【iCloud】ブック(Books)の同期方法|複数デバイスで読書を楽しむ完全ガイド

その他

「iPhoneで読んでいた本を、iPadで続きから読みたい」
「しおりやマーカーが他のデバイスに反映されない」
「購入した本が、別のデバイスに表示されない」

Apple Booksアプリで読書を楽しんでいる方なら、こんな悩みを感じたことがあるのではないでしょうか。

実は、iCloudを使えばすべてのAppleデバイスで読書データを同期できるんです。しおりの位置、ハイライト、メモまで、すべて自動で同期されます。

この記事では、iCloudでブックを同期する方法から、トラブル解決まで詳しく解説します。


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  1. Apple BooksとiCloud同期の基本
    1. Apple Booksアプリとは
    2. iCloud同期で何が同期される?
    3. 同期のメリット
  2. iPhoneでiCloud同期を有効にする方法
    1. 基本の設定手順
    2. Wi-Fi接続の確認
    3. 同期の開始
  3. iPadでiCloud同期を有効にする方法
    1. 設定手順
    2. 複数デバイスの同期
  4. MacでiCloud同期を有効にする方法
    1. システム設定から有効化
    2. Booksアプリで確認
  5. 同期が正しく動作しているか確認する方法
    1. 簡単な確認テスト
    2. しおりの同期を確認
  6. 同期されない時のトラブルシューティング
    1. 原因1:Apple IDが異なる
    2. 原因2:ブックの同期がオフ
    3. 原因3:インターネット接続の問題
    4. 原因4:iCloudストレージ不足
    5. 原因5:iOSやmacOSが古い
    6. デバイスを再起動
    7. iCloudからサインアウト→再サインイン
  7. PDFファイルの同期方法
    1. PDFをBooksに追加
    2. PDF同期の注意点
    3. PDFの整理
  8. 同期を一時的に停止する方法
    1. 同期をオフにする
    2. モバイルデータでの同期を制限
  9. 購入した本の再ダウンロード
    1. Book Storeから再ダウンロード
    2. 自動ダウンロードの設定
  10. オーディオブックの同期
    1. オーディオブックとは
    2. 同期されるデータ
    3. 同期設定
  11. プライバシーとセキュリティ
    1. 暗号化されて保存
    2. 同期を削除する方法
  12. よくある質問と答え
    1. Q1:同期は無料で使える?
    2. Q2:Kindle本も同期できる?
    3. Q3:家族と本を共有できる?
    4. Q4:同期に時間がかかるのはなぜ?
    5. Q5:Android端末では使えない?
  13. まとめ:iCloud同期で快適な読書ライフを

Apple BooksとiCloud同期の基本

まず、仕組みを理解しましょう。

Apple Booksアプリとは

Apple Books(旧iBooks)は、Appleが提供する電子書籍アプリです。

できること:

  • 電子書籍の購入・ダウンロード
  • PDFファイルの閲覧・管理
  • ePub形式の電子書籍を読む
  • オーディオブックの再生
  • しおり・ハイライト・メモの追加

iPhone、iPad、Macで使えます。

iCloud同期で何が同期される?

iCloud同期を有効にすると、以下のデータが自動的に同期されます。

同期されるデータ:

購入した書籍:Book Storeで買った本
しおり:読んでいたページの位置
ハイライト:マーカーを引いた部分
メモ:書き込んだコメント
コレクション:自分で作った本棚
PDFファイル:追加したPDFドキュメント
読書の進行状況:どこまで読んだか

同期されないデータ:

❌ 無料でダウンロードしたサンプル(再ダウンロードが必要)
❌ 一部のDRM保護された書籍(著作権保護)

同期のメリット

便利なポイント:

  • 通勤中はiPhoneで、家ではiPadで読める
  • 別のデバイスでも続きからすぐ読める
  • 重要な箇所のハイライトが全デバイスで見られる
  • 複数デバイスを使い分けても、読書体験が途切れない

一度設定すれば、あとは自動です。


iPhoneでiCloud同期を有効にする方法

設定は驚くほど簡単です。

基本の設定手順

手順:

  1. 設定アプリを開く
  2. 一番上の自分の名前をタップ
  3. iCloudを選択
  4. アプリ一覧を下にスクロール
  5. 「ブック」を探す
  6. トグルスイッチをオンにする
  7. 「結合」または「iCloudから復元」を選択
  • 結合:既存のデータとiCloudのデータを統合
  • iCloudから復元:iCloudのデータで上書き

これで設定完了です。

Wi-Fi接続の確認

同期にはインターネット接続が必要です。

確認:

  • Wi-Fiまたはモバイルデータに接続されているか
  • 機内モードになっていないか

大量のデータを同期する場合は、Wi-Fi接続がおすすめです。

同期の開始

設定後、自動的に同期が始まります。

進行状況の確認:

  1. Booksアプリを開く
  2. 上部に回転するアイコンが表示されれば同期中
  3. 完了すると、すべてのデバイスで同じ内容が表示される

iPadでiCloud同期を有効にする方法

iPhoneと同じ手順です。

設定手順

手順:

  1. 設定 → 自分の名前 → iCloud
  2. ブックをオン
  3. 同じApple IDでサインインしていることを確認

複数デバイスの同期

重要なポイント:

すべてのデバイスで:

  • 同じApple IDを使う
  • ブックのiCloud同期をオンにする
  • インターネット接続がある

この3つが揃えば、自動的に同期されます。


MacでiCloud同期を有効にする方法

Macでも読書体験を同期できます。

システム設定から有効化

macOS Ventura以降:

  1. システム設定を開く
  2. Apple IDを選択
  3. iCloudをクリック
  4. アプリ一覧で「ブック」を確認
  5. トグルをオンにする

macOS Monterey以前:

  1. システム環境設定 → Apple ID
  2. 左側のメニューからiCloud
  3. ブックにチェックを入れる

Booksアプリで確認

確認方法:

  1. Booksアプリを起動
  2. メニューバー → Books環境設定
  3. 一般タブ
  4. 「iCloud DriveでBooksを同期」にチェックが入っているか確認

同期が正しく動作しているか確認する方法

本当に同期されているか、テストしてみましょう。

簡単な確認テスト

手順:

  1. iPhoneでBooksアプリを開く
  2. 適当な本を開いて、ハイライトを追加
  • テキストを長押し → 「ハイライト」
  1. 数分待つ
  2. iPadまたはMacでBooksアプリを開く
  3. 同じ本を開いて、ハイライトが表示されるか確認

表示されれば、正常に同期されています。

しおりの同期を確認

テスト方法:

  1. iPhoneで本を数ページ読み進める
  2. アプリを閉じる
  3. iPadで同じ本を開く
  4. 続きのページが開けば成功

自動的にしおりが同期されています。


同期されない時のトラブルシューティング

うまく同期されない場合の対処法です。

原因1:Apple IDが異なる

すべてのデバイスで同じApple IDを使う必要があります。

確認方法:

  1. 各デバイスの設定を開く
  2. 一番上の名前をタップ
  3. Apple IDのメールアドレスを確認
  4. すべてのデバイスで同じか確認

違う場合は、正しいApple IDでサインインし直しましょう。

原因2:ブックの同期がオフ

設定がオフになっていないか再確認します。

確認手順:

  1. 設定 → iCloud → ブック
  2. オンになっているか確認
  3. オフの場合はオンにする
  4. 再度同期を待つ

原因3:インターネット接続の問題

対処法:

  1. Wi-Fi接続を確認
  2. 機内モードがオフか確認
  3. ルーターを再起動
  4. モバイルデータでも試す
  5. 他のサイトにアクセスできるか確認

原因4:iCloudストレージ不足

容量がいっぱいだと、同期できません。

確認と対処:

  1. 設定 → iCloud → ストレージを管理
  2. 残り容量を確認
  3. 不足している場合:
  • 不要なデータを削除
  • または有料プラン契約(月130円〜)

特にPDFファイルは容量を使います。

原因5:iOSやmacOSが古い

古いバージョンでは同期機能が使えないことがあります。

対処法:

  1. 設定 → 一般 → ソフトウェアアップデート
  2. 利用可能なアップデートがあれば実行
  3. 最新版にしてから再試行

デバイスを再起動

シンプルですが効果的な方法です。

手順:

  1. すべてのデバイスを再起動
  2. 再度Booksアプリを開く
  3. 数分待って同期を確認

多くの場合、これで解決します。

iCloudからサインアウト→再サインイン

最終手段です。

手順:

  1. 設定 → 自分の名前 → 下にスクロール
  2. サインアウトをタップ
  3. データをデバイスに残すか選択(残すを推奨)
  4. サインアウト実行
  5. 再度同じApple IDでサインイン
  6. ブックの同期をオンにする

この方法で、多くの同期問題が解決します。


PDFファイルの同期方法

PDFドキュメントもiCloudで同期できます。

PDFをBooksに追加

方法1:メールやSafariから

  1. メールの添付PDFやSafariで開いたPDFを表示
  2. 共有ボタン(四角に↑)をタップ
  3. 「”ブック”にコピー」を選択
  4. Booksアプリに追加される

方法2:ファイルアプリから

  1. ファイルアプリでPDFを探す
  2. PDFを長押し → 共有
  3. 「”ブック”にコピー」を選択

PDF同期の注意点

知っておくべきこと:

  • PDFは容量が大きくなりがち
  • iCloudストレージを圧迫する可能性
  • 大量のPDFがある場合、同期に時間がかかる

重要なPDFだけをBooksに追加するのがおすすめです。

PDFの整理

コレクション機能を活用:

  1. Booksアプリで「ライブラリ」を開く
  2. 右上の「コレクション」をタップ
  3. 「新規コレクション」で作成
  • 例:「仕事用PDF」「レシピ」など
  1. PDFをコレクションに移動

整理すれば、見つけやすくなります。


同期を一時的に停止する方法

モバイルデータを節約したい時などに便利です。

同期をオフにする

手順:

  1. 設定 → iCloud → ブック
  2. トグルをオフにする
  3. 「iPhoneに残す」または「iPhoneから削除」を選択
  • 通常は「残す」を選択

同期が停止しますが、データは端末に残ります。

モバイルデータでの同期を制限

Wi-Fi接続時のみ同期させる設定です。

手順:

  1. 設定 → モバイル通信
  2. 下にスクロールしてアプリ一覧を確認
  3. Booksを探す
  4. トグルをオフにする

これで、Wi-Fi接続時のみ同期されます。


購入した本の再ダウンロード

別のデバイスで購入した本をダウンロードする方法です。

Book Storeから再ダウンロード

手順:

  1. Booksアプリを開く
  2. 下部の「Book Store」タブ
  3. 右上のプロフィールアイコンをタップ
  4. 「購入済み」を選択
  5. ダウンロードしたい本の横の雲アイコンをタップ

無料で何度でもダウンロードできます。

自動ダウンロードの設定

新しく購入した本を自動でダウンロードする設定です。

手順:

  1. 設定 → App Store
  2. 「自動ダウンロード」セクション
  3. 「ブック」をオン

他のデバイスで購入すると、自動的にダウンロードされます。


オーディオブックの同期

オーディオブックも同期できます。

オーディオブックとは

オーディオブックとは、本を朗読した音声コンテンツのことです。

移動中や作業中に「耳で読書」できます。

同期されるデータ

同期内容:

  • 購入したオーディオブック
  • 再生位置(どこまで聴いたか)
  • 再生速度の設定
  • しおり

すべてのデバイスで続きから聴けます。

同期設定

確認方法:

  1. 設定 → iCloud → ブックがオン
  2. これだけでオーディオブックも同期される

追加設定は不要です。


プライバシーとセキュリティ

同期データの安全性について。

暗号化されて保存

iCloudに保存されるブックデータは暗号化されています。

つまり:

  • 第三者には読めない
  • Appleでも内容は見られない
  • 安全に保管される

プライバシーは守られます。

同期を削除する方法

手順:

  1. 設定 → iCloud → ストレージを管理
  2. Booksを選択
  3. 「データを削除」をタップ
  4. 確認して実行

iCloud上のブックデータが削除されます。


よくある質問と答え

ブック同期に関する疑問にお答えします。

Q1:同期は無料で使える?

A:はい、基本的に無料です。

ただし、iCloudストレージを使用するため:

  • 無料枠(5GB)を超えると有料プラン必要
  • 大量のPDFがあると、容量を圧迫する可能性

Q2:Kindle本も同期できる?

A:できません。

Kindle本はAmazonのサービスなので、Apple BooksのiCloud同期には含まれません。Kindleアプリで別途同期されます。

Q3:家族と本を共有できる?

A:ファミリー共有機能で可能です。

設定 → 自分の名前 → ファミリー共有で設定すれば、購入した本を家族と共有できます。ただし、しおりやハイライトは個別です。

Q4:同期に時間がかかるのはなぜ?

A:データ量と通信速度によります。

  • 大量の本やPDFがある
  • インターネット速度が遅い
  • サーバーが混雑している

Wi-Fi接続で、時間をおいて試してみてください。

Q5:Android端末では使えない?

A:公式にはサポートされていません。

Apple BooksはiOS、iPadOS、macOS専用です。Android端末では使えません。


まとめ:iCloud同期で快適な読書ライフを

ブックのiCloud同期は、一度設定すればずっと便利に使えます。

この記事のポイント:

設定方法:設定 → iCloud → ブックをオン
同期内容:購入書籍、しおり、ハイライト、メモ、PDF
必要条件:同じApple ID、インターネット接続、十分な容量
トラブル対処:再起動、サインアウト/イン、アップデート
PDF同期:Booksアプリにコピーで自動同期

同期されるデータ:

  • 購入した書籍
  • しおりの位置
  • ハイライトとメモ
  • コレクション(本棚)
  • PDFファイル
  • オーディオブックの再生位置

トラブル時の確認事項:

  1. 同じApple IDか?
  2. ブックの同期はオンか?
  3. インターネット接続は正常か?
  4. iCloud容量は足りているか?
  5. OSは最新版か?

おすすめの使い方:

  • 通勤中:iPhoneで読む
  • 家:iPadの大画面で読む
  • 仕事:MacでPDFを確認
  • 移動中:オーディオブックを聴く

すべてのデバイスで、シームレスに読書が楽しめます。

iCloudのブック同期を使えば、デバイスを気にせず、好きな時に好きな場所で読書を続けられます。まだ設定していない方は、ぜひ今すぐ有効にしてみてくださいね!

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