Windows XPを使っていた方なら、きっと一度は目にしたことがあるはず。
青い空と白い雲、そして鮮やかな緑の丘が広がる、あの有名な壁紙。
実は正式な名前があって「Bliss（ブリス）」と呼ばれているんです。
「あれ、本物の写真なの？」「どこで撮られたの？」「今でも使えるの？」
そんな疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、世界で最も見られた壁紙とも言われるWindows XP壁紙「Bliss」について、その誕生秘話から入手方法まで詳しく解説します。
Windows XP壁紙「Bliss」とは？
Bliss（ブリス） は、2001年にリリースされたWindows XPのデフォルト壁紙（初期設定の背景画像）として採用された写真です。
「Bliss」という言葉には「至福」「この上ない喜び」という意味があります。確かに、あの穏やかな風景を見ていると心が落ち着きますよね。
なぜこんなに有名になったのか
Windows XPは全世界で数億台のパソコンにインストールされました。そのすべてに、この壁紙が初期設定として使われていたんです。
つまり、世界中の人々が毎日この風景を目にしていたわけですね。ギネスブックにも「最も見られた写真」として記録されているほどです。
「Bliss」は本物の写真！撮影秘話を紹介
撮影者はプロの写真家
この壁紙を撮影したのは、チャールズ・オリア（Charles O’Rear） というアメリカの写真家です。
彼はナショナルジオグラフィックでも活躍していたプロカメラマンで、ワインカントリーの風景写真を専門としていました。
撮影場所はカリフォルニア州
撮影場所はアメリカ・カリフォルニア州のソノマ郡にある丘です。
具体的には、ソノマバレーという地域の道路脇で撮影されました。当時この場所はブドウ畑だったのですが、病気で一時的に草原になっていたそうです。
偶然生まれた奇跡の一枚
実は、この写真は1996年に偶然撮られたもの。
オリア氏が恋人に会いに行く途中、あまりにも美しい風景に出会って思わず車を停めて撮影したんだとか。デジタル加工は一切なしの、完全にノーレタッチの写真なんです。
「あんなに鮮やかな色、本当？」と思う方もいるかもしれませんが、本当に自然のままの色合いだそうですよ。
今でも人気！Bliss壁紙の魅力
シンプルで飽きのこないデザイン
派手すぎず、地味すぎず。デスクトップのアイコンが見やすく、長時間見ていても目が疲れない。
そんなバランスの良さが、多くの人に愛された理由の一つでしょう。
ノスタルジア（懐かしさ）を感じる
Windows XPを使っていた学生時代、社会人になりたての頃…。
この壁紙を見ると、当時の思い出が蘇ってくる方も多いはずです。時代を象徴する一枚として、今でも多くの人の記憶に残っています。
リラックス効果がある配色
青と緑は心理学的にもリラックス効果があるとされる色です。
自然を感じさせる色合いが、パソコン作業のストレスを和らげてくれていたのかもしれませんね。
Windows XP壁紙を今でも使う方法
「懐かしくて、また使いたい！」という方のために、入手方法をご紹介します。
高解像度版の入手方法
Microsoftの公式サイトや、壁紙配布サイトで高解像度版をダウンロードできます。
現代の4Kモニターにも対応した高画質版も配布されているので、検索してみてください。
設定方法（Windows 10/11の場合）
- 壁紙画像をダウンロード
- 画像を右クリック
- 「デスクトップの背景として設定」を選択
たったこれだけで、懐かしのBlissがデスクトップに戻ってきます。
スマートフォンでも使える
実は、スマホの壁紙として使っている人も多いんです。
App StoreやGoogle Playで「Windows XP 壁紙」と検索すれば、スマホサイズに最適化された画像が見つかりますよ。
現在の撮影場所はどうなっている？
実は、あの丘は今でも存在しています。
ただし、現在は再びブドウ畑に戻っていて、当時と同じ風景を見ることはできません。それでも、Windows XPファンが聖地巡礼として訪れることもあるそうです。
場所を特定できるGoogleマップのリンクも公開されていますが、私有地なので無断で立ち入らないよう注意が必要です。
まとめ：時代を超えて愛される壁紙
Windows XP壁紙「Bliss」は、単なるデフォルト画像を超えて、一つの文化的アイコンとなりました。
この記事のポイント：
- 正式名称は「Bliss」（至福という意味）
- 1996年にカリフォルニア州で撮影された本物の写真
- デジタル加工なしの自然な色合い
- 世界で最も見られた写真の一つ
- 今でも高解像度版をダウンロードして使える
懐かしい気持ちになった方は、ぜひもう一度この壁紙を設定してみてはいかがでしょうか。
あの頃の気持ちが蘇ってくるかもしれませんよ。
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