「パソコンでインターネットを見るとき、EdgeとChromeどっちを使えばいいの?」
「見た目も似てるし、違いがよく分からない…」
「結局どっちが良いの?」
こんな疑問を持っていませんか?
WindowsパソコンにはMicrosoft Edgeが最初から入っていますが、周りの人に聞くと「Google Chromeの方がいいよ」なんて言われることも。でも、実際にどう違うのか、どちらを選べばいいのか、分かりにくいですよね。
この記事では、Microsoft EdgeとGoogle Chromeの違いを初心者の方にも分かりやすく解説します。それぞれのメリット・デメリット、どんな人にどちらがおすすめなのかまで、詳しくご紹介していきます。
そもそもEdgeとChromeって何が違うの?

基本的な違い:作っている会社が違う
Microsoft Edge(マイクロソフト エッジ)
- Microsoftが開発しているブラウザ
- Windows 10/11に最初から入っている
- Internet Explorerの後継ブラウザ
- アイコンは青緑色の波のようなデザイン
Google Chrome(グーグル クローム)
- Googleが開発しているブラウザ
- 自分でダウンロードしてインストールする必要がある
- 世界で最も多く使われているブラウザ(シェア率約65%)
- アイコンは赤・黄・緑・青の丸いデザイン
つまり、Microsoft製品をよく使う人はEdge、Googleサービスをよく使う人はChromeが便利、という傾向があります。
実は兄弟?同じ技術を使っている
意外かもしれませんが、EdgeとChromeは「Chromium(クロミウム)」という同じ基本技術を使って作られています。
家に例えると、同じ設計図(Chromium)を使って建てた2つの家みたいなものです。骨組みは同じだけど、内装や設備は違う、というイメージですね。
そのため、基本的な表示速度や互換性には大きな差はありません。
ただし、細かい機能や使い勝手には違いがあるので、それを詳しく見ていきましょう。
【比較1】速度とメモリ使用量
Chromeは速いけどメモリを食う
Chromeの特徴
- 体感的にやや速く感じることが多い
- ただし、メモリ(RAM)をかなり使う
- タブをたくさん開くと重くなりやすい
- スペックが低いパソコンだと動作が遅くなることも
タスクマネージャーを開いてみると、Chromeがメモリをたくさん使っているのが分かります。快適な動作の裏では、パソコンのリソースが犠牲になっているんですね。
Edgeは軽くてバッテリーにも優しい
Edgeの特徴
- メモリ使用量が少なめ(Chromeより省メモリ)
- 古いパソコンでも比較的サクサク動く
- バッテリーの持ちが良い
Microsoftの実験では、同じ条件で動画を再生し続けたところ、Chromeは約4時間20分でバッテリーが切れたのに対し、Edgeは約7時間20分も持ったという結果が出ています。
ノートパソコンをよく使う人や、古めのパソコンを使っている人には、Edgeの方がおすすめです。
【比較2】独自機能の違い
Edgeにしかない便利機能
1. Copilot(AI機能)がサイドバーから使える
EdgeにはMicrosoftのAI「Copilot」がブラウザに組み込まれています。
わざわざChatGPTのページを開かなくても、サイドバーからすぐにAIに質問できるのがとても便利です。
2. 画面分割機能
拡張機能なしで、ブラウザ内で画面を2つに分割できます。
参考ページを見ながら文章を書いたり、YouTubeを見ながら作業したりするときに便利です。
3. Webキャプチャ機能
ページのスクリーンショットを簡単に撮れる機能が標準で付いています。範囲指定も自由自在です。
4. 垂直タブ表示
タブを縦に並べて表示できます。たくさんのタブを開く人には見やすくて便利です。
5. コレクション機能
調べ物をしているときに、関連するページをまとめて整理できる機能です。
Chromeにしかない便利機能
1. 拡張機能が圧倒的に豊富
Chromeウェブストアには、膨大な数の拡張機能があります。
ただし、EdgeもChromiumベースなので、実はChromeの拡張機能の多くがEdgeでも使えます。
2. Googleサービスとの完璧な連携
Gmail、Googleドライブ、Googleカレンダーなどとの連携が非常にスムーズです。
3. デバイス間の同期がスムーズ
パソコン、スマホ、タブレットなど、すべてのデバイスでブックマークや履歴、パスワードを自動同期できます。
【比較3】セキュリティとプライバシー
セキュリティはほぼ互角
どちらも以下のセキュリティ機能を持っています。
- HTTPS接続の強制
- 悪意のあるサイトの検出
- マルウェアからの保護
- 定期的なセキュリティアップデート
ただし、Chromeの方が更新頻度が高いため、新しい脅威への対応がやや早い傾向があります。
プライバシーはEdgeが優れている
Chromeのプライバシー
- ユーザーデータを多く収集することで有名
- 位置情報、検索履歴、閲覧履歴などを収集
- そのデータを個人と端末に紐づけることができる
Edgeのプライバシー
- 3段階のトラッキング防止機能(基本・バランス・厳重)
- ユーザーが設定で細かくコントロールできる
- Chromeに比べてデータ収集が少なめ
プライバシーを重視する人には、Edgeの方がおすすめです。
【比較4】連携サービスの違い

Edgeが得意なこと
Microsoft系サービスとの連携
- Office 365(Word、Excel、PowerPoint)
- OneDrive
- Outlook
- Teams
これらを日常的に使う人は、Edgeの方が圧倒的に便利です。
サイドバーでOfficeアプリを開いたり、OneDriveに直接ファイルを保存したりできます。
Chromeが得意なこと
Google系サービスとの連携
- Gmail
- Googleドライブ
- Googleカレンダー
- YouTube
- Googleフォト
Googleアカウントでログインすれば、これらのサービスにワンクリックでアクセスできます。
また、Androidスマホを使っている人は、スマホとパソコンの連携がとてもスムーズです。
それぞれのメリット・デメリット
Microsoft Edgeのメリット
✅ 最初からWindowsに入っているので、インストール不要
✅ メモリ使用量が少なく、軽快に動作する
✅ バッテリーの持ちが良い(ノートPCで有利)
✅ プライバシー保護機能が充実
✅ AI(Copilot)がすぐに使える
✅ 画面分割やWebキャプチャなど独自の便利機能
✅ Office製品との連携が良い
Microsoft Edgeのデメリット
❌ シェア率が低いため、一部サイトで表示がおかしくなることがある
❌ 拡張機能の数はChromeより少ない(ただしChromeの拡張機能も使える)
❌ Googleサービスとの連携はChromeに劣る
Google Chromeのメリット
✅ 世界で最もシェアが高い(約65%)
✅ ほとんどのサイトがChromeでの表示を基準にしている
✅ 拡張機能が圧倒的に豊富
✅ Googleサービスとの連携が完璧
✅ デバイス間の同期がスムーズ
✅ 更新頻度が高く、セキュリティ対応が早い
Google Chromeのデメリット
❌ メモリを大量に消費する(タブを開きすぎると重くなる)
❌ バッテリーの消費が多い
❌ プライバシー面での懸念(データ収集が多い)
❌ 低スペックのパソコンだと動作が遅くなることも
どんな人にどちらがおすすめ?
Edgeがおすすめな人
こんな人にはEdgeがぴったりです。
- Windowsパソコンを使っている
- Office 365やOneDriveをよく使う
- ノートパソコンでバッテリーを長持ちさせたい
- 古めのパソコン、スペックが低めのパソコンを使っている
- プライバシーを重視したい
- AIを頻繁に使いたい
- わざわざブラウザをインストールするのが面倒
Edgeはこんな使い方に最適
- 仕事でOfficeを使いながらネット検索する
- 長時間の外出先での作業
- 軽快な動作を求める人
Chromeがおすすめな人
こんな人にはChromeがぴったりです。
- Googleサービス(Gmail、ドライブ、カレンダーなど)をヘビーに使う
- Androidスマホを使っている
- 豊富な拡張機能でカスタマイズしたい
- 複数のデバイス間でブックマークやパスワードを同期したい
- 最新の技術をいち早く使いたい
- パソコンのスペックに余裕がある
Chromeはこんな使い方に最適
- YouTubeや動画を頻繁に見る
- スマホとPCで同じブックマークを使いたい
- 拡張機能で自分好みにカスタマイズしたい
両方使い分けるのもアリ!
実は、EdgeとChromeは同時に使っても何も問題ありません。
使い分けの例
- 仕事用:Edge → Officeとの連携、バッテリー重視
- プライベート用:Chrome → YouTubeやSNS、Googleサービス
- メインブラウザ:Edge → 普段の検索やネットサーフィン
- サブブラウザ:Chrome → 特定のサイトや拡張機能が必要なとき
このように、用途によって使い分けるのも賢い選択です。
よくある質問(Q&A)
Q1:EdgeとChrome、どっちの方が安全ですか?
A:セキュリティ面ではほぼ互角です。ただし、プライバシー面ではEdgeの方が優れています。Chromeはユーザーデータを多く収集することで知られているため、プライバシーを重視する人はEdgeの方が良いでしょう。
Q2:Chromeの拡張機能はEdgeでも使えますか?
A:はい、多くの場合使えます。EdgeもChromiumベースなので、Chromeウェブストアの拡張機能の大部分がEdgeでもインストールできます。ただし、一部正常に動作しないものもあります。
Q3:EdgeからChromeに、またはChromeからEdgeに乗り換えるのは大変ですか?
A:意外と簡単です。ブックマークやパスワード、閲覧履歴などを簡単にインポート(移行)できる機能が両方のブラウザに用意されています。設定画面から数クリックで移行できます。
Q4:スマホでもEdgeとChromeの両方がありますが、違いは同じですか?
A:基本的には同じ傾向です。ただし、スマホの場合は、Androidを使っているならChrome、iPhoneならどちらでも好みで選ぶと良いでしょう。Edgeのスマホ版も、メニューが下にあって操作しやすいなど、独自の工夫があります。
Q5:EdgeはInternet Explorerの後継だから遅くて重いんじゃないですか?
A:それは昔の話です。現在のEdgeは、ChromeとChromiumベースで、まったく別物です。むしろメモリ使用量が少なく、軽快に動作します。Internet Explorerの悪いイメージは捨てて大丈夫です。
まとめ:結局どっちを選べばいい?
EdgeとChromeの違い、理解できましたでしょうか?
改めて重要なポイントをまとめると
Microsoft Edge
- 軽い、速い、バッテリー長持ち
- Microsoft製品との相性抜群
- プライバシー保護が充実
- AI機能が便利
Google Chrome
- 世界で最も使われている
- Googleサービスとの連携が完璧
- 拡張機能が圧倒的に豊富
- メモリを多く使う
どちらを選ぶか迷ったら
- Windowsパソコンで、Officeを使う人 → Edge
- Googleサービスをよく使う人 → Chrome
- 古いパソコン、ノートパソコンの人 → Edge
- 拡張機能をたくさん使いたい人 → Chrome
- どちらか決められない人 → 両方入れて使い分ける
大切なこと
- どちらも優秀なブラウザです
- 正解はありません
- 使ってみて自分に合う方を選べばOK
- 途中で乗り換えるのも簡単
「とりあえずChromeを入れておけばいい」という時代から、「Edgeも十分良い選択肢」という時代に変わってきています。
ぜひ一度、どちらも試してみて、自分にピッタリのブラウザを見つけてください。
快適なインターネットライフをお楽しみください!

コメント