メールで写真や図を送る時、「添付ファイルとして送るのと、本文に直接表示するのって何が違うの?」と疑問に思ったことはありませんか?
Outlookには、画像をメール本文に直接埋め込んで表示する方法と、添付ファイルとして送る方法の2種類があります。
実は、使い分けることで相手にとって見やすいメールを作ることができるんです。
この記事では、Outlookで画像を埋め込む方法と、効果的な使い方を初心者の方にも分かりやすくご紹介します。
概要

Outlookでの画像の扱い方には、大きく分けて2つの方法があります。
画像埋め込みと添付ファイルの違い
まず、この2つの違いを理解しましょう。
画像埋め込み(インライン画像)
- メール本文の中に画像が直接表示される
- 受信者がファイルを開かなくても画像が見える
- 説明文と一緒に画像を配置できる
- 視覚的に分かりやすいメールになる
添付ファイル
- メールに画像ファイルが付属する形
- 受信者がファイルをクリックして開く必要がある
- ファイル名が表示される
- 複数の画像をまとめて送る時に便利
簡単に言うと、埋め込みは「メールの中で画像が見える」、添付は「画像ファイルが別についてくる」という違いなんです。
どんな時に埋め込みを使うの?
画像埋め込みが特に便利なのは、こんな場面です。
埋め込みが効果的な場面
- 商品の写真を説明と一緒に見せたい時
- 手順を説明する時にスクリーンショットを入れたい時
- 地図や図表を本文中に表示したい時
- 署名にロゴマークを入れたい時
- ビジュアル重視のニュースレターを作りたい時
文章だけで説明するより、画像を見せながら説明する方が分かりやすいですよね。そんな時に埋め込みは最適です。
埋め込みのメリットとデメリット
便利な画像埋め込みですが、メリットとデメリットの両方があります。
メリット
- 受信者がすぐに画像を確認できる
- メールが視覚的に分かりやすくなる
- 文章と画像を自由にレイアウトできる
- プロフェッショナルな見た目になる
デメリット
- メールのデータ量が大きくなる
- 相手のメール設定によっては画像が表示されないことがある
- 画像が多すぎると読み込みに時間がかかる
- ビジネスメールでは不適切な場合もある
特にビジネスシーンでは、相手の会社のセキュリティ設定で画像が自動表示されないこともあるので、重要な情報は必ず文章でも書いておくことが大切です。
埋め込みできる画像の種類
Outlookでは、様々な形式の画像を埋め込むことができます。
対応している主な画像形式
- JPEG(.jpg、.jpeg):写真によく使われる形式
- PNG(.png):透明な背景が使える形式
- GIF(.gif):アニメーション画像も可能
- BMP(.bmp):Windowsの標準画像形式
- TIFF(.tif、.tiff):高画質な画像形式
一般的には、写真ならJPEG、ロゴやアイコンならPNGを使うことが多いですね。
画像サイズの注意点
画像を埋め込む時は、サイズに気をつける必要があります。
推奨される画像サイズ
- 横幅:600~800ピクセル程度
- ファイルサイズ:1枚あたり100KB~500KB程度
- 合計サイズ:メール全体で2~3MB以内
大きすぎる画像は、受信者の環境によっては表示されなかったり、メールの送受信に時間がかかったりします。
事前に画像編集ソフトでリサイズ(サイズ変更)しておくことをおすすめします。
埋め込み方法
それでは、実際にOutlookで画像を埋め込む具体的な方法を見ていきましょう。
【基本】メール本文に画像を挿入する
最も基本的な画像の埋め込み方法です。
挿入手順(Outlookデスクトップ版)
- 新規メールを作成する
- 画像を挿入したい位置にカーソルを置く
- 「挿入」タブをクリック
- 「画像」ボタンをクリック
- 「このデバイス」を選択
- パソコン内の画像ファイルを選択
- 「挿入」をクリック
これで、メール本文の好きな場所に画像が表示されます!
文章の間に画像を入れたい場合は、その位置にカーソルを移動してから挿入すればOKです。
【応用】ドラッグ&ドロップで挿入する
もっと簡単な方法もあります。
ドラッグ&ドロップの手順
- 新規メールを作成する
- エクスプローラー(フォルダー)で画像ファイルを表示
- 画像ファイルをマウスでドラッグ
- メール本文の挿入したい位置にドロップ
この方法なら、複数の画像を一度に挿入することもできますよ。
コピー&ペーストで挿入する
スクリーンショットなどを直接貼り付けることもできます。
コピー&ペースト手順
- 画像をコピー(Ctrl + C)
- Outlookのメール本文をクリック
- 貼り付け(Ctrl + V)
この方法は、Webサイトの画像やスクリーンショットをそのまま貼り付けたい時に特に便利です。
画像のサイズを調整する
挿入した画像が大きすぎる場合は、Outlook内でサイズ調整できます。
サイズ調整の方法
- 挿入した画像をクリック
- 画像の四隅にある丸いハンドルが表示される
- ハンドルをドラッグしてサイズを変更
- 縦横比を保つには、角のハンドルを使う
詳細なサイズ指定をする場合
- 画像をダブルクリック
- 「書式」タブが表示される
- 「サイズ」グループで正確な寸法を入力できる
- 「縦横比を固定する」にチェックを入れると変形しない
画像の位置を調整する
画像の配置も自由に変更できます。
配置の変更方法
- 画像をクリックして選択
- 「書式」タブをクリック
- 「配置」グループで位置を選択
- 左揃え
- 中央揃え
- 右揃え
- または、画像を直接ドラッグして移動
文章との回り込み設定
- 画像を選択
- 「書式」タブ→「文字列の折り返し」をクリック
- 折り返しのスタイルを選択
- 行内:画像が文字と同じ行に配置される
- 四角形:文章が画像の周りを囲む
- 上下:画像の上下に文章が配置される
署名に画像を埋め込む
会社のロゴや自分の写真を署名に入れることもできます。
署名への画像挿入手順
- 「ファイル」→「オプション」を選択
- 「メール」→「署名」をクリック
- 編集したい署名を選択(または新規作成)
- 署名の編集画面で画像を挿入したい位置をクリック
- 画像アイコンをクリック
- 画像ファイルを選択
- サイズを調整
- 「OK」で保存
署名の画像は小さめ(高さ60~80ピクセル程度)にするのがおすすめです。大きすぎると受信者に不快感を与えることがあります。
オンライン画像を挿入する
インターネット上の画像を直接挿入することもできます。
オンライン画像の挿入手順
- 「挿入」タブをクリック
- 「画像」→「オンライン画像」を選択
- Bing検索で画像を検索
- 使いたい画像を選択
- 「挿入」をクリック
ただし、インターネット上の画像には著作権があるので、商用利用や第三者への送信は注意が必要です。フリー素材サイトの画像を使うか、自分で撮影した写真を使うことをおすすめします。
添付ファイルではなく埋め込みにする方法
画像をドラッグ&ドロップした時、添付ファイルになってしまうことがあります。これを埋め込みにする方法があります。
埋め込みにする設定
- メール作成画面で「書式設定」タブをクリック
- 「HTML形式」を選択(リッチテキストやテキスト形式ではなく)
- この状態で画像を挿入すると埋め込みになる
メールがテキスト形式になっていると、どうしても添付ファイルになってしまうんです。HTML形式に切り替えることが重要です。
よくあるトラブルと解決方法
画像の埋め込みでよくある問題と対処法をご紹介します。
トラブル1:画像が添付ファイルになってしまう
- メールの形式をHTML形式に変更する
- 「書式設定」タブ→「HTML」を選択
- 画像を再度挿入する
トラブル2:画像が表示されない
- 相手のメール設定で画像が自動表示されていない可能性がある
- 重要な情報は必ず文章でも記載する
- 「画像を表示」をクリックすれば見られることを伝える
トラブル3:画像が大きすぎて送れない
- 画像ファイルをリサイズする
- 複数の画像を送る場合は、何通かに分ける
- 大容量ファイルはOneDriveなどのクラウドストレージで共有する
トラブル4:画像の画質が悪くなった
- Outlookは自動的に画像を圧縮することがある
- 高画質を保ちたい場合は添付ファイルとして送る
- または「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」で圧縮設定を変更
複数の画像を効果的に配置する
複数の画像を一度に送る時のコツです。
複数画像のレイアウトのコツ
- 表を作成して画像を整列させる
- 画像と画像の間に十分なスペースを入れる
- キャプション(説明文)を各画像の下に入れる
- サイズを統一すると見栄えが良くなる
表を使った配置方法
- 「挿入」タブ→「表」を選択
- 2行×2列など、必要な数の表を作成
- 各セルに画像を挿入
- 表の枠線を「枠線なし」にすると自然な配置になる
まとめ
Outlookでの画像埋め込みは、メールをより分かりやすく、魅力的にする便利な機能です。
重要なポイント
- 画像埋め込みはメール本文に直接画像を表示する方法
- 添付ファイルとの違いは「見え方」
- 挿入方法は「挿入」タブから、またはドラッグ&ドロップで簡単
- メール形式はHTML形式に設定する必要がある
- 画像サイズは600~800ピクセル、ファイルサイズは控えめに
- 署名にもロゴや写真を埋め込める
- 相手の環境で表示されない場合もあるので、重要な情報は文章でも記載
画像をうまく活用すれば、文章だけでは伝わりにくい情報も視覚的に分かりやすく伝えられます。
ただし、ビジネスメールでは相手の環境や好みも考慮することが大切です。初めての相手には画像を控えめにして、必要に応じて徐々に使っていくのがおすすめです。
画像埋め込みを効果的に使って、もっと伝わりやすいメールを作りましょう!

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