルSIM」「DSDS」「DSDV」などの記載があります。
実際に試す
2つのSIMを挿入して、以下を確認します。
- 両方のSIMで同時に電波が立つか
- 片方で通話中に、もう片方で着信があるか
- 通話中にデータ通信できるか
デュアルSIMの設定方法
Androidスマホでデュアル SIMを設定する方法を解説します。
事前準備
必要なもの
- デュアルSIM対応のAndroidスマホ
- 2枚のSIMカード(またはSIMカード+eSIM)
- 各キャリアの契約情報
対応機種の確認
自分のスマホがデュアルSIM対応か確認します。
主なデュアルSIM対応機種
- Google Pixel(Pixel 4以降)
- Samsung Galaxy(S20以降、A52以降など)
- Sony Xperia(1 II以降、5 II以降など)
- SHARP AQUOS(sense7、R7など)
- Xiaomi(Redmi、POCO シリーズ)
- OPPO(Reno、Find シリーズ)
- Motorola(各機種)
SIMカード×2枚の設定
手順1:SIMカードを挿入
スマホの電源を切ります。
SIMトレイをピンで開けます。
2枚のSIMカードをそれぞれのスロットに挿入します。
手順2:電源を入れる
スマホの電源を入れます。
2つのSIMが自動的に認識されます。
手順3:APN設定(必要な場合)
MVNO(格安SIM)を使う場合、APN設定が必要です。
設定→ネットワークとインターネット→SIM→各SIMのAPN設定
手順4:確認
ステータスバーに2つの電波アイコンが表示されれば成功です。
SIMカード+eSIMの設定
手順1:物理SIMを挿入
まず、物理SIMカードを挿入します。
手順2:eSIMを追加
設定→ネットワークとインターネット→SIM→SIMを追加
手順3:eSIMをダウンロード
「代わりにSIMをダウンロードしますか?」をタップします。
キャリアから提供されたQRコードをスキャンします。
手順4:プロファイルのインストール
画面の指示に従って、eSIMプロファイルをインストールします。
手順5:2つのSIMを使うか確認
「2つのSIMを使いますか?」と表示されたら「はい」をタップします。
手順6:完了
スマホが更新されます。
更新後、設定画面で2つのSIMが表示されます。
主回線・副回線の設定
2つのSIMを設定したら、用途ごとに使い分けを設定します。
設定できる項目
- モバイルデータ通信(インターネット)
- 通話(電話の発信)
- SMS(テキストメッセージ)
設定方法
手順1:SIM設定を開く
設定→ネットワークとインターネット→SIM
手順2:モバイルデータを設定
使いたいSIMをタップします。
「モバイルデータ」をオンにします。
注意:モバイルデータは1つのSIMのみ有効にできます。
もう一方のSIMのモバイルデータは自動的にオフになります。
手順3:通話の優先設定
「通話の設定」または「デフォルトの音声回線」をタップします。
選択肢
- SIM1(主回線)
- SIM2(副回線)
- 毎回確認する
「毎回確認する」を選ぶと、電話をかける度にSIMを選べます。
手順4:SMSの優先設定
「SMSの設定」をタップします。
選択肢
- SIM1(主回線)
- SIM2(副回線)
- 毎回確認する
SIMに名前をつける
2つのSIMを区別しやすくするため、名前をつけられます。
設定方法
設定→ネットワークとインターネット→SIM→各SIM→SIM名
名前の例
- 「docomo」「au」(キャリア名)
- 「仕事」「プライベート」(用途)
- 「通話用」「データ用」(機能)
- 「主回線」「副回線」(役割)
分かりやすい名前にすると、切り替えが楽になります。
主回線・副回線の切り替え方法
状況に応じて、主回線と副回線を切り替える方法を紹介します。
モバイルデータ通信の切り替え
インターネット接続に使うSIMを切り替えます。
方法1:設定アプリから
手順1:SIM設定を開く
設定→ネットワークとインターネット→SIM
手順2:切り替えたいSIMを選択
現在使っていない方のSIMをタップします。
手順3:モバイルデータをオンにする
「モバイルデータを使用」をオンにします。
メッセージが表示されて、切り替わります。
方法2:クイック設定パネル(機種により異なる)
手順1:クイック設定を開く
画面上部から下にスワイプして、クイック設定パネルを開きます。
手順2:インターネットをタップ
「インターネット」または「モバイルデータ」をタップします。
手順3:SIMを選択
表示された2つのSIMから、使いたい方をタップします。
注意:Android 13以降では、この方法が使えない機種があります。
通話時のSIM選択
電話をかける時に、使うSIMを選べます。
方法1:毎回選択する
設定で「通話の設定」を「毎回確認する」にしている場合:
電話をかけると、SIMを選択する画面が表示されます。
使いたいSIMをタップして発信します。
方法2:ダイヤラーアプリで選択(機種により異なる)
電話アプリで番号を入力後、発信ボタンが2つ表示されます。
- SIM1の発信ボタン
- SIM2の発信ボタン
使いたい方をタップします。
方法3:連絡先ごとに設定
特定の連絡先を、常に特定のSIMで発信するよう設定できます。
連絡先を開く→編集→SIM設定→使いたいSIMを選択
SMS送信時のSIM選択
メッセージアプリで選択
メッセージを作成すると、SIM選択ボタンが表示されます。
タップしてSIMを切り替えられます。
アプリで簡単切り替え
頻繁にSIMを切り替える場合、専用アプリが便利です。
おすすめアプリ
SIM Switch Quick Settings
- クイック設定からSIM設定画面を素早く開ける
- Android 13以降で特に便利
- 無料
SIM切替スイッチ
- ホーム画面のウィジェットでワンタップ切り替え
- データ通信の切り替えに便利
- 無料
インストール方法
Google Playストアで検索してインストールします。
デュアルSIMのメリット
デュアルSIMを使うメリットを紹介します。
メリット1:通信費の節約
通話とデータ通信で、最適なプランを組み合わせられます。
例
- 主回線:通話無料プラン(月額1,000円)
- 副回線:データ専用SIM(月額1,500円、20GB)
- 合計:月額2,500円
シングルSIMで同等のサービスを受けると、月額4,000円以上かかることも。
年間で18,000円以上の節約になります。
メリット2:2つの電話番号を使い分け
仕事とプライベートで番号を分けられます。
メリット
- 電話番号を教える相手を使い分けられる
- 通話料金を分けて管理できる
- プライベートの番号を守れる
2台持ちする必要がなくなります。
メリット3:通信障害への備え
異なるキャリアを使えば、通信障害のリスクを分散できます。
例
- 主回線:docomo
- 副回線:au
docomoで障害が起きても、auに切り替えて通信できます。
2022年7月のau大規模障害のような時に威力を発揮します。
メリット4:エリアの補完
キャリアによって電波の強さが違う場所があります。
例
- 主回線:ソフトバンク(都市部に強い)
- 副回線:楽天モバイル(地方でも比較的強い)
場所に応じて使い分けられます。
メリット5:海外旅行で便利
日本のSIMと現地のSIMを併用できます。
メリット
- 日本のSIMで着信を受けられる
- 現地SIMで安くデータ通信できる
- SIMの入れ替え不要
メリット6:データ容量の使い分け
用途に応じてSIMを使い分けられます。
例
- 主回線:月3GB(普段使い)
- 副回線:月20GB(動画視聴用)
容量を効率的に使えます。
デュアルSIMのデメリット
デメリットも理解しておきましょう。
デメリット1:バッテリー消費が早い
2つのSIMがそれぞれ電波を探すため、バッテリー消費が増えます。
体感で10〜20%程度バッテリー持ちが悪くなることがあります。
対策
- 使わない方のSIMを一時的にオフにする
- バッテリーセーバーを使う
- 充電器を持ち歩く
デメリット2:設定が複雑
シングルSIMに比べて、設定項目が増えます。
最初の設定が面倒
- 2つのSIMの設定
- APN設定(格安SIMの場合)
- 用途の割り当て
慣れるまで時間がかかることもあります。
デメリット3:通話中はデータ通信できない(DSDS/DSDVの場合)
DSDS・DSDVでは、片方のSIMで通話中は、もう一方のSIMでデータ通信できません。
例
- SIM1で電話中
- SIM2でネット閲覧できない
DSDA対応機種なら問題ありませんが、対応機種は少ないです。
デメリット4:microSDカードが使えない機種がある
SIMスロット×2の機種では、SIM2とmicroSDが排他利用のことがあります。
選択肢
- SIM2枚を使う
- SIM1枚+microSDを使う
両方は使えません。
eSIM対応機種ならこの問題はありません。
デメリット5:片方のSIMが圏外になることがある
Androidの一部機種では、データ通信専用SIMを圏外と誤認識することがあります。
症状
- 使っていない方のSIMが圏外表示
- 電波を探し続けてバッテリー消費
対策
- 使わない時はSIMをオフにする
- 機種変更を検討
デメリット6:月額料金が2倍になる可能性
組み合わせ次第では、逆に高くなることもあります。
良い例
- 主回線:通話無料(月1,000円)
- 副回線:データ専用(月1,500円)
- 合計:月2,500円
悪い例
- 主回線:大手キャリア(月7,000円)
- 副回線:格安SIM(月2,000円)
- 合計:月9,000円
プランの選択が重要です。
おすすめのデュアルSIM組み合わせ
用途別におすすめの組み合わせを紹介します。
組み合わせ1:通信費節約重視
主回線:楽天モバイル
- 月額:1,078円(3GB未満)〜3,278円(無制限)
- 通話無料(Rakuten Link使用時)
- データ無制限
副回線:IIJmio(eSIM・データ専用)
- 月額:440円(2GB)〜1,100円(10GB)
- ドコモ回線
- バックアップ用
合計:月1,518円〜
通信障害への備えもできて安い。
組み合わせ2:仕事・プライベート分け
主回線:大手キャリア(docomo/au/SoftBank)
- 安定した通信
- 仕事用の電話番号
- 月額:3,000〜7,000円
副回線:LINEMO(ミニプラン)
- 月額:990円(3GB)
- LINEギガフリー
- プライベート用
合計:月3,990円〜
仕事とプライベートを完全に分けられる。
組み合わせ3:通信障害対策重視
主回線:docomo系(ahamo、IIJmioなど)
- 月額:2,970円(ahamo 20GB)
- ドコモ回線
副回線:au系(povo、UQモバイルなど)
- 月額:0円〜(povo、使う時だけチャージ)
- au回線
合計:月2,970円〜
異なるキャリアで障害リスクを分散。
組み合わせ4:データ大容量+通話
主回線:楽天モバイル
- 月額:3,278円(無制限)
- データ無制限
- 通話無料
副回線:日本通信SIM(合理的シンプル290プラン)
- 月額:290円(1GB)
- バックアップ用
- docomo回線
合計:月3,568円
データ無制限+バックアップで安心。
組み合わせ5:海外利用重視
主回線:楽天モバイル
- 海外ローミング無料(2GBまで)
- 通話無料
副回線:現地SIM(旅行時に購入)
- 大容量データ
- 現地の安い料金
渡航先で現地SIMを購入して使う。
よくあるトラブルと解決方法
デュアルSIM使用時のトラブル対処法を紹介します。
トラブル1:片方のSIMが認識されない
原因と対処法
SIMが正しく挿入されていない
一度SIMを取り出して、正しく挿入し直します。
SIMロックがかかっている
他社のSIMを使う場合、SIMロック解除が必要です。
キャリアのウェブサイトまたはショップで解除手続きをします。
eSIMのプロファイルがダウンロードされていない
eSIMの場合、プロファイルを再ダウンロードします。
設定→ネットワークとインターネット→SIM→SIMを追加
スマホの再起動
スマホを再起動すると認識することがあります。
トラブル2:モバイルデータ通信ができない
原因と対処法
間違ったSIMでデータ通信しようとしている
設定→ネットワークとインターネット→SIM
正しいSIMで「モバイルデータ」がオンか確認します。
APN設定が間違っている
格安SIMの場合、APN設定が必要です。
各キャリアの指定するAPNを正しく設定します。
データ容量を使い切った
契約のデータ容量を確認します。
機内モードがオンになっている
機内モードをオフにします。
トラブル3:片方のSIMで電話ができない
原因と対処法
SIMが音声通話非対応
データ専用SIMでは、音声通話できません。
音声通話対応SIMか確認します。
VoLTE設定
設定→ネットワークとインターネット→SIM→該当のSIM
「VoLTE通話を有効」をオンにします。
通話アプリの設定
通話アプリの設定で、正しいSIMが選択されているか確認します。
トラブル4:バッテリーの減りが異常に早い
原因と対処法
片方のSIMが圏外を探し続けている
特にAndroidでは、データ専用SIMを圏外と誤認識することがあります。
対策
- 使わない時は該当のSIMをオフにする
- 設定→ネットワークとインターネット→SIM→該当のSIM→「SIMを使用」をオフ
両方のSIMがアクティブ
使わない方のSIMを一時的にオフにします。
バックグラウンドアプリ
バックグラウンドで動くアプリを制限します。
トラブル5:SMSが送れない・届かない
原因と対処法
データ専用SIMを使っている
データ専用SIMでは、SMSが使えません。
SMS対応SIMか確認します。
SMSセンター番号の設定
一部の機種では、SMSセンター番号の設定が必要です。
メッセージアプリの設定を確認します。
間違ったSIMから送信しようとしている
メッセージ作成画面で、正しいSIMが選択されているか確認します。
トラブル6:通話中にデータ通信ができない
原因と対処法
DSDS/DSDV機種の仕様
DSDS・DSDVでは、通話中はもう一方のSIMでデータ通信できません。
これは仕様なので、解決方法はありません。
対策
- Wi-Fiに接続する
- DSDA対応機種に買い替える
- 通話を切ってからデータ通信する
トラブル7:eSIMが削除できない
原因と対処法
削除保護が有効
一部の機種では、誤削除防止機能があります。
設定→セキュリティ→詳細設定→SIM削除の確認
ここで保護を解除してから削除します。
キャリアの制限
一部のキャリアでは、eSIMの削除に制限があります。
キャリアに問い合わせます。
トラブル8:5Gに接続できない
原因と対処法
片方のSIMが5G非対応
デュアルSIM使用時、両方のSIMが5G対応でないと5Gに接続できない機種があります。
データ通信に使っているSIMが5G非対応
5G対応SIMをデータ通信に設定します。
5G設定がオフ
設定→ネットワークとインターネット→SIM→該当のSIM
「優先ネットワークタイプ」で「5G」を選択します。
デュアルSIMの便利な使い方
活用術を紹介します。
使い方1:用途別に完全に分ける
仕事用とプライベート用
主回線:仕事用(会社から支給されたSIM)
副回線:プライベート用(自分で契約)
メリット
- 電話番号を使い分けられる
- 通話履歴が混ざらない
- 経費精算が楽
使い方2:通話とデータを分ける
通話専用SIMとデータ専用SIM
主回線:通話無料プラン(楽天モバイルなど)
副回線:大容量データSIM(IIJmioなど)
メリット
- 通信費を最小限に抑えられる
- 最適なプランを組み合わせられる
使い方3:メインとバックアップ
普段使いとバックアップ
主回線:メインの大手キャリア
副回線:格安SIM(最小プラン)
メリット
- 通信障害に備えられる
- 副回線の維持費が安い
使い方4:国内と海外で使い分け
日本用と海外用
主回線:日本の契約(docomo/au/SoftBankなど)
副回線:eSIM(現地SIMまたは国際ローミング対応)
メリット
- 海外でも日本の番号で着信を受けられる
- 現地SIMで安くデータ通信
- SIMの入れ替え不要
使い方5:キャンペーンを活用
複数キャリアのキャンペーンを同時に受ける
新規契約や乗り換えキャンペーンを活用します。
例:
- 主回線:楽天モバイル(ポイント還元)
- 副回線:LINEMO(PayPayポイント還元)
両方のキャンペーンを受けられます。
よくある質問(FAQ)
デュアルSIMについて、よくある質問に答えます。
Q1. デュアルSIMは誰でも使えますか?
はい、デュアルSIM対応のスマホがあれば誰でも使えます。
特別な契約や手続きは不要です。
ただし、対応スマホが必要です。
Q2. 2つの回線で同時に通話できますか?
DSDA対応機種なら可能ですが、ほとんどの機種はDSDS/DSDVです。
DSDS/DSDVでは、同時通話はできません。
ただし、通話中にもう一方の着信があった場合、キャッチホンのように切り替えられる機種もあります。
Q3. LINEは2つのアカウントを使えますか?
LINEは電話番号に紐づくため、理論的には2つのアカウントを使えます。
ただし、1台のスマホで2つのLINEアカウントを同時に使うことはできません。
対策
- LINE公式の「デュアルメッセンジャー」機能を使う(Samsung、一部のOPPOなど)
- 別のメッセージアプリを使う
Q4. eSIMはどうやって契約しますか?
各キャリアのウェブサイトまたはアプリから契約できます。
主なeSIM提供キャリア
- 楽天モバイル
- ahamo
- povo
- LINEMO
- IIJmio
- mineo
契約後、QRコードが発行されます。
スマホでQRコードをスキャンして、プロファイルをダウンロードします。
Q5. 2つの番号で着信を受けられますか?
はい、DSDS以上の機種なら、両方の番号で同時に着信を受けられます。
どちらの番号にかかってきたかも分かります。
Q6. microSDカードも使えますか?
機種によります。
SIMカード×2の機種
- SIM2スロットとmicroSDスロットが共用の場合、どちらか一方のみ
SIMカード+eSIMの機種
- microSDスロットは別なので、両方使える
eSIM対応機種がおすすめです。
Q7. デュアルSIMで5Gは使えますか?
はい、多くの最新機種はデュアルSIM使用時も5Gに対応しています。
ただし、両方のSIMが5G対応である必要がある機種もあります。
Q8. 料金は2倍になりますか?
契約内容次第です。
適切に組み合わせれば、逆に安くなることが多いです。
例:
- 通話無料SIM(月1,000円)+データ専用SIM(月1,500円)= 月2,500円
- これは大手キャリアの1回線より安い
まとめ:デュアルSIMで賢く節約
Androidデュアル SIMについて、詳しく解説しました。
この記事のポイント
デュアルSIMとは
- 1台で2つのSIMを使える
- 主回線・副回線を使い分け
- SIMカード×2またはSIMカード+eSIM
デュアルSIMの種類
- DSSS:1つずつ切り替え(古い)
- DSDS:両方待ち受け、データは1つ
- DSDV:両方4G対応(現在の主流)
- DSDA:完全同時使用(最高性能)
メリット
- 通信費を節約できる
- 2つの番号を使い分けられる
- 通信障害への備え
- エリアの補完
- 海外旅行で便利
デメリット
- バッテリー消費が増える
- 設定が複雑
- 通話中はデータ通信できない(DSDS/DSDV)
- 一部機種でmicroSD使用不可
おすすめ組み合わせ
- 楽天モバイル+IIJmio(節約重視)
- 大手キャリア+LINEMO(仕事・プライベート分け)
- docomo系+au系(障害対策)
トラブル対処
- SIM認識されない→再挿入、SIMロック解除
- データ通信できない→APN設定確認
- バッテリー消費→使わない方をオフ
デュアルSIMは、使いこなせば通信費を大幅に節約できます。
活用のコツ
- 自分の使い方に合った組み合わせを選ぶ
- 最初は主流のDSDV機種を選ぶ
- eSIM対応機種がおすすめ
- バッテリー対策を忘れずに
この記事を参考に、デュアルSIMを使いこなして、快適で経済的なスマホライフを送りましょう!
最終チェックリスト
- [ ] 自分のスマホがデュアルSIM対応か確認した
- [ ] 2つのSIMの用途を決めた
- [ ] 最適な組み合わせを選んだ
- [ ] SIMの設定を完了した
- [ ] モバイルデータ・通話・SMSの優先設定をした
- [ ] バッテリー対策を理解した
これで、Androidデュアル SIMをマスターできました!
賢く節約して、快適な通信環境を手に入れてください。


コメント