「また鍵をどこかに置き忘れた…」
「スーツケースがロストバゲージされたらどうしよう」
そんな悩みを解決してくれるのが、Appleの「AirTag(エアタグ)」です。
2021年に登場して以来、世界中で愛用されている紛失防止タグ。
そして2026年1月には、5年ぶりに第2世代モデルが発表されました。
この記事では、AirTagの基本から使い方、活用例、最新モデルの新機能まで、わかりやすく解説します。
AirTagとは?
AirTagは、Appleが開発・販売している紛失防止トラッカーです。
直径約31.9mm、厚さ約8.0mmの円形で、500円玉より一回り大きいサイズ感。
財布や鍵、カバンなどの持ち物に取り付けておくことで、紛失した際にiPhoneの「探す」アプリから位置情報を確認できます。
2021年4月に初代モデルが発売され、2026年1月には第2世代が登場しました。
価格は1個4,980円、4個入りが16,980円で、価格据え置きで性能がアップしています。
AirTagの仕組み
「GPSが内蔵されているんでしょ?」と思われがちですが、実は違います。
AirTag自体にはGPS機能は搭載されていません。
近くにいる場合
AirTagはBluetooth信号を定期的に発信しています。
あなたのiPhoneがその範囲内(約10m)にあれば、直接接続して位置を特定できます。
遠くに離れた場合
ここがAirTagの凄いところです。
世界中のiPhoneやiPadなどのAppleデバイスが、「探す」ネットワークとして機能するんです。
あなたのAirTagが発する信号を、近くを通りかかった他人のiPhoneがキャッチ。
その位置情報が暗号化・匿名化された状態であなたに届きます。
このプロセスは完全に匿名なので、他人のiPhoneを使っても個人情報が漏れる心配はありません。
日本はiPhoneユーザーが多いため、特に効果的なシステムです。
超広帯域通信(UWB)
iPhone 11以降の機種では、UWB(Ultra Wideband)という技術を使って、センチメートル単位で正確な位置を特定できます。
画面に表示される距離と方向を頼りに、「あと3メートル、右へ」といった具合に、AirTagのある場所まで案内してくれます。
AirTagでできること
音を鳴らして探す
「探す」アプリやSiriから指示を出すと、AirTagから音が鳴ります。
第2世代では音量が50%アップし、音が届く距離が2倍になりました。
ソファのクッションの隙間や郵便物の下に隠れていても、音を頼りに見つけられます。
地図上で位置を確認
AirTagが遠くにある場合は、地図上で最後に検知された場所が表示されます。
「あ、駅のベンチに置き忘れたかも」とすぐに分かるわけです。
紛失モード
AirTagを紛失モードにすると、他人が見つけたときにあなたの連絡先を表示できます。
NFC対応のスマートフォン(AndroidでもOK)をAirTagにかざすだけで、メッセージや電話番号が見られる仕組みです。
置き忘れ通知
AirTagを付けた持ち物が手元から離れると、iPhoneに通知が届きます。
カフェに財布を置き忘れても、その場ですぐに気づけます。
共有機能
最大5人までAirTagを共有できるので、家族で使う傘や車の鍵などを、みんなで追跡できます。
また、航空会社とも位置情報を一時的に共有可能。
デルタ、ルフトハンザ、シンガポール航空など、50社以上が対応しています。
使い方・設定方法
AirTagの設定は驚くほど簡単です。
- AirTagのパッケージから取り出す(タブを引き抜くと電源が入ります)
- iPhoneまたはiPadに近づける
- 画面に表示される「接続」をタップ
- AirTagに名前を付ける(「鍵」「財布」「カバン」など)
- Apple IDに登録して完了
これだけで、すぐに使い始められます。
専用アプリのダウンロードも不要です。
必要なもの
- iOS 14.5以降を搭載したiPhone、またはiPadOS 14.5以降を搭載したiPad
- 第2世代を使うにはiOS 26.2.1以降が必要
- Apple IDとiCloudアカウント
活用シーン
日常使い
鍵や財布
家の中で「あれ、どこに置いたっけ?」という時間がゼロに。
音を鳴らせばすぐ見つかります。
カバン
通勤・通学カバンに入れておけば、置き忘れても安心。
電車の網棚に置き忘れた時も、すぐに気づけます。
リモコン
テレビやエアコンのリモコンって、いつの間にか行方不明になりがちですよね。
AirTagを付けておけば、そんな悩みから解放されます。
旅行
スーツケース
海外旅行でのロストバゲージ対策に最適。
自分のスーツケースが今どこにあるのか、リアルタイムで確認できます。
実際に、紛失したスーツケースをAirTagで見つけて、旅行に間に合ったという報告も多数あります。
上着やコート
クロークに預けた際の取り違えや、レストランでの置き忘れを防げます。
防犯
自転車やバイク
万が一盗難に遭っても、AirTagがあれば位置を追跡できます。
実際に、盗まれた電動キックボードをAirTagで追跡して取り戻したという事例もあります。
高価な機材
カメラやノートパソコンなど、高価な機材の盗難対策にも有効です。
注意:子どもやペットには非推奨
Appleは、AirTagを子どもやペットの追跡には推奨していません。
設計上、動き続けるものを追跡するのには適していないからです。
子どもの見守りには、Apple Watchのファミリー共有設定を利用することをAppleは推奨しています。
第2世代の新機能(2026年1月発売)
2026年1月、5年ぶりに第2世代のAirTagが登場しました。
見た目は初代と同じですが、性能が大幅に向上しています。
探せる範囲が1.5倍に
第2世代の超広帯域チップ(U2)を搭載。
「正確な場所を見つける」機能の有効範囲が、従来より最大50%拡大しました。
より遠い距離からでも、AirTagの正確な位置を特定できるようになったわけです。
スピーカー音量が2倍に
内部設計の改良により、スピーカーの音量が50%アップ。
音が届く距離は従来の2倍になりました。
クッションの奥に埋もれていても、以前より確実に音を聞き取れます。
Apple Watchでも探せる
今回初めて、Apple Watch Series 9以降およびApple Watch Ultra 2以降で「正確な場所を見つける」機能が使えるようになりました。
iPhoneを取り出さなくても、手首のデバイスから直接探せるのは便利ですね。
Bluetooth範囲も拡大
アップグレードされたBluetoothチップにより、通信範囲が広がっています。
新しいチャイム音
特徴的な新しいアラート音が追加され、音を頼りに見つけやすくなりました。
AirTagのメリット
専用アプリ不要
iPhoneに標準搭載されている「探す」アプリで使えます。
新しいアプリをインストールする必要がありません。
位置精度が高い
特にiPhone 11以降では、UWB技術により非常に正確な位置特定が可能。
「大体このあたり」ではなく、「ここ」とピンポイントで教えてくれます。
設定が簡単
iPhoneに近づけるだけで設定完了。
機械が苦手な人でも、5分あれば使い始められます。
バッテリーが長持ち
CR2032というコイン電池で約1年間動作します。
しかもユーザー自身で簡単に交換可能です。
コンビニや100円ショップでも買える一般的な電池なので、交換も楽です。
防水・防塵
IP67等級の防水・防塵性能があります。
雨の日や砂埃の多い場所でも安心して使えます。
最大水深1メートルで最大30分間耐えられる性能です。
プライバシー保護が徹底
AirTag自体に位置データや履歴は保存されません。
すべての通信は暗号化され、あなた以外は位置情報を見ることができません。
豊富なアクセサリ
Apple純正のレザーループやキーリングをはじめ、サードパーティ製の様々なケースやホルダーが販売されています。
用途に合わせて、カラビナ付きケースやシリコンケース、カード型ケースなどを選べます。
デメリット・注意点
単体では取り付けられない
AirTag本体には穴やクリップがありません。
別途ケースやホルダーが必要です。
Apple純正アクセサリは3,000円〜6,000円程度。
サードパーティ製なら1,000円前後から購入できます。
リアルタイム追跡はできない
AirTagはGPSではないので、リアルタイムで動きを追跡することはできません。
「最後に検知された場所」が表示される仕組みです。
ただし、日本ではiPhoneユーザーが多いため、位置情報はかなり頻繁に更新されます。
Appleデバイスが必要
AndroidスマホやWindowsパソコンからは、AirTagの位置を確認できません。
iPhoneまたはiPadが必須です。
ただし、Androidユーザーも紛失したAirTagを見つけた際は、NFCで持ち主の連絡先を確認できます。
人が少ない場所では効果が薄い
山奥や離島など、周囲にiPhoneユーザーがほとんどいない場所では、位置情報が更新されにくくなります。
価格がやや高め
他社の紛失防止タグは1,000円〜2,000円程度のものもあります。
AirTagは1個4,980円なので、比較すると高めです。
ただし、性能と精度を考えると、納得の価格とも言えます。
悪用のリスク
ストーカー行為などに悪用される可能性があるため、Appleは複数の対策を実装しています。
- 身に覚えのないAirTagが一定時間一緒に移動すると、iPhoneに警告が表示される
- Android用の「Tracker Detect」アプリでも検知可能
- 持ち主から離れたAirTagは、8〜24時間後に音を鳴らし始める
もし不審なAirTagを見つけたら、電池を抜いて追跡を停止させましょう。
価格とスペック
第2世代(2026年1月発売)
価格
- 1個入り:4,980円(税込)
- 4個入り:16,980円(税込)
サイズ
- 直径:31.9mm
- 厚さ:8.0mm
- 重さ:11.8g
仕様
- 超広帯域チップ:第2世代(U2)
- Bluetooth:強化版
- 防水・防塵:IP67等級
- バッテリー:CR2032(約1年間)
- 対応OS:iOS 26.2.1以降、iPadOS 26.2.1以降
機能
- 「正確な場所を見つける」機能(iPhone 15以降、Apple Watch Series 9以降など)
- 音を鳴らす(音量50%アップ)
- 紛失モード
- 最大5人まで共有可能
- 航空会社との位置情報共有
初代モデル(2021年4月発売)
第2世代の発売に伴い、初代モデルはセール価格で販売されることがあります。
基本的な機能は同じなので、コストを抑えたい方は初代でも十分です。
まとめ
AirTagは、持ち物の紛失を防ぎ、万が一失くしても見つけやすくしてくれる便利なデバイスです。
鍵や財布の日常使いから、旅行時のスーツケース追跡、自転車の盗難対策まで、幅広く活用できます。
2026年1月に発売された第2世代では、探せる範囲が1.5倍、音量が2倍になり、さらに使いやすくなりました。
価格は1個4,980円とやや高めですが、iPhoneユーザーなら設定も簡単で、位置精度も抜群。
「よく物を失くす」「旅行が多い」「盗難が心配」という方には、特におすすめです。
ただし、子どもやペットの追跡には向かないこと、リアルタイム追跡はできないことは覚えておきましょう。
大切な持ち物を守るために、AirTagを活用してみてはいかがでしょうか。

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