数学の図形公式一覧|平面図形から立体図形まで完全網羅

数学のテストや宿題で「あれ、この図形の面積ってどうやって求めるんだっけ?」と困った経験はありませんか?

図形の公式は数が多くて覚えるのが大変ですよね。でも、実は基本的なパターンを理解すれば、スッと頭に入ってくるんです。

この記事では、中学生から高校生まで使える図形の公式を、平面図形と立体図形に分けて分かりやすく紹介します。テスト前の復習や、宿題の確認にぜひ活用してください!

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平面図形の公式【2次元の世界】

平面図形とは、紙の上に描けるような平べったい図形のこと。まずは基本的な図形から見ていきましょう。

三角形

三角形は3つの辺と3つの角で囲まれた図形です。

面積の公式

面積 = 底辺 × 高さ ÷ 2

記号で書くと:

  • S = (a × h) ÷ 2
  • S:面積、a:底辺、h:高さ

周の長さ(周囲)の公式

周の長さ = 辺a + 辺b + 辺c

三角形の面積を求めるときは、どの辺を底辺にしてもOK。ただし、その底辺に対して垂直な高さを使う必要があります。

正方形

すべての辺の長さが等しく、すべての角が90度の四角形です。

面積の公式

面積 = 1辺 × 1辺

記号で書くと:

  • S = a²
  • S:面積、a:1辺の長さ

周の長さの公式

周の長さ = 1辺 × 4

記号で書くと:

  • L = 4a
  • L:周の長さ、a:1辺の長さ

長方形

向かい合う辺の長さが等しく、すべての角が90度の四角形です。

面積の公式

面積 = 縦 × 横

記号で書くと:

  • S = a × b
  • S:面積、a:縦の長さ、b:横の長さ

周の長さの公式

周の長さ = (縦 + 横) × 2

記号で書くと:

  • L = 2(a + b)

平行四辺形

向かい合う辺が平行で長さが等しい四角形です。

面積の公式

面積 = 底辺 × 高さ

記号で書くと:

  • S = a × h
  • S:面積、a:底辺、h:高さ

注意点として、高さは底辺に対して垂直な長さを測ります。斜めの辺の長さではありません。

台形

1組の向かい合う辺が平行な四角形です。

面積の公式

面積 = (上底 + 下底) × 高さ ÷ 2

記号で書くと:

  • S = (a + b) × h ÷ 2
  • S:面積、a:上底、b:下底、h:高さ

台形の公式は「平行な2辺の平均の長さ × 高さ」と考えると覚えやすいですよ。

ひし形

4つの辺の長さがすべて等しい四角形です。

面積の公式

面積 = 対角線1 × 対角線2 ÷ 2

記号で書くと:

  • S = (d₁ × d₂) ÷ 2
  • S:面積、d₁:対角線1、d₂:対角線2

ひし形は2本の対角線が垂直に交わるという特徴があります。

すべての点が中心から等しい距離にある図形です。

円周(周の長さ)の公式

円周 = 直径 × 円周率
または
円周 = 半径 × 2 × 円周率

記号で書くと:

  • C = πd または C = 2πr
  • C:円周、π:円周率(約3.14)、d:直径、r:半径

面積の公式

面積 = 半径 × 半径 × 円周率

記号で書くと:

  • S = πr²
  • S:面積、r:半径、π:円周率

おうぎ形の面積

面積 = 半径 × 半径 × 円周率 × 中心角 ÷ 360

記号で書くと:

  • S = πr² × (a/360)
  • a:中心角(度)

正多角形

すべての辺の長さと角度が等しい図形です。

周の長さの公式

周の長さ = 1辺の長さ × 辺の数

面積の公式(一般式)

面積 = 周の長さ × 内接円の半径 ÷ 2

正六角形や正八角形など、辺の数が増えると面積の求め方は複雑になります。

立体図形の公式【3次元の世界】

立体図形は縦・横・高さの3つの方向がある図形のこと。実際に手に取れる物体の形です。

直方体

すべての面が長方形でできている立体です。

体積の公式

体積 = 縦 × 横 × 高さ

記号で書くと:

  • V = a × b × h
  • V:体積、a:縦、b:横、h:高さ

表面積の公式

表面積 = 2(ab + bh + ha)

直方体の表面積は、6つの長方形の面積を合計したものです。

立方体(正六面体)

すべての辺の長さが等しく、すべての面が正方形の立体です。

体積の公式

体積 = 1辺 × 1辺 × 1辺

記号で書くと:

  • V = a³
  • V:体積、a:1辺の長さ

表面積の公式

表面積 = 1辺 × 1辺 × 6

記号で書くと:

  • S = 6a²

円柱

底面が円で、上下の円が平行な立体です。

体積の公式

体積 = 底面積 × 高さ
= 半径 × 半径 × 円周率 × 高さ

記号で書くと:

  • V = πr²h
  • V:体積、r:底面の半径、h:高さ

表面積の公式

表面積 = 底面積 × 2 + 側面積
= 2πr² + 2πrh

側面積は「底面の円周 × 高さ」で求められます。

円錐

底面が円で、頂点に向かって細くなる立体です。

体積の公式

体積 = 底面積 × 高さ ÷ 3
= 半径 × 半径 × 円周率 × 高さ ÷ 3

記号で書くと:

  • V = πr²h ÷ 3
  • V:体積、r:底面の半径、h:高さ

円錐の体積は、同じ底面積と高さの円柱の3分の1になります。

表面積の公式

表面積 = 底面積 + 側面積
= πr² + πrl

l:母線(頂点から底面の円周までの長さ)

すべての点が中心から等しい距離にある立体です。

体積の公式

体積 = 4 × 円周率 × 半径³ ÷ 3

記号で書くと:

  • V = 4πr³ ÷ 3
  • V:体積、r:半径

表面積の公式

表面積 = 4 × 円周率 × 半径²

記号で書くと:

  • S = 4πr²

球の表面積は、同じ半径の円の面積の4倍になります。

角錐

底面が多角形で、頂点に向かって細くなる立体です。

体積の公式

体積 = 底面積 × 高さ ÷ 3

記号で書くと:

  • V = Sh ÷ 3
  • V:体積、S:底面積、h:高さ

三角錐、四角錐、五角錐など、底面の形に関わらず同じ公式が使えます。

角柱

底面が多角形で、上下の底面が平行な立体です。

体積の公式

体積 = 底面積 × 高さ

記号で書くと:

  • V = Sh
  • V:体積、S:底面積、h:高さ

三角柱、四角柱、五角柱など、底面の形によって名前が変わります。

公式を覚えるコツ

基本パターンを理解する

すべての公式を丸暗記する必要はありません。いくつかの基本パターンを押さえましょう。

平面図形の面積

  • 四角形系:「底辺 × 高さ」が基本
  • 三角形:四角形の半分だから「÷ 2」
  • 円:「半径²」に円周率をかける

立体図形の体積

  • 柱系:「底面積 × 高さ」
  • 錐系:柱系の3分の1だから「÷ 3」
  • 球:特殊な公式

図を描いて理解する

公式を見るだけでなく、実際に図を描いて各部分の名前を確認しましょう。「底辺はどこ?」「高さはどこ?」と自分で図示できると、公式が使いやすくなります。

単位に注意する

面積の単位は「㎠(平方センチメートル)」や「m²(平方メートル)」、体積は「㎤(立方センチメートル)」や「m³(立方メートル)」です。計算するときは単位を揃えることを忘れずに。

まとめ

図形の公式は数が多いように見えますが、基本的なパターンを理解すれば覚えやすくなります。

この記事のポイント

  • 平面図形は「底辺×高さ」系と「半径²×円周率」系の2パターンが基本
  • 三角形や台形は「÷ 2」が入ることを忘れずに
  • 立体図形は「柱は底面積×高さ」「錐はその3分の1」
  • 円や球の公式には必ず円周率πが登場する
  • 公式を覚えるより、図を描いて理解することが大切

これらの公式をしっかり身につければ、テストや入試でも自信を持って問題に取り組めます。最初は公式表を見ながらでOKなので、たくさん問題を解いて慣れていきましょう!

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