【完全版】水滸伝の登場人物一覧|108人の好漢を徹底解説

その他

ゲームやアニメ、漫画で「梁山泊」という言葉を聞いたことはありませんか?

これは、中国の古典小説『水滸伝』に登場する英雄たちの拠点の名前です。
現代でも「優れた人材が集まる場所」という意味で使われることがありますよね。

でも、「水滸伝って聞いたことあるけど、どんな話なの?」「登場人物が多すぎてよくわからない」と思う方も多いのではないでしょうか。

水滸伝には、なんと 108人 もの主要キャラクターが登場します。
彼らは「好漢(こうかん)」と呼ばれ、それぞれが個性的なあだ名と得意技を持っているんです。

この記事では、水滸伝に登場する108人の好漢たちを、わかりやすい一覧形式で詳しくご紹介します。


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水滸伝ってどんな物語?

基本情報

水滸伝は、14世紀に中国で書かれた長編小説です。
『三国志演義』『西遊記』『金瓶梅』と並んで 「四大奇書」 と呼ばれ、中国文学の最高傑作の一つとされています。

作者は施耐庵(しないあん)とされていますが、羅貫中が関わったという説もあり、詳しいことはわかっていません。

項目内容
作品名水滸伝(すいこでん)
成立時期14世紀頃(明代)
作者施耐庵(諸説あり)
舞台北宋末期(12世紀頃)
主な舞台梁山泊(りょうざんぱく)
主人公108人の好漢たち

タイトルの意味

「水滸」とは「水のほとり」という意味です。
物語の舞台となる梁山泊が、広大な湿地帯に囲まれた場所だったことに由来しています。

英語では「Water Margin」や「Outlaws of the Marsh」と訳されることが多いですね。

物語のあらすじ

時代は北宋末期。
政治は腐敗し、悪徳官吏がはびこる世の中でした。

ある日、洪信という役人が龍虎山の寺院で、封印されていた 108の魔星 を誤って解き放ってしまいます。
この魔星たちは、やがて人間として生まれ変わり、各地で活躍することになるんです。

様々な事情で社会からはじき出された英雄たちは、梁山泊という湿地帯に集結。
替天行道(天に替わりて道を行う)」を掲げ、腐敗した政府に立ち向かいます。

やがて朝廷から招安(帰順の許可)を受け、国のために戦うことになりますが、その結末は悲劇的なものでした。


108人の好漢の分類

天罡星と地煞星

108人の好漢たちは、大きく 2つのグループ に分けられています。

分類人数特徴
天罡星(てんこうせい)36人上位の英雄。リーダー格や特に優れた武芸者が多い
地煞星(ちさつせい)72人サポート役が多いが、個性的な特技を持つ者も

この分類は道教の思想に基づいています。
天罡星は北斗七星、地煞星は別の星座の凶星を表しているとされているんです。

また、108という数字は仏教でいう煩悩の数でもあります。
除夜の鐘で108回打つのと同じ数ですね。

席次とは?

108人には「席次」という順位があります。
これは梁山泊での地位や役割を表すもので、第1位の宋江を筆頭に、108位まで決められています。

ただし、席次が高いからといって必ずしも強いわけではありません。
統率力や知略、人望なども評価の対象になっているからです。


天罡星36人──梁山泊のエリートたち

まずは上位36人の天罡星から、主要な人物を詳しく見ていきましょう。

宋江(そうこう)──梁山泊の首領

基本情報

項目内容
宿星天魁星(てんかいせい)
席次第1位
あだ名呼保義(こほうぎ)、及時雨(きゅうじう)
前職県の下級役人

どんな人物?

梁山泊の3代目首領であり、108人をまとめるリーダーです。
武芸は得意ではありませんが、人を惹きつける魅力と義理堅さで知られていました。

「及時雨」というあだ名は、「雨が降ってほしいときに降る恵みの雨のように、困った人を助ける」という意味。
困窮する人々を見捨てられない性格で、多くの好漢から慕われていたんです。

有名なエピソード

元々は県の役人でしたが、愛人を殺害したことで逃亡生活を余儀なくされます。
紆余曲折を経て梁山泊に加わり、やがて首領の座につきました。

最終的には朝廷への帰順を実現させますが、悪臣・高俅らの陰謀によって毒殺されてしまいます。


盧俊義(ろしゅんぎ)──梁山泊の副首領

基本情報

項目内容
宿星天罡星(てんこうせい)
席次第2位
あだ名玉麒麟(ぎょくきりん)
前職北京の大富豪

どんな人物?

棒術の達人で、「棍棒を使わせたら天下無双」と称された武芸者です。
質屋を営む裕福な商人でもあり、「玉麒麟」のあだ名は伝説の神獣・麒麟のように優れた人物という意味を持ちます。

有名なエピソード

軍師・呉用の策略によって梁山泊に引き込まれ、無実の罪で流刑に。
何度も処刑されかけますが、その度に仲間に救われ、ついに入山を決意しました。

宋江から首領の座を譲られようとしましたが固辞し、副首領として活躍。
しかし最後は宋江と同様、高俅らに毒殺されてしまいます。


呉用(ごよう)──梁山泊の軍師

基本情報

項目内容
宿星天機星(てんきせい)
席次第3位
あだ名智多星(ちたせい)
前職塾の先生

どんな人物?

梁山泊の頭脳として、あらゆる作戦を立案した軍師です。
「智多星」は「知恵が星のように輝く」という意味で、三国志の諸葛亮に匹敵する知略の持ち主とされています。

有名なエピソード

元々は村の塾で教えていた学者でしたが、晁蓋らと共に御用金を強奪。
この事件をきっかけに梁山泊へ身を投じることになりました。

宋江の死後、その墓前で花栄と共に首を吊って後を追っています。


公孫勝(こうそんしょう)──道術使いの軍師

基本情報

項目内容
宿星天間星(てんかんせい)
席次第4位
あだ名入雲竜(にゅううんりゅう)
前職道士(修行者)

どんな人物?

風を操り、雲を呼ぶ道術(魔法のようなもの)を使う仙人のような存在です。
「入雲竜」は「雲に入る龍」という意味で、自由自在に空を駆け巡る姿を表しています。

軍師・呉用と並ぶ知恵者でもあり、霊的な力で梁山泊を何度も危機から救いました。


関勝(かんしょう)──関羽の末裔

基本情報

項目内容
宿星天勇星(てんゆうせい)
席次第5位
あだ名大刀(だいとう)
前職蒲東の軍人

どんな人物?

三国志の名将・関羽の子孫とされ、関羽と同じ青龍偃月刀を振るう武将です。
堂々たる体格に立派なひげを蓄え、まさに関羽の再来と言われました。

騎兵五虎将の筆頭として多くの戦で活躍しましたが、戦後に泥酔して落馬し命を落としています。


林冲(りんちゅう)──悲劇の豹子頭

基本情報

項目内容
宿星天雄星(てんゆうせい)
席次第6位
あだ名豹子頭(ひょうしとう)
前職禁軍教頭(近衛兵の武術指南役)

どんな人物?

水滸伝で最も人気のある英雄の一人。
槍の達人で、「豹子頭」は豹のように精悍な顔立ちを表しています。

禁軍(皇帝を守る兵)の武術指南役という高い地位にありましたが、悪臣・高俅の陰謀によって人生を狂わされることになります。

有名なエピソード:高俅との因縁

林冲の妻に目をつけた高俅の息子は、何とか林冲を排除しようと画策。
濡れ衣を着せて林冲を流刑にし、護送中に刺客を送って暗殺しようとします。

何度も命を狙われながらも生き延びた林冲は、ついに梁山泊へ身を投じました。
穏やかな性格ながらも、理不尽な権力に対する怒りを内に秘めた人物として描かれています。


魯智深(ろちしん)──花和尚

基本情報

項目内容
宿星天孤星(てんこせい)
席次第13位
あだ名花和尚(かおしょう)
前職地方の軍人→僧侶

どんな人物?

身長八尺(約2メートル)の巨漢で、怪力の持ち主。
「花和尚」は「刺青のある坊主」という意味で、全身に見事な刺青を入れていました。

「まず殴って、それから話す」がモットーの豪快な性格。
破戒僧でありながら、弱者を助ける純粋な正義感を持っていたんです。

有名なエピソード

若い女性を無理やり妻にしようとしていた悪辣な肉屋を、拳3発で殴り殺してしまいます。
殺人者となって逃亡し、僧侶となって身を隠しますが、酒と肉が大好きなため全く僧侶らしくありませんでした。

林冲が刺客に襲われた際に助けに入り、以後は義兄弟の契りを結んでいます。


武松(ぶしょう)──打虎英雄

基本情報

項目内容
宿星天傷星(てんしょうせい)
席次第14位
あだ名行者(ぎょうじゃ)
前職都頭(警察官のような役職)

どんな人物?

水滸伝で最も有名な英雄の一人。
素手で虎を殺したという伝説で知られる、凄まじい武力の持ち主です。

「行者」は修行者という意味で、後に出家姿で活動するようになったことに由来します。

有名なエピソード:景陽岡の虎退治

酒を18杯も飲んで泥酔した武松は、「虎が出る」という警告を無視して山道を進みます。
案の定、人食い虎が現れますが、武松は素手で虎を殴り殺してしまいました。

このエピソードは中国で最も有名な物語の一つとなり、武松は一躍ヒーローに。
しかしその後、兄を殺した義姉と間男への復讐で殺人を犯し、流浪の身となります。


楊志(ようし)──青面獣

基本情報

項目内容
宿星天暗星(てんあんせい)
席次第17位
あだ名青面獣(せいめんじゅう)
前職殿師府の制使

どんな人物?

顔に青いあざがあることから「青面獣」と呼ばれた武将です。
楊家将の子孫とされ、名門の血を引く誇り高い人物でした。

生辰綱(誕生祝いの贈り物)の護送を任されますが、呉用らの策略にかかり奪われてしまいます。
責任を問われることを恐れて逃亡し、やがて梁山泊に加わりました。


李逵(りき)──黒旋風

基本情報

項目内容
宿星天殺星(てんさつせい)
席次第22位
あだ名黒旋風(こくせんぷう)
前職牢番

どんな人物?

二丁の斧を振るう凶暴な戦士で、「黒旋風」は「黒い旋風のように暴れまわる」という意味です。
色黒で大柄、見た目も性格も荒々しい人物でした。

宋江を心から敬愛しており、「鉄牛」というあだ名でも呼ばれます。
短気で暴れ者ですが、情に厚く憎めないキャラクターとして人気があります。

有名なエピソード

梁山泊の中でも随一の暴れ者で、敵も味方も関係なく暴れることがしばしば。
しかし宋江への忠誠心は本物で、最期は毒殺された宋江の後を追って命を絶ちました。


史進(ししん)──九紋竜

基本情報

項目内容
宿星天微星(てんびせい)
席次第23位
あだ名九紋竜(くもんりゅう)
前職地主の息子

どんな人物?

全身に九匹の龍の刺青を入れた若き武人。
物語の冒頭で最初に登場する好漢で、読者を水滸伝の世界へ導く役割を担っています。

王進という武術の達人に師事し、武芸を磨きました。
若さと情熱にあふれた、まさに「若武者」といった存在です。


戴宗(たいそう)──神行太保

基本情報

項目内容
宿星天速星(てんそくせい)
席次第20位
あだ名神行太保(しんこうたいほう)
前職牢役人

どんな人物?

一日に800里(約400km)を走ることができる超人的な脚力の持ち主。
「神行法」という道術を使い、足に神符を貼ることで信じられない速さで移動できました。

主に伝令や偵察を担当し、情報戦において欠かせない存在でした。


花栄(かえい)──小李広

基本情報

項目内容
宿星天英星(てんえいせい)
席次第9位
あだ名小李広(しょうりこう)
前職清風寨の武官

どんな人物?

百発百中の弓の名手。
「小李広」は、前漢の名将・李広になぞらえたあだ名です。

宋江とは親友の間柄で、最後まで忠誠を尽くしました。
宋江の死後、呉用と共に墓前で首を吊って後を追っています。


天罡星36人 完全一覧

以下は、天罡星36人の完全なリストです。

席次宿星名あだ名姓名得意分野
1天魁星呼保義宋江(そうこう)統率・人望
2天罡星玉麒麟盧俊義(ろしゅんぎ)棒術
3天機星智多星呉用(ごよう)知略
4天間星入雲竜公孫勝(こうそんしょう)道術
5天勇星大刀関勝(かんしょう)偃月刀
6天雄星豹子頭林冲(りんちゅう)槍術
7天猛星霹靂火秦明(しんめい)狼牙棒
8天威星双鞭呼延灼(こえんしゃく)双鞭
9天英星小李広花栄(かえい)弓術
10天貴星小旋風柴進(さいしん)諜報
11天富星扑天雕李応(りおう)飛刀
12天満星美髯公朱仝(しゅどう)朴刀
13天孤星花和尚魯智深(ろちしん)怪力・禅杖
14天傷星行者武松(ぶしょう)格闘・戒刀
15天立星双鎗将董平(とうへい)双槍
16天捷星没羽箭張清(ちょうせい)飛石
17天暗星青面獣楊志(ようし)刀術
18天祐星金鎗手徐寧(じょねい)鈎鎌槍
19天空星急先鋒索超(さくちょう)大斧
20天速星神行太保戴宗(たいそう)神行法
21天異星赤髪鬼劉唐(りゅうとう)朴刀
22天殺星黒旋風李逵(りき)双斧
23天微星九紋竜史進(ししん)三尖両刃刀
24天究星没遮攔穆弘(ぼくこう)武芸全般
25天退星插翅虎雷横(らいおう)朴刀
26天寿星混江竜李俊(りしゅん)水軍統率
27天剣星立地太歳阮小二(げんしょうじ)水戦
28天平星船火児張横(ちょうおう)水戦
29天罪星短命二郎阮小五(げんしょうご)水戦
30天損星浪裏白跳張順(ちょうじゅん)水泳・水戦
31天敗星活閻羅阮小七(げんしょうしち)水戦
32天牢星病関索楊雄(ようゆう)刀術
33天慧星拚命三郎石秀(せきしゅう)朴刀
34天暴星両頭蛇解珍(かいちん)鋼叉
35天哭星双尾蝎解宝(かいほう)鋼叉
36天巧星浪子燕青(えんせい)相撲・弩弓

地煞星72人──梁山泊を支える英雄たち

地煞星72人の中から、特に重要な人物を紹介します。

朱武(しゅぶ)──地煞星のリーダー

基本情報

項目内容
宿星地魁星(ちかいせい)
席次第37位
あだ名神機軍師(しんきぐんし)
前職少華山の頭領

地煞星72人の筆頭。
「神機軍師」のあだ名が示すように、知略に優れた軍師タイプの人物です。


扈三娘(こさんじょう)──女傑

基本情報

項目内容
宿星地慧星(ちけいせい)
席次第59位
あだ名一丈青(いちじょうせい)
前職扈家荘の娘

108人の好漢の中で最も有名な女性戦士です。
美貌と武芸を兼ね備え、双刀を操って戦場を駆け抜けました。

もともとは梁山泊の敵でしたが、捕らえられた後に味方となり、王英と結婚しています。


燕青(えんせい)──イケメン枠

基本情報

項目内容
宿星天巧星(てんこうせい)
席次第36位
あだ名浪子(ろうし)
前職盧俊義の家人

美男子として名高く、相撲の名手でもあります。
主人の盧俊義に忠誠を尽くし、何度もその命を救いました。

招安の際には皇帝の愛妾・李師師との交渉役を務めるなど、社交面でも活躍しています。


地煞星72人 完全一覧

席次宿星名あだ名姓名
37地魁星神機軍師朱武(しゅぶ)
38地煞星鎮三山黄信(こうしん)
39地勇星病尉遅孫立(そんりつ)
40地傑星醜郡馬宣賛(せんさん)
41地雄星井木犴郝思文(かくしぶん)
42地威星百勝将韓滔(かんとう)
43地英星天目将彭玘(ほうき)
44地奇星聖水将単廷珪(たんていけい)
45地猛星神火将魏定国(ぎていこく)
46地文星聖手書生蕭譲(しょうじょう)
47地正星鉄面孔目裴宣(はいせん)
48地闘星摩雲金翅欧鵬(おうほう)
49地強星火眼狻猊鄧飛(とうひ)
50地暗星錦毛虎燕順(えんじゅん)
51地軸星轟天雷凌振(りょうしん)
52地会星神算子蒋敬(しょうけい)
53地佐星小温侯呂方(りょほう)
54地祐星賽仁貴郭盛(かくせい)
55地霊星神医安道全(あんどうぜん)
56地獣星紫髯伯皇甫端(こうほたん)
57地微星矮脚虎王英(おうえい)
58地慧星一丈青扈三娘(こさんじょう)
59地暴星喪門神鮑旭(ほうきょく)
60地然星混世魔王樊瑞(はんずい)
61地猖星毛頭星孔明(こうめい)
62地狂星独火星孔亮(こうりょう)
63地飛星八臂哪吒項充(こうじゅう)
64地走星飛天大聖李袞(りこん)
65地巧星玉臂匠金大堅(きんたいけん)
66地明星鉄笛仙馬麟(ばりん)
67地進星出洞蛟童威(どうい)
68地退星翻江蜃童猛(どうもう)
69地満星玉幡竿孟康(もうこう)
70地遂星通臂猿侯健(こうけん)
71地周星跳澗虎陳達(ちんたつ)
72地隠星白花蛇楊春(ようしゅん)
73地異星白面郎君鄭天寿(ていてんじゅ)
74地理星九尾亀陶宗旺(とうそうおう)
75地俊星鉄扇子宋清(そうせい)
76地楽星鉄叫子楽和(がくわ)
77地捷星花項虎龔旺(きょうおう)
78地速星中箭虎丁得孫(ていとくそん)
79地鎮星小遮攔穆春(ぼくしゅん)
80地羈星操刀鬼曹正(そうせい)
81地魔星雲裏金剛宋万(そうまん)
82地妖星摸着天杜遷(とせん)
83地幽星病大虫薛永(せつえい)
84地伏星金眼彪施恩(しおん)
85地僻星打虎将李忠(りちゅう)
86地空星小覇王周通(しゅうとう)
87地孤星金銭豹子湯隆(とうりゅう)
88地全星鬼臉児杜興(とこう)
89地短星出林竜鄒淵(すうえん)
90地角星独角竜鄒潤(すうじゅん)
91地囚星旱地忽律朱貴(しゅき)
92地蔵星笑面虎朱富(しゅふ)
93地平星鉄臂膊蔡福(さいふく)
94地損星一枝花蔡慶(さいけい)
95地奴星催命判官李立(りりつ)
96地察星青眼虎李雲(りうん)
97地悪星没面目焦挺(しょうてい)
98地醜星石将軍石勇(せきゆう)
99地数星小尉遅孫新(そんしん)
100地陰星母大虫顧大嫂(こだいそう)
101地刑星菜園子張青(ちょうせい)
102地壮星母夜叉孫二娘(そんじじょう)
103地劣星活閃婆王定六(おうていろく)
104地健星険道神郁保四(いくほし)
105地耗星白日鼠白勝(はくしょう)
106地賊星鼓上蚤時遷(じせん)
107地狗星金毛犬段景住(だんけいじゅう)
108地劣星打虎将李忠(りちゅう)

敵役・悪役たち

物語を盛り上げる悪役たちも紹介しましょう。

高俅(こうきゅう)──最大の敵

水滸伝最大の悪役。
もともとは街のならず者でしたが、蹴鞠(サッカーのような球技)の腕前で皇帝に気に入られ、軍の最高司令官にまで出世しました。

権力を私物化し、林冲をはじめ多くの好漢を陥れた張本人です。
物語の最後では、なんと梁山泊の好漢たちを毒殺するという卑劣な手段に出ます。

蔡京(さいけい)──腐敗した宰相

当時の宰相で、高俅と並ぶ悪臣の一人。
息子の蔡九も登場し、宋江を処刑しようとしました。

童貫(どうかん)・楊戩(ようせん)

高俅・蔡京と合わせて「四奸臣(しかんしん)」と呼ばれる悪役たちです。
彼らの存在が、好漢たちが朝廷に反旗を翻す原因となりました。


梁山泊の首領たち

梁山泊には、宋江の前にも2人の首領がいました。

王倫(おうりん)──初代首領

梁山泊を最初に開いた人物。
しかし器が小さく、有能な人材を恐れて追い出そうとする狭量な人物でした。

林冲が入山した際にも難癖をつけて追い出そうとしますが、最終的には晁蓋一味によって殺されています。

晁蓋(ちょうがい)──2代目首領

108人の好漢には含まれていませんが、非常に重要な人物です。
元々は村の有力者で、義侠心に富んだ人物でした。

呉用らと共に生辰綱を奪った後、梁山泊に身を投じて2代目首領に就任。
曽頭市との戦いで毒矢に当たり命を落とし、その遺志を宋江が継ぐことになります。

死後は梁山泊の守護神として祀られました。


水滸伝の女性キャラクター

108人の中には、3人の女性好漢がいます。

席次姓名あだ名特徴
59扈三娘(こさんじょう)一丈青美貌の女武将、双刀の使い手
100顧大嫂(こだいそう)母大虫怪力の女傑
102孫二娘(そんじじょう)母夜叉旅籠を営む女将、人肉饅頭で有名

特に孫二娘は、旅人を殺して人肉饅頭を作っていたという衝撃的なエピソードで知られています。
武松と出会い、その腕を見込まれて梁山泊に加わりました。


物語の結末

招安と方臘征伐

梁山泊は最終的に朝廷から招安(帰順の許可)を受けます。
これは首領・宋江の悲願でした。

その後、朝廷の命令で各地の反乱軍を討伐することになります。
最大の敵は方臘(ほうろう)率いる反乱軍で、この戦いで多くの好漢が命を落としました。

悲劇的な最期

方臘征伐後、生き残った好漢たちにはそれぞれの結末が訪れます。

  • 宋江:高俅らに毒殺される
  • 盧俊義:同じく毒殺される
  • 呉用・花栄:宋江の墓前で首を吊る
  • 李逵:宋江に毒酒を飲まされ道連れに
  • 魯智深:杭州で仏として入寂
  • 武松:片腕を失い、出家して余生を過ごす
  • 柴進:官職を辞して隠居、天寿を全うする
  • 李俊:海外に渡り、シャム(タイ)で王になる

108人のうち、方臘戦で生き残ったのはわずか36人。
その多くも悲劇的な最期を遂げており、ハッピーエンドとは言えない結末となっています。


水滸伝が現代に与えた影響

ゲーム・アニメ・漫画

水滸伝は現代のエンターテインメントにも大きな影響を与えています。

  • 幻想水滸伝シリーズ:108人の仲間を集めるRPG
  • 横山光輝『水滸伝』:日本で最も有名な水滸伝漫画
  • 北方謙三『水滸伝』『楊令伝』:人気の歴史小説
  • パチスロ『水滸伝』:ホールでおなじみの機種
  • 三國志シリーズ:一部作品で水滸伝の武将が登場

日本語への影響

「梁山泊」という言葉は、現代日本でも「優れた人材が集まる場所」という意味で使われています。


まとめ

水滸伝は、単なる冒険活劇ではありません。

腐敗した権力への反抗仲間との絆義理と人情といった普遍的なテーマを描いた作品です。

108人の好漢たちは、それぞれが個性的なあだ名と特技を持ち、魅力的なキャラクターとして描かれています。

  • 宋江の統率力と人望
  • 林冲の悲劇性と武芸
  • 魯智深の豪快さと正義感
  • 武松の凄まじい武力
  • 李逵の純粋な忠誠心

これらのキャラクターは、600年以上経った今でも多くの人々に愛され続けているんです。

興味を持った人物がいたら、ぜひ小説や漫画で詳しいエピソードを読んでみてください。
きっと、水滸伝の世界にもっと引き込まれるはずです。

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