Safariでファイルをダウンロードしているのに、「なぜか途中で止まってしまう」「100%まで進んだのに完了しない」という経験はありませんか?
実は、Safariのダウンロード問題は意外とよくあるトラブルなんです。でも安心してください。ほとんどの場合、簡単な方法で解決できます。
この記事では、Safariのダウンロードが完了しない原因と、その解決方法を詳しく解説していきますね。Mac、iPhone、iPadのすべてに対応していますよ。
Safariのダウンロードが完了しない症状とは

よくある症状
ダウンロードのトラブルには、いくつかのパターンがあります。
途中で止まる
ダウンロードが50%や90%など、中途半端なところで止まってしまい、それ以上進まない状態です。
100%なのに完了しない
ダウンロードバーが最後まで進んでいるのに、いつまでも「準備中」や「処理中」のまま完了しない状態ですね。
拡張子が.downloadになる
ファイル名の最後に「.download」という文字が付いたまま、開けない状態になっています。
0バイトのファイルができる
ダウンロードしたはずなのに、ファイルサイズが0バイトで、中身が空っぽの状態です。
ダウンロードが始まらない
ダウンロードボタンを押しても、何も起こらない、または新しい空白のタブが開くだけの状態。
なぜこのような問題が起きるのか
ダウンロードが完了しない原因は、実は様々です。
- インターネット接続の不安定さ
- Safari自体の不具合
- ストレージ容量の不足
- キャッシュやクッキーの問題
- セキュリティ設定による制限
- 拡張機能(エクステンション)の干渉
- ファイル自体の問題
このように、原因がいろいろあるため、一つずつ試していく必要があるんです。
まず試してほしい基本的な対処法
1. 再ダウンロードを試す
最も簡単で、意外と効果的なのが「もう一度ダウンロードしてみる」ことです。
手順:
- ダウンロード中のファイルがあれば、×ボタンで中止する
- ダウンロードフォルダから、失敗したファイルを削除する
- Webページを更新して、もう一度ダウンロードボタンをクリック
一時的な通信エラーやサーバー側の問題で失敗している場合、これだけで解決することが多いんです。
2. Safariを再起動する
Safariが一時的に不安定になっている可能性があります。
Mac の場合:
- Safari > Safariを終了(またはCommand + Q)
- 数秒待ってから、もう一度Safariを起動
ダウンロード中でも「本当に終了しますか?」と確認が出ますが、思い切って終了させましょう。
iPhone・iPadの場合:
- ホームボタンを2回押す(または画面下から上にスワイプ)
- Safariのプレビュー画面を上にスワイプして終了
- もう一度Safariを起動
3. デバイスを再起動する
Safari自体を再起動してもダメな場合は、デバイス全体を再起動してみましょう。
これで、メモリがクリアされて、一時的な不具合が解消されることがあります。
Mac:
Appleメニュー > 再起動
iPhone・iPad:
電源ボタンを長押しして、スライダーで電源オフ。数秒待ってから再度電源を入れる。
インターネット接続を確認する
Wi-Fi接続の状態をチェック
ダウンロードが止まる原因で最も多いのが、実はインターネット接続の不安定さなんです。
確認すべきポイント:
- Wi-Fiに接続されているか
- 電波の強度は十分か(ルーターから離れすぎていないか)
- 他のデバイスでもネットが遅くないか
対処法:
- ルーターの近くに移動する
- ルーターを再起動する(電源を切って1分待ってから再起動)
- モバイルデータ通信に切り替えてみる(iPhoneの場合)
通信速度を確認する
本当にネットが遅いのか、確認してみましょう。
Macの場合、ターミナルで以下のコマンドを実行すると、通信速度をチェックできます:
networkquality
または、ブラウザで「スピードテスト」と検索して、通信速度測定サイトで確認してみてください。
ダウンロード速度が極端に遅い場合は、時間を置いてから再度試すか、有線LAN接続に切り替えるのがおすすめです。
Safariの設定を見直す
ダウンロード設定を確認する
Safariの設定で、ダウンロードがブロックされている可能性があります。
Macの場合:
- Safari > 設定(または環境設定)
- 「Webサイト」タブをクリック
- 左側のメニューから「ダウンロード」を選択
- 右下の「その他のWebサイトにアクセスしたとき」を「許可」に設定
- 特定のサイトがリストに表示されている場合、そのサイトも「許可」に設定
iPhone・iPadの場合:
- 設定 > Safari
- 「ダウンロード」の項目を確認
- ダウンロード先が正しく設定されているか確認
「安全なファイルを開く」設定を変更
Macの場合、この設定が原因でダウンロードが失敗することがあります。
手順:
- Safari > 設定
- 「一般」タブを選択
- 「ダウンロード後、”安全な”ファイルを開く」のチェックを外す
この設定をオンにしていると、ダウンロード後に自動的にファイルを解凍・展開しようとして、その過程で問題が起きることがあるんです。
プライベートブラウズモードで試す
通常モードで問題が起きる場合、プライベートブラウズモードなら成功することがあります。
Macの場合:
ファイル > 新規プライベートウインドウ(またはShift + Command + N)
iPhone・iPadの場合:
タブボタンをタップ > 「プライベート」を選択 > 「+」で新しいタブを開く
プライベートモードで成功したら、通常モードの設定や拡張機能に問題があることが分かります。
キャッシュとクッキーをクリアする

なぜクリアする必要があるのか
キャッシュやクッキーは、Webサイトの読み込みを速くするために保存されるデータです。
しかし、これらが古くなったり破損したりすると、ダウンロードに悪影響を及ぼすことがあります。定期的にクリアすることで、多くの問題が解決できるんです。
Macでのクリア方法
手順1:開発メニューを表示
- Safari > 設定 > 詳細タブ
- 「メニューバーに”開発”メニューを表示」にチェック
手順2:キャッシュをクリア
- メニューバーに表示された「開発」をクリック
- 「キャッシュを空にする」を選択
手順3:Cookieをクリア(必要に応じて)
- Safari > 設定 > プライバシータブ
- 「Webサイトデータを管理」をクリック
- 「すべてを削除」をクリック
注意:Cookieを削除すると、保存されていたログイン情報なども消えるので、必要なら記録しておきましょう。
iPhone・iPadでのクリア方法
手順:
- 設定アプリを開く
- 「Safari」を選択
- 「履歴とWebサイトデータを消去」をタップ
- 確認画面で「履歴とデータを消去」をタップ
これで、キャッシュとクッキーが一括で削除されます。
ストレージ容量を確認する
空き容量が足りないとダウンロードできない
当たり前のことですが、デバイスの空き容量が不足していると、ダウンロードは完了しません。
特に大きなファイルをダウンロードする場合、十分な空き容量が必要です。
Macで容量を確認する方法
手順:
- Appleメニュー > このMacについて
- 「ストレージ」タブをクリック
- 各カテゴリの使用量を確認
空き容量が数GB以下の場合は、不要なファイルを削除しましょう。
おすすめの削除対象:
- ダウンロードフォルダの古いファイル
- 使わないアプリケーション
- 重複した写真や動画
- 古いバックアップファイル
iPhone・iPadで容量を確認する方法
手順:
- 設定 > 一般
- 「iPhoneストレージ」(または「iPadストレージ」)をタップ
- 各アプリの使用量を確認
容量が足りない場合は:
- 不要な写真や動画を削除
- 使わないアプリを削除
- iCloudに写真をアップロードしてデバイスから削除
拡張機能を無効にする
拡張機能が原因の場合
Safariの拡張機能(エクステンション)が、ダウンロードを妨げている可能性があります。
特に、広告ブロッカーやセキュリティ系の拡張機能は、ダウンロードに影響を与えることがあるんです。
Macで拡張機能を無効にする
手順:
- Safari > 設定
- 「拡張機能」タブをクリック
- 左側のリストから、無効にしたい拡張機能のチェックを外す
- すべての拡張機能を無効にして、ダウンロードを試す
- 成功したら、一つずつ有効に戻して、原因を特定
原因となった拡張機能が見つかったら、アンインストールするか、ダウンロード時だけ無効にするようにしましょう。
iPhone・iPadで拡張機能を無効にする
手順:
- 設定 > Safari
- 「拡張機能」をタップ
- 各拡張機能のスイッチをオフにする
セキュリティ設定を確認する(Mac)
ファイアウォールをチェック
Macのファイアウォールが、ダウンロードをブロックしている可能性があります。
確認方法:
- システム設定(またはシステム環境設定)
- 「ネットワーク」> 「ファイアウォール」
- ファイアウォールがオンになっている場合、一時的にオフにしてダウンロードを試す
ダウンロードが成功したら、ファイアウォールの設定でSafariを許可リストに追加しましょう。忘れずにファイアウォールを再度オンにしてください。
Gatekeeperの設定
Macには「Gatekeeper」というセキュリティ機能があります。これが、特定のアプリやファイルのダウンロードをブロックすることがあるんです。
確認方法:
- システム設定 > プライバシーとセキュリティ
- 「セキュリティ」セクションで、「App Storeと確認済みの開発元からのアプリケーションを許可」が選択されているか確認
未確認の開発元からダウンロードする場合、ここでブロックされることがあります。
.downloadファイルの対処法
.download拡張子とは
ダウンロードが完了していないファイルには、自動的に「.download」という拡張子が付きます。
通常は、ダウンロードが完了すると自動的にこの拡張子が消えて、本来のファイルになるはずなんです。でも、何らかの理由で処理が止まってしまうことがあります。
手動で完了させる方法
実はダウンロードは完了しているのに、Safariの処理だけが止まっている場合があります。
Mac での対処法:
方法1:Safariを終了してファイルをダブルクリック
- Safariを完全に終了させる(Command + Q)
- ダウンロードフォルダを開く
- 「ファイル名.download」というファイルを見つける
- そのファイルをダブルクリック
- 処理が進んで、正しいファイルに変わるはず
方法2:拡張子を手動で削除
- ダウンロードフォルダで「.download」ファイルを探す
- ファイル名をクリックして、「.download」の部分を削除
- 正しい拡張子に変更(例:.zip、.pdf、.mp4など)
- 警告が出たら「使用」をクリック
ただし、本当にダウンロードが完了していない場合は、この方法では開けません。その場合は、再ダウンロードが必要です。
ダウンロードを再開する方法
一時停止したダウンロードを再開
ダウンロードが途中で止まった場合、再開できることがあります。
Macの場合:
- メニューバーの「ウインドウ」> 「ダウンロード」を選択
- 一時停止しているファイルを探す
- オレンジ色の矢印ボタン(↻)をクリックして再開
矢印がグレーの場合はクリックで再開できますが、オレンジの場合はクリックすると最初からやり直しになるので注意してください。
iPhone・iPadの場合:
- Safariを開く
- ダウンロードボタン(↓)をタップ
- 一時停止しているファイルを探して、再開ボタンをタップ
再開できない場合
何度試してもダウンロードが再開できない、または同じところで止まる場合は:
- ファイルが破損している可能性がある
- サーバー側に問題がある
- ファイルサイズが大きすぎる
この場合は、時間を置いてから再度ダウンロードするか、別のブラウザ(ChromeやFirefox)を試してみましょう。
その他の対処法

Safariを最新版にアップデート
古いバージョンのSafariを使っていると、バグが原因でダウンロードに失敗することがあります。
Macの場合:
- Appleメニュー > システム設定 > 一般 > ソフトウェアアップデート
- アップデートがあればインストール
iPhone・iPadの場合:
- 設定 > 一般 > ソフトウェアアップデート
- iOS/iPadOSのアップデートがあればインストール
Safariは、OSのアップデートと一緒に更新されます。
別のブラウザを試す
どうしてもSafariでダウンロードできない場合は、別のブラウザを試してみましょう。
- Google Chrome
- Microsoft Edge
- Firefox
別のブラウザでダウンロードできれば、Safari固有の問題だと分かります。その場合は、Safariの再インストール(Macの場合はOSの再インストール)を検討してもいいかもしれません。
ダウンロード先を変更する
デフォルトのダウンロードフォルダに問題がある可能性もあります。
Macの場合:
- Safari > 設定 > 一般タブ
- 「ファイルのダウンロード先」を「デスクトップ」や「書類」などに変更
- ダウンロードを試す
VPNをオフにする
VPNを使用している場合、それが原因でダウンロードが遅くなったり、失敗したりすることがあります。
一時的にVPNをオフにして、ダウンロードを試してみましょう。
iPhone・iPad特有の注意点
バックグラウンドでの制限
iPhoneやiPadでは、アプリがバックグラウンドに移行すると、ダウンロードが自動的に停止することがあります。
対策:
- ダウンロード中は、Safariを開いたままにする
- 画面が自動ロックされないように設定を変更(設定 > 画面表示と明るさ > 自動ロック > なし)
- 他のアプリに切り替えない
ファイルアプリで確認
ダウンロードしたファイルが見つからない場合、「ファイル」アプリを確認しましょう。
手順:
- 「ファイル」アプリを開く
- 「ブラウズ」タブをタップ
- 「このiPhone内」(または「このiPad内」)> 「ダウンロード」を確認
よくある質問
ダウンロードが毎回同じ%で止まる
これは、ファイルが破損しているか、サーバー側に問題がある可能性が高いです。
時間を置いてから再度試すか、サイトの管理者に問い合わせてみましょう。
ダウンロードしたファイルが開けない
ファイルは正常にダウンロードできているのに開けない場合:
- そのファイル形式を開けるアプリがインストールされているか確認
- ファイルが圧縮されている(.zipなど)場合は解凍する
- ファイルをダブルクリックして、開けるアプリを選択
特定のサイトだけダウンロードできない
そのサイト固有の問題かもしれません。
- サイトがSafariに対応しているか確認
- サイトにログインする必要があるか確認
- サイトの推奨ブラウザを確認
まとめ
Safariのダウンロードが完了しない問題は、様々な原因で起こります。
でも、この記事で紹介した方法を一つずつ試していけば、ほとんどの場合は解決できるはずです。
特に効果的な方法TOP5:
- 再ダウンロードを試す – 最も簡単で効果的
- キャッシュとクッキーをクリア – 多くの問題を解決
- インターネット接続を確認 – 意外と見落としがち
- 拡張機能を無効にする – 干渉している可能性
- ストレージ容量を確認 – 基本だけど重要
もし、これらの方法を全て試してもダメな場合は:
- 別のブラウザを使う
- Appleサポートに問い合わせる
- OSの再インストールを検討する
ダウンロードのトラブルは厄介ですが、落ち着いて一つずつ対処していけば、必ず解決できます。頑張ってくださいね!

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