新しいタブレットを手に入れた時、まず最初にやらなければいけないのが「初期設定」です。
初期設定とは、タブレットを使える状態にするための最初の作業のこと。Wi-Fi(無線LAN)に接続したり、アカウントを登録したり、セキュリティを設定したりする必要があるんです。
「設定って難しそう…」と思うかもしれませんが、画面に表示される指示に従って進めていけば大丈夫。この記事では、iPad、Android、Windowsタブレットの初期設定方法を、順を追って詳しく解説していきます。
初期設定をきちんと行うことで、タブレットを安全に、そして快適に使うことができますよ。
初期設定を始める前に準備するもの
初期設定をスムーズに進めるために、以下のものを事前に用意しておきましょう。
必ず必要なもの
- Wi-Fiのネットワーク名とパスワード
- 自宅のWi-Fiルーターに記載されています
- ルーターの裏面や底面をチェックしてください
- 「SSID」がネットワーク名、「暗号キー」や「PSK-AES」がパスワードです
- インターネット接続
- 初期設定中にアプリの更新などが行われます
- 安定したWi-Fi環境で行うのがおすすめ
- 充電
- タブレットを十分に充電しておきましょう
- 初期設定中に電源が切れると、最初からやり直しになることがあります
- できれば充電しながら設定するのが安心です
あると便利なもの
- アカウント情報
- iPad:Apple IDとパスワード(持っていない場合は新規作成できます)
- Android:Googleアカウント(Gmail)とパスワード
- Windows:Microsoftアカウントとパスワード
- 古いタブレットやスマホのバックアップ
- 機種変更の場合、データを移行できます
- 事前にバックアップを取っておくとスムーズです
- 本人確認用の電話番号
- セキュリティ設定で必要になる場合があります
iPadの初期設定手順
iPadの初期設定は、画面の指示に従って進めていけば15〜30分程度で完了します。
手順1:電源を入れる
- iPad本体の上部(または右側面)にある「電源ボタン」を長押しします
- Appleのロゴマークが表示されるまで押し続けてください
- 画面に「こんにちは」と表示されたら、画面を上にスワイプ(指でなぞる)します
充電不足の場合
- 画面が真っ暗なままの時は、充電してから再度試してください
- 付属のUSB-CケーブルまたはLightningケーブルで充電できます
手順2:言語と国・地域を選択
- 言語の選択
- 「日本語」をタップします
- 国または地域の選択
- 「日本」をタップします
- これによって、日付の表示形式や通貨などが日本仕様になります
手順3:クイックスタートまたは手動設定
画面に「クイックスタート」という選択肢が表示されます。
クイックスタートを使う場合(別のiPhoneやiPadを持っている場合)
- 今使っているiPhoneやiPadを新しいiPadの近くに置きます
- 画面の指示に従うだけで、設定やアプリが自動的に移行されます
- これが最も簡単な方法です
手動で設定する場合
- 画面下部の「手動で設定」をタップします
- 初めてのiPadの場合や、Androidからの乗り換えの場合はこちらを選びます
手順4:テキストサイズの選択
画面に表示される文字の大きさを選びます。
- 「デフォルト」「中」「大」の3つから選択できます
- 後から変更もできるので、とりあえず「デフォルト」で大丈夫です
- 「続ける」をタップします
手順5:Wi-Fiネットワークに接続
- 接続したいWi-Fiネットワークを一覧から選びます
- パスワード入力画面が表示されたら、Wi-Fiのパスワードを入力します
- 「接続」をタップします
- 接続が成功すると、iPadのアクティベーション(認証)が始まります
Wi-Fiなしで続ける場合
- セルラーモデル(SIMカードが使えるモデル)の場合は、「Wi-Fiなしで続ける」も選択できます
- ただし、Wi-Fi接続での設定がおすすめです
手順6:自分用または子供用を選択
- 自分用に設定:自分が使う場合はこちらをタップ
- ファミリーのお子様用に設定:13歳未満の子供用に設定する場合はこちら
手順7:Face IDまたはTouch IDの設定
セキュリティを高めるため、生体認証を設定します。
Face ID(顔認証)の設定
- 画面の指示に従って、顔を円の中に入れます
- 顔をゆっくり動かしながらスキャンします
- 2回スキャンすると完了です
Touch ID(指紋認証)の設定
- ホームボタンに指を何度か置きます
- 指の位置を変えながら、指紋全体を登録します
スキップする場合
- 「あとで設定」をタップすることもできます
- ただし、セキュリティのために設定することを強くおすすめします
手順8:パスコードの作成
6桁の数字でパスコードを設定します。
- 6桁の数字を入力します
- 確認のため、もう一度同じ数字を入力します
パスコードオプション
- 画面下部の「パスコードオプション」から、4桁のパスコードやアルファベット入力も選択できます
- ただし、セキュリティのため6桁以上をおすすめします
手順9:Apple IDでサインイン
Apple IDは、App Storeでアプリをダウンロードしたり、iCloudを使ったりするために必要です。
すでにApple IDを持っている場合
- メールアドレスまたは電話番号を入力します
- パスワードを入力します
- 「次へ」をタップします
Apple IDを持っていない場合
- 「Apple IDをお持ちでないか忘れた場合」をタップ
- 「無料のApple IDを作成」を選択
- 画面の指示に従って、必要事項を入力します
- 名前
- 生年月日
- メールアドレス(新しく作成することもできます)
- パスワード
- 秘密の質問と答え
手順10:利用規約への同意
Apple IDの利用規約が表示されます。
- 内容を確認します
- 「同意する」をタップします
- 確認画面が表示されたら、再度「同意する」をタップします
手順11:アプリとデータを転送
データの移行方法を選択します。
選択肢
- 別のiPadから転送:古いiPadからデータを直接転送
- iCloudバックアップから復元:iCloudに保存したバックアップから復元
- MacまたはPCから復元:パソコンに保存したバックアップから復元
- Androidから移行:Androidタブレットやスマホからデータを移行
- 今はしない:新しいiPadとして設定
初めてのiPadの場合は、「今はしない」を選びます。
手順12:Siriの設定
音声アシスタント「Siri」を設定します。
- 「Siriを有効にする」をタップします
- 画面の指示に従って、いくつかのフレーズを読み上げます
- 「Hey Siri、今日の天気は?」など
- これでSiriが「Hey Siri」という呼びかけに反応するようになります
あとで設定する場合
- 「あとで”設定”でセットアップ」をタップします
手順13:画面の表示と明るさ
- 外観モードを選択します
- ライト(明るい背景)
- ダーク(暗い背景)
- 自動(時間帯で切り替え)
- 「続ける」をタップします
手順14:iPadを探すの設定
iPadを紛失した時に場所を特定できる機能です。
- 「続ける」をタップします
- 「iPadを探す」が自動的に有効になります
手順15:解析データの共有
Appleにデータを送信するかどうかを選択します。
- 「共有」:iPadの使用状況データをAppleに送信して、製品改善に協力します
- 「共有しない」:データを送信しません
どちらを選んでも大丈夫です。
手順16:スクリーンタイムの設定
iPadの使用時間を管理する機能です。
- 「続ける」をタップして設定する
- 「あとで”設定”でセットアップ」をタップしてスキップする
手順17:設定完了
「ようこそiPadへ」と表示されたら、初期設定は完了です。
「さあ、始めよう」をタップすると、ホーム画面が表示され、iPadが使えるようになります。
Androidタブレットの初期設定手順
Androidタブレットの初期設定も、画面の指示に従って進めていけば20〜30分程度で完了します。
手順1:電源を入れる
- タブレット本体の側面または上部にある「電源ボタン」を長押しします
- メーカーのロゴが表示されるまで押し続けてください
- 「ようこそ」という画面が表示されます
手順2:言語の選択
- 言語の一覧から「日本語」を選びます
- 「スタート」または「次へ」をタップします
手順3:アクセシビリティ機能
視覚や聴覚に障がいがある方向けの機能を設定できます。
- 必要な場合は設定します
- 必要ない場合は「スキップ」をタップします
手順4:Wi-Fiネットワークに接続
- 接続したいWi-Fiネットワークを一覧から選びます
- パスワード入力画面が表示されたら、Wi-Fiのパスワードを入力します
- 「接続」をタップします
Wi-Fiなしで続ける場合
- SIMカードが入っているモデルの場合、モバイルデータ通信で設定を続けることもできます
- ただし、大量のデータをダウンロードする可能性があるため、Wi-Fi接続をおすすめします
手順5:日付と時刻の設定
Wi-Fiに接続すると、自動的に正しい日付と時刻が設定されます。
- 画面に表示される日付と時刻を確認します
- 正しければ「次へ」をタップします
手順6:利用規約への同意
Googleの利用規約とプライバシーポリシーが表示されます。
- 内容を確認します
- 「同意する」または「同意して続行」をタップします
手順7:アプリとデータのコピー
データの移行方法を選択します。
選択肢
- 別のAndroidデバイスから:古いAndroidタブレットやスマホからデータを転送
- iCloudバックアップから:iPhoneやiPadのバックアップから移行
- コピーしない:新しいタブレットとして設定
初めてのAndroidタブレットの場合や、データ移行が不要な場合は、「コピーしない」を選びます。
手順8:Googleアカウントでログイン
Androidタブレットを使うには、Googleアカウントが必要です。
すでにGoogleアカウントを持っている場合
- メールアドレス(@gmail.comで終わるアドレス)を入力します
- 「次へ」をタップします
- パスワードを入力します
- 「次へ」をタップします
Googleアカウントを持っていない場合
- 「アカウントを作成」をタップします
- 「自分用」を選択します(子供用に設定する場合は「お子様用」を選択)
- 画面の指示に従って、必要事項を入力します
- 姓と名
- 生年月日
- 性別
- 希望するメールアドレス(@gmail.comの前の部分)
- パスワード
- 「次へ」をタップして進みます
2段階認証の設定
- Googleアカウントで2段階認証を設定している場合、認証コードの入力が求められます
- スマートフォンに届いた6桁の数字を入力します
手順9:Googleサービスの設定
Googleが提供するサービスを有効にするかどうかを選択します。
主なサービス
- 位置情報の使用
- 地図アプリやナビゲーション、天気予報などで位置情報を使います
- 「探す」機能(タブレットを紛失した時に場所を特定する)にも必要です
- 有効にすることを強くおすすめします
- スキャンの許可
- Wi-FiやBluetoothがオフの時でも、周辺のネットワークを検索します
- 有効にしなくても大きな問題はありません
- 使用状況と診断データの送信
- タブレットの使用状況をGoogleに送信して、製品改善に協力します
- 個人を特定できる情報は送信されません
- どちらを選んでも大丈夫です
設定が終わったら「同意する」または「次へ」をタップします。
手順10:画面ロックの設定
タブレットを保護するため、画面ロックを設定します。
ロックの種類
- PIN(数字)
- 4桁以上の数字を設定します
- 覚えやすくて入力も簡単です
- パターン
- 画面上の点を指でなぞって、パターンを作ります
- 最低4つの点を通る必要があります
- パスワード
- アルファベットと数字を組み合わせたパスワードを設定します
- 最もセキュリティが高いですが、入力に時間がかかります
好きな方法を選んで設定します。
スキップする場合
- 「スキップ」をタップすることもできます
- ただし、セキュリティのために設定することを強くおすすめします
手順11:指紋認証の設定
タブレットに指紋センサーが付いている場合、指紋認証を設定できます。
- 「同意する」または「続ける」をタップします
- 指紋センサーに指を何度か置きます
- 指の位置を変えながら、指紋全体を登録します
- 「完了」をタップします
スキップする場合
- 「いいえ」または「スキップ」をタップします
手順12:Googleアシスタントの設定
音声アシスタント「Googleアシスタント」を設定します。
- 「同意する」をタップします
- 画面の指示に従って、いくつかのフレーズを読み上げます
- 「OK Google」など
- これでGoogleアシスタントが音声コマンドに反応するようになります
スキップする場合
- 「スキップ」または「今はしない」をタップします
手順13:Googleドライブへのバックアップ
タブレットのデータを自動的にバックアップする設定です。
- 「オンにする」をタップすると、写真やアプリのデータがGoogleドライブに自動保存されます
- 「今はしない」をタップすると、バックアップを無効にします
バックアップを有効にすることをおすすめします。
手順14:おすすめアプリのインストール
メーカーが推奨するアプリのインストールを提案されることがあります。
- 必要なアプリがあれば選択します
- 不要な場合は「スキップ」をタップします
手順15:ジェスチャーナビゲーションのチュートリアル
Androidの操作方法(ジェスチャー)のチュートリアルが表示されます。
- 「試してみる」をタップして、基本的な操作を学びます
- 「スキップ」をタップして飛ばすこともできます
手順16:設定完了
「すべて完了しました」と表示されたら、初期設定は完了です。
「完了」をタップすると、ホーム画面が表示され、タブレットが使えるようになります。
Windowsタブレットの初期設定手順
Windowsタブレットの初期設定は、パソコンのWindowsセットアップと同じ流れになります。
手順1:電源を入れる
- タブレット本体の側面または上部にある「電源ボタン」を長押しします
- Windowsのロゴが表示されるまで押し続けてください
- セットアップ画面が表示されます
手順2:地域の選択
- 「日本」が選択されていることを確認します
- 「はい」をクリックまたはタップします
手順3:キーボードレイアウトの選択
- 「Microsoft IME」が選択されていることを確認します
- 「はい」をクリックします
2つ目のキーボードレイアウトを追加する場合
- 「レイアウトの追加」をクリックして、追加したいキーボードを選びます
- 不要な場合は「スキップ」をクリックします
手順4:ネットワークへの接続
- 接続したいWi-Fiネットワークを一覧から選びます
- 「接続」をクリックします
- パスワード入力画面が表示されたら、Wi-Fiのパスワードを入力します
- 「次へ」をクリックします
有線LAN(イーサネット)で接続する場合
- LANケーブルを接続すれば、自動的にネットワークに接続されます
手順5:ライセンス条項の確認
Windowsのライセンス条項が表示されます。
- 内容を確認します
- 「同意」をクリックします
手順6:デバイス名の設定
タブレットに名前を付けます。
- 好きな名前を入力します(例:「私のタブレット」)
- 「次へ」をクリックします
注意
- 名前に使える文字は、アルファベット、数字、ハイフン(-)のみです
- スペースや日本語は使えません
手順7:使用目的の選択
タブレットの使用目的を選択します。
選択肢
- 個人用に設定:自分で使う場合
- 組織用に設定:会社や学校で使う場合
ほとんどの場合、「個人用に設定」を選びます。
手順8:Microsoftアカウントでサインイン
Windowsタブレットを使うには、Microsoftアカウントが必要です。
すでにMicrosoftアカウントを持っている場合
- メールアドレス、電話番号、またはSkype名を入力します
- 「次へ」をクリックします
- パスワードを入力します
- 「サインイン」をクリックします
Microsoftアカウントを持っていない場合
- 「アカウントを作成」をクリックします
- 新しいメールアドレスを作成するか、既存のメールアドレスを使用するかを選びます
- 画面の指示に従って、必要事項を入力します
- メールアドレス
- パスワード
- 国/地域
- 生年月日
- 「次へ」をクリックして進みます
オフラインアカウントで設定する場合
- 「オフライン アカウント」をクリックすると、Microsoftアカウントなしでも設定できます
- ただし、Microsoft Storeでアプリをダウンロードする際には、Microsoftアカウントが必要になります
手順9:PINの作成
サインインを簡単にするため、数字4桁以上のPINを設定します。
- 「PINの作成」をクリックします
- 数字を4桁以上入力します(英字や記号も使用できます)
- 確認のため、もう一度同じPINを入力します
- 「OK」をクリックします
スキップする場合
- 「キャンセル」をクリックすると、PINなしで設定できます
- ただし、セキュリティと利便性のため、PINの設定をおすすめします
手順10:プライバシー設定
Windowsのプライバシー設定を選択します。
主な設定項目
- 位置情報:アプリが位置情報を使用できるようにするかどうか
- デバイスの検索:タブレットを紛失した時に位置を特定できるようにするかどうか
- 診断データ:使用状況データをMicrosoftに送信するかどうか
- 手書き入力と入力の個人用設定:手書き文字や入力データを改善に使用するかどうか
- 広告ID:アプリが広告をカスタマイズできるようにするかどうか
それぞれの項目で「はい」または「いいえ」を選択します。
どちらを選んでも大丈夫ですが、「位置情報」と「デバイスの検索」は有効にすることをおすすめします。
手順11:Cortanaの設定
音声アシスタント「Cortana」を設定します。
- 「同意」をクリックすると、Cortanaが有効になります
- 「今は実行しない」をクリックすると、Cortanaを無効にします
手順12:OneDriveの設定
Microsoftのクラウドストレージサービス「OneDrive」を設定します。
- 「次へ」をクリックします
- OneDriveの説明が表示されます
- 「次へ」をクリックして、OneDriveを有効にします
スキップする場合
- 「この PC にのみファイルを保存する」をクリックします
手順13:Microsoft 365の試用版
Microsoft 365の試用版を使うかどうかを選択します。
- 「次へ」をクリックすると、試用版を有効にします
- 「いいえ」をクリックすると、試用版を使いません
手順14:設定完了
セットアップが完了すると、デスクトップ画面が表示されます。
タブレットモードへの切り替え
Windowsタブレットでは、「タブレットモード」と「デスクトップモード」を切り替えられます。
- 画面右下の通知アイコン(吹き出しマーク)をタップします
- 「タブレット モード」のタイルをタップします
- タブレットモードがオンになります
タブレットモードでは、アプリが全画面表示になり、タッチ操作がしやすくなります。
初期設定後にやっておきたいこと
初期設定が完了したら、以下の設定も済ませておくと、より快適にタブレットを使えます。
1. ソフトウェアのアップデート
タブレットのOSを最新版にアップデートしましょう。
iPad
- 「設定」アプリを開きます
- 「一般」→「ソフトウェアアップデート」をタップ
- 「ダウンロードしてインストール」をタップ
Android
- 「設定」アプリを開きます
- 「システム」→「システムアップデート」をタップ
- 「アップデートをチェック」をタップ
Windows
- 「設定」を開きます
- 「Windows Update」をタップ
- 「更新プログラムのチェック」をクリック
2. ディスプレイの明るさ調整
画面の明るさを自分の好みに調整しましょう。
iPad
- 「設定」→「画面表示と明るさ」→「明るさ」のスライダーを調整
Android
- 「設定」→「ディスプレイ」→「明るさのレベル」を調整
Windows
- 「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「明るさ」を調整
3. 文字サイズの変更
画面に表示される文字の大きさを変更できます。
iPad
- 「設定」→「画面表示と明るさ」→「テキストサイズ」
Android
- 「設定」→「ディスプレイ」→「フォントサイズ」
Windows
- 「設定」→「システム」→「ディスプレイ」→「拡大縮小とレイアウト」
4. 自動ロック時間の設定
一定時間操作しないと自動的に画面がロックされる時間を設定します。
iPad
- 「設定」→「画面表示と明るさ」→「自動ロック」
Android
- 「設定」→「ディスプレイ」→「画面のタイムアウト」
Windows
- 「設定」→「システム」→「電源とスリープ」→「画面」
5. 必要なアプリのインストール
よく使うアプリをインストールしましょう。
iPad
- 「App Store」アプリからダウンロード
Android
- 「Google Playストア」アプリからダウンロード
Windows
- 「Microsoft Store」アプリからダウンロード
6. メールアカウントの追加
メールを使う場合は、メールアカウントを追加します。
iPad
- 「設定」→「メール」→「アカウント」→「アカウントを追加」
Android
- 「Gmail」アプリを開いて、アカウントを追加
Windows
- 「メール」アプリを開いて、アカウントを追加
7. バックアップの確認
データのバックアップ設定を確認しましょう。
iPad
- 「設定」→「[自分の名前]」→「iCloud」→「iCloudバックアップ」
Android
- 「設定」→「Google」→「バックアップ」
Windows
- 「設定」→「アカウント」→「Windowsのバックアップ」
よくある初期設定のトラブルと対処法
Wi-Fiに接続できない
原因と対処法
- パスワードが間違っている
- Wi-Fiのパスワードを再確認してください
- 大文字と小文字を正確に入力する必要があります
- Wi-Fiルーターが正常に動作していない
- ルーターを再起動してみてください
- 電源を切って、10秒待ってから再度電源を入れます
- Wi-Fiの電波が弱い
- タブレットをルーターの近くに持っていってください
- 壁や障害物があると電波が弱くなります
- タブレットの不具合
- タブレットを再起動してみてください
- それでもダメな場合は、ネットワーク設定をリセットします
アカウントのパスワードを忘れた
Apple ID(iPad)の場合
- 「パスワードをお忘れですか?」をタップ
- メールアドレスや電話番号を入力
- パスワードをリセットする手順が送られてきます
Googleアカウント(Android)の場合
- 「パスワードを忘れた場合」をタップ
- 登録したメールアドレスや電話番号を入力
- パスワードをリセットする手順が送られてきます
Microsoftアカウント(Windows)の場合
- 「パスワードを忘れた場合」をクリック
- 登録したメールアドレスや電話番号を入力
- パスワードをリセットする手順が送られてきます
画面が真っ暗で電源が入らない
対処法
- 充電する
- バッテリーが完全に切れている可能性があります
- 充電ケーブルを接続して、30分〜1時間充電してください
- 強制再起動する
- iPad(ホームボタンあり):ホームボタン+電源ボタンを同時に10秒間長押し
- iPad(ホームボタンなし):音量上げるボタン→音量下げるボタン→電源ボタン長押し
- Android:電源ボタンを10〜15秒間長押し
- Windows:電源ボタンを30秒間長押し
- 充電器とケーブルを確認する
- 純正の充電器とケーブルを使っていますか?
- 充電器が故障していないか確認してください
初期設定をやり直したい
対処法
初期設定をやり直したい場合は、タブレットを初期化(リセット)する必要があります。
注意:初期化すると、すべてのデータが消去されます。
iPad
- 「設定」→「一般」→「転送またはiPadをリセット」
- 「すべてのコンテンツと設定を消去」をタップ
Android
- 「設定」→「システム」→「リセットオプション」
- 「すべてのデータを消去(工場出荷時リセット)」をタップ
Windows
- 「設定」→「システム」→「回復」
- 「このPCをリセット」をクリック
データ移行に時間がかかる
対処法
データ移行には時間がかかることがあります。
- 通常の所要時間:30分〜数時間
- データ量が多い場合:半日以上かかることもあります
注意点
- 移行中は両方の端末を近くに置いておいてください
- Wi-Fi接続を切らないでください
- 充電しながら行うことをおすすめします
- 移行が完了するまで、他の操作はしないでください
時間がかかっても、途中でキャンセルせずに待ちましょう。
古いタブレットからデータを移行できない
原因と対処法
- OSのバージョンが古い
- データ移行には、新しいバージョンのOSが必要です
- 古いタブレットのOSを最新版にアップデートしてから、再度試してください
- Bluetoothがオフになっている
- クイックスタート機能を使う場合、Bluetoothが必要です
- 両方のタブレットでBluetoothをオンにしてください
- バックアップから復元する
- 直接の移行がうまくいかない場合は、バックアップから復元する方法を試してください
- iCloud、Googleドライブ、OneDriveなどを使います
セキュリティについて知っておくべきこと
タブレットを安全に使うために、セキュリティについて理解しておきましょう。
パスコードやPINは必ず設定する
パスコードやPINを設定することで、以下のリスクを防げます。
- タブレットを紛失した時に、他人に使われる
- 個人情報が盗まれる
- 勝手にアプリを購入される
強いパスコードの作り方
- 誕生日や電話番号など、簡単に推測できる数字は避けましょう
- 6桁以上の数字を使いましょう
- できれば、数字とアルファベットを組み合わせましょう
生体認証(指紋・顔)は便利で安全
指紋認証や顔認証は、パスコードよりも安全です。
メリット
- 他人が真似できない
- 入力の手間がない
- パスコードを忘れる心配がない
公共のWi-Fiを使う時は注意
カフェや駅などの公共Wi-Fiを使う時は、以下に注意しましょう。
注意点
- パスワードやクレジットカード情報を入力しない
- オンラインショッピングやネットバンキングは避ける
- 重要な情報を送信しない
安全に使う方法
- VPNアプリを使う
- HTTPSで始まるサイトのみ使う
- 公共Wi-Fiではなく、モバイルデータ通信を使う
定期的にOSをアップデートする
OSのアップデートには、セキュリティの脆弱性を修正する内容が含まれています。
- アップデートの通知が来たら、できるだけ早く実行しましょう
- 自動アップデートをオンにしておくと便利です
怪しいアプリはインストールしない
- 公式のアプリストア(App Store、Google Playストア、Microsoft Store)からのみアプリをダウンロードしましょう
- レビューが極端に少ないアプリや、評価が低いアプリは注意が必要です
- アプリの権限(位置情報、カメラ、マイクなど)を確認しましょう
よくある質問
Q1. 初期設定にかかる時間はどのくらいですか?
A. データ移行をしない場合、15〜30分程度で完了します。
データ移行を行う場合は、移行するデータの量によって時間が変わります。
- 少量のデータ:30分〜1時間
- 大量のデータ(写真や動画が多い):数時間〜半日
時間に余裕がある時に行うことをおすすめします。
Q2. 初期設定でアカウントを作らないとダメですか?
A. はい、アカウントの作成は必須です。
- iPad:Apple ID
- Android:Googleアカウント
- Windows:Microsoftアカウント(または、オフラインアカウント)
これらのアカウントがないと、アプリをダウンロードしたり、クラウドサービスを使ったりできません。
アカウントの作成は無料で、初期設定中に簡単に作成できます。
Q3. Wi-Fi環境がないと初期設定できませんか?
A. セルラーモデル(SIMカードが使えるモデル)なら、モバイルデータ通信で初期設定できます。
ただし、Wi-Fi環境での設定を強くおすすめします。
理由
- 初期設定中に大量のデータをダウンロードします
- モバイルデータ通信だと、データ容量を大量に消費します
- Wi-Fiの方が安定していて、設定がスムーズに進みます
Wi-Fiモデルの場合は、Wi-Fi環境が必須です。
Q4. 子供用のタブレットを設定する場合、何か違いはありますか?
A. はい、子供用の設定を選ぶことで、保護者による管理ができます。
iPad
- 初期設定で「ファミリーのお子様用に設定」を選びます
- 保護者のApple IDでサインインします
- 「スクリーンタイム」で使用時間を制限できます
Android
- Googleアカウントを作成する時に「お子様用」を選びます
- 「ファミリーリンク」アプリで使用時間やアプリを管理できます
Windows
- Microsoftアカウントを作成する時に「子供」として追加します
- 「ファミリーセーフティ」で使用時間やアクセス制限を設定できます
Q5. 古いタブレットのデータはどうすればいいですか?
A. 初期設定時にデータを移行した後、古いタブレットは初期化しましょう。
初期化する理由
- 個人情報の漏洩を防ぐため
- 次に使う人が設定しやすくするため
- 売却や譲渡する前に必須です
初期化の方法
- iPad:「設定」→「一般」→「転送またはiPadをリセット」→「すべてのコンテンツと設定を消去」
- Android:「設定」→「システム」→「リセットオプション」→「すべてのデータを消去」
- Windows:「設定」→「システム」→「回復」→「このPCをリセット」
初期化する前に、必要なデータがすべて移行できているか確認してください。
Q6. 初期設定を途中でやめることはできますか?
A. 途中でやめることは可能ですが、おすすめしません。
初期設定を完了しないと、以下のことができません。
- アプリのダウンロード
- インターネットの使用
- カメラやその他の機能の使用
もし初期設定を中断してしまった場合は、タブレットを再起動すると、初期設定画面に戻ります。
Q7. Face IDやTouch IDは必ず設定しないとダメですか?
A. 必須ではありませんが、設定することを強くおすすめします。
設定するメリット
- パスコードを入力する手間が省けます
- パスコードよりも安全です(他人が真似できません)
- アプリの購入時などに便利です
設定しない場合
- 毎回パスコードを入力する必要があります
- パスコードを忘れると、タブレットが使えなくなる可能性があります
後から設定することもできるので、最初はスキップして、後で設定するのも良いでしょう。
Q8. アカウントのパスワードは安全ですか?
A. はい、適切に管理すれば安全です。
安全なパスワードの作り方
- 8文字以上にする
- 大文字、小文字、数字、記号を組み合わせる
- 他のサービスと同じパスワードを使わない
- 誕生日や名前など、推測しやすいものは避ける
パスワードの管理方法
- パスワード管理アプリを使う(1Password、Bitwardenなど)
- 紙に書いて安全な場所に保管する
- 定期的にパスワードを変更する
2段階認証を設定する
パスワードに加えて、スマートフォンに送られる認証コードを入力する「2段階認証」を設定すると、さらに安全です。
まとめ
タブレットの初期設定は、画面の指示に従って進めていけば、それほど難しくありません。
初期設定のポイント
- 事前準備が大切
- Wi-Fiのパスワードを確認しておく
- アカウント情報を用意しておく
- 時間に余裕を持って行う
- セキュリティ設定は必ずする
- パスコードやPINを設定する
- 指紋認証や顔認証を設定する
- 「探す」機能を有効にする
- データ移行は慎重に
- バックアップを取ってから行う
- Wi-Fi環境で行う
- 時間がかかることを想定しておく
- 初期設定後も設定を見直す
- OSを最新版にアップデートする
- ディスプレイの明るさや文字サイズを調整する
- 必要なアプリをインストールする
初期設定を正しく行うことで、タブレットを安全に、そして快適に使うことができます。
分からないことがあれば、メーカーのサポートページを確認したり、サポートセンターに問い合わせたりすることもできます。焦らず、一つずつ確実に設定を進めていきましょう。

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