ウェブサイトを運営していると、「どこからユーザーが来ているのか」が気になりますよね。
その答えを教えてくれるのが「リファラー(参照元)」です。
- リファラーって何?
- どんな種類があるの?
- Google Analyticsでどうやって確認するの?
- SEOにどう活用するの?
この記事では、リファラーについて初心者にも分かりやすく、詳しく解説していきます。
リファラー(参照元)とは?

基本的な意味
リファラー(Referrer)とは、ユーザーがあなたのウェブサイトを訪問する直前に見ていたページのことです。
分かりやすく言うと:
- ユーザーが「1つ前に見ていたページ」
- サイトへの「入り口」になったページ
- トラフィックの「参照元」
具体例で理解しよう
例1:Google検索から訪問
- ユーザーがGoogleで「Thunderbird 設定方法」と検索
- 検索結果にあなたのサイトが表示される
- ユーザーがクリックしてサイトを訪問
→ この場合のリファラーは「Google」
例2:Twitter のリンクから訪問
- ユーザーがTwitterを見ている
- あなたのサイトへのリンクをクリック
- サイトを訪問
→ この場合のリファラーは「Twitter(twitter.com)」
例3:他のブログから訪問
- ユーザーが別のブログを読んでいる
- そのブログにあなたのサイトへのリンクがある
- リンクをクリックして訪問
→ この場合のリファラーは「そのブログのURL」
例4:Microsoft Teamsから訪問
- 社内のTeamsチャットであなたのサイトのリンクが共有される
- 同僚がそのリンクをクリック
- サイトを訪問
→ この場合のリファラーは「statics.teams.cdn.office.net」
Referer と Referrer の違い
不思議なことに:
- Referrer:正しいスペル
- Referer:スペルミス
でも、どちらも使われています。
理由:
- HTTPプロトコルが作られた時、間違って「Referer」とスペルミスをしてしまった
- そのまま標準化されてしまった
- 現在も両方のスペルが混在している
どちらを使っても同じ意味です!
リファラーの種類
リファラーは大きく分けて3つの分類方法があります。
分類1:リファラーの種類(基本)
1. リファラー(一般)
- どのページを経由したか
- 最も広い意味での参照元
2. 検索エンジンリファラー
- どの検索エンジンを経由したか
- Google、Yahoo!、Bingなど
3. キーワードリファラー
- ユーザーが何のキーワードで検索したか
- ※最近は取得できないことが多い(プライバシー保護のため)
分類2:トラフィックの種類(メディア)
Google Analyticsでは、リファラーを「メディア」という分類で整理します。
Organic(オーガニック)
意味:
- 自然検索からの流入
- 広告ではない検索結果
具体例:
- google / organic
- yahoo / organic
- bing / organic
表示の意味:
- ユーザーが検索エンジンで検索
- 検索結果(広告以外)をクリック
- あなたのサイトを訪問
重要度:
⭐⭐⭐⭐⭐(非常に重要)
理由:
- 無料で獲得できるトラフィック
- SEO対策の成果が分かる
- 持続可能な集客方法
CPC(Cost Per Click)
意味:
- クリック課金型広告からの流入
- お金を払って獲得したトラフィック
具体例:
- google / cpc
- yahoo / cpc
- bing / cpc
別名:
- PPC(Pay Per Click)
- Paid Search(有料検索)
含まれるもの:
- Google 広告(旧Google AdWords)
- Yahoo!広告
- リスティング広告全般
特徴:
- 即座にトラフィックを獲得できる
- 費用がかかる
- 効果測定が重要
Display(ディスプレイ)
意味:
- ディスプレイ広告からの流入
- バナー広告など
具体例:
- google / display
- website.com / cpm
- adnetwork / banner
含まれるもの:
- バナー広告
- 動画広告
- GDN(Googleディスプレイネットワーク)
Referral(リファラル)
意味:
- 外部サイトのリンクからの流入
- 検索エンジン以外のサイト
具体例:
- example.com / referral
- blog.site.com / referral
- news.website.jp / referral
含まれるもの:
- 他のウェブサイト
- ブログ
- ニュースサイト
- ポータルサイト
重要性:
- 被リンク(バックリンク)の効果が分かる
- SEOに影響する
- どのサイトから評価されているかが分かる
Social(ソーシャル)
意味:
- SNSからの流入
具体例:
- facebook.com / social
- twitter.com / social
- instagram.com / social
- linkedin.com / social
含まれるもの:
- Twitter(X)
- TikTok
- YouTube
特徴:
- 拡散効果が大きい
- エンゲージメントが重要
- 有料広告と無料投稿が混在
Email(メール)
意味:
- メールからの流入
- メールマガジンなど
具体例:
- newsletter / email
- mailmagazine / email
含まれるもの:
- メールマガジン
- キャンペーンメール
- 通知メール
注意:
- UTMパラメータで手動設定が必要
- 設定しないと「Direct」になる
Direct / None(ダイレクト)
意味:
- 参照元が不明
- または直接アクセス
具体例:
- direct / none
- (direct) / (none)
含まれるもの:
- 本当の直接アクセス:
- ブラウザのアドレスバーにURLを直接入力
- ブックマークから訪問
- QRコードをスキャン
- 参照元が取得できないケース:
- アプリ内のリンク(LINEなど)
- HTTPSからHTTPへの移動
- PDFやExcelファイル内のリンク
- メールクライアント(Outlook、Thunderbirdなど)
- リダイレクト
- JavaScriptでの遷移
特徴:
- すべてが「直接アクセス」ではない
- ノーリファラーとも呼ばれる
- 分析が難しい
主要なリファラー一覧
検索エンジン(Organic)
日本でよく見られる検索エンジン:
| 検索エンジン | 表示名 | シェア |
|---|---|---|
| 約75% | ||
| Yahoo! JAPAN | yahoo | 約20% |
| Bing | bing | 約3% |
| DuckDuckGo | duckduckgo | 約1% |
その他の検索エンジン:
- Baidu(百度):中国
- Yandex:ロシア
- Naver:韓国
- Ecosia:環境配慮型
SNS(Social)
主要なSNS:
| SNS | 表示名 | 特徴 |
|---|---|---|
| facebook.com | ビジネス向け、幅広い年齢層 | |
| Twitter(X) | twitter.com, t.co | リアルタイム性、拡散力 |
| instagram.com | 画像・動画中心、若年層 | |
| linkedin.com | ビジネス特化 | |
| pinterest.com | 画像検索、女性ユーザー多い | |
| TikTok | tiktok.com | 短動画、若年層 |
| YouTube | youtube.com | 動画プラットフォーム |
| LINE | line.me | 日本で主流のメッセージアプリ |
注意点:
- t.co:Twitterの短縮URL
- l.facebook.com:Facebookの中継URL
- lm.facebook.com:Facebookメッセンジャーから
外部サイト(Referral)
よく見られる参照元:
ニュース・ポータルサイト:
- yahoo.co.jp(Yahooニュース)
- news.google.com
- livedoor.com
- excite.co.jp
ブログプラットフォーム:
- note.com
- ameblo.jp(アメブロ)
- hatena.ne.jp(はてなブログ)
- fc2.com
Q&Aサイト:
- detail.chiebukuro.yahoo.co.jp(Yahoo!知恵袋)
- okwave.jp
- teratail.com
まとめサイト・フォーラム:
- reddit.com
- 2ch.sc
- 5ch.net
ビジネスコミュニケーションツール:
- statics.teams.cdn.office.net(Microsoft Teams)
- teams.microsoft.com(Microsoft Teams)
- slack.com(Slack)
- zoom.us(Zoom)
AI アシスタント(新しいカテゴリ)
最近増えている参照元:
- ChatGPT
- Copilot(Microsoft)
- Gemini(Google)
- Claude
- Perplexity
特徴:
- 2023年以降、急増
- 検索エンジンとは異なる
- 新しいトラフィックソース
Google Analyticsでリファラーを確認する方法

GA4(Google Analytics 4)での確認方法
方法1:参照元/メディアを確認
手順:
- Google Analytics 4にログイン
- 左側のメニューから「レポート」をクリック
- 「集客」→「トラフィック獲得」を選択
- 表に「セッションの参照元/メディア」が表示されます
- 各行に以下のような形式で表示:
- google / organic
- facebook.com / referral
- (direct) / (none)
見方:
- スラッシュの左側:参照元(どこから)
- スラッシュの右側:メディア(どのように)
方法2:参照元だけを確認
手順:
- 「レポート」→「集客」→「トラフィック獲得」
- 表の上部「セッションの参照元/メディア」をクリック
- ドロップダウンから「セッションの参照元」を選択
- 参照元だけが表示されます:
- facebook.com
- direct
方法3:詳細分析(探索機能)
手順:
- 左側のメニューから「探索」をクリック
- 「空白」テンプレートを選択
- ディメンションに以下を追加:
- セッションの参照元
- セッションのメディア
- セッションの参照元/メディア
- 指標に以下を追加:
- セッション数
- ユーザー数
- コンバージョン数
- 自由にカスタマイズして分析
旧版(Universal Analytics)での確認方法
手順:
- Google Analyticsにログイン
- 「集客」→「すべてのトラフィック」→「参照元/メディア」
- 一覧が表示されます
注意:
- Universal Analyticsは2023年7月にサポート終了
- GA4への移行が必要
リファラーの見方と分析方法
基本的な見方
表示形式の理解
google / organic の場合:
参照元:google
メディア:organic
意味:Googleの自然検索から流入
facebook.com / referral の場合:
参照元:facebook.com
メディア:referral
意味:Facebookのリンクから流入
(direct) / (none) の場合:
参照元:direct
メディア:none
意味:直接アクセスまたは参照元不明
重要な指標の見方
1. セッション数
- その参照元からの訪問回数
- 多いほど重要なトラフィックソース
2. ユーザー数
- 実際の訪問者数
- 同じ人が複数回訪問してもカウントは1
3. エンゲージメント率
- サイトで積極的に行動したセッションの割合
- 高いほど質の良いトラフィック
4. コンバージョン率
- 目標を達成した割合
- 最も重要な指標
分析のポイント
ポイント1:トラフィックソースの多様性を確認
健全な状態:
organic:40%
direct:25%
referral:15%
social:10%
cpc:10%
不健全な状態:
organic:5%
direct:90%
referral:3%
social:2%
理由:
- 1つのソースに依存するとリスクが高い
- 多様な流入経路が望ましい
ポイント2:コンバージョン率を比較
例:
google / organic:CV率 3.5%
facebook / referral:CV率 1.2%
newsletter / email:CV率 8.7%
分析:
- メール経由が最も質が高い
- SNSは流入数は多いがCVは低い
- オーガニック検索は安定している
対策:
- 効果の高いチャネルに注力
- 効果の低いチャネルは改善または削減
ポイント3:流入キーワードを推測
organic流入が多い場合:
- どんなキーワードで検索されているか
- Google Search Consoleで確認
- コンテンツ戦略に活かす
ポイント4:被リンク元を確認
referral流入を分析:
- どのサイトからリンクされているか
- 質の高い被リンクか
- 関連性は高いか
活用方法:
- 被リンク獲得戦略
- パートナーシップの構築
- コンテンツの方向性決定
ノーリファラー(Direct / None)について

ノーリファラーとは
定義:
参照元の情報が取得できない、または存在しないアクセス
Google Analyticsでの表示:
- (direct) / (none)
- direct / none
ノーリファラーになる原因
1. 本当の直接アクセス
パターンA:URLを直接入力
- ブラウザのアドレスバーに入力
- 例:「example.com」と打ち込む
パターンB:ブックマーク
- お気に入り・ブックマークから訪問
- リピーター
パターンC:QRコード
- スマホでQRコードをスキャン
- オフライン広告から
2. 参照元情報が送信されない場合
パターンD:アプリ内リンク
- LINE内のリンク
- メールアプリ(Outlook、Gmail アプリなど)
- 一部のSNSアプリ内ブラウザ
注意:
- Microsoft Teamsは例外的に追跡可能
- statics.teams.cdn.office.netとして表示される
パターンE:HTTPSからHTTPへの移動
- セキュアなサイト(https)から
- 非セキュアなサイト(http)への移動
- ※セキュリティ上、リファラーが送信されない
パターンF:ドキュメント内のリンク
- PDFファイル内のリンク
- Excelファイル内のリンク
- Word文書内のリンク
- PowerPoint内のリンク
パターンG:リダイレクト
- JavaScriptでのリダイレクト
- meta refreshでのリダイレクト
- 一部のサーバーサイドリダイレクト
パターンH:ノーリファラーポリシー
- ウェブサイトが意図的に設定
- プライバシー保護のため
ノーリファラーの問題点
1. 分析が困難
- どこから来たか分からない
- 施策の効果測定ができない
2. 過大評価される可能性
- 実際はSNSやメールからの流入
- 「ブランド力がある」と誤解
3. マーケティングの最適化が難しい
- どのチャネルに投資すべきか不明
- ROI(投資対効果)が見えない
ノーリファラーを減らす方法
方法1:UTMパラメータを使う
UTMパラメータとは:
URLの末尾に追加する追跡用のコード
基本的なパラメータ:
utm_source:参照元
utm_medium:メディア
utm_campaign:キャンペーン名
例:
通常のURL:
https://example.com/page
UTMパラメータ付き:
https://example.com/page?utm_source=newsletter&utm_medium=email&utm_campaign=summer2024
効果:
- メールからのアクセスでも参照元が分かる
- ノーリファラーにならない
使用すべき場所:
- メールマガジン
- SNS投稿(特に広告以外)
- PDF資料
- QRコード
- オフライン広告
方法2:短縮URLサービスを使う
おすすめサービス:
- Bitly
- Google URL Shortener(終了)の代替
- UTMパラメータも一緒に管理できる
方法3:リファラーポリシーを確認
自サイトの設定確認:
<meta name="referrer" content="no-referrer">
この設定があると、自サイトからのリンクでリファラーが送信されない
推奨設定:
<meta name="referrer" content="no-referrer-when-downgrade">
リファラースパムについて
リファラースパムとは
定義:
不正な方法でアクセス解析に偽の参照元を表示させる行為
目的:
- スパムサイトへの誘導
- アクセス数を水増し
- SEOの操作
見分け方
怪しいリファラーの特徴:
1. 不自然なドメイン名
buttons-for-website.com
free-social-buttons.com
best-seo-solution.com
2. セッション時間が0秒
- 訪問してすぐ離脱
- 実際には訪問していない
3. 直帰率が100%
- ページを見ていない
- ボットによるアクセス
4. 言語が不明
- 言語設定がおかしい
- 「not set」や変な言語コード
5. ロシアやウクライナからの大量アクセス
- 地理的に不自然
- スパム業者が多い地域
対策方法
対策1:ボットフィルタリングを有効化(GA4)
手順:
- Google Analytics 4の「管理」を開く
- 「データストリーム」を選択
- 対象のストリームをクリック
- 「タグ設定を行う」を選択
- 「すべて表示」をクリック
- 「内部トラフィックの定義」で除外設定
- 「unwanted referrals」のリストを作成
対策2:参照元除外リストを作成
手順:
- 明らかにスパムの参照元をリスト化
- フィルタで除外
- 定期的に見直し
対策3:怪しいリンクをクリックしない
重要:
- リファラースパムのURLは絶対にクリックしない
- ウイルス感染のリスク
- さらなるスパムを招く
リファラーのSEOへの活用方法
活用方法1:コンテンツ戦略の最適化
手順:
- organic流入の多いページを分析
- どのページが検索から評価されているか
- なぜ評価されているか
- 類似コンテンツを作成
- 成功パターンを展開
- 関連キーワードでコンテンツ拡充
- 成果測定
- organic流入が増えたか確認
活用方法2:被リンク獲得戦略
手順:
- referral流入を確認
- どのサイトからリンクされているか
- 質の高い参照元はどこか
- 関係を強化
- リンクしてくれたサイトとの交流
- さらなる協力関係の構築
- 同じカテゴリのサイトにアプローチ
- 類似サイトへのゲスト投稿
- 相互に価値のある関係構築
活用方法3:SNS戦略の最適化
手順:
- social流入を分析
- どのSNSから流入が多いか
- コンバージョン率はどうか
- 効果的なSNSに注力
- リソースを集中投資
- コンテンツタイプを最適化
- 拡散されやすいコンテンツ作成
- シェアされるポイントを分析
- 同様のコンテンツを増やす
活用方法4:有料広告の最適化
手順:
- cpc流入を分析
- どのキーワードが効果的か
- コンバージョン率は高いか
- 予算の再配分
- 効果の高いキーワードに予算を増やす
- 効果の低いものは停止
- organicへの転換
- 広告で効果的なキーワード
- SEOでも上位表示を狙う
よくある質問(FAQ)
Q1. リファラーが表示されないのはなぜですか?
A. いくつかの原因が考えられます。
原因1:プライバシー設定
- ブラウザのプライバシー保護機能
- トラッキング防止機能
原因2:HTTPSからHTTPへの移動
- セキュリティ上、リファラーが送信されない
原因3:アプリ内ブラウザ
- LINE、メールアプリなど
- リファラー情報が送信されない
対策:
UTMパラメータを使用する
Q2. (direct) / (none) が多すぎます。どうすれば良いですか?
A. 以下の対策を試してください。
対策1:UTMパラメータの導入
- メールマガジン
- SNS投稿
- オフライン広告
対策2:リファラーポリシーの確認
- 自サイトの設定を見直す
対策3:分析の深掘り
- ランディングページを確認
- デバイスやブラウザを分析
- 時間帯のパターンを見る
Q3. referral流入を増やすにはどうすればいいですか?
A. 以下の方法が効果的です。
方法1:質の高いコンテンツ作成
- リンクされる価値のあるコンテンツ
- データや統計を含む記事
- 独自の調査結果
方法2:ゲスト投稿
- 関連サイトに記事を寄稿
- 自サイトへのリンクを含める
方法3:インフルエンサーとの協力
- 業界の有名人に紹介してもらう
- レビューを依頼
方法4:プレスリリース
- ニュースサイトに取り上げてもらう
Q4. Google / organic の流入が減りました。原因は?
A. 考えられる原因:
原因1:検索順位の低下
- Google Search Consoleで確認
- 競合サイトの順位上昇
原因2:検索アルゴリズムの変更
- Googleのアップデート
- 対策が必要
原因3:季節性
- 検索需要の変動
- トレンドの変化
対策:
- Google Search Consoleで詳細分析
- コンテンツの更新・改善
- 内部リンク構造の見直し
Q5. t.co や lm.facebook.com は何ですか?
A. SNSの中継URLです。
t.co:
- Twitterの短縮URL
- すべてのリンクがt.coを経由
lm.facebook.com:
- Facebookメッセンジャーの中継URL
- モバイルアプリからのリンク
l.facebook.com:
- Facebookの中継URL
- クリック追跡のため
注意:
- 実際の参照元はSNS
- referralではなくsocialに分類されることも
Q6. AIアシスタントからの流入が増えています。対策は?
A. 新しいトラフィックソースとして対応しましょう。
特徴:
- ChatGPT、Perplexity、Copilotなど
- 検索エンジンとは異なる行動
対策:
1. コンテンツの最適化
- 明確で簡潔な回答
- 事実に基づいた情報
- 引用しやすい形式
2. 構造化データの導入
- Schema.org マークアップ
- AIが理解しやすい形式
3. 分析と改善
- AI経由の流入を追跡
- コンバージョン率を確認
Q7. リファラースパムを完全に防ぐことはできますか?
A. 完全に防ぐのは難しいですが、大幅に減らせます。
対策:
1. ボットフィルタリング
- GA4の設定を有効化
2. 除外リストの作成
- 既知のスパムドメインを除外
3. 定期的な監視
- 新しいスパムが出現
- 随時対応が必要
Q8. 参照元とチャネルの違いは何ですか?
A. 視点が異なります。
参照元(Source):
- 具体的な流入元
- 例:google、facebook.com
チャネル(Channel):
- トラフィックの種類
- 例:Organic Search、Social、Referral
関係:
チャネル:Organic Search
└ 参照元:google, yahoo, bing
チャネル:Social
└ 参照元:facebook, twitter, instagram
Q9. statics.teams.cdn.office.net というリファラーは何ですか?
A. Microsoft Teamsからの流入です。
意味:
- Microsoft Teamsのチャットやチャンネルでシェアされたリンク
- ユーザーがTeams内でクリックしてサイトを訪問
特徴:
1. ビジネス環境での流入
- 社内コミュニケーション
- チームでの情報共有
- プロジェクト関連の議論
2. Safe Links機能
- Microsoft Defender for Office 365のセキュリティ機能
- リンクをクリックすると、まずstatics.teams.cdn.office.netで安全性をチェック
- 安全と判断されると、目的のサイトにリダイレクト
3. teams.microsoft.com との違い
- statics.teams.cdn.office.net:CDN経由、Safe Links中継
- teams.microsoft.com:Teamsアプリ本体
分析のポイント:
高い場合の意味:
- ビジネス利用が多い
- 企業内で共有されている
- B2B向けコンテンツとして評価されている
対策:
- B2Bマーケティングの強化
- ホワイトペーパーや資料の充実
- 企業向けコンテンツの作成
注意点:
- 個人ユーザーより企業ユーザーが多い
- 意思決定者が見ている可能性
- コンバージョン率が高い傾向
GA4での分類:
- Referralとして分類されることが多い
- カスタムチャネルで「Business Communication」として分類するのも有効
まとめ
リファラー(参照元)について解説してきました。重要なポイントをおさらいしましょう。
リファラーとは
- ユーザーが1つ前に見ていたページ
- サイトへの「入り口」
- トラフィックの「参照元」
主要なメディアタイプ
1. Organic(自然検索)
- SEOの成果
- 無料で持続可能
2. CPC(有料広告)
- 即効性がある
- 費用がかかる
3. Referral(外部サイト)
- 被リンクの効果
- 信頼性の指標
4. Social(SNS)
- 拡散力が大きい
- エンゲージメント重視
5. Direct / None(直接・不明)
- 複数の原因
- UTMで減らせる
Google Analyticsでの確認方法
GA4:
- レポート→集客→トラフィック獲得
- 参照元/メディアで確認
活用方法
1. コンテンツ戦略
- organic流入の分析
- 成功パターンの展開
2. 被リンク獲得
- referral流入から学ぶ
- 関係強化
3. SNS最適化
- social流入を分析
- 効果的なSNSに集中
4. 広告最適化
- cpc流入の分析
- ROIの改善
注目すべき特殊なリファラー
Microsoft Teams:
- statics.teams.cdn.office.net
- ビジネス環境での流入
- B2B向けコンテンツの指標
- 高い購買意欲の可能性
AI アシスタント:
- ChatGPT、Perplexity、Gemini
- 新しいトラフィックソース
- 今後さらに増加する見込み
注意点
ノーリファラー:
- UTMパラメータで対策
- 完全には防げない
リファラースパム:
- ボットフィルタリング
- 除外リストの作成
最後に
リファラーは、ウェブサイトのトラフィックを理解するための重要な指標です。
定期的に確認すべきポイント:
- どのチャネルが効果的か
- トラフィックソースの多様性
- コンバージョン率の比較
- 新しいトラフィックソースの出現
継続的な改善:
- データに基づく意思決定
- 効果的なチャネルへの投資
- 新しい機会の発見

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