北欧神話に登場する「角笛(つのぶえ)」は、ただの楽器ではありません。
神々の世界であるアースガルズにおいて、よある角笛は戦いの合図であり、世界の終わりを告げるものであり、神の力の象徴でもあります。
この記事では、北欧神話でもっとも有名な角笛を紹介していきます。
北欧神話における重要な角笛〇〇

北欧神話で最も有名な角笛は「ギャラルホルン」。
ギャラルホルンは「響き渡る」という意味を持ち、神ヘイムダルが持つ神聖な道具です。
ヘイムダルは「神々の見張り番」と呼ばれ、危険をいち早く察知する役目を担っています。
この角笛は、ラグナロク(世界の終末)を告げる合図として神話に登場します。
ヘイムダルってどんな神?
- 神々の住む世界「アースガルズ」の入口を守っている
- 非常に目が良く、耳も鋭い
- 虹の橋「ビフレスト」の番人をしている
ラグナロクと角笛の関係

世界の終わりを告げる音
神話の中で、ヘイムダルがギャラルホルンを吹き鳴らすと、それはラグナロクの始まりを意味します。
この音によって、神々や巨人たちが最終決戦のために動き出します。
神々の集結
ギャラルホルンの音が響いた瞬間、オーディンやトールなど主要な神々が戦場へ向かいます。
ラグナロクに参加する主な神々:
- オーディン:神々の王。知恵と戦争の神
- トール:雷神。巨大なハンマー「ミョルニル」を持つ
- フレイ:豊穣の神。剣を失って苦しい戦いに
- テュール:戦の神。狼フェンリルと対決
ギャラルホルンの音は、神話において最も重要な瞬間を告げるサインなのです。
また、神話によれば、9つの世界すべてに響き渡るほどの音が出るとされています。
まとめ
北欧神話における角笛「ギャラルホルン」は、単なる道具ではなく「警告」「覚醒」「再生」を象徴する重要な存在です。
神々の世界と人間の世界をつなぐ役割を果たし、ラグナロクという壮大な物語を支える柱のひとつです。
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