パソコンで作業しているとき、画面の右下に次々と現れる通知に「うるさいな…」と感じたことはありませんか?
逆に、大切な通知を見逃してしまったこともあるかもしれません。
そんな通知を管理しているのが「アクションセンター」という機能です。
Windowsのアクションセンターは、通知の履歴やいろいろな設定にすばやくアクセスできる便利な機能です。
この記事では、アクションセンターの基本から通知の細かい調整方法まで、わかりやすくご紹介します。
アクションセンターってなに?
アクションセンター(Windows 10)またはクイック設定・通知センター(Windows 11)は、次の2つの大切な役割を持っています:
役割1:通知の表示と管理
- メールが届いたときのお知らせ
- Windowsアップデートの通知
- セキュリティに関する警告
- アプリからの各種お知らせ
役割2:よく使う設定への素早いアクセス
- Wi-FiやBluetoothのオン・オフ
- 画面の明るさ調整
- 音量の調整
- 集中モード(通知を一時的に止める機能)の切り替え
アクションセンターの開き方
Windows 10の場合
- 画面右下の吹き出しアイコンをクリック
- キーボードの「Windows」+「A」を押す
Windows 11の場合
- 画面右下のWi-Fi・音量・バッテリー部分もしくは日付・時刻部分をクリック
- キーボードの「Windows」+「A(もしくはN)」を押す
ポイント: アクションセンターは「情報を受け取る」と「設定をすぐに変える」という2つの機能をまとめた便利なパネルです。
通知の設定を自分好みに変更する方法
Windows 10での設定方法
手順
- スタートボタンをクリック
- 「設定」(歯車のアイコン)をクリック
- 「システム」を選択
- 左側のメニューから「通知とアクション」をクリック
設定できる内容
- 通知全体のオン・オフ
- アプリごとの通知設定
- 通知バナーの表示時間
- ロック画面での通知表示
- 通知音のオン・オフ
Windows 11での設定方法
手順
- スタートボタンをクリック
- 「設定」をクリック
- 左側のメニューから「システム」を選択
- 「通知」をクリック
設定できる内容
- 通知のオン・オフ(全体)
- アプリごとの通知設定
- 通知をロック画面に表示するかどうか
- 通知の優先度設定
- 集中モードの設定
アプリごとの通知設定
どのアプリからの通知を受け取るかを個別に設定できます。
おすすめの設定
- 必要な通知:メール、カレンダー、セキュリティソフト
- 不要な通知:ゲーム、SNSアプリ、広告系のアプリ
設定方法
- 通知設定画面を開く
- 下にスクロールして「アプリやその他の送信者からの通知を取得する」の下にあるアプリ一覧を確認
- 各アプリの右側にあるスイッチで通知のオン・オフを切り替え
「必要な通知だけ受け取り、他は切る」ことで、集中力がアップして作業効率が向上します。
クイックアクションを自分好みにカスタマイズ
クイックアクションとは、アクションセンターから素早く設定を変更できるボタンのことです。
Windows 10での設定方法
手順
- 「設定」→「システム」→「通知とアクション」を開く
- 「クイックアクションの編集」または「クイックアクションを追加または削除します」をクリック
- 表示したいアクションを選択、不要なものは削除
Windows 11での設定方法
手順
- タスクバーの右下にある「Wi-Fiアイコン」や「音量アイコン」をクリック
- 表示されたパネルの中にある「ペン型の編集ボタン」をクリック
- 必要なアクションを追加、不要なものを削除
- ドラッグ&ドロップで並び順を変更
よく使われるクイックアクション
おすすめの設定
- Wi-Fi:無線LANのオン・オフ
- Bluetooth:Bluetooth機器の接続管理
- 集中モード:通知を一時的に止める
- 夜間モード:ブルーライトを軽減
- 画面の明るさ:ディスプレイの明るさ調整
- バッテリーセーバー:ノートパソコンのバッテリーを節約
よく使う設定にすぐアクセスできるようにすれば、毎日の操作がずっと楽になります。
集中モードで通知をストップ
集中モードは、通知を一時的にすべて非表示にする機能です。
集中モードの使い方
手動で切り替える方法
- アクションセンターを開く
- 「集中モード」または「通知の停止」ボタンをクリック
- もう一度クリックすると解除
自動で集中モードにする設定
- 設定から「システム」→「集中モード」を開く
- 以下の条件で自動的にオンにできます:
- 決まった時間帯(例:午後1時〜2時)
- プレゼンテーション中
- ゲームをプレイ中
- 画面を複製表示している間
集中モードのレベル
重要のみ
- 通話やリマインダーなど、重要な通知だけを表示
アラームのみ
- アラームとタイマーの通知だけを表示
オフ
- すべての通知を表示(通常モード)
おすすめの使い方: 会議中や集中して作業したいときに集中モードを使えば、通知に邪魔されない”静かな時間”を作ることができます。
よくある質問
通知が多すぎて困っています
アプリごとの通知設定を見直しましょう。
とくに以下のアプリは通知を切ることをおすすめします:
- ゲームアプリ
- 広告を表示するアプリ
- あまり使わないSNSアプリ
大切な通知を見逃してしまいます
以下の設定を確認してください:
- 重要なアプリ(メール、カレンダーなど)の通知がオンになっているか
- 通知音が有効になっているか
- 集中モードが常にオンになっていないか
通知がロック画面に表示されません
「設定」→「システム」→「通知」から「ロック画面に通知を表示する」がオンになっているか確認してください。
トラブルシューティング
通知が表示されない場合
- Windows Updateを確認して、最新版にアップデート
- 「設定」→「システム」→「通知」で通知が有効になっているか確認
- 問題のアプリを再インストール
- パソコンを再起動
アクションセンターが開かない場合
- キーボードショートカット(Windows+A または Windows+N)を試す
- タスクマネージャーでWindowsエクスプローラーを再起動
- システムファイルチェッカーを実行(sfc /scannow)
まとめ
Windowsアクションセンターを上手に活用するポイントは以下の通りです:
通知の管理
- 必要な通知だけを受け取るように設定
- アプリごとに通知のオン・オフを調整
- 受信ストレスを軽減して集中力アップ
クイックアクションの活用
- よく使う設定を素早く変更できるように整理
- 不要なアクションは削除して、必要なものだけ表示
- 毎日の操作が時短・効率化される
集中モードの活用
- 作業に集中したいときは通知を一時停止
- 会議やプレゼン中の自動設定も可能
- 通知に邪魔されない環境を作る
おすすめの設定手順
- まず不要なアプリの通知を切る
- クイックアクションを自分好みに整理
- 集中モードの自動設定を活用
- 定期的に設定を見直す
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